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トウキョウソナタ

恵比寿ガーデンシネマで「トウキョウソナタ」を観ました。黒澤清監督が真摯に描く超リアルなホームドラマ。いい映画でした。最後のドビュッシーの「月の光」が奏でられるシーンはすばらしかったです。ピアノの音色は再生への希望ーですね。

トウキョウソナタ(竹書房文庫た1-1) (竹書房文庫 た 1-1)
田中 幸子
竹書房
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Google10周年

Google10周年ということで記念して特別ページが公開されています。

おかげさまでGoogle10周年

ということで書店もまたGoogle特集が一杯。そんな中から面白そうなのを一冊購入。

プラネット・グーグル
ランダル・ストロス
日本放送出版協会
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「Googleには何ができないか」ってヒューバート・ドレイファスが書かないかなあ。もうさすがに無理か...。

コンピュータには何ができないか―哲学的人工知能批判
ヒューバート・L. ドレイファス
産業図書
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インターネットについて―哲学的考察 (Thinking in action)
ヒューバート・L. ドレイファス
産業図書
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要塞都市LA / Touch the Sky

『要塞都市LA 増補新版』が出ました。旧版を持っていて、この本を読んだ時期にちょうどLAを訪れたこともあり非常に刺激を受けた一冊です。こういう増補新版とか改訳新版っていうのが一番悩ましいですね。それなりの分量のアップデートなら迷わず購入なのですが、あとがき追加程度の増補の場合も多々ありますから。文庫落ちでの増補ならいいのですが、青土社だからなあ。

本といえばiPhone/iPod touch用の青空文庫ビューア「Touch the Sky」がいいですよ。サイズ、フォント、レイアウト共にとても見やすく、さらにはページをめくるインターフェイスも秀逸。それから読みかけの(読んだ)本の履歴が残るので続きから読むことができるのも嬉しい。僕はiPod touchなのでWi-Fi環境に限りますが、それでも本を持ち忘れた時や持ち歩いている本以外を読みたい時にいいです。


要塞都市LA 増補新版
要塞都市LA 増補新版
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マイク・デイヴィス
青土社
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要塞都市LA
要塞都市LA
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マイク デイヴィス
青土社
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もう少し肩の力抜いた方がいいよw

動的な多対多の関係性を前提にして動くゲームをつくるということを考えています。そしてそれを環境のどのレイヤ−にどのように実装し動かすかも含めてがそのゲームのデザインとなります。最近池上さんと会うたびにそんな話をしているのですが、これは場をつくることからやることになりそうです。

今日の夜は逢坂くんやクララら男子のみ5人で新大久保の台湾料理屋でご飯を食べて、その後新宿まで歩いて久しぶりに卓球ー。途中から渋谷くんも乱入して安室ちゃんやあゆをBGMに大いに盛り上がりました。本当は食事の後逢坂くんと映像編集の打合せをするはずだったのにねえ...。

卓球バーもいいけど、本気の卓球場が中目黒にできてほしいです。

肥大化の果て

ここ一週間で2つの進行していたプロジェクトが消滅しました。これは相当に痛い。巷ではリーマン破綻の衝撃が駆けめぐっています。それとこのプロジェクト消滅の間には直接的な関係はありませんが背景としては繋がっています。詳しいことは書けませんが。金融であれ、不動産であれ、ITであれ、産業や組織の肥大化の先は一気に破裂する(はじける)かゆるやかに萎んでいくしかありません。

気分転換に散歩に出かけたら久しぶりに本以外に買い物(スニーカー)をしてしまいました。途中立ち寄った青山ブックセンターで「へい、め〜ん!」と変な人に声をかけられたなあと思って見たら池上さんでした。家族四人で仲良くお散歩中だったようです。少しだけ立ち話をしてから僕は新書を一冊買ってまた歩きました。

大人の時間はなぜ短いのか (集英社新書 460G)
一川 誠
集英社
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冒頭に書いてありますが、僕が自身で考えたと思い込んでいた「大人になると一年が短く感じられるのはなぜか」への答は「ジャネーの法則」として一般的に知られているらしい。そして現在、「ジャネーの法則」は科学的研究としては検討すべき仮説とはみなされていないそうです。

ストリングス

前夜のライブの打上げで赤鬼&青鬼兄弟(渋谷慶一郎&東浩紀)に拘束されてしまいw、睡眠できないまま朝一から打合せやら現調やらが続き朦朧とした一日でした。途中時間が落ちたり奇怪な時間経過が起こったりしましたが何とか。

夜、PUBLIC IMAGEというメンズブランドの2009 SPRING/SUMMER COLLECTIONを観に行きました。観客席の中に弦楽器奏者に配置されていてそれを渋谷慶一郎くんが指揮するーという中でショーが行なわれました。ピアノとストリングスの違いはあるものの音が前夜のライブとつながっているように感じたのですが、部分的にコード展開が重なっていたようです。池上高志さんと並んで観ていたのですが、洋服(モード)に興味が持てない二人にとっては完全に音のライブでした。

おかしな時間経過で進んだ一日の終わりに時間の本を買って帰る。郡司ペギオ-幸夫さんの新刊です。

時間の正体 デジャブ・因果論・量子論 (講談社選書メチエ 422)
郡司 ペギオ-幸夫
講談社
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ピアノ

2008年9月11日、ライブfor mariaが行なわれました。
記憶に残る素晴らしい会でした。

絶対温度1.9度

GoogleのロゴがLHCになっていますね。

宇宙誕生の謎を探るCERNのLHCプロジェクトがいよいよ始動

WWW(World Wide Web)誕生の地であるCERN(欧州合同原子核研究機関)で今度は素粒子物理学の革命が目撃されるのでしょうか?そして、超ひも理論は統一理論となるのでしょうか?

迷走する物理学
迷走する物理学
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リー スモーリン
ランダムハウス講談社
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ストリング理論は科学か―現代物理学と数学
ピーター・ウォイト 松浦 俊輔
青土社
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SFがいっぱい

復刊やら改訳やらSFがいっぱいですね。久しぶりにSFのまとめ買いしてしまいました。特に『ディファレンス・エンジン』のハヤカワ文庫からの復刊は嬉しい。角川書店の単行本で随分前に読みましたが、ちょうど読み直したいと思っていたところなので。Esquire(エスクァイア)の最新号もSFですし、もしかするとSFが.....いや何でもありません。

ディファレンス・エンジン 上 (1) (ハヤカワ文庫 SF キ 5-1)
ウィリアム・ギブスン ブルース・スターリング
早川書房
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ディファレンス・エンジン 下 (3) (ハヤカワ文庫 SF キ 5-2)
ウィリアム・ギブスン ブルース・スターリング
早川書房
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宇宙飛行士ピルクス物語(上) (ハヤカワ文庫 SF レ 1-9)
スタニスワフ レム
早川書房
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宇宙飛行士ピルクス物語(下) (ハヤカワ文庫 SF レ 1-10)
スタニスワフ レム
早川書房
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たったひとつの冴えたやりかた 改訳版
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
早川書房
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ツィス 改訂新版 (集英社文庫 ひ 2-2 広瀬正・小説全集 2)
広瀬 正
集英社
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Esquire (エスクァイア) 日本版 2008年 10月号 [雑誌]

エスクァイア マガジン ジャパン

『これからを面白くしそうな31人に会いに行った。』

以前、インタビューをお受けしたTOKYO SOURCEの出版記念パーティ@CLASKAに行ってきました。CLASKAは体制が変わってからは初めて。建築や共有部のインテリアはほぼそのままにも関わらずオペレーションが替わっただけで随分印象が変わるものですね。

『これからを面白くしそうな31人に会いに行った。』に登場しているみなさんへのインタビューをやっていましたが、それがあとがきトークという感じで面白かったです(米田さんは大変そうだったけど)。TOKYO SOURCE編集長の近藤ヒデノリさんにもやっとお会いできましたし、新野圭二郎くんや伊藤剛くんら本当に久しぶりの面々にも会えて嬉しかった。

会場で本を販売していたので僕も購入して帰りました。こういうのはやっぱり2号、3号と続いていかないとね。ささやかではありますが応援したいと思います。

これからを面白くしそうな31人に会いに行った。
近藤 ヒデノリ 米田智彦 サトコ(TOKYO SOURCE)
ピエブックス
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ライトノベル的 VS ケータイ小説的

ジュンク堂書店新宿店で開催されたトークセッション 東浩紀×速水健朗「ライトノベル的 vs ケータイ小説的」に行ってきました。速水氏の『ケータイ小説的。〜“再ヤンキー化”時代の少女たち』の刊行記念。

「政治の重層性・遍在性」についてや世の中に蔓延る言説の粗雑さへの苛立ちなど、東さんが様々な地点で繰り返している話から展開していきましたが、それらは一見関係がないように見えるこの日のタイトルに繋がっていくというお話。そして、ショッピングモールも同じく。二人ともショッピングモールマニアで、特に速水氏は業界紙(「SC JAPAN TODAY」かな?はっきり見えませんでした)を購読しているらしい。「世界共通のインフラとしてのショッピングモール」→プチブルの連帯(グローバル市民)→そしてマルチ・チュードへ、という話はもっと聞きたかったです。

今日も話に出てきた東さんと桜坂さんによるギートステイトの書籍化が実現したら2045年を舞台にしたギートステイトに登場するショッピングモールをデザインするという企画案があって個人的に相当盛り上がっていたのですが、プロジェクトそのものが休止したために残念ながら実現しませんでした。でもギートステイトで小説というフォーマットで実践していた手法を建築・空間デザインに部分的にでも取り入れてやってみたいという話は東さんにも繰り返ししていて、今日の話を聞いてその思いがまた高まりました。

ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち
速水健朗
原書房
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リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書 1957)
東 浩紀 大塚 英志
講談社
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スカイ・クロラ

新宿バルト9『スカイ・クロラ』を観ました。いえいえ、東浩紀さんが今日のブログで激賞していたのを読んだからではありませんよw偶然前日にネットで予約していたのです。でも東さんのブログで低かった期待値がぐーんと急上昇したのは事実です。まずいものを読んでしまったと思いながら向かったのですが、高まった期待値を軽々と超える見事な作品でした。

僕も森博嗣の原作は未読なのですが、おそらくこれは奇跡的なマッチングなのではないでしょうか。あるシーンで思わず泣けてしまったよーってまずくないですか、自分。POLYGON PICTURES等による3Dも『イノセンス』を凌ぐ素晴らしさだったのですが(空と戦闘機が秀逸!)、そんなの関係なくアニメ好きでなくても充分に楽しめる作品だと思います。

平日のミッドナイト上映とはいえ、観客はおよそ10人程。観る側としては広々快適でよかったのですがもったいなさ過ぎる。ポニョもいいけどキルドレもぜひ。

スカイ・クロラ (中公文庫)
森 博嗣
中央公論新社
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現場進行@コクーンタワー

新参ながら新宿西口高層ビル群の中でもひと際目立つモード学園コクーンタワー。

このビルの中に1000坪を超えるブックファーストのフラッグシップ店舗「ブックファースト新宿店」が誕生します。その1Fにできるギャラリーカフェをデザインしています。今日は建築工事の確認に現場へ行きました。まだ設備や厨房のみで造作家具工事はこれから。

オープンは2008年11月。お楽しみに。

Better Humans?

9月11日に行なわれるライブのリハーサル&現調のために永福町のsonoriumへ。青木淳(意匠設計)+永田音響設計による真っ白な音のためだけの小さな空間。当日はこの空間が様々なもので満たされることになるでしょう。

人間(ヒト)の境界に関する本をいくつかパラパラと読んでいます。

サイエンス・イマジネーション 科学とSFの最前線、そして未来へ
瀬名 秀明 山田 正紀 堀 晃 円城 塔 飛 浩隆
エヌティティ出版
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人間の境界はどこにあるのだろう?
フェリペ・フェルナンデス・アルメスト
岩波書店
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『エンハンスメント論争』の第1部は『Better Humans?』の翻訳で、エンハンスメント(増進的介入・能力増強)に関して様々な立場の意見が収められていて面白い。境界を巡る時、差異に感心が集まりがちですが重なりの方にこそ肝心なことが隠されていることが多いと思います。

光をとらえる

ヘアサロンichiの撮影のため南浦和へ。ことごとく雨にやられて延期になっていたのですがようやく撮影できました。前にも書きましたが今回お願いしたのは新津保建秀さん。新津保さんの空間の光をとらえるセンサーは素晴らしく鋭敏でした。アングル等を真似して撮ってみましたが、当然ながら全く違うものに。

(RICOH R8で撮影)

久しぶりに空間の撮影に立ち会って、自分で撮ることももう少し本気でやってみたくなりました。NIKON D90は動画も撮れるし相当面白そう。新津保さんに少女を撮るための秘訣も教えてもらったのでぜひ生かしたいと思いますw