« sign外苑前現場日記 under construction 02 | メイン | ワァ!ールドカップ »

ホテル無限大 project 000

子供の頃、無限について想像することは畏敬と恐怖を伴う体験で、それがなぜかとても魅惑的でした。考え出すと止めることができず明け方まで眠れなくて、恐怖で泣きそうになりながらでもわくわくしているーということが度々ありました。その時考えていたのは空間的無限と時間的無限です。「宇宙の果てはあるの?その先は?」「時間の始まりって何?始まりのその前はないの?時間の終わりは?」ってやつです。それからもずっと無限について想像し続けていますが、何も分かった気がしません。
最近特にまた無限ブームなのですが、現実空間=情報世界であると考えれば無限ということが少しは捉えられるかもしれません。そこで僕は「ホテル無限大」プロジェクトを企もうと思います。「ホテル無限大」とは数学者ダーフィト・ヒルベルトが考えたとされていてジョージ・ガモフの1,2,3…無限大やジョン・D・バロウの無限の話等にも出てくるお話です。無限な数の部屋のあるホテルで全部部屋がふさがっていてそこに独りの客が来るとホテルの主人は「満室ですが、用意できます」と答えて、1号室の客を2号室に、2号室の客を3号室に、3号室の客を4号室にと順々に移していき、空いた1号室に新しい客を入れてやる。そして今度は無限な数の新しい客が来て.......というお話です。で、これをプロジェクトにしていきたいと思います。前準備として時々(忘れたころに)ここに記録していきますので、興味ある方、賛同される方はコメントください。幅広い研究+創造になります。このサイトに現在開発中のmatt | atlasシステムが実装されれば、プロジェクトを共同創造できるプラットフォームになる予定なので、そこで本格的に進行させていきます。

バロウは「ホテル・ゼロ」を考え、そこのバーではジョン・ケージの「4分33秒」がエンドレスで聞けるーと書いているけれど、「ホテル無限大」での音はどうしようか?>渋谷くん

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mattoct.jp/mt/mt-tb-unttb.cgi/31

コメント

ホテル無限大ですか。
昔ベネチアで泊まったボンベッキアーティというホテルは、廊下すべてに不思議な絵が飾られていて、かつ細かい水路に立つ不思議な形のホテルの所為か、方向感覚を失いやすいホテルだった。
実無限じゃなくて、可能無限という感じ。
可能無限は、野矢さんが紹介してくれています。
野矢茂樹の無限論の教室、とてもいいですよ。むちゃくちゃ素晴らしい。内容以上に
語り口が最高です。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061494201/qid=1150591649/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-2436538-2357831

無音を壊すこと、コピーし続けることによってリミットの無い変化を作り続けることとか。もうちょっと考えるね。無音が更新されるというイメージがあるんだけどね。

ところで『1、2、3・・・無限大』って猪木っぽくていいね笑

>ふちこまさん
『無限論の教室』はいい本ですよね。あれ以降同じような試みをした本はたくさん出ましたがことごとく失敗しています。

>shibuyax
「無音の更新」って興味深いね。プロジェクトとか言ったけれどまずはプロジェクトに向けてのスケッチという感じから始めます。
猪木っぽいて.....言われるまで全く気付いていなかったw

そいえば、今日某建設会社から新しく建設するマンションで音で何か、っていうメールがきたよ。

おー『音楽と建築 』by xenakis。(意味不明w)「何かー」って時はあまりうまくいかないよねー。

うーん「建築する身体」by誰だっけ?笑
砂時計のとこだから大丈夫だと思うYO

はじめまして。よこやまと言います。
突然ですが、書き込みます。

こういう話、僕もすごく好きで興味あります。
僕も寝る前に宇宙や生命や時間に思いを馳せていました。自分の体を対象に考えると気持ち悪くなることもしばしば(笑)。あとは、ふと定規を見て目盛りの間にある仮想目盛りに思いを馳せ、そのまま点と線と面について考えたり、いきなり人生の尺度に転換してみたりして、一人で「うーん?」ってなってました。
しかし、このプロジェクトはどういうプロジェクトになるんでしょうか?
またちょこちょこと見にきます。情報が増えることを楽しみにしています。では。失礼しましたー。

>よこやまさん
威勢良く宣言しておきながらその後の展開がなくてすみません。従来のプロジェクトという枠から離れて研究と実践が同時に進行し続けるような(それこそ無限に)方法論を現在模索中です。みなさんに忘れられない程度に地道に進めていきますので長い目で見てやってください。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

下のフィールドに "c" を入力してください: