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科学・SF・アートが見る夢

三省堂書店神保町本店で開催された瀬名秀明さん×円城塔さん×池上高志さんによる講演会『〜科学・SF・アートが見る夢〜』に行ってきました。『サイエンス・イマジネーション』の発売記念イベント。研究者としては不まじめwな池上さんとまじめなお二人ということになっていましたが、人間的には池上さんも極めてまじめな方なので三人のまじめさがよく現れたイベントでした。

本の中でもこの講演会でも頻繁に出てきた「身体性」に関しての話は渋谷くんの言う通り既に(取り扱えないということで)済んだ問題だというのは同意しますが、ベンジャミン・リベットの実験や池上さんの「Artificial Life is dead.」以降の新しい「身体性」というものがたち現れてきているような気がします。それはヒューマノイドロボットを作って動かすということではたどり着けないでしょう。そして科学であれ何であれ今度こそは目をそらすわけにはいかないと思っています。

それにしても書店の状況はひどいですね。「amazonやTSUTAYAやブックオフやケータイ小説やインターネット等々のせいで売れない」とか言われていますが、本が売れないのは環境的外部要因だけでなく内部要因が大きいのではないでしょうか。今日のまるで吹き溜まりのような講演会場の状況を見てつくづく思いました。あの状況が気にならないほど業界全体が不感症に陥っているのでは。講演内容とは関係ありませんがそんなことも気になったイベントでした。

終了後、近くのパブレストランwで開かれた打上げに参加。瀬名さんが確かめて愕然としていましたが、打上げに参加していた人で『サイエンス・イマジネーション』を購入して読んでいたのは僕だけでした。僕もちょっとびっくり。

サイエンス・イマジネーション 科学とSFの最前線、そして未来へ
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