メイン

設計/デザインを考える

『思想地図vol.3』刊行記念濱野智史×藤村龍至トークイベント「設計/デザインを考える」

に行ってきました。レポートもいくつか上がっていますので、詳細は以下のサイトなどをご参照ください。

BUILDING M 日記 - 濱野智史×藤村龍至トークイベント 「設計/デザインを考える」
kuro-nicle -chronicle- 「思想地図 vol.3」刊行記念 濱野智史×藤村龍至
Tip. Blog - ウェブ的? シミュレーション的 ?

ここでは私的メモのみ。

-ブログでの告知も含めて藤村さんの「建築への意志」は想像以上に熱かった。
-もしかすると「議論の場をつくる」ことは同世代ではもう無理だと思っているのかも?
-上記のために今日のトークイベントはまるで授業のようでした。
-対象者(主に建築系の学生)にとっては大変刺激的で面白いイベントだったのでは。
-このあたりの教育手法もまさに「超線形設計プロセス」ですね。
-「濃密さ」も藤村さんが繰り返し使うキーワード。
-濱野さんはこの日はほぼ聞き手になっていた。
-と思ったら最後に濱野さんは「批判的西村主義」宣言で存在感を示した。
-建築外の人々の建築に対する極度のウブさはやはり気になる。

これら今日気になったことや『建築雑誌』を起点に木曜日の藤村さんとの対談に臨みたいと思います。

現代の現代思想

「日経アーキテクチュア」の最新号にSign霞が関が紹介されています。特集の「情報発信ウオール & サイネージ革命」にもBIT THINGSwomb projectがちらっと出ています。ぜひご覧になってみてください。

文化系トークラジオ Lifeの東浩紀さんがゲストの回をpodcastで聴いていましたが、これすごく面白いです。電車の中や歩いている途中で何回も吹き出してしまいましたもん。もちろん笑いはあくまでも一部です。

2009年5月24日「現代の現代思想」

番組は文化系とうたっていますがこれは何系であれ関係なく聴いた方がいいと思います。

架橋

先日のエントリーで書いた「グーグル的建築家像をめざして」の感想に藤村龍至さんご本人が言及されています。

6月28日、濱野智史さんと「設計」を語ります

李さんのインタビューは『建築雑誌』6月号の第1特集で掲載されていますが、「これで建築とインテリアの間にコミュニケーションは生まれるのでしょうか?」と問題提起。一度ゆっくりお話伺ってみたいですね。


で、僕がこれを読んだ直後に某媒体のプロデューサーから、藤村さんとの対談企画の依頼メールが届いてびっくり!藤村さんには二つ返事でOKをいただいたのこと。というわけで近いうちに対談します。僕も願っていたことなので楽しみです。

6月28日の藤村さんと濱野さんのトークイベントも行きますよ。

濱野智史×藤村龍至トークイベント「設計/デザインを考える」

tweets

予想通りと言いましょうか、twitterを始めてから見事にブログの更新頻度が落ちてしまいました。

PingPongチームリーダー岡さんが僕の6月に入ってからのtweetsをAPIで取得してくれました。せっかくなのでこんなことをしてみる。(クリックで拡大するとまあ読めます)

(via Wordle - Beautiful Word Clouds

twitter/人力→ブログ/自動生成でいいかもしれません。

ストーリーテラー

シェアする場をつくっています。空間/モノをシェアするということと時間をシェアするということは対称性を持っているように見えてそうじゃない場面も多々あるため、時間構造を取り込もうとするととんでもなく複雑になって難しいです。結果としての行為の展開は考えずに行為の機会に絞って考えるのですが、それをプレゼンテーションとして伝えるのがまた難しい。それを語り伝えるストーリーテラーがプロジェクトの進行役としてデザイン・設計する人間とは別に必要なのかもしれません。

heartbeatsのjakobと久々に会ってSign代官山でランチしました。彼はサイトをみてもらえば分かるように完璧なオシャレ系なのですが、今日はマンガ喫茶やアニソンの話。ストックホルムにもメイド喫茶ができたのは知らなかった。マンガ喫茶はまだないらしい。

アニソンといえばこんなものこんなものが出ますね。発売前でAmazonランキング:音楽で11位と13位とな。

インテリアを語る/検証「批判的工学主義」

日本建築学会の機関誌『建築雑誌 2009年6月号』が届く。<特集:インテリアを語る>でインタビューを受けています。

これで建築とインテリアの間にコミュニケーションは生まれるのでしょうか?最初に心配していたまなざしが根底に(個々ということではなく)あるように感じます。僕ももう一つの<特集:検証「批判的工学主義」>の方を読みますもん。せっかく2つの特集をやるのならば、その間を架橋しうるような建築家とデザイナーの対談を入れるとかすれば面白かったのでは。全く個人的な感想ですが。ただインテリア特集の方はあまりにも残念。

この<特集:検証「批判的工学主義」>や思想地図〈vol.3〉特集・アーキテクチャユリイカ2009年6月号 特集=レム・コールハースなどで藤村龍至さんのテキストを集中して読む機会になりました。思想地図の「グーグル的建築家像をめざして」は、状況から解釈ではなく状況からプロセスを表した秀逸なテキストだと思います。それだけに藤村さんが建築における「いままさに発展する時間構造」についてどう考えるのか、また「建築家像」と建築家内部にあえてこだわっているようにみえる理由をぜひ聞いてみたいです。


思想地図〈vol.3〉<br />特集・アーキテクチャ

日本放送出版協会
売り上げランキング: 178


ユリイカ2009年6月号 <br />特集=レム・コールハース
磯崎 新 浅田 彰 難波 和彦 岩元 真明 松田 達
南 泰裕 堀井 義博 槻橋 修 五十嵐 太郎 秋山 伸
青土社
売り上げランキング: 469

タイムライン

知の構造化センターで行なわれた「デザインの構造化、集合知グラフマイニングに関する意見交換会」に参加。PingPongプロジェクトリーダーの岡さんがプレゼンをして、センター長の堀井さんをはじめ研究員の方々や別プロジェクトのみなさんと意見交換をしました。

PingPongで取り組んでいる「デザイン」をデザインに関わらない人に伝えるのはなかなか難しい。でも、デザインに関わっている人に伝えるのは実はもっと難しかったりします。外からの意見を直接聞くことができたのはよかった。とにかくワークショップは積極的にやっていくということで。

終了後、同会に参加されていたシステム創成学専攻講師の橋本康弘さんにビジュアライゼーションのデモを見せていただいたのですが、「時間発展するソーシャルコミュニティの可視化分析」すごく面白いです。これはPingPongでも導入したい集団のタイムラインの大きなヒントになりますね。その場でPingPongプロジェクトに参加していただくようお願いしました。

それからSign外苑前へ移動して、トランジットの菅野氏と打合せ。THE OVERSEAのKOSHIさんを紹介されました。NYはぜひ!

動詞の森

twitterを始めました。Okaさんの勧誘もありましたが、PingPongプロジェクトで使うかもしれませんし触ってみないことにはどうにもならないので。元々僕のブログはtwitter並に短いものが多いので使い分けができるか不安ではあります。

アニメの仕事をするかもしれません。と言ってもアニメをつくるわけではありませんが、アニメ&マンガに関わる空間の仕事。それが嬉しくて楽しくてー。初顔合わせの時にもずっとニヤニヤしていたらしくスタッフの森山さんに戻ってから指摘されてしまいました。

アニメとデザインと言えば先日のこんなニュース。

ITmedia +D モバイル - アニメが「命を吹き込んだ」―未来の“N”端末「ノブレス携帯」誕生の秘密

こういう試みが「動詞(行為)の森」へ向かえば面白いと思います。

DESIGNTIDEと会った

PingPongプロジェクトの岡さん荒牧さんと共に青山一丁目にあるDESIGNTIDE TOKYOの事務所へ。DESIGNTIDEとPingPongプロジェクトとの協力について。今日は初回でDESIGNTIDEのディレクターであるBACHの幅さんや増崎さんらにデモを使いながらPingPongの説明をしました。(DESIGNTIDEは11人のディレクターによる合議制だそうです)

幅さんと本や本屋については今までも色々話してきましたが、デザインについてこんなにじっくり話したのは初めて。本に関するよりも意識が重なるところが多かった。彼がディレクターの一人で助かりました。これから具体的に進めていくことになりそうです。

そのBACH幅さんが、少し前に話題になったあの場所でこんなにさわやかなことをやっています。

PARK LIBRARY~ふかふかな芝生の上で読書を楽しむ~

5月一杯やっている(土日のみ)そうなのでみなさんぜひ。

PingPong workshop @ 東京造形大

知の構造化センターと進めているPingPongプロジェクトのためのワークショップを東京造形大学で行ないました。以前チーム内部でやった、モノ・コトや環境に行為を表す動詞をタグづけしていく「doづけ」の逆バージョンで、「食べる」「食べちゃった」などの行為を表す言葉/動詞をスタートに、学生のみなさんに個々の動詞が表すモノ・コトや環境を大学構内から見つけて来てもらい、そこから浮かび上がる関係性を考察して発表してもらうというもの。

最初は学生も戸惑っていたものの、行為の立ち上がる場面を見つけて携帯で撮りはじめるとどんどん動く動く。僕は記録のために学生の様子を動画で撮っていたのですが、そのうち追えなくなってしまい、僕自身も「逆doづけ」をやってみたりー。後半の発表も通して「行為の原因」ではなく「行為の機会」についての発見があり、その場で環境設計ができそうな気がしました。

ワークショップは今後も様々な場で展開する予定で追ってサイトで公開していきます。デモの方の公開ももう少し時間がかかりそうです。しばしお待ちを。

「Googleのケツをなめるべき」

国立国会図書館長=情報工学者・長尾真のシリーズ対談第2回、長尾真氏×山形浩生氏『もう、「本」や「図書館」はいらない !?』へお越しいただきましたみなさま本当にありがとうございました。

早速min2-flyさんが超詳細なレポートを上げてくれています。ほとんど完全な議事録です!(ずっとカタカタいっていたのはこれだったのですねw)

かたつむりは電子図書館の夢をみるか - 「構造化すべきものを選ぶことが図書館の役割」、「Googleのケツをなめるべき」、「電子図書館しかない」etc...印象的な言葉の飛び交うトークセッション『もう、「本」や「図書館」はいらない!?』(長尾真×山形浩生)

ファシリテータとしてはまた反省すべきことが多いにありますが、長尾館長の時代を超越した視点や山形さんのジェネラリストぶりに助けられました。お二人にも感謝。

そして、山形さんはこの日のトーク中に約束した通り12日(火)夜のうちにプロジェクト杉田玄白を更新していました!律儀な方です。

終了後参加者有志が集まっての懇親会に合流しましたが、次回三回目のゲストは「ぜひ長尾館長の年上の女性で」という話で盛り上がっていました。そんなの国民栄誉賞候補のあの方か80代にしてケータイ小説を書かれたあの方しかいないじゃないですか...いやいやそれはないですって。


(追記)
他にも既にいくつか報告が上がっていました。ありがとうございます。

「本」も「図書館」もいらないのか? - Traveling LIBRARIAN−旅する図書館屋
kany bookshelf - 「もう、『本』や『図書館』はいらない!?」

非線形とデザイン

デザイン誌「AXIS」のインタビューを受ける。今日もまたSign霞が関を利用させていただいたのですが、いきなり僕が時間を勘違いしていて思いっきり遅れてしまいみなさんにご迷惑をおかけしてしまいました。すみません。

「非線形という発想が生み出すデザイン(仮)」というトピックテーマでのインタビューだったのですが、僕にとってはやはり「非線形」よりも『複雑系の進化的シナリオ』での池上高志さんらによる「複雑系」との出会いが大きかったです。「部分から成り立つはずの全体を理解しないと部分が理解できないという循環と向かい合うこと」という複雑系研究の視点が、空間や建築を考える&つくる上でもごく自然なことだと思われたのです。空間も建築も(それ以外でも)要素還元(還元主義)から組み上げられた近代以降ほぼ変わらない今の手法では扱うことはできないーことに気づくのはそんなに難しいくはないと思うのですが。もちろろんそこからつくるのは難しい。

遅れて焦ったせいなのか、テーマのせいなのか、ちょっと暴走気味でインタビューとしての受け答えになっていなかったかもしれません。これまた反省。

終了後、今日のインタビュワーぽむ企画の平塚さんとともにAXIS Galleryで催された「Relaxing Design Talkーくつろぎのデザインとは」を観に行きました。dezain.netの岡田栄造さんが司会をされていて久しぶりにお話しましたが、岡田さんは京都と東京を頻繁に行き来していて相変わらずお忙しそう。

Panasonicのマッサージする家具のもみ心地は見かけからは想像できないくらい強力でした。

流体力学のシミュレーション

先日に続いてSign霞が関の取材。今回は月刊「飲食店経営」という業界向けの月刊誌でした。

飲食店における分煙の話が主なテーマで、「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」についてどう思うかと聞かれました。僕自身は煙草は吸いませんし煙も匂いも嫌いではありますが、このような形で法で規制することには賛同できないーといういたって凡庸な意見を述べる。

Signは五反田店以降、JTさんとの協力で分煙に取り組んでいますが、もっと本気で流体力学に取り組んでデザインしてみたいですね。スケールの問題が大きく立ちはだかりますが。

認知言語学的アプローチ

知の構造化センターと進めているPingPongプロジェクトで宇野良子さん(認知言語学)にレクチャーに来ていただきました。

ジョージ・レイコフやロナルド・ラネカーなどを中心に認知言語学の概観から新語の話まで、宇野さんのお話は大変分かりやすく勉強になりました。PingPongプロジェクトにとっては、特に動詞の変化と行為の関係性の話はとても興味深かった。レクチャーに続いてのブレストも盛り上がり、「格フレーム」や「動詞+モダリティー」でデザインを捉えること、など大きく更新できました。行為からの記述を目指すこのプロジェクトにとっては認知言語学的アプローチは不可欠です。宇野さんからも基本文献として紹介されていたレイコフ本は読みたいけどこのボリュームは...。

Women, Fire, & Dangerous Things
Lakoff
Chicago University Press
売り上げランキング: 8008


認知意味論―言語から見た人間の心
ジョージ レイコフ
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 285619

NEW SPACE DESIGN

日経アーキテクチュアの特別編集号「商空間デザイン」の取材でSign霞が関へ。「NEW SPACE DESIGN」というページでSign霞が関が紹介されるようです。ひたすらプロジェクトの話をしていたのですが、最後の方は思い切り脱線してそれが大変面白かった。最近建築系の方とお会いする機会が増えたような気がします。

カールステン・ニコライ carsten nicolaiによるアートワーク「poly stella」はカラーコーンとコーン・バーに囲まれたままだった。まるで捕われているかのよう。カールステンはこの状況を知っているのだろうか?

模倣と可能世界

池上高志さんとチェルフィッチュ chelfitsch岡田利規さんとで進めているプロジェクト〈new game〉の打合せ。岡田さんは5月に新国立劇場で公演を行なう『タトゥー』 の稽古の真っ最中とのことで、いつもよりテンションが高かったです。

このプロジェクトは通常Googleグループでディスカッションしているのですが、当然ながら直接会って話すと進度も深度も全然違います。「模倣」と「可能世界」についてすぐにでも動かしてみたいのですが、物理的(身体的)シミュレーションをやるにはやはり場所と人が必要ですね。ちょっと考えよう。

帰りに雑誌をいくつか買って帰る。

BRUTUS 2009年 5/1号
BRUTUS 2009年 5/1号
posted with amazlet at 09.04.16

マガジンハウス




上戸彩ちゃんでギャルってずるいよねえ。

doづけ

知の構造化センターとのプロジェクト「PingPong(仮)」のためのミニワークショップを行ないました。今日からDGNの石橋素くんも参加。こんな感じでモノなどの実空間にタグづけしていきます。

「doづけ」と名づけられたこの実験を更新しながら重ねていくのですが、これがなかなか楽しい。このような実験とシステムを動かしながら環境をつくっていき「デザイン」を<再>構造化するー現段階ですとこんな大雑把な話しか書けませんが、追々内容も公開していく予定です。

動かないアニマル

日比谷パティオで開催中のテオ・ヤンセン展を池上高志さん新津保建秀さんと観に行く。風が強いから今日はめっちゃ動くぞ!暴走したらどうしよwktkなんて思っていたら「土日祝日しか動きません」てー。後でHPみたら確かに書いてはありましたが...。ちゃんと確認しなかった僕が悪いです。すみません>池上さん、新津保さん

動かないのに入っても仕方ないのでちょっとのぞいただけですが、完全に囲まれたテント内で空間にもあまり余裕がない状態でアニマル達は鎮座していました。アニマル達は動かないと全く意味ないし、あの空間内で人もたくさん入った状態ではほとんど動けないのではないでしょうか。場所の使い方も全然「パークライフ」ではないし。こういう本当は徹底してやればできるのにも関わらずやられていないもったいないことが多過ぎて残念。

みんなでブーブー言いながら仕方ないので日比谷シャンテに行きスイーツを三人でシェアしながらwwボーイズトーク。space/motion/lifeやミミズの話、新津保さんの光の話など。キュリアス・マインドの日本版オリジナルがつくれるといいなあ。

キュリアス・マインド

幻冬舎
売り上げランキング: 54656

Living Library

2009年4月10日にオープンを控えたSign霞が関の現場ですが、いよいよ家具が納入されました。

中国の工場で製作していますが、家具に関していえば中国の工場のクオリティは格段に上がったと共に安定してきました。ただ、選択と監理は注意深く繊細にやる必要がありますが。


カレントアウェアネス-Rさんで知ったのですが、こんな“Library”もあるのですね。

2009年夏、デンマークの王城で世界最大規模のLiving Libraryイベント
「生きている本」を読んで偏見を乗り越える“Living Library”

徹底化されたアナロジーのようにもみえますが、実は本やライブラリーを考えるための視座も与えてくれそうです。「生きている本」ではない本(紙の本に限らず)でも双方向のコミュニケーションは生まれますから。

雪の舞う札幌へ

花粉舞う東京から雪の舞う札幌へ。本当に吹雪いていて寒かったです。

2008年3月18日札幌円山にオープンする「maruyama class(マルヤマ クラス)」inmercanto(インメルカート)の道内第一号店ができます。その引渡しのために久しぶりに札幌へやってきました。

「マルヤマ クラス」は札幌市中央区のメルパルク札幌跡地に三菱地所と丸紅が共同で開発した「レジデンツ・クラブハウス(暮らす人々のための施設)」です。たしかに円山は札幌では閑静な住宅街として大変人気が高いエリアなのですが、それにしてもこのネーミングはいかがなものでしょう。環境設計やテナント構成はさらに酷かったのですが、はたしてこれが円山のランドマークになりうるのでしょうか?地方のNSC(ネイバーフッドショッピングセンター)の状況も惨憺たる状況ではあるのですが、札幌のような地方中枢都市で三菱地所と丸紅が開発した施設がこんな状況だとはちょっとショックでした。景気の問題以前に当たり前にできることをただ単にやっていないだけということが多過ぎます。

時々吹雪く中、円山公園や円山動物園、北海道神宮辺りを歩きましたがいいところです、この辺りはー。

そして札幌といえばスイーツw今回はノースプレインファームの生キャラメル。大好きです!生キャラメルといえば花畑牧場のものが有名で新千歳空港あたりでは並ばなければならないくらいだそうですが、元祖はこちらノースプレインファームの方です。美味しいスイーツを真似してつくるのは一向にかまわないのですが、「うちが開発しました」と言わんばかりの田中某の厚かましい態度は非常に気持ち悪いです。

オヤジ

三鷹天命反転住宅へ。サルガッソーさん主催の豚の丸焼きパーティに参加してきました。元々、池上高志さんや岡田利規さんらと打合せをすることになっていたのですが、ちょうどこのような会があるからその場でやっちゃおうということでおじゃましました。豚の丸焼きはヴィジュアル的には相当濃かったのですが、味はジューシーかつあっさりで大変美味しかったですよ。

その場でアニメーターの磯光雄さんと初めてお会いしました。僕が「電脳コイル好きでDVD全巻持っています」と話したら、名刺の裏にオヤジを描いてくれました。さらっと描かれたのですが、オヤジがフルフルと動いているようにみえる素晴らしい画で感動しました。磯さんは現在新作に取り組まれているそうですがそちらも楽しみです。


電脳コイル オヤジ(M)
電脳コイル オヤジ(M)
posted with amazlet at 09.03.09
タカラトミーアーツ (2007-11-25)
売り上げランキング: 10361


電脳コイル (1) 通常版 [DVD]
バンダイビジュアル (2007-09-25)
売り上げランキング: 4427


電脳コイル企画書
電脳コイル企画書
posted with amazlet at 09.03.09
磯 光雄
徳間書店
売り上げランキング: 9533

ポップ進化心理学

花粉症のために毎晩ほぼ一時間おきに目が覚めてしまうという状態なので、日中いつでも眠くて仕方がありません。昼よりも夜中の方が症状が酷いというのは花粉だけでなく他のアレルギーも含めた複合的なものなのでしょう。

そんな時にマイマシン(PowerBook G4)が突然死してしまいました。朝起ち上げるとメニュバーのバッテリーが×印になっていておそるおそるクリックしてみたら「使用できるバッテリーがありません」って。あわてて調べたらわりと起こる現象のようで、いくつか対応策をやってみたのですが回復せず。一度Appleのバッテリー交換プログラムで交換していますが、それからも随分経つからなあ。一瞬、これを機にMacBookへ買い替えようかとも思いましたが、それにしても至急バッテリーは必要なのでApple Storeで購入しました。このサイズ(12インチ)は現行にはないので携帯派の僕には貴重です。(重いけど)もう少し頑張ってもらいましょう。

日経サイエンス2009年4月号がダーウィン年ということで『進化する進化論』という特集をやっていているのですが、多岐にわたるテーマで大変充実しています。「ポップ進化心理学」と名指す哲学者の目線とかもねー。面白いです。

知の構造化センター

打合せのため本郷の東京大学 知の構造化センターへ。先週、Co.うつくしい雪の河村美雪さんのご紹介で知の構造化センターの岡瑞起さん荒牧英治さんとお会いしてあっという間に話は進み、ここのあるプロジェクトでディレクターをやることになりました。

デザインの環境をデザインするー。ユニットairconditionedとして1998年から3年続けたTOKYO CONTEMPORARY DESIGN EXHIBITION HAPPENINGは単なるイベントではなく環境を創るというプロジェクトでした。それから10年以上過ぎた今、あらためてデザインの環境をデザインするということに取り組みます。まさに「自律進化するデータベースはつくれるか」への挑戦です。

打合せ後にマンガの話で盛り上がったのですが、荒牧さん推薦のこれ読みたいです。

ドモアリガット ミスターロボット

『つみきのいえ』でアカデミー賞の短編アニメ賞を受賞したロボットの加藤久仁生監督がスピーチで「 どうもありがとうミスター・ロボット」と言って微妙にうけていましたが、せっかくだったら忠実に「ドモアリガット ミスターロボット ドモ ドモ」と言ってほしかったですね。

『Mr.Roboto』(styx)は当時あまりにも繰り返し聴いた/聴かされたのでそのフレーズと不気味な大仏ロボットのヴィジュアルは死ぬまで忘れられない程度に遺されています。

ミスター・ロボット
ミスター・ロボット
posted with amazlet at 09.02.25
スティクス
USMジャパン (2009-01-28)
売り上げランキング: 50384


pieces of love Vol.1 つみきのいえ [DVD]
東宝 (2008-10-24)
売り上げランキング: 2

消防検査とか

Sign霞が関の消防検査がありました。消防署から三井、鹿島の担当者がぞろぞろぞろと、総勢50人近くはいたのではないか。こんな消防検査は初めて。何ごとかと思いました。

帰りにBooks Shogen書原霞ヶ関店で以下を購入。

1995年以後<br>―次世代建築家の語る現代の都市と建築
藤村 龍至 TEAM ROUNDABOUT
エクスナレッジ
売り上げランキング: 3218


「意識」を語る
「意識」を語る
posted with amazlet at 09.02.24
スーザン・ブラックモア
エヌティティ出版
売り上げランキング: 5137


進化倫理学入門 (光文社新書)
内藤淳
光文社
売り上げランキング: 1191


ベーシック・インカム入門 (光文社新書)
山森亮
光文社
売り上げランキング: 1650

Kluge

最近購入した本たち。単なる備忘録です。


機械仕掛けの神<br>―ヘリコプター全史
ジェイムズ・R. チャイルズ
早川書房
売り上げランキング: 84672


こころと言葉<br>―進化と認知科学のアプローチ

東京大学出版会
売り上げランキング: 101726


「多様な意見」はなぜ正しいのか<br>衆愚が集合知に変わるとき
スコット・ペイジ
日経BP社
売り上げランキング: 3773


寿命論―細胞から「生命」を考える
高木 由臣
日本放送出版協会
売り上げランキング: 2799


一番上の『脳はあり合わせの材料から生まれた』は『Kluge: The Haphazard Construction of the Human Mind』の訳書です。これは↓を読んでいて翻訳が出るのを楽しみにしていたのですが早かったですね。
shorebird 進化心理学中心の書評など

青黒

長くかかっているSign霞が関の現場も来月の消防検査に向けて急ピッチで進んでいます。

本日トランジットジェネラルオフィス TRANSIT GENERAL OFFICE INC.さんからプレスリリースも発表されました。

2009年4月10日(金)、霞が関ビル・霞ダイニングにカフェ「Sign」をオープン

Signもこれで5軒目。少しずつですが変容しながらよりあたり前に街の目印として機能するカフェを目指したいと思います。

リアルアマゾン

年明けから『思想地図 vol.2』を楽しく読んでいます。メイン特集は「ジェネレーション」ということなのですが、『アーキテクチャの生態系』を読んだ後だと第二特集の「胎動するインフラ・コミュニケーション」に惹かれてしまいます。

ニコニコ動画のタグの仕組みを「タクソノミー」や「フォークソノミー」との対比から「フラクソノミー」と表現する濱野智史氏の論文は、環境=アーキテクチャ論として自著に続いて非常に興味深いです。そして、「ソシオフィジクスは可能か」と題された座談会は、内容としては次号vol.3に予定されている特集「アーキテクチャ」に繋がりつつ座談会のコミュニケーションそのものが今号の特集「ジェネレーション」に繋がるというなかなかアクロバティックな展開になっています。

この座談会でも出てきますが、アマゾンなどのネット書店はウェブ上であるからこそリアル店舗では不可能なほどの膨大な在庫を抱えることができるーという話。アマゾンは千葉県市川市に倉庫(物流センター)という形で物理的空間を持っているわけですよね。そしてそこで働く人々は日々膨大な量の注文に対して、在庫管理サーバに登録された在庫を携帯端末を使って効率よくピックアップしています。ということは決してリアル店舗でもアマゾンくらいの規模の店舗ができないわけではないと思うのです。もちろんそこにカスタマー用のインターフェイスは必要ですが、それも今の在庫管理システムの応用で可能だと思います。そんな既存の分類にも縛られないリアル店舗をまさにアーキテクチャとして設計すれば面白いなあ。絶対に。

1月28日に東工大で催される公開シンポジウム「アーキテクチャと思考の場所」も楽しみです。

思想地図〈vol.2〉<br>特集・ジェネレーション (NHKブックス別巻)

日本放送出版協会
売り上げランキング: 267

Your House

オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)がこんなものを作っていたのは知りませんでした。

Laser-cut art book by Olafur Eliasson
(via FFFFOUND! | Origami Tessellations

彼にすれば建築ということなのでしょう。他の作品とは全く違いますがこれもいいですね。


Studio Olafur Eliasson: An Encyclopedia (Extra Large Series)
Philip Ursprung
Taschen America Llc
売り上げランキング: 18702

2009年!

明けましておめでとうございます。今年は反射神経をもう一度鍛えていきたいと思います。はい。

それにしても、お正月ってこんなに静かでしたっけ?というくらいの静寂。子供の頃のお正月は親戚から見たことのない人まで大勢人が集まってきてその非日常性がちょっと怖かったりしたのですが、これはこれでまた非日常的(というより超日常的?)。

今年のお正月は全く何も予定がないのでネネムとごろごろしながらテーブルにさらに積まれた本をばらばらと読む。

思想地図〈vol.2〉<br>特集・ジェネレーション (NHKブックス別巻)

日本放送出版協会
売り上げランキング: 260


早稲田文学〈2号〉style=
早稲田文学〈2号〉
posted with amazlet at 09.01.02
ミシェル・ビュトール 東 浩紀 宇野 常寛 川上 未映子
円城 塔 鹿島田 真希 福嶋 亮大 千野 帽子
早稲田文学会
売り上げランキング: 39460



日経サイエンス 2009年 02月号の「科学と疑似科学のあいだ」という茂木健一郎さんと伊勢田哲治さんの対談がいろんな意味で面白いです。


締め

岡田利規さんや東浩紀さんが出演するということでエクス・ポナイト vol.3(ポ祭!!!)に行ったのですが、会場に行くと既にsold outということで入れず。残念な年末。

気を取り直して夜はATAKの忘年会のためet sonaへ。おいしい食事で復活。mattでは忘年会ができなかったので、個人的にもこれで締めということで。

いろいろあり過ぎた2008年、「大切にする」ということを考えた一年でした。2009年もよろしくお願いします>みなさま。

悪人です

駒場の池上研究室で池上さんと岡田利規さんの三人で打合せ。岡田さんは『三月の5日間』、『フリータイム』などで知られる演劇ユニットチェルフィッチュの主宰で演劇作家なのですが小説も書かれていて、『わたしたちに許された特別な時間の終わり』、『楽観的な方のケース(新潮2008年6月号)』などの著作があります。

打合せの内容は、池上さんと僕がこれからつくろうとしている〈new game〉に関する話で、行為や言語のマイクロスリップの話からはじまりあちらこちらに広がっていきとても楽しかった。池上さんや僕が思っていた通り岡田さんのやっていることとも大いに重なっていて、一緒にプロジェクトをやりましょうということになりました。継続的に続けるプロジェクトになりますが、まずは2009年3月に予定されているUTCPのイベントでのプレゼンテーションが第一目標になります。これについてはまた追って書きたいと思います。

その後、中目黒に戻って打合せを一本。そして夜は再び駒場へ向かい池上研究室の忘年会に参加しました。遅れていったのでみんな既にできあがっていて生命力の神秘についてwー要はとても書けないようなバカな話で盛り上がっていました。年末のギリギリに来てサプライズ!ニュースもありましたし。

それにしても「池上さんは悪人です」。

わたしたちに許された特別な時間の終わり
岡田 利規
新潮社
売り上げランキング: 37056


三月の5日間
三月の5日間
posted with amazlet at 08.12.27
岡田 利規
白水社
売り上げランキング: 147347

このマンガが

ここ最近の新刊を中心にマンガをまとめ買い、まとめ読み。


イムリ 5 (BEAM COMIX)
イムリ 5 (BEAM COMIX)
posted with amazlet at 08.12.27
三宅 乱丈
エンターブレイン


鈴木先生 6 (6) (アクションコミックス)
武富 健治
双葉社 (2008-11-28)



夢幻紳士 幻想篇
夢幻紳士 幻想篇
posted with amazlet at 08.12.27
高橋 葉介
早川書房
売り上げランキング: 34659


夢幻紳士 逢魔篇
夢幻紳士 逢魔篇
posted with amazlet at 08.12.27
高橋 葉介
早川書房
売り上げランキング: 27822


下二冊だけは少し前のもの。このようなまだ出会っていない傑作ってたくさんあるんでしょうねえ。

来年はダーウィン年

祭日ということで集中して原稿を仕上げる。参考本にはなりませんでしたが、おかげでダーウィン本が増えました。来年2009年はダーウィン生誕200年&『種の起原』出版150年とダーウィンの年です。

種の起原〈上〉 (岩波文庫)
チャールズ ダーウィン
岩波書店
売り上げランキング: 9172


ダーウィン著作集〈1〉人間の進化と性淘汰(1)
チャールズ・R. ダーウィン
文一総合出版
売り上げランキング: 28517


書店に行くとカルチャー誌やファッション誌がこぞって「本特集」をやっていましたが、何れも「本特集」にはみえませんねえ。

分類を超える

締切が間近に迫った原稿が遅々として進まないので、リフレッシュに新宿の書店巡りに出かけました。ジュンク堂、紀伊國屋、ブックファーストと大型書店だけを廻っていくとジュンク堂の棚の充実度が際立っているようにみえます。実際僕が本を購入する量もこの三店ではジュンク堂>>>>>ブックファースト>紀伊國屋という感じ。書棚の分類の最小単位が非常に細かいことと、分類をまたぐ書籍や分類にあてはまらない書籍に対して複数箇所の書棚に置くことである程度ではありますが柔軟に対応していること、そして専門書の充実が大きいです。

そして原稿とは全く関係のない書籍を買って帰ることになるわけです。

ユリイカ 増刊号 総特集=初音ミク

青土社
売り上げランキング: 172


現代思想 2008年12月号 特集=ドゥルーズ

青土社
売り上げランキング: 49791


思想の中の数学的構造 (ちくま学芸文庫)
山下 正男
筑摩書房
売り上げランキング: 307415


人間の本性について (ちくま学芸文庫)
エドワード・O ウィルソン
筑摩書房
売り上げランキング: 235280

みたいな

前日のインストアライブに続いて代官山UNITで行なわれたライブraster-noton.unitに行きました。raster-notonのUNITでのライブはすっかり定着した感があり客層も随分広がったような気がします。フロアで交わされていたどうみてもギャルな方々の会話。

いま

だれ?

エス・エヌ・ディー

みたいな

てか

まぁ普通

みたいな

脚色はありますが、本当にこれに近い会話がなされていましたよ。そして「あたし彼女」はすごい展開をみせております。

「あたしオートマトン」/「あたし状態遷移図」、あるいは「あたし約5.2MB」

レイアウト、ゾーニング、ロケーション

ICCで開催中の展覧会「ライト・[イン]サイト:拡張する光,変容する知覚」を観てきました。先日は関連イベントのシンポジウムしか観ることができなかったので。

コンパクトな展覧会なのですが、印象的な体験がいくつかありました。特に《カメラ・ルシーダ:三次元音響観察室》2008年エヴェリーナ・ドムニチ&ドミートリー・ゲルファンド、《You and I, Horizontal》2006年アンソニー・マッコールは閉じた空間でしかできない体験の深度/強度において秀逸だと思います。こういうグループ展はキュレーション力に因るところが大きいのですが、四方さんさすがです。空間のレイアウトの重要性も再認識できる展覧会です。これは特に平日か週末でも午前中の人が少ない時間帯で観ることをおすすめします。

その後、BLUE SQUARE CAFEに移動して港千尋さん、ブックファースト新宿店店長梶野さんと淀渕さんとで打合せ。来年2月に開催予定の港さんの本のイベントについての企画で、僕もトークイベントに参加させていただく予定です。詳細決まりましたらお知らせします。それにしてもこの建物「モード学園コクーンタワー」のゾーニングは何度行っても分かりにくいです。

夜は青山ブックセンター六本木店にraster-noton インストアライブを観に行く。

イベントスペースではなく書店の売り場を営業時間中にも関わらずこのように使うのは日本ではあまりないことだと思いますが、こういうことはもっとあってもいいのではないでしょうか。

カールステン (carsten nicolai)はGRANBELL HOTEL SHIBUYAを愛用してくれているのですが、元々僕たちmattがデザインしていることを知らずにたまたま利用して気に入ってくれたので、そういうのは素直に嬉しいです。ロケーションが便利というのも大きいでしょうが。

アイデアの最新号に別冊で音楽CD付ヴィジュアルブック『raster-noton "aiff-tiff"』が付いています。


sugar addict

スイーツ(爆笑)の僕は確実にこれなんだと思います。

甘党は砂糖中毒?砂糖に麻薬なみの依存性があることが明らかに

糖分が切れると、さすがに「歯をガタガタさせる、トンネル内に引きこもるなど」ことはありませんが、燃料切れのロボコンのように機能停止します。先日も渋谷で移動中にクリスピー・クリーム・ ドーナツ(渋東シネタワー内)を見つけて思わず並んでしまい、サービスで配られていたオリジナル・グレーズドも含めて一気に4個も食べてしまいました(しかも食後)。

このお店せっかくドーナツの製造工程を見ることができるのに空間のデザインが工夫されていなくてもったいないですね。

児玉裕一さん

映像ディレクターの児玉裕一さんと対談しました。雑誌商店建築の特集「映像メディア空間」のための対談。

児玉さんはユニクロック(UNIQLOCK)で広く知られていますが、他にもミュージックビデオ(MV)、CM、番組などを多数手がけられています。ユニクロックや『シークレットシークレット/Perfume』ももちろんいいのですが、僕は特に『閃光少女/東京事変』のMVが大好きで、これは間違いなく僕が最も繰り返し見たDVDです。

児玉さんは「みえないものを体験として伝える」ということを映像でやっているという希有な人で、それが『閃光少女』やユニクロックにもよく現れています。それからみる側の視点の移動(動き)やみられる側の視点のズレの話等はとても空間的でいろいろ共感できる話も多かったです。科学館をつくる話や少女の話で思いっきり脱線してしまい編集やライターの方にとってはまとめにくい対談になったかもしれません。僕にとってはとても楽しい対談でしたが。

閃光少女 [DVD]
閃光少女 [DVD]
posted with amazlet at 08.12.15
EMIミュージック・ジャパン (2007-11-21)
売り上げランキング: 2347


GAME
GAME
posted with amazlet at 08.12.15
Perfume
徳間ジャパンコミュニケーションズ (2008-04-16)
売り上げランキング: 163

GOLDENTIME

ヒマナイヌ2009望年会『GTV』に行ってきました。昨年も書いたかもしれませんが「忘年会」ではなく「望年会」。なぜか「ゼロ年代」と「アーキテクチャ」の話で盛り上がる。

ゼロ年代の想像力
ゼロ年代の想像力
posted with amazlet at 08.12.11
宇野常寛
早川書房
売り上げランキング: 8650


アーキテクチャの生態系<br>―情報環境はいかに設計されてきたか
濱野 智史
エヌティティ出版
売り上げランキング: 1303

いつもながらヒマナイヌらしい優しい会でした。

望年会の前に青山ブックセンター本店に立ち寄って以下を購入。本日発売の『熱学思想の史的展開』がすぐに手に入れたかったので。文庫全3巻による復刊は著者曰く「思いきってかなり手を加え、大幅に加筆・訂正をほどこし、自分では決定版とでも言うべきものになった」そうです。下條さんの久々の著書も楽しみです。ちくま12月気合い入っていますね。

熱学思想の史的展開 1 (ちくま学芸文庫 ヤ 18-1)
山本 義隆
筑摩書房
売り上げランキング: 3257


眼の隠喩―視線の現象学 (ちくま学芸文庫 タ 29-1)
多木 浩二
筑摩書房
売り上げランキング: 13072



ゲームの教科書(ちくまプリマー新書)
馬場 保仁 山本 貴光
筑摩書房
売り上げランキング: 33556

40周年

次のSignができる霞が関ビルの増築部の仮囲いが取れてようやく全貌を現しました。

日本で最初の高層ビルである霞が関ビルディングは40周年ということでこんなポスターが貼られています。

昭和43年=1968年はチェコスロヴァキアでプラハの春、フランスでは五月革命が起こり、日本でも全共闘の活動が激化した年。『2001年宇宙の旅』が公開され、週刊少年ジャンプが創刊したのもこの年だそうです。

1968年 (ちくま新書)
1968年 (ちくま新書)
posted with amazlet at 08.12.10
〓 秀実
筑摩書房
売り上げランキング: 148848


1968―世界が揺れた年〈前編〉 (ヴィレッジブックス)
マーク カーランスキー 越智 道雄
ヴィレッジブックス
売り上げランキング: 212792


1968―世界が揺れた年〈後編〉 (ヴィレッジブックス)
マーク カーランスキー 越智 道雄
ヴィレッジブックス
売り上げランキング: 244216

年齢換算

ネネム(でぶねこ♂6歳)の調子がいよいよ悪いので病院を代えることにしました。前の病院はとても良心的でよかったのですが、小さ過ぎて設備等が不充分だったため。新しい病院は設備がしっかりしており、これを機に一通り検査をしてもらいました。結果白血球値が基準値を大きく上まっていて考えられるのは炎症なのですが、今日の段階ではどこに炎症があるかは特定できず。尿結石が持病なのでおそらく膀胱だと思われるのですが今日の尿&血液検査では確定はできなかったのでしばらく薬を与えてまた後日検査してもらうことにしました。

それも心配ですが、ずっと6kgだと思っていた体重がいつのまにか6.5kgになっていてX線を見ても脂肪が胃を圧迫するくらいに満ちていました。特にこれからの年齢だと肥満は大きなリスクになるということでこれも先生に強く注意されました。分かっているのですがこれが結構大変なのですよ。特にネネムの場合ー。

病院に猫の年齢換算表なるものが貼ってありましたが、今ちょうど僕と同じ年齢なんだねえ。でこれからは一気に年上ですか。

レヴィ=ストロース生誕100年

2008年11月28日、クロード・レヴィ=ストロース(Claude Lévi-Strauss)が100歳の誕生日を迎えました。生き続けているというのは何よりも偉い。日本でも様々な企画があるようです。

レヴィ=ストロース 生誕100年 les 100 ans de CLAUDE LEVI-STRAUSS

今日のレヴィ=ストロース[ シンポジウム ]

UTCPセミナー「レヴィ=ストロースと鳥インフルエンザ―潜在的カタストロフィの構造人類学の方法」

港千尋さんの本も「祝!生誕100年」のタイミングになりましたね。「100歳の誕生日に間に合ってよかったよ」とご本人も仰っていました。

レヴィ=ストロースの庭
港 千尋
エヌティティ出版
売り上げランキング: 39388


神話論理はまだ手をつけていませんが(さすがにあのボリュームには怯みます)、いくつか読み直したいものがあるのでこれを機に読みたいと思います。

野生の思考
野生の思考
posted with amazlet at 08.11.29
クロード・レヴィ・ストロース
みすず書房
売り上げランキング: 14634


やきもち焼きの土器つくり
クロード レヴィ=ストロース
みすず書房
売り上げランキング: 16458


悲しき熱帯〈1〉 (中公クラシックス)
レヴィ=ストロース
中央公論新社
売り上げランキング: 3992


悲しき熱帯〈2〉 (中公クラシックス)
レヴィ=ストロース
中央公論新社
売り上げランキング: 11050

「臓器を印刷、サイボーグ猿―生物学の動画トップ10」

WIRED VISIONのこの記事がなかなかすごいです。

臓器を印刷、サイボーグ猿―生物学の動画トップ10

特に『第3位:ロボットアームを操作する「サイボーグ・モンキー」』と『第1位:身体のパーツをゼロから作成』はこうして映像で見るとあらためて衝撃的。ブレイン・マシン・インタフェース(BMI)にしてもブレイン・コンピューター・インターフェース」(BCI)にしても、ブレインーマシン(コンピューター)という限定したシステムで捉えるといろいろ見失ってしまうよ。

ついに復刊!

おおっ!『熱学思想の史的展開1─熱とエントロピー』がついに復刊決定!!しかも文庫です。

筑摩書房 これから出る本

復刊ドットコムでみんなが熱いメッセージを送ったかいがあったーのかな?それにしても<ちくま学芸文庫math&science>素晴らしいです。ランダウ=リフシッツやディラックが文庫で読めるなんてすごいことだよねえ。

力学・場の理論―<br>ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫)
L.D. ランダウ E.M. リフシッツ
筑摩書房
売り上げランキング: 85213


量子力学―<br>ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫)
L.D. ランダウ E.M. リフシッツ
筑摩書房
売り上げランキング: 138342


ディラック現代物理学講義 (ちくま学芸文庫)
P.A.M. ディラック
筑摩書房
売り上げランキング: 51087

回復力減退

連休後半から風邪でダウン。高熱がなかなか下がらず寝込んでしまいました。風邪をひきやすくなったということはないのですが、なった後の回復力は確実に減退しているという実感があります。ずっと寝ていたので夢を一杯見た気がするのですが内容がほとんど思い出せません。一つだけ、あーネネムの夢を見ているなあと思ったらネネム(6kg超)が顔に乗っかってフニフニしていた。あやうく息が停まるところでしたよ(このパターンよくあるんです)。

夢の科学 (ブルーバックス)
アラン・ホブソン
講談社
売り上げランキング: 26328

情報デザイン ブックガイド・トーク

青山ブックセンター本店で行なわれた港千尋+永原康史監修『創造性の宇宙』(工作舎)刊行記念トークイベントに行ってきました。タイトルは「情報デザイン ブックガイド・トーク」ということで、ブックジャンキーに違いない二人による巷に溢れているブックガイドとは全く違うブックガイドはとても見ごたえ&聴きごたえがありました。『POWERS OF TEN』の映像版を久しぶりに観ることができたのもよかったです。

それぞれの自著に加えてブックガイドで紹介された稀少本なども販売されていて以下の二冊を購入。

レヴィ=ストロースの庭
港 千尋
エヌティティ出版
売り上げランキング: 52479


文字はこうして生まれた
デニス・シュマント・ベッセラ
岩波書店
売り上げランキング: 141900

上は港さんの最新作。下は先のエントリーで紹介したプルーストとイカにも繋がるのでぜひ読みたいと思い。本当は僕もクリスマスプレゼントでこんな本もらえるといいのですが。


創造性の宇宙
創造性の宇宙
posted with amazlet at 08.11.26
伊藤俊治 久保田晃弘 四方幸子 須永剛司 高橋士郎 永原康史
秦 剛平 ジャン=ルイ・ボワシエ 前田ジョン 港 千尋
工作舎
売り上げランキング: 98712


パワーズ オブ テン―宇宙・人間・素粒子をめぐる大きさの旅
フィリップ・モリソン 村上 陽一郎 村上 公子
日経サイエンス
売り上げランキング: 28734


EAMES FILMS:チャールズ&レイ・イームズの映像世界 [DVD]
パイオニアLDC (2001-08-24)
売り上げランキング: 11148

奥さまは魔女

友人の前田くんたちの新居(ホワイトハウス)リフォームのための打合せに現場の逗子へ。逗子駅至近というより駅のすぐ上という感じの高台なので窓から見える海面と自然光+人工光による美しい光の時間変化が居室空間にも満ちていくという非常に恵まれた環境。まだ何もしていないのですがこのままでも充分に気持ちいい。この環境を利用して創ることができるというのは本当に楽しみです。

今日は施工会社の方と設備担当の方にも来ていただき現調してもらいました。およそ築40年という古い建物なので特に設備関係は事前にしっかり調べた上で設計をしないとならないので。両者共ベテランの方でとても積極的かつ丁寧に調べてくれて大変助かりました。と言いますか、単におじさんはかわいらしい奥さまに弱いというだけの話だったようです。

行き帰りにこればかり繰り返し聴いて気分はすっかりファイターです。

Dream Fighter(初回限定盤)
Perfume
Tokuma Japan Communications =music= (2008-11-19)
売り上げランキング: 11

紅白歌合戦出場も決まったようですね(11/25発表)。これがいいことなのかどうかは分かりませんが、とりあえず頑張ってください。

多摩美図書館再訪

国立国会図書館(NDL)の倉重くんと共に多摩美の図書館へ。先日訪れた際に出た話の続きのオフミーティングと、かねてから倉重くんと多摩美図書館の渡邉さんらとで予定していた食事会が併せて行なわれました。メンバーは多摩美の港千尋さんと永原康史さん、それから多摩美図書館設計時の担当者(当時伊東豊雄建築事務所所員)で現在は独立されている中山英之さんと渡邉さんと倉重くん。

夜間の光の漏れ方と曲面ガラスへの映り込みがとても美しい多摩美図書館をぐるっと見た後、半外部的なカフェスペースでみんなで雑談的に話をする。カフェとして意図されながら利用されていないのはいい「建物」だけに非常にもったいない。そこを動かしてこそ本当の「つくる図書館」なのではないでしょうか。そのような観点で具体的なアイデア等を思いつきながら喋りました。

その後橋本のお寿司屋さんに移動したのですが、そこが多摩美教授陣の定番スポットらしく伊藤俊治さんらが既に盛り上がっており合流することに。その席で伊藤さんや港さんに聞いた1995年の建築デザイン会議 IN YOKOHAMAの話があまりにも凄くて面白すぎでした。あらためて荒川修作さんは無敵ですねえ。帰ってからネットでその時の情報を調べてみましたが、時期として微妙なせいかもしくは無かったことにされているのかw有効なものは見つかりませんでした。どなたか当時の映像を持っていらっしゃる方がいましたらぜひYou Tubeかニコ動にアップしてくださいませ。

さらにその後居酒屋に移動して情報デザイン学科の学生らも合流しての忘年会1.0とやらにも参加。前に座った学生にかんなぎの話とかしてしまい思いきりひかれまくって終了ー。

MORE! MORE! MORE!

2008年11月19日発売されたもので即購入したもの。

MORE! MORE! MORE!(初回生産限定)(DVD付)
capsule
ヤマハミュージックコミュニケーションズ (2008-11-19)
売り上げランキング: 6


Dream Fighter(初回限定盤)
Perfume
Tokuma Japan Communications =music= (2008-11-19)
売り上げランキング: 45


服従の心理
服従の心理
posted with amazlet at 08.11.20
スタンレー ミルグラム
河出書房新社
売り上げランキング: 1259


中田ヤスタカ氏まだまだいきますねー。『服従の心理』は山形浩生氏による新訳。これも楽しみ。

赤い電車

出張で静岡県浜松市へ。新幹線で浜松まで行きそこから遠州鉄道に乗り換えて、まずは木材のマルホンショールームへ。浜松市の天竜川流域(現浜松市天竜区)は江戸時代から植林が進められ日本三大人工美林(森林面積率91%)として知られている、東海地方屈指の林業地帯です。マルホンは地元の天竜杉、檜だけではなく世界30カ国から厳選した多彩な無垢材を扱っている会社です。

ここは体育館のような広いショールームに様々な無垢の床材が敷きつめられていて靴を脱いで歩いて座って確かめることができる、というのを前田くんたちから聞いて一度来ようと思っていた場所でした。たまたま他に来訪者もなかったようでゆっくりと触れてみることができました。前田くんたちのホワイトハウスwに使う無垢材をこれから選ぼうと思っています。

それからまた遠州鉄道で浜北まで移動してinmercanto(インメルカート)の新店引渡しのためにプレ葉ウォーク浜北へ。

さすが「音楽のまち」浜松だけあって楽器屋さんがSC内の一等地にありました。が、それだけ。もっと「音楽」や「木」をマテリアルとして前面的に使ってここでしかできないユニークさを出してもよさそうなのに。SCやモールの均一性こそが欲望されているというのはよく分かるのですが...。

写真を撮り忘れましたが、遠州鉄道も赤い電車でした。

赤い電車
赤い電車
posted with amazlet at 08.11.19
くるり
ビクターエンタテインメント (2005-09-22)
売り上げランキング: 36958

時間イメージ

出身高校(島根県立出雲高等学校)の東京同窓会総会が新宿の三井クラブで開かれました。僕たちの学年が今年の幹事ということで今年の春先から準備をしていたものです。この会に向けて映像作家の逢坂芳郎くんと共にショートムービーを作ったのですが、みなさんに大変喜んでいただけたようで何よりでした。参加者数も何とか目標に達しましたし、楽しく進められてよかったよかった。

映像を作ってみて、机に積んであったこれを読もうと思いました。

シネマ2*時間イメージ (叢書・ウニベルシタス)
ジル ドゥルーズ
法政大学出版局
売り上げランキング: 120652

神様

ネネムのおしっこにまみれながらも構成つくったり原稿書いたりしております。ちょっとへろへろです。そんな僕をUNIQLOCK(iPod touch)とかんなぎが慰めてくれています。


かんなぎ 1 (REX COMICS)
かんなぎ 1 (REX COMICS)
posted with amazlet at 08.11.14
武梨 えり
一迅社


かんなぎ  1(完全生産限定版)
アニプレックス (2008-11-26)
売り上げランキング: 4

ネネム怒る怒る怒る

我が家のネネム(アビシニアン♂6歳)くん、夜中に尿結石の症状が出たので翌朝出張に出る前に病院へ連れていきそのまま入院させました。戻ってから迎えに行ったのですがネネムくんめちゃくちゃ怒っている。僕に向かって「ふーっっっ」って。といっても非常に弱々しい「ふーっっっ」だから全く威嚇にはならないのですが。病院が大嫌いなネネムにとって入院は大変なストレスなのです。ただでさえ病気で弱っているのにごめんね。

しかし、今回は症状がちょっと重くてかなり派手にやってしまって(尿結石の症状が出ると排尿のコントロールができなくなりトイレ以外でおしっこをしてしまうのです)いるので部屋もソファもベッドも僕の服もおしっこ臭くて、もー大変です。

これが必殺の左ストレートだ。

大津〜京都へ

さらに続くinmercanto(インメルカート)の新店オープンのために今度は滋賀県大津市へ。大津といっても琵琶湖の畔とかではなくてちょっとがっかり。今回はフォレオ大津一里山という大和ハウスが運営管理するショッピングセンター(SC)。大和ハウス緩むことなく攻めています。

SCには珍しく渋めの色合いの外観です。まわりも地味な風景なのでちょっとアテンションが弱すぎる気がしますが。「TTボウル」というボウリング場が核テナントとして入っていること、間近で新幹線を見下ろせる「新幹線展望テラス」があるというのがなかなかユニークです。SCとボウリング場の組み合わせは特に興味深い。

京都からJRで17分と近いので京都駅付近で宿泊。久しぶりに京都駅に降り立ちましたが僕はここのダイナミックさはかなり好きです。

「文学を超えた科学書全集」

池上高志さんの教授昇任お祝いパーティということで渋谷のet sonaへ。渋谷慶一郎くんが頻繁に利用しているということで名前は聞いていましたが僕は今日が初めてでした。名前の通り野菜を中心にどれもとてもおいしかった。

池上さんの人柄のせいかこの日は本当にリラックスできる楽しいパーティでした。緩みすぎて思わずはしゃいでしまったなあ。何人かに「leeくん、本当にお酒飲んでないの!?」と聞かれましたが僕はアルコールアレルギーでお酒は一滴も飲めません。

池上さんの『動きが生命をつくる』が朝日新聞に紹介されたらしいという話になって「瀬名さんじゃないの?」と言っていましたがやっぱり瀬名秀明さんが紹介していたようです。

朝日新聞・秋の読書特集「文学を超えた科学書全集」

僕も池上本はもちろん妥当だと思います。後はカール・ジンマーくらいかなあー選定が重なるのは。

動きが生命をつくる<br>―生命と意識への構成論的アプローチ
池上 高志
青土社
売り上げランキング: 20289


「進化」大全
「進化」大全
posted with amazlet at 08.10.29
カール・ジンマー
光文社
売り上げランキング: 76360

横尾忠則のラッピング電車

またまたinmercanto(インメルカート)の引渡しで兵庫県の加西市へ。新幹線から一両のみで走るローカル線まで合わせて5回乗り換えてたどり着きました。今度は2008年11月1日にオープンするイオン加西北条ショッピングセンターです。本当に何もないところに突然広大なSCがという感じなのですがおそらく播州全般をターゲットにしているのだと思われます。

途中、JR加古川線(加古川駅と谷川駅を結ぶ)に乗るのですがこの電車の一部が横尾忠則氏によってデザインされています。(横尾さんは地元西脇市の出身だそうです)その横尾忠則デザインのラッピング電車にタイミングよく乗ることができました。

これが「見る見る速い」

で、こちらは「銀河の旅」

他に二種類あるそうですがそれらは見ることができませんでした。「見る見る速い」というネーミングも際立っていますが緑溢れる沿線での存在感もすごかったですw

横尾先生のありがたきお言葉はこちらで。
見る見る速い

エラー

世の中は誤配と誤読だらけで、その上状態はそれらが決してほどけないくらいに絡み合っているか全くかすってもいないかのどちらかのように見える。そのような中で人はコミュニケーションができている/できていないと感じている。

池上高志さんは「生命とは、結局「ズレ」とかエラーである」とよく言いますが、人は言語という「ズレ」とかエラーを次々と生成していく手段を持ちえたことで特異な進化を遂げたとも言えるのかもしれません。

そういえば池上さんはこのたび准教授から教授になられたそうです。おめでとうございます。
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/staff/20081016_ikegami.html

11月6日にオープンします!

11月6日のオープンをひかえたブックファースト新宿店の現場モード学園コクーンタワーへ。

学校の方は既に始動しているようで学生さんや学校関係者の姿がちらほら。mattがデザインを担当するカフェ&ギャラリー「BLUE SQUARE CAFE」はまだまだ造作家具工事の真っ最中。今日はサインなどの位置を現場にて確認しました。

港千尋さんの著作『文字の母たち Le Voyage Typographique』よりテキストを提供していただいた活字組も取付けられ、オープンを目前に急ピッチで進んでいます。

ツナガリ

自宅が面する目黒銀座商店街は小さなお祭りやらフリーマーケットが頻繁に行なわれます。今日も朝からがやがやとフリマをやっていました。フリマってリサイクルでもリユースでも交換でも贈与でもなくてあれは人々のツナガリ希求の現れですよね。元々あったお店がどんどんなくなってマンション化していく中でかつての商店街にはあった(と思われている)ツナガリをフリマやお祭りで埋めるかのような。環境やテクノロジーの変化は別の問題として人々がツナガリを求めるのは変わらないですね。着古した軍ものの服やただ古いだけのガラス食器やカメラに交じって松本弦人氏の『ジャングルパーク』が誰にも触れられることなく置いてあって少し切ない気持ちになりました。

夜はエバラくんのライブを観に落合のsoupへ。エバラくんはATAKメンバーとしても活躍していますが自身でもportというレーバルを運営しています。なかなか厳しい環境(空間&PA)の中、彼特有の繊細さで圧倒していたと思います。

この日はお腹の調子がとても悪かったのでエバラくんのライブが終わり次第帰宅。帰ったらちょうどBACH幅さんが登場する情熱大陸がやっていたので見ました。普段通りのそのままの幅さんでかっこよかったですよ。

古賀へ

inmercanto(インメルカート)の新店の引渡しで福岡へ行きました。福岡といっても福岡市ではなく博多から鹿児島本線で20分ほど北東へ行った古賀市。今回は九州北部や中四国地方で展開するサンリブというGMSへの出店です。

前回の泉パークタウンタピオのプチファンタジーとは全く違って全てが剥き出しの現場でした。

出張の帰路はこれを再読。

アフォーダンスと行為 (身体とシステム)
佐々木 正人 宮本 英美 黄倉 雅広 三嶋 博之 鈴木 健太郎
金子書房
売り上げランキング: 43084

マイクロスリップ microslipについて考える。


今度は霞が関だ

打合せのため霞が関の現場へ。日本で最初の超高層ビルとしても知られている霞が関ビルに来春sign霞が関がオープンします。

エントランス部に増築されてできつつあるロケーションはこんな感じ。

霞が関という立地やロケーションの条件によっていつもとは少し違ったsignになると思います。現在デザインの追い込み中です。乞うご期待。

円城塔さんのブログで知って今持ち歩き読み中の20世紀の幽霊たちが面白過ぎる。短編集なのですが、読んだ中では特に「ポップ・アート」が内容もタイトルも秀逸。著者ジョー・ヒルはスティーブン・キングの息子だそうです。僕はスティーブン・キングは一冊も読んでいませんが。

20世紀の幽霊たち (小学館文庫 ヒ 1-2)
ジョー・ヒル
小学館
売り上げランキング: 4058

泉パークタウン タピオ

出張で仙台へ。仙台は7年ぶりぐらい。今回は2008年10月16日にオープンする泉パークタウン タピオ内にできるinmercanto(インメルカート)というショップの引渡しでした。

泉パークタウンは仙台市泉区にある三菱地所が1969年(!)から手がける、総開発面積1,070ha、計画人口50,000人という広大なニュータウンです。都市景観の保全のため出店の規制が厳しいため周辺にはほとんどコンビニもありません。泉パークタウン タピオができるにあたっても地元住人からは反対の声も大きく結果フロアは地上2階(一部3階)になってしまったそうです。

泉パークタウン タピオはその中にできる三菱地所が運営するショッピングセンター(SC)。延床面積約49,000㎡(14,850坪)の中に約80の店舗が入ります。運営がパークタウンと同じ三菱地所なので街の開発の延長となっていて非常に清潔感溢れ上品にまとまったSCです。

mattがデザインを担当するinmercantoは「日常生活をもっともっと楽しもう....」ということでシンプルな普段着を提案しているレディース&メンズのブランドで今年の春にスタートしました。まだ店舗数は少ないですが、地方や郊外の中規模なショッピングセンター(SC)/ショッピングモール等を中心に少しずつ展開していく予定です。といってもinmercantoに関してはスタッフの森山さんが担当者として頑張っています。

このブランドを始めて現場として地方のSCを訪れたり普段でも都心近郊のSCに行ったり、SCに行く機会が随分増えました。東浩紀さんが言うように、SCにはこれからのコミュニティとアーキテクチャの関係について取り組むべき問題がつまっています。今はSC内の1テナントのデザインとして取り組んでいてそれもとても面白いのですが、本当はSCのアーキテクチャ全体のデザインに取り組んでみたいです。これでしかできない設計手法は用意してあるので、ぜひ!

それから仙台ではエスカレーターでは右側に立つのですね。関西だけだと思っていたのでびっくり。関西は大阪万博の時に欧米に習ったのが定着したと言われていますが仙台は何でだろう?

もう少し肩の力抜いた方がいいよw

動的な多対多の関係性を前提にして動くゲームをつくるということを考えています。そしてそれを環境のどのレイヤ−にどのように実装し動かすかも含めてがそのゲームのデザインとなります。最近池上さんと会うたびにそんな話をしているのですが、これは場をつくることからやることになりそうです。

今日の夜は逢坂くんやクララら男子のみ5人で新大久保の台湾料理屋でご飯を食べて、その後新宿まで歩いて久しぶりに卓球ー。途中から渋谷くんも乱入して安室ちゃんやあゆをBGMに大いに盛り上がりました。本当は食事の後逢坂くんと映像編集の打合せをするはずだったのにねえ...。

卓球バーもいいけど、本気の卓球場が中目黒にできてほしいです。

肥大化の果て

ここ一週間で2つの進行していたプロジェクトが消滅しました。これは相当に痛い。巷ではリーマン破綻の衝撃が駆けめぐっています。それとこのプロジェクト消滅の間には直接的な関係はありませんが背景としては繋がっています。詳しいことは書けませんが。金融であれ、不動産であれ、ITであれ、産業や組織の肥大化の先は一気に破裂する(はじける)かゆるやかに萎んでいくしかありません。

気分転換に散歩に出かけたら久しぶりに本以外に買い物(スニーカー)をしてしまいました。途中立ち寄った青山ブックセンターで「へい、め〜ん!」と変な人に声をかけられたなあと思って見たら池上さんでした。家族四人で仲良くお散歩中だったようです。少しだけ立ち話をしてから僕は新書を一冊買ってまた歩きました。

大人の時間はなぜ短いのか (集英社新書 460G)
一川 誠
集英社
売り上げランキング: 289905

冒頭に書いてありますが、僕が自身で考えたと思い込んでいた「大人になると一年が短く感じられるのはなぜか」への答は「ジャネーの法則」として一般的に知られているらしい。そして現在、「ジャネーの法則」は科学的研究としては検討すべき仮説とはみなされていないそうです。

ストリングス

前夜のライブの打上げで赤鬼&青鬼兄弟(渋谷慶一郎&東浩紀)に拘束されてしまいw、睡眠できないまま朝一から打合せやら現調やらが続き朦朧とした一日でした。途中時間が落ちたり奇怪な時間経過が起こったりしましたが何とか。

夜、PUBLIC IMAGEというメンズブランドの2009 SPRING/SUMMER COLLECTIONを観に行きました。観客席の中に弦楽器奏者に配置されていてそれを渋谷慶一郎くんが指揮するーという中でショーが行なわれました。ピアノとストリングスの違いはあるものの音が前夜のライブとつながっているように感じたのですが、部分的にコード展開が重なっていたようです。池上高志さんと並んで観ていたのですが、洋服(モード)に興味が持てない二人にとっては完全に音のライブでした。

おかしな時間経過で進んだ一日の終わりに時間の本を買って帰る。郡司ペギオ-幸夫さんの新刊です。

時間の正体 デジャブ・因果論・量子論 (講談社選書メチエ 422)
郡司 ペギオ-幸夫
講談社
売り上げランキング: 791

ピアノ

2008年9月11日、ライブfor mariaが行なわれました。
記憶に残る素晴らしい会でした。

現場進行@コクーンタワー

新参ながら新宿西口高層ビル群の中でもひと際目立つモード学園コクーンタワー。

このビルの中に1000坪を超えるブックファーストのフラッグシップ店舗「ブックファースト新宿店」が誕生します。その1Fにできるギャラリーカフェをデザインしています。今日は建築工事の確認に現場へ行きました。まだ設備や厨房のみで造作家具工事はこれから。

オープンは2008年11月。お楽しみに。

Better Humans?

9月11日に行なわれるライブのリハーサル&現調のために永福町のsonoriumへ。青木淳(意匠設計)+永田音響設計による真っ白な音のためだけの小さな空間。当日はこの空間が様々なもので満たされることになるでしょう。

人間(ヒト)の境界に関する本をいくつかパラパラと読んでいます。

サイエンス・イマジネーション 科学とSFの最前線、そして未来へ
瀬名 秀明 山田 正紀 堀 晃 円城 塔 飛 浩隆
エヌティティ出版
売り上げランキング: 9858



人間の境界はどこにあるのだろう?
フェリペ・フェルナンデス・アルメスト
岩波書店
売り上げランキング: 34533


『エンハンスメント論争』の第1部は『Better Humans?』の翻訳で、エンハンスメント(増進的介入・能力増強)に関して様々な立場の意見が収められていて面白い。境界を巡る時、差異に感心が集まりがちですが重なりの方にこそ肝心なことが隠されていることが多いと思います。

光をとらえる

ヘアサロンichiの撮影のため南浦和へ。ことごとく雨にやられて延期になっていたのですがようやく撮影できました。前にも書きましたが今回お願いしたのは新津保建秀さん。新津保さんの空間の光をとらえるセンサーは素晴らしく鋭敏でした。アングル等を真似して撮ってみましたが、当然ながら全く違うものに。

(RICOH R8で撮影)

久しぶりに空間の撮影に立ち会って、自分で撮ることももう少し本気でやってみたくなりました。NIKON D90は動画も撮れるし相当面白そう。新津保さんに少女を撮るための秘訣も教えてもらったのでぜひ生かしたいと思いますw

金塊を探せ

外苑前、代官山、五反田に続いて4番目になるsignの現場確認のために立川へ。このところの局地的豪雨の影響か中央線の国分寺から立川の間でしばらく停車していました。

まだ造作家具工事はこれからですが、設備関係や床壁天井はほぼでき上がっています。

今回も壁天井面のグラフィックはGROOVISIONS グルーヴィジョンズで、立川は代官山<海ヴァージョン>をベースにアレンジしたものになっています。すごろく的ボードゲームの世界にマンモスの遺跡やら金塊等たくさん隠されていてそれを探し歩くだけでも楽しいです。

そういえばグルーヴィジョンズさんは少し前に新しい作品集も出されていましたね。(献本ありがとうございました!)

GROOVISIONS MGR
GROOVISIONS MGR
posted with amazlet at 08.08.30
GROOVISIONS
パルコ
売り上げランキング: 37129

sign立川は10月エキュート立川にオープンします。お楽しみに。

WHAT'S HAPPENING?

来週予定している撮影の打合せのためにフォトグラファー新津保建秀さんがmattへいらっしゃいました。夏休みということで4歳の息子さんも一緒だったのですが新津保さんにそっくりでした。とてもいい子で打合せをじゃますることなく新津保さんのiPhoneでうちのスタッフとずっと遊んでいました。You Tubeを見たりリンクしたりしていたようですが、持ち主であるお父さんより遥かに使いこなしているとのこと。言語の習得等もそうなのですがこういう自然に起こっていることを間近に見ることができたりして、子供がいるというのも案外楽しいのかもしれませんね。

新津保さんと知り合ったのは、『WHAT'S HAPPENING?』という1999年に行なわれたTOKYO CONTEMPORARY DESIGN EXHIBITION HAPPENINGのドキュメンタリーブックに参加してもらった時(もう9年も前になりますね)でそれ以来ずっと直接お会いすることはなかったのですが、最近になって渋谷くんを通して再会して、今回ichiというヘアサロンを撮ってもらうことになりました。

今までプロジェクトをいわゆる竣工/作品写真という形で残すことをあまり重要視していなかったのですが、それは多くのそういう写真を見ても面白いと感じられなかったからで、新津保さんとはただの作品写真ではなく表現として面白いことができそうです。ちなみに日本のインテリアと写真表現は明らかに共犯関係にあると僕は考えています。建築もその部分は同化してきています。空間の肌理と写真の肌理についてや空間を体験することの多層性について等新津保さんと話しましたが、空間を「見る/視る」ということはどういうことなのか創りながらもっと考えてみます。

ゼロ年代の想像力

7月から毎週定例を重ねているparklife(仮)プロジェクトのプレゼンがありました。視えていなかったことがクリアになりよかったのですが、一方ではコミュニケーションの困難さを改めて痛感しました。プロジェクトのプロセスは誤配のあるコミュニケーションの連続です。それぞれが持っている価値観の挿入や強化だけでは創ることはできない。差異と変化に対しての敏感さは重要です。

宇野常寛氏の『ゼロ年代の想像力』は現在進行形の文化批評としてとても面白かったのですが、その中で今の僕が最も共感した部分ががこの一文でした。

“圧倒的な速度で展開する変化を正確に把握することこそが、むしろ普遍の構造を露出させるー”

この本は宇野氏本人が言うように「東(浩紀)氏に対する批判書」という位置づけのようですが、僕には批判というより東さんの膨大な仕事の一部を引用することで成り立っている書と読めました。もちろんそれ自体は手法なのでいいとか悪いというものではありません。宇野氏はその手法を上手く使うことでこの本を刺激的なものにしています。

ゼロ年代の想像力
ゼロ年代の想像力
posted with amazlet at 08.08.16
宇野常寛
早川書房
売り上げランキング: 1119

1週間

池上高志さんがArtificial Life XIで「Artificial Life is dead!」と叫んでOld Menの国を葬り去り、北京ではロケット弾によって人工的に晴天が作られる中でオリンピックの開会式が開かれ、その開会式と同じ日にアメリカから軍事的な支援を受けていたグルジアとロシアの間で戦争が起こり、東浩紀さんがテレ朝のサンデープロジェクトで完全アウェイの中奮闘して櫻井よしこ氏をムキにさせ、サッカー五輪日本代表が第2戦目にして予選敗退が決まりながら監督が「まったく悔いは残っていない」と宣って世界を驚かせたこの1週間ー、僕はひたすら(いくつかの)プロジェクトのプランニングに勤しんでいました。

あー、サマソニへPerfumeを観に行きたかったな。でも野外では厳しかっただろうなあ。あとHOT CHIPと。

Made in the Dark
Made in the Dark
posted with amazlet at 08.08.12
Hot Chip
Toshiba EMI (2008-02-05)
売り上げランキング: 2651


The Warning
The Warning
posted with amazlet at 08.08.11
Hot Chip
Toshiba EMI (2006-06-13)
売り上げランキング: 3763

『ファントム、クォンタム』と『ゼロ年代の想像力』

毎日暑いですね。暑いのも大変ですが、それ以上にきついのはエアコンでギンギンに冷えた室内の寒さ。そんな空間に長くいると芯まで冷えきってしまって外に出てからもしばらく寒さが残ったりします。エアコンの状態にそのお店や企業の知性&感性が表れると思う。温度は30℃を悠に超え湿度は80〜90%にもなる中でスーツやジャケットを着なければならない理由なんてないよねえ(一部の例外はあるかもしれませんが)。汗だくで自身も周囲も不快になりながらも我慢して上着を着て、半袖やシャツ一枚でいる正常な感覚を持った人間たちが凍えるくらいにエアコンで人工的に室温を下げるってやはり常軌を逸しています。エコとか省エネの前に本当に寒いんだって。

東浩紀さんの『ファントム、クォンタムー第二回ー』(新潮 2008年8月号)を読む。面白くなってきました。東さんはこの小説で宇野常寛氏への返答もしているのかもしれない。


ゼロ年代の想像力
ゼロ年代の想像力
posted with amazlet at 08.07.25
宇野常寛
早川書房
売り上げランキング: 386

合宿&湯治

先週は忙しかったー。その忙しさから一時的に逃れるように週末は前田くん&みさちゃんと共に栃尾又温泉(新潟県魚沼市)へ。彼らの新しい住居=ホワイトハウスプロジェクトのための合宿が目的で、宿泊先は宝巌堂という小さな温泉宿でした。

緑に囲まれ風が心地よく抜ける大変気持ちのいいところでした。そんなところでどうせのんびりしただけだろう?と思われるでしょうが、この温泉合宿というのが以外に成果が上がるんですよ。以前外苑前OFFICEをデザインした時もトランジットの中村貞裕くんと秩父温泉の露天風呂でのぼせながら何時間も語り合ってアイデアを編み上げていったということもありました。今回も畳の上に図面やら参考書籍やらを広げてリラックスした中で率直に意見を交わして目標も問題点も共有することができました。

宝巌堂のぬるめのラジウム温泉は入ってすぐは、ちょっと寒い?と思いましたが長く入っているとすごく気持ちよくなりお湯につかりながら眠ってしまいました。料理も質素ながらも地場野菜や川魚を中心に素材もよく本当に美味しかった。特に「鮎の背越し」と白米(魚沼産コシヒカリ)は感動しました。前田くんたちのおすすめだったのですがいい宿ですよ、ここ。

長湯のお供はこんな本でした。

人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫 ア 6-1)
フランセス・アッシュクロフト
河出書房新社
売り上げランキング: 54159

青山デザイン会議

宣伝会議から出ている雑誌ブレーンの青山デザイン会議に参加してきました。アーティストのヤノベケンジさんと映画監督・脚本家・作家の大宮エリーさんとの鼎談。

二人ともベタな大阪人なので(大宮さんは現在は東京在住ですが)ほぼネイティブな大阪弁で進みました。僕も一応生まれは兵庫県なのでかろうじてついていけましたが、少なくともそこは「青山」ではありませんでしたw

ヤノベさんも大宮さんもパワー溢れる方でとても面白い話しが聞けましたが、分かったことは二人は分身のようなキャラクターを持っていてそれを上手くコントロールしているということ(コントロール不可能性も含めて)。二人の方法は全く違いますが。ヤノベさんははっきり「ヤノベケンジの映画を撮っている」というようなことを言っていました。ただ、キャラクターは完全な自身の分身ではなく時に自身に重なったり離れたりする可変性を持つキャラクターのようです。そこが二人に共通していて興味深かった。

詳細は8月1日発売ブレーン9月号で。

ヤノベケンジ1969‐2005
ヤノベケンジ1969‐2005
posted with amazlet at 08.07.15
ヤノベ ケンジ
Seigensha Art Publishing
売り上げランキング: 240928


生きるコント
生きるコント
posted with amazlet at 08.07.15
大宮 エリー
文藝春秋
売り上げランキング: 1714

2008東京国際ブックフェア

毎年恒例になっている東京国際ブックフェアに今年も行ってきました。ストッパー機能がなくなったため思わず大人買い。土曜日に行って段ボール一杯分。日曜日にまた行ってさらに一袋分、って仕入れですかこれ。ばかだ...。

購入した本たち(一部)

ミトコンドリアが進化を決めた
ニック・レーン
みすず書房
売り上げランキング: 3326

環境のオントロジー

自由の条件I ハイエク全集

主観的、間主観的、客観的

反事実的条件法

自己欺瞞と自己犠牲

脳科学と倫理と法―神経倫理学入門

記憶の書

限りなき夏

エッフェル塔試論

他...

ストッパーは必要ですねえ。

翆色濃き出雲へ

月曜日から二泊三日で逢坂くんと共に出雲へ行ってきました。出雲高校東京同窓会のための映像を撮るためです。

学校から程近くに高瀬川という小さな川が流れています。僕らにとっては見慣れた何でもない風景なのですが逢坂くんは気に入ったようでしっかり撮っていました。ちなみに僕はマリア園(幼稚園)の帰りにこの高瀬川に落ちて、偶然通りがかった僕の初恋の女の子のお父さんに助けられたという想い出があります。あの時は必死にもがいた記憶があるのですが、今見るとあまりにも小さく浅い川なので笑ってしまった。

学校はすっかり新しく建て直されていましたが、生徒たちの生態はあまり変わっていないように見えました。ただ、純朴さや礼儀正しさは今の生徒たちの方がはるかに上でしたね。授業風景から休憩時間や部活動、球技大会まで丸二日間を校内のロケに費やす。オブジェ性を隠し持つ素晴らしい素材に出会い逸脱しそうにもなりましたが、逢坂くんに引き戻される。

実際に歩いて撮ってみて編集の方向も少し見えました。この時期のこの辺りにしては珍しく晴天続きですっかり日焼けしてしまったよ。


ケータイ小説的。―“再ヤンキー化”時代の少女たち

僕が卒業した出雲高校の東京同窓会というものがありまして、毎年11月に総会が行なわれます。今年は僕たち36期が幹事として中心になり運営していくのですが、今日は新宿のオークタワーで全体幹事会が開かれました。ショートムービー制作やHPのブログへの移行等の新しい提案も(予想外にも)すんなりと承認していただき滞りなく終了。その後近しい世代のみ残って打ち上げ。どうやら僕らの世代はちょっとおかしいらしい。やっぱり丙午だからかー(嘘)。それはそうと色々切なしだねえ。

東さんおすすめのこれおもしろいです。カバー写真は米原康正氏。すぐに分かりました。

ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち
速水健朗
原書房
売り上げランキング: 1247

コンペ

コンペ(competition)というシステムに疑問を持っている僕はめったにコンペには参加しませんが、今回あるプロジェクトのコンペに古くからの友人の松本くん(accamplish)から誘われてディレクション&デザイン担当で参加しました。その結果が出て、5組の中から我々の案が選ばれることになりました。よかったー。

今回のプレゼンチームは企画運営/accamplish、ディレクション&デザイン/matt、カフェプロデュース/cafe8、ライブラリーディレクション/BACHという構成です。これから実装に向けて非常にタイトなスケジュールで進みますが、収束させることなく動かし続けたいと思います。

浦和のヘアサロンの現場は急ピッチで進んでいます。

もう来週には引渡し&検査になります。

そして僕も久しぶりに短めに髪を切りました。意味はありません。ほとんど。


グーテンベルクからGoogleまで

港千尋さんと共に板橋本町の内外文字印刷さんへ。東京でも稀少な活版印刷をやっているところです。

活字がぎっしりと、そして機能的な配列で並んでいる。

母型から実際に活字を作るところも見せてもらいました。

マテリアルとしての文字ー港さんの本『文字の母たち』をきっかけに活字を空間に使いたいと思い相談したところ、ここを紹介していただくことになりました。そして来て実際に触れて製作工程も見せてもらい内外文字印刷の小林さんや港さんと話すことでどう実装するかが決まりました。グーテンベルクからGoogleまで。検索は未来の記憶ですね。

文字の母たち Le Voyage Typographique
港 千尋
インスクリプト
売り上げランキング: 226950

続)オホーツク

網走は朝も寒かった。今日は予定していたサクランボ農家さんとの打合せがキャンセルになって少し時間が空いたので束の間の網走観光。オホーツク流氷館に行って網走を一望。

残念ながら霞んでいたのですが、上から見ると海と湖と森、以上ーって感じですねえ。ふぅー。後はクリオネ見たりマイナス18度の流氷体験室で流氷触ったりw

最後に地元の人おすすめのスープカレー木多郎でラムステーキカレーをフルおかわりでいただき大満腹。本当に美味しくて中嶋さんなんて「東京に出店しませんか」ってお店の方に話しかけていました。

二日目はほぼ観光のようになってしまいましたが、ND中嶋氏とずっといてゆっくりコミュニケーションできたのでよかったです。それに、書いてはいませんが実際は合間にもロゴ&マークデザインの打合せ等しっかりやっていましたよ>バニスターさん

帰りの機内は絶対に落ちると思っていましたが眠れず、これを読み出す。

地球と一緒に頭も冷やせ! 温暖化問題を問い直す
ビョルン・ロンボルグ
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 98

オホーツク

出張のため北海道へ来ました。初めて降り立った女満別空港からレンタカーを利用して北見市留辺蘂(ルベシベと読みます。語源はアイヌ語「ルプシュペ ru-pes-pe [道・それに沿って下る・もの(川)] )町へ。今回はNDというフルーツブランドのためのパッケージ他の打合せをするためにNDの中嶋氏と共に山忠さんへ来たのでした。

留辺蘂町は森林面積が町全体の88%を占めるという森林の町で、山忠さんは留辺蘂町にある経木による木製容器を主に作る会社です。事務所でサンプルも見ながら打合せした後に工場の生産過程を一式見せてもらう。ここのすごいのは、工夫して使い切っても最後にどうしても出る木の端材を燃料にして工場内の動力や空調を動かしているところ。

それから山忠の山田社長に連れられ留辺蘂町内のオホーツクウッドピアという最大長12,000mm×厚さ240mm×幅1,200mm!の構造用集成材を作る工場を見せてもらったり、

割り箸を作る機械を作っているオオタ鉄工所で機械(この機械がすごい!)のデモやらそれによって作られた様々な割り箸を見せてもらったり。オオタ鉄工所の太田さんは山忠の山田さんと幼なじみとのことで最後は4人で森林から考える環境の話や道産の果物の話で異常に盛り上がりました。パッケージだけの話に終わらず様々な可能性が見つかりました。

太田さんは特に、間伐材を利用することが森を育てることに繋がるということも知らずに、全ての割り箸は使い捨てだから悪だとか、とにかく木を植えさえすればいいと思っている人たちに苛立っていました。僕も同感です。

終了後網走に移動してオホーツク海に面した五十集屋という炉端焼きの店で毛ガニやカニの内子、外子やホタテ等新鮮なオホーツクの味を堪能。カニ味噌音立ててすすってしまいました。店を出るとオホーツク海が目の前なのですが、あまりの昼夜の寒暖差に驚く。夜の海はまるで冬のようでした。

no title

ひっそりと始めたこのブログへ最初にコメントしてくれたのは彼女でした。それからも彼女は会って話す時と同じように他愛ないけど何とも愛らしいコメントを時々送ってくれました。

その彼女が突然亡くなってから何かが横たわっているのですがそれを言葉にすることができません。でも、僕はそれに向き合い続けていきたいと思います。

さようなら、マリア。


ちょっと止まってしまいましたが、少しでも痕跡の残るこのブログをまた続けます。

公共性とエリート主義

『思想地図』発刊記念シンポジウム「公共性とエリート主義」に行ってきました。前回に続いて非常に面白いシンポジウムでした。ここでまとめはできませんので興味ある方はこちらのまとめでも。

トラカレ!ー『思想地図』シンポジウムのまとめレポート

僕も「パートタイム・マルチチュード(by 東浩紀)」でいいと思う。今日も繰り返された宮台真司氏の言う処方箋については、これほどまでに頑強だと他の多くの人が見落としている何かがあるのではないかと考えたのですがやはり理解できない。

鈴木謙介氏の話していたユナ・ボマーについてのドキュメンタリー映画はこれですね。

t-h-e-n-e-t // d-a-s-n-e-t(要flash)

これはぜひ観てみたい。

Net: The Unabomber Lsd & The Internet (Ws Sub)
(2006-04-25)
売り上げランキング: 107014


思想地図 vol.1 (1) (NHKブックス 別巻)

日本放送出版協会
売り上げランキング: 10635

cocoon

某プロジェクトの打合せのためにコクーンタワーの現場へ。

西新宿の高層ビル群に新たに加わる高さ203.65mのコクーン (繭)をイメージしたという建築物。建築主は学校法人モード学園で設計は丹下都市建築設計。

ダイアゴナルという特殊構造体で造られているらしいのですが、その規則正しい構造体ダイアゴナルにランダムさ(コクーンっぽさ?)を出すために構造とは全く関係のない意匠だけのためのテープ状の鋼材がはられているという、非常に残念な建造物。代々木第一体育館や東京カテドラル聖マリア大聖堂に見られる構造の生み出すフォルムの美しさやダイナミズムといったものはここには全く見られず。丹下健三さんご本人は亡くなられていますし、60年代に造られた作品以外は感心できるものはほとんどないので、そこに連続性はないのでしょうが。

丹下健三
丹下健三
posted with amazlet at 08.06.14
丹下 健三 藤森 照信
新建築社
売り上げランキング: 457995

HI.SCORE Kitchen

日中は打合せに次ぐ打合せで最後の方は完全にスイーツ欠w

ピエール・エルメで自分にご褒美ーではなくプレゼントを買ってヒマナイヌの猪蔵さんのお誕生日パーティへ。場所は渋谷のHI.SCORE Kitchen(ハイスコアキッチン)という最近オープンしたカフェだったのですが、ここの空間はちょっと面白い。大きな窓側の席からちょうど埼京線渋谷駅のホームを見下ろすようになっています。仕事帰りのお疲れ顔やケータイを見ながらニヤニヤしているマヌけ顔もこちらからばっちり見えます。窓が閉まっているし距離は少しあるから音声は届かないのですが、見られていることに気づいてはっと我にかえるなど何だか愉快な見る/見られるのコミュニケーション。もちろんサッシによるフレーミングであちらからカフェ内もばっちり見えるわけです。ずっと見てても飽きなかった。

パーティ自体も企て人ヒマナイヌ川井さんのおもてなしぶりと猪蔵さんのキャラクターによってとても居心地のいいものでした。HI.SCORE Kitchenのご飯も美味しかったです。

一度家に帰ってネネムくん(♂6歳)にご飯をあげてからUNITのイベントへ。4K[sik]というファッション系PRエージェントのアニバーサリーパーティでATAKの渋谷くんが久々にDJをやるということで。僕は途中からでしたがアムロちゃんとかもまわしていたらしいwさすがにこの日はおしゃれ人多数。ここ数日の睡眠不足で眼が痙攣していたため早めに退散しました。(といってもAM4:00くらいでしたが)

UTCP書評会『動きが生命をつくる』

今日は時間が作れたのでUTCP書評会『動きが生命をつくる』に行ってきました。このイベントは科学哲学の村田純一教授らによる企てで参加者の多くは学生だったのでみなさんとてもまじめで、ほぼ全員が付箋や赤線のいっぱい入った池上さんの本を持参してきていました。手ぶらで来ていたのは渋谷慶一郎くんと僕くらいw

池上さんが「個体と環境」の話しをされたのでちょっとツッコミを入れてしまいました。もちろん池上さんが既にあの本の中でもそしてその後も「個体と環境」では捉えられない「生命(と名指しできないものかもしれません)」に迫っているのは分かってはいるのですが、それでもやはり自然に「個体と環境」という言葉が出てきたので。決していじわるをしたのではありません。

終了後、このイベントに来ていた佐藤竜平さんに声をかけられびっくり。佐藤さんは桑沢デザイン研究所(僕の母校です)でディレクターをしながら自身もアーティストとして活動されています。元々は僕の後輩が佐藤さんの彼女(現在は奥さま)ということで十数年前に知り合ったのですが今日は本当に久しぶりでした。僕のブログ→渋谷くんのブログという経緯でこのイベントを知って来たとのことでした。

それから学内にあるフレンチレストランルヴェソンヴェールでの打ち上げに参加。東大の中にこんなところがあるのを知りませんでした。UTCPではこの先もいろいろ企みがあるようで、3月(だっけな?)にはアルヴァ・ノエ Alva Noëやアンディ・クラーク Andy Clarkらをよぶ予定もあるそうでとても楽しみですね。下記2冊の早くの翻訳を希望します。

Action in Perception (Representations and Mind)
Alva N÷e
Mit Pr
売り上げランキング: 54217


Natural-Born Cyborgs: <br>Minds, Technologies, and the Future of Human Intelligence
Andy Clark
Oxford Univ Pr (T)
売り上げランキング: 4700

死ぬのは法律違反です

どうしても外せない打合せがあり『生命と意識の連続性について』荒川修作×池上高志に行くことができなかった。これはここ最近で最も楽しみにしていたイベントなので本当に残念。後で池上さんに聞きましたがとても楽しい会だったらしい。

荒川さんは建築ということを考え/創っている人でほとんど唯一の興味深い人です。トークでは暴走する印象がありますが著作では至極真っ当なことを書かれていて共感できる部分は多い。というか建築や空間を創っていて生命に関心を持っている人ならば(言語化できるかは別として)体験的に近しい意識を持つのは当然だと思います。そしてそれは池上さんの「いままさに発展する時間構造」にも繋がります。

個人的には三鷹天命反転住宅が実際に創られたということは相当な衝撃で養老天命反転地や奈義の龍安寺とは明らかに違う段階に行ったと思っています。天命反転住宅を体験してそれから著作を読んで考えてぜひ荒川さんに直接聞いてみたかったのですが、それはまたの機会に。

死ぬのは法律違反です―死に抗する建築:21世紀への源流
荒川 修作 マドリン・ギンズ 河本 英夫 稲垣 諭
春秋社
売り上げランキング: 52701


建築する身体―人間を超えていくために
荒川 修作 マドリン ギンズ
春秋社
売り上げランキング: 288602

Cafe Eight

Cafe Eightに行ったらたまたま打合せで来ていたダブルオーエイトの二人アッキー&キヨノちゃんに会う。二人とは旧くからの友人で、ダブルオーエイトというデザイン事務所をやりつつCafe EightやPURE CAFEも運営しているという美形&パワフルコンビ。僕が独立して最初にやったプロジェクトがアッキーの水戸の実家だったりもします。

Cafe Eightは「Eat Your Vegetables!=ちゃんと野菜を食べなさい」をキャッチフレーズに、動物性の食材を一切使用しない国内でも極めて稀な「ビーガンフード」を美味しく提供するカフェです。と言っても精進料理のようなストイックで押しつけ的な世界ではなく僕のようなお肉&甘味大好きな人間でも食べたくなる「菜食料理」なので、時々行きます。2006年に青葉台に移ってきて今ではすっかり地元に根ざしているようでカウンター以外は満席でした。もうちょっと遅くまで営業していると嬉しいのですが、住宅街なので仕方ありません。今日も美味しくひじきのサラダやら納豆丼やらをいただく。がっつり食べた後にお土産にマフィンまでいただいて帰りました。ごちそうさま。

VEGE BOOK  Eat Your Vegetables!
カフェエイト
リトルモア
売り上げランキング: 4149

Sugarless GiRL

現在進行中のプロジェクトのためにスイーツやらフルーツのリサーチをやっているのですが、「下戸で甘味好き」な僕はそれらのヴィジュアルを見ていると我慢ならなくなり、「やっぱ実際に体験しなきゃね」とか言い訳しつつ甘味処やコンビニなどについつい出かけてしまうという日々を過ごしております。時々「糖分おさえた」とか「砂糖不使用」とか見かけますが、美味しい甘味を食べるのにそんなことを気にするなんてばかげているよなあ。甘味といえばラグドゥネームという世界で最も甘い化合物があって、それは砂糖の22万~30万倍の甘さなんだそうです。ちょっと想像しがたいけど舐めたらどうなるのでしょうか。

Sugarless GiRL
Sugarless GiRL
posted with amazlet at 08.05.28
capsule
contemode (2007-02-21)
売り上げランキング: 296

ATAK T 2008 exibition

ATAK T 2008 exibitionがmattで行なわれました。

元々ここは仕事場でありながらギャラリーやショップ的なイベントもやれるコミュニケーションスペースとして始めていて、当初はcarsten nicolai カールステン・ニコライとのインスタレーションやtricoの限定ショップや写真展等やっていたのですが、最近は時間空間に余裕がなくしばらくやっていませんでした。

あいにくの雨の中、渋谷くんやマリアの友人知人を中心にATAKのファンがたくさん集まって盛況だったようです。僕も仕事をしながらも時々下におりて初対面の方や久しぶりの方々と話したり、自身の購入するTシャツをつけたり。

終了後はSUNNY SIDEというカフェに移動してATAK会。久しぶりにSUPERSTARSの佐藤さんともゆっくり話す。相変わらずアクティブでユニークな人だなあ。それから、セミトラの田中くんとかのこんやCLANNADの話しができるなんて...。意外でしたがちょっと嬉しい。

生命とは何か

某書店のプロジェクトに取り組んでいるために通常以上に書店へ行く頻度が上がっている。で、行くとついつい何かしら買ってしまうんですよね。こういう時は特に文庫や新書が多くなります。

今日はいずれも岩波文庫から。

生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫 青 946-1)
シュレーディンガー
岩波書店
売り上げランキング: 205


アメリカのデモクラシー (第1巻上) (岩波文庫)
トクヴィル 松本 礼二
岩波書店
売り上げランキング: 35659

シュレーディンガーは何年も前に古本屋で手に入れてかなり年季の入った岩波新書版を持っていますが、好きな本が文庫化してしまうとついまた買ってしまうなあ。

Becoming

でね、フルクサスはプリゴジンに繋がるわけですよ。「Becoming」へ。

存在から発展へ―物理科学における時間と多様性
小出 昭一郎 安孫子 誠也 I.プリゴジン
みすず書房
売り上げランキング: 406102

全く新しい概念の創造なんてそう簡単にできるもわけはありません。けど、そこへ至る複数のプロセスを重ね合わせるところに創造のヒントは潜在します。

フルクサス

「生命」について考えていてなぜかフルクサスへ。改めてみると定義のし難さも含むその概念と状態としての活動は興味深い。ちなみにAIRCONDITIONEDでやっていたHAPPENING - TOKYO CONTEMPORARY DESIGN EXHIBITIONは思いっきりフルクサスを意識していました。ただあの時はスタイルに留まっていましたが...。

フルクサスとは何か?―日常とアートを結びつけた人々 (Art edge)
塩見 允枝子
フィルムアート社
売り上げランキング: 148867

girlと少女

プレミアリーグ最終戦は盛り上がりませんでした。ウィガンやる気なさ過ぎ&ボルトンやる気あり過ぎ。チャンピオンズリーグ決勝という最高の舞台での直接対決に期待しましょう。

girlと少女を読む。

GUNSLINGER GIRL 8
GUNSLINGER GIRL 8
posted with amazlet at 08.05.12
相田 裕
角川(メディアワークス)


登場するgirl/少女のキャラクターも設定もストーリーも全く違う2作品ですがいずれも面白いです。

girlといえばshimaというヘアサロンが出していた『girls』というヴィジュアルマガジンに2002年からずっとミニコラムを書いていたのですが、この5月で休刊ということになりました。おそらく『10+1』や『Inter Communication』のようにブログで感慨深く書かれるようなこともないでしょうから、せめてここで粛々と記しておきます。

ホワイトハウス

前田くん&みさちゃんとホワイトハウスプロジェクトwという謎のプロジェクトの打合せをしました。要は彼らの新しい居住スペースです。二人は僕の知っている限りで最も愛くるしいカップルなのですが、そんな二人の住処を考えているとなぜかこっちまで嬉しくなるです。課題は子育てと本。前田くんの蔵書量(特に文庫&新書の)もすごい上にさらに増殖し続けるでしょうからそれにどう対応するか/対応しないかが問題だ。

犬と暮らしている前田くんですが今は猫に夢中とのこと。どうぞこれで悶え狂ってください。

【ニコニコ動画】たわしねこ1

ブログを始める時には「ねこネタ厳禁」を誓ったはずなのに。汚れちまった...。

キュリアス・マインド

結婚と会社の立ち上げをほぼ同時に進行して心身共に絶好調の松本真二くんと銀座 うち山でランチミーティング。鯛茶漬けをいただきましたが思ったよりしっかりとした味付けでした。メインの鯛茶漬けよりも小鉢の焼き豆腐(?)が独特の食感で印象に残りました。

楽天にしてもはてなやGREEにしても日本を代表するネット系企業のオフィスや社内食堂(カフェ)の貧しさは本当に酷い。明らかにグーグルを意識していると思われるのですが大きくスケールダウンして遊びが薄められてユニークさも面白さもないのが実情。グーグルだってまずはあのスケールがあってあとは自分たちのおもちゃを好きなように配置しているだけですから、彼らがネットの世界で創造していることと比べたら彼らが過ごす空間/環境ははるかに遅れています。生命科学的にも社会科学的にも人間が環境から受ける影響の大きさは明らかであるにも関わらず環境についての研究&創造はそこからは大きく乖離したところでぐちゃぐちゃやっているのは意味がないと思う。こういう外界へのウブさは至るところで見られることではありますが、そのことへの自覚がないというのは大きい問題だ。打合せしながらそんなことを考えていました。

ライブラリー@LOTTERIA日本科学未来館で選んでいながらまだ読んでいなかった『キュリアス・マインド』を読んでいますが、いい本ですなこれ。こういう本も出せるというのは、おそるべし幻冬舎。

キュリアス・マインド
ジョン・ブロックマン ふなと よし子
幻冬舎
売り上げランキング: 39376

DV JAPAN

1207272406-631156_l1.jpg

DV JAPANという映像専門雑誌のインタビューを受ける。

創刊から8年をむかえこの度リニューアルするDV JAPANの特集企画「映像世界の未来に祝杯は?(仮)」というタイトルの対談で編集長の石川さんと話しました。僕は映像作家ではないので環境を創るマテリアルとしての映像という視点から話す。『電脳コイル』で描かれている環境を創る話しとか。マテリアルは増えればいいというものではありませんが、マテリアルの特性から生まれる環境というのは大いにありうる。

電脳コイル (1) 通常版
電脳コイル (1) 通常版
posted with amazlet at 08.05.02
バンダイビジュアル (2007-09-25)
売り上げランキング: 8789

エドワード・ローレンツ

少し前になりますが気象学者のエドワード・ローレンツが亡くなりました。
「おくやみ:エドワード・ローレンツ氏」

池上高志さんとその話しをした時に「『ローレンツ カオスのエッセンス』には全てが書かれている。あれ以降カオスについてたくさんの本が出たけどあれを超えるものはいまだにないよ。」と感慨深げに言っていました。

ローレンツ自身によるその本を僕は読んでいなかったので購入して読み始めています。まさにエッセンスであり全てーとまで僕には言い切ることはできませんが、もっと早くこの本を読んでおけばよかった。その美しい蝶のような形から「バタフライ効果」という言葉の起源かもしれない(実はローレンツ自身もはっきりしないと書いている)ローレンツ・アトラクタについては軌道を見た方が早いので、こちらのflashでもどうぞ。
Lorenz Attractor

ローレンツ カオスのエッセンス
E.N. ローレンツ
共立出版
売り上げランキング: 246860

OFFICE 7th & Sign 6th anniversary

4.26はOFFICEの7周年とSign gaienmaeの6周年のパーティがありました。(「スターフライヤー×エスクァイア×Sign」のパーティも同時開催していたようです)

プレミアリーグ終盤の天王山「チェルシー×マンU」(今シーズンベスト3に入る熱戦だった!)を見てから力が抜けた状態で行ったのですが、みなさんもいい感じに力が抜けた頃でした。6、7年といえば結構な月日で色々なことが変わったことを改めて感じましたが、OFFICEだけは変わらずそのままいい感じで朽ちてきています。なのですが、来るお客さんは少しずつ変わっていて空気も変化し続けている。これが人が集まる空間としては重要です。中村くんと地味に乾杯してスタッフのみなさんにあいさつだけしてから帰る。

ついに出たこれを購入。久々に熱い本(思想誌!)の登場です。

思想地図 vol.1 (1) (NHKブックス 別巻)

日本放送出版協会
売り上げランキング: 2734

Tokyo Source

Tokyo Sourceのインタビューを受けました。

http://tsedit.exblog.jp/7918429/

4/1にオープンしたLOTTERIA@日本科学未来館でやったのですが、3時間強しゃべりっぱなし。インタビュアーのTokyo Source副編集長米田さんとは何回かお会いしていましたし、相当に事前リサーチもされていたのでとても話しやすく調子にのってしゃべってしまった。普段インタビューとかでは話したことのない幼少時の話しからサイボーグ化の話しまで。アップされるのはしばらく先になりそうです。

Tokyo Sourceは書籍になって8月にピエブックスより発売されることが決まっており、その発刊記念イベントのお手伝いもするかもしれません。

LOTTERIA@日本科学未来館はお客さんがよく入っているし、ライブラリーの本もよく読まれているようです。よかったよかった。LOTTERIAプロジェクトのお話はまたあらためてー。

復活の日

随分長い時間空けてしまいました。サーバーがやっかいなスパムにやられてその復旧に時間がかかっていたのです。膨大なスパムトラックバックを地道に削除した上でセミトラの菅井くんに適切な処置をしてもらいようやく復活できることになりました。ありがとう>菅井くん。

この2ヶ月近く色々なことがありました...。過日分の記憶を辿って書くという渋谷慶一郎くんのような芸当はできませんが、直近の出来事くらいは追々書いていくつもりです。まずは復活の報告ということでまたよろしくお願いします。

SHIBUYA PUBLISHING & BOOK SELLERS

久しぶりにLEGGO 本のある生活の対談。今回のゲストはSHIBUYA PUBLISHING & BOOK SELLERSの代表福井盛太さん。

今日はアカンかった。もう完全リニアなインタビューで対談的にはヤオイ状態。LEGGOお得意の脱線もなしー最後に脱線しかけたところでタイムアップ。おそらく福井さんには今取材が殺到している状態でそのプログラムの一つに組み込まれちゃったという感じ。ちょっと残念。まー朝早かったというのもありますがホストである僕のツッコミ力の低さが大きかったです。すみません>cafegrooveさん。

それは別にしてBACHの幅くんがブックディレクションしているSHIBUYA PUBLISHING & BOOK SELLERSはユニークな本屋ですよ。まともな勝負だと立地ー面積ーってなっちゃうのでしょうが、本屋は大変とか言われているわりに他のジャンルに比べてユニークな本屋は少ないのでチャンスはまだまだあると思います。

階段=本棚

やられた。
MAKE:JAPAN「階段を図書室に」

こちらでもっと見れます。
the amazing staircase

我が家も何とかしなきゃ。でもこの階段既に一杯に見えるけどこれからも増えていく本たちはどうなるんでしょ。

本棚の歴史
本棚の歴史
posted with amazlet on 08.03.04
ヘンリー ペトロスキー Henry Petroski 池田 栄一
白水社 (2004/01)
売り上げランキング: 267725

世界の貝の博物館@江ノ島

予定していた通り貝を探しに江ノ島へ。橋を渡ってちょろちょろと貝を置いているお土産屋をのぞきつつ歩いていくとここにたどり着きました。ー頂上付近で。

ここは世界の貝の博物館 貝広物産店という約4,500種もの世界中の貝を展示&販売しているお店(博物館?)です。店主のお話も交えて2時間くらい探索しましたが、さすがにパターンのきれいなものは高くて買えず、手頃なものからよさそうなものを3つ程購入しました。

左からツボイモガイ、テンジクイモガイ、タガヤサンミナシガイです。ロッテリア@科学未来館のマテリアルとして使うのですがどう使うのかはお楽しみ。(現物を壁に埋め込んだりはしませんw)

江ノ島は風が冷たくとても寒かった。そして帰りの橋の上で久しぶりに「湘爆」を見ましたよ。新江ノ島水族館は時間がなくて今回は行けませんでした。

行き帰りの読書はこれ。

いつか僕もアリの巣に
大河原 恭祐
ポプラ社 (2008/02)
売り上げランキング: 25434

テキストもビジュアルもアリだらけ!で面白かった。とてもいい本ですね。

音楽/メディア

今日もいくつかの打合せで電車やタクシーやらで移動多し。最後の現場打合せがあまりにも徒労感溜まる内容でぐったり。

そしてわが携帯Nokia N73壊れる。落下高ほんの25cmくらいだよ。たまたま三角スケールの上に落ちて、その三スケは無傷なのに液晶カバー面が割れました。SoftBankショップに修理に出して代替機(T社)を出してもらったのですが、これが本当に使いづらい。N73は通話機能以外でも活躍していたのでけっこう痛いです。

これを購入。

特集は「音楽/メディア」。渋谷くんのfilmachine in berlinのリポートと渋谷慶一郎×佐々木敦の対談が掲載されています。特に対談は突っ込みまくりで面白いですよ。

イムリ

新規のプロジェクトの現調&打合せのために南浦和へ。サッカー好きのくせに浦和には来たことがありませんでした。じっくり現場を観察して、施主のお話に耳を傾けて、元祖とうふアイス(発祥のお店!)を食べて帰る。

mattに戻って複数のプロジェクトのプランニング。ひたすらプランニング。

夜眠れないのでまたマンガ読み。ファンタジー嫌いの僕ですがこれは面白い!

イムリ
イムリ
posted with amazlet on 08.02.27
三宅 乱丈
エンターブレイン (2007/07/25)

ペット以来でしたが三宅乱丈やっぱり面白い。
最近あまり眠れないけどその短い間に僕もよく夢を見ます。イムリの予知夢!?

ロマンチックサイエンス

新規プロジェクトのプレゼンがありました。機能としてのオペレーションもユーザーエクスペリエンスも可塑的パタンとしてレイアウトを考える。当然伝わる部分と伝わらない部分とがありますが実装に向けて核の部分は共有できたのでよかったです。

夕方駒場で池上さんと打合せ。池上さんにはロッテリア@日本科学未来館の科学監修をお願いしています。プロジェクトとは関係のないロマンチックサイエンスとグーグルインテリジェンスの話しで盛り上がる。その流れで今池上さんはルービックキューブに真剣に取り組んでいるらしい。相変わらず話しはあちらこちらに跳んで衝突するグライダーのようなんだけど今の僕にはそれがとても心地いい。

今日は仕事の話しも諸々ちゃんとつめましたよ。そして僕は日曜日江ノ島へ貝を探しに行くことに。


今日は猫の日

2月22日は猫の日ということで、我が家のネネム(アビシニアン♂6歳)の登場です。

まだやせていた頃。

だいぶ丸くなりました。

一応読んで(眺めて)いるらしいw

その大きな体で隙間を埋めようとしていますがなかなか...。そんな目しないでよ。

科学未来館にロッテリアできます

朝から日本科学未来館へ。青梅辺りは今日のように温かな日だと気持ちいいです。日本科学未来館へは4月初にオープンする予定のロッテリアの打合せで、この新ロッテリアをmattでデザインしています。このロッテリアにはホタルや貝も生息する予定です。そのために諸々実験中。

お楽しみに。

微スイーツ&絶品チーズバーガーで復活

五反田の現場が始まっています。

まだ墨出しや防水区画の立ち上げレベルですが、諸々の確認を。工事現場では無理な工期組みのため混乱状態になることが多いのですが、今回のように時間的余裕が有り過ぎる現場もよくないですね。相互的動きから生まれる緊張感がどうも足りません。

夕方からは笹塚にて長〜い打合せ。ノンストップで頭も手も口も使いっぱなし。さすがに4時間を過ぎた頃にはスイーツ(糖分)欠乏で停止しました。僕はスイーツ切れると本当に停まってしまう。差し入れ(微スイーツ)をいただいた上に絶品チーズバーガーを食して復活。mattに戻ってまたスタッフの森山さんとデザイン打合せを。

Rubyで開発

久しぶりに前田くんに会う。おみやげにパティスリー カカオエット・パリ cacahouete parisのおいしいスイーツを持ってきてくれました。僕は初めてだったのですがこれは美味しい!ありがとう>前田くん。ホワイトハウスwや地域(地方)振興について等話す。

地方といえば、matzことまつもとゆきひろ氏が関わった島根県のホームページ管理システムがオープンソースとして公開されました。

「島根県CMS」のオープンソースとしての公開について
島根県のホームページ管理システムがOSSとして無償公開

matzとmattが似ていたりw、僕が島根出身ということもありますが、自治体による地域振興の新しい形としてとても興味深いです。産業振興としてだけではなく文化振興としてもオペレートしていかないとつまらないものになってしまうと思う。

たのしいRuby 第2版<br>Rubyではじめる気軽なプログラミング
高橋 征義 後藤 裕蔵
ソフトバンククリエイティブ (2006/08/05)
売り上げランキング: 6118

その後はプランニングに没頭。夜それらのデータをまとめて高須賀くんと打合せ。
人間工学には複数性や同期性が欠けている。

シグマ デジタルカメラ DP1

これ欲しいす。

シグマ デジタルカメラ DP1
シグマ (2008/03/31)
売り上げランキング: 62

今欲しいガジェットが多過ぎるす。

patterns on mollusc shells

駒場で池上高志さんと打合せ。某プロジェクト@科学未来館に関してご相談というかご協力をお願いしました。ライフゲイムやフラクタルやパターン形成についていろいろアドバイスをもらったりアイデアを考えたり貝殻をなでまわしたり。ついつい話しはふくらんで本格的アルゴリズミック建築構想の話しもしましたがそれをやるのはこのプロジェクトではありません。それはプロジェクトの基点から創る必要があり、今年はその基点を絶対に創ります。

動きが生命をつくる―生命と意識への構成論的アプローチ
池上 高志
青土社 (2007/09)
売り上げランキング: 40024


ライフゲイムの宇宙
ライフゲイムの宇宙
posted with amazlet on 08.02.15
ウィリアム・パウンドストーン
有澤 誠
日本評論社 (2003/06/12)
売り上げランキング: 161837


夜はsign代官山でND(果物屋さん)プロジェクトの打合せ。初めてクライアントにお会いしてダイレクトに想いが聞けてよかった。パッケージからwebコミュニケーションまでのコミュニケーションをデザインしていきます。

Darwin Day

今日2月12日はダーウィン・デー Darwin Dayだそうです。

Darwin Day Celebration

で、最近ちびちび読んでいる進化論関係(進化心理学)の本。

うそつきの進化論<br>―無意識にだまそうとする心
デイヴィッド・リヴィングストン スミス
三宅 真砂子
日本放送出版協会 (2006/08)
売り上げランキング: 212193
人はなぜレイプするのか<br>―進化生物学が解き明かす
ランディ・ソーンヒル クレイグ・パーマー
望月 弘子
青灯社 (2006/07)
売り上げランキング: 255239


いずれもインパクトのある(特に後者はセンセーショナルな)タイトルでありながら中身は非常に慎重な叙述でとても興味深い内容です。進化心理学全般の勉強になる。人間工学は進化からーですね。

パタン・ランゲージ

土曜日になりますが、ショッピングモールや複合商業施設のリサーチのために豊洲から有楽町、銀座あたりをまわりました。デザインという装飾に過剰に空間を埋め尽くされた感のある都心の商業施設と「人間工学」的プログラムによって構成されたショッピングモールとの空間の質の違いがあまりにも大きいことをあらためて体験して驚く。

ショッピングモールの設計手法はアレグザンダーの「パタン・ランゲージ」的プロセスに近いようにみえます。例えば今日みたショッピングモールでも「複合建物」「階数」「見えない駐車場」「段階的な動線領域」「南向けの屋外」「光の入る棟」「子供の領土」「待ち合わせ場所」等々のパタンが見いだせる。設計者が意図しているのかそれとも固定化したパタンがマニュアル化されてきたものなのかは分かりませんが。

パタン・ランゲージ
パタン・ランゲージ
posted with amazlet on 08.02.11
クリストファー・アレグザンダー 平田 翰那
鹿島出版会 (1984/11)
売り上げランキング: 109021

で、銀座に行ったのでようやく渋谷くんがやった信号の音を某交差点で体験してきました。これはすごく面白い!試みです。都市を、街を創るといった時に一つのエレメントや一つのメディアのみで徹底的にやるという方が面白いのでは。というかそれしかできないんじゃないか。都市の音環境だけを徹底的に創り換えるとか。それから個人的にはやっぱりこういう届きそうもない場で何かを創ることの方が好きです。体験する上でも自分が創る上でもね。

ベストSF2007国内篇

新規でもう一つファッションの仕事をやることになりました。トランジットの渡辺けいしくんの紹介。今度は店舗ではなくショーかもしくはそれに変わるもの。業界全般が保守化していきそれが全体を覆うようになるとやはりそこから逸脱するものが出てくるものですね。いつもながら諸条件は厳しいですがw楽しみです。

毎年恒例のSFが読みたい! 2008年版が出ました。ベストSF2007国内篇は第1位が伊藤計劃さんの『虐殺器官』で第2位が円城塔さんの『Self-Reference ENGINE』。僕の中ではこの順位は逆でした。でもこの二つの作品が1、2フィニッシュだというのは同意。

虐殺器官
虐殺器官
posted with amazlet on 08.02.09
伊藤 計劃
早川書房 (2007/06)
売り上げランキング: 11619


Self-Reference ENGINE
Self-Reference ENGINE
posted with amazlet on 08.02.09
円城 塔
早川書房 (2007/05)
売り上げランキング: 28735

ブックデザイナー祖父江慎

情熱大陸で祖父江慎さんが出ているのを見ました。

かなりの奇天烈。ルックスも赤塚不二夫に似ている。で、おもしろい。やっぱり「前提」を持っていないから。夏目漱石の『坊っちゃん』のあらゆるヴァージョンを集めているという棚はぜひ直に見たい、触りたい。

ブックデザインをする際に本の内容から考えるというのが当たり前ではないことは最近知りましたが、祖父江さんは当たり前にそれをやっています。

↓このあたり手に取るとなかなか。

新耳袋―現代百物語〈第10夜〉
木原 浩勝 中山 市朗
メディアファクトリー (2005/06/17)
売り上げランキング: 32174


ユージニア
ユージニア
posted with amazlet on 08.02.04
恩田 陸
角川書店 (2005/02/03)
売り上げランキング: 58450

「まぢわかんない」「悪い大人を取り締まって」

打合せが続けていくつかあり、タクシーやらバスやら電車やらであちらこちらに移動。天気よく空いている時のバスはちょっと楽しい。

携帯フィルタリングに関するニュースがここのところ続いています。

「あまりに急」「検閲では」
「待った」
「まぢわかんない」「悪い大人を取り締まって」

フィルタリングの話は携帯やインターネットに限らず現実空間でもあります、というかどんどん増えている。そんな場面に今日も遭遇しました。じゃあゾーニングかというと都市環境を見た時にうまくいっているとは思えないのでそう簡単な話ではありません。当たり前ですが工学化はテクノロジーと人間のシームレスな相互関係で進んでいますね。そんなことを考えつつ久々に『新現実』を読む。

新現実vol.5
新現実vol.5
posted with amazlet on 08.02.02
大塚 英志 東 浩紀 柄谷 行人 西島 大介
太田出版 (2008/01/31)
売り上げランキング: 582

またピンク。

逆横回転のサーブ

トランジットの中村くん、今泉さんと僕の同級生の杉原くんらを交えてあるプロジェクトのブレスト。まだ可能性を探る段階ですが、面白いマッチングなのでぜひ実現に向かえるといいですね。

sign代官山でのランチミーティングだったのですが、中村くんはこの週末は断食だと言ってこんなの飲んでいました。そんなふうには見えないんだけどね。

夕方、国立国会図書館(NDL)の倉重くんがmattに来て某企画の打合せ。ですが全く関係ない卓球の話しで盛り上がってしまった。卓球はやるのも面白いけど実は観ても本当に面白い。特に水谷準選手の試合は必見!多彩なサーブが武器で特に逆横回転のサーブ(YGサーブ)はすごい。ピンポンよりすごい、と思う。

サッカー日本代表の試合はやっぱり小さい(狭いスペースを使う)ゲームをやっていましたね。チームの可能性も随分小さくなったものだ。どっちが面白いかといえば明らかにオシムのサッカーですね。

功利主義

新しいプロジェクトの打合せで八重洲の方へ。久々のアパレルです。楽しくいきましょう。

先日の『思想地図』シンポジウムで気になりamazonで注文していたピーター・シンガーが届く。

実践の倫理
実践の倫理
posted with amazlet on 08.01.25
ピーター シンガー Peter Singer 山内 友三郎 塚崎 智
昭和堂 (1999/10)
売り上げランキング: 52185

ー功利主義。

勝手にブログ評論

虎ノ門で煙関係の打合せをして、外苑前のENDOショールームで照明のシミュレーションをして、その後mattに戻ってからずっと翌日のプレゼンの準備。

このエントリーを見て面白そうなので勝手にブログ評論やってみました。

勝手にブログ評論 matt | atlas ver.beta 評論

「クライアントの放つ鮮烈な香りに、貴方は我を忘れてしまうかもしれない」ってwww
(同じブログでも日によって違う評論が出るそうです)

長尾ビジョン

国立国会図書館(NDL)の長尾館長が「長尾ビジョン」なるものを公開しました。

国立国会図書館60周年を迎えるに当たってのビジョン
(via カレントアウェアネス-R)

書かれていることは今後の知の環境を考えたらNDLとしては当然取り組まなければならないことではありますが、それを館長自らがこうして宣言して公開することに大きく意味がありますし、これを見たら当然NDLのスタッフのみなさんは奮い立つでしょう。(じゃなきゃウソだ)僕たち外部の人間も長尾館長のビジョンを実装に繋げるべく協力していきたいと思います。

記憶の共有と空白

お正月に続いて今度は高校の同級生の集まり。高校の東京同窓会というものがあり年に一回総会を開催するのですが、今年はその総会の幹事を僕たちの世代がやらなければなりません。(ちなみに僕は今までに一度もその総会というものに出たことがありませんw)川崎のCrystal Jade Shanghai Garden Kawasakiというところでやったのですが、なぜ川崎のこの場所?というのは、ここの統括責任者が同級生メンバーだったため。

僕のように今までほとんどの同級生と会っていなかったものにとって、絶対的な記憶の共有(もしくは共同幻想?)と長い時間と環境の空白とが混在した感覚というのが新鮮で面白い。実は高校時代ほとんど話したことのない人もいましたが、色々話してみたら、これから一緒に何かできそうな友人もいたり。とりあえずは11月(まだまだ先だ)の総会をしっかりやりましょうということで解散。その後一部の人で二次会に行きましたが、空いている店みつけるのに苦労しました。川崎の夜早過ぎでしょ!

フィンランドバーチ

今日はいくつかの素材についての打合せと検証。

久しぶりにフィンランド(ホワイト)バーチ合板を使おうと思いニッタクスの担当の方と打合せをしたのですが、現時点ではホワイトバーチ合板は供給できないとのこと。昨年、温暖化の影響でフィンランドの高地の氷が解け出したためバーチが通常通りに刈り出すことができなかったそうです。2月末頃には何とか供給できるようですが、今回は間に合わないー。

ちょうどmattを始めたころにフィンランドバーチ合板を知って、外苑前のOFFICEやm-floの☆Takuのスタジオ等初期のプロジェクトで多用していました。フラットな木目や面の淡白色や小口の積層が美しく、材として均質で音の反響もよいのでとても気に入っていて、mattのほとんどの什器家具もフィンランドバーチ合板で造りました。またフィンランドの森林では1本伐採すると3本植林するといった計画植林が徹底していること、合板の接着剤はホルムアルデヒド放散量の少ないフェノール樹脂接着剤を使っていることで環境に対する負荷も比較的少ない(「環境にいい」というわけではありませんが)ことも素材選択の理由の一つになっていました。

フィンランドの他にロシアがバーチの原産国なのですが、強いユーロが続く現在ではロシアはそれらのバーチ材をほとんどヨーロッパにしか回さず日本には全然回ってこないそうです。(ロシアは外貨準備のユーロへの比率をあげているらしい)

さらに木材に関しては、アジアの大きな木材原産国だったインドネシアの木材輸出量が激減しているそうです。これはインドネシアの元々の輸出木材はその多くが密伐だったため近年インドネシア政府がそれを厳しく取り締まり始めたことによります。そして北京五輪を控えた中国は建築資材として木材を手当たりしだい買いあさっています。そんな中日本では国産材は高いということで売れず、林業の就業人口はどんどん減り、管理をする人間がいなくなるから森林は荒れていくーというような状況が(多層な現象の一部分として)起こっている。

あらゆる環境に関わることに言えますが、環境保護という観点だけでは問題は決して見えてきません。特に自然科学的視点を持たない環境保護は逆に環境を壊すことさえある。木材の問題は特にそのことを感じさせます。

改訂 森林資源科学入門
日本大学森林資源科学科 編
日本林業調査会 (2007/04/02)
売り上げランキング: 455039

SYNC

DGNの石橋くんとホタルの集団発光の同期について話したり、一日中パターン、リズム、同期についての考察。一万匹の同時発光はぜひ見てみたいですね。

SYNC
SYNC
posted with amazlet on 08.01.17
スティーヴン・ストロガッツ 蔵本由紀 長尾力
早川書房 (2005/03/29)
売り上げランキング: 38960

デジタルアーカイブの「標準化」に向けて

寒い中、21世紀COE「次世代ユビキタス情報社会基盤の形成」第14回シンポジウム デジタルアーカイブの「標準化」に向けて〜次世代アーカイブとユビキタス技術が拓く未来〜に行ってきましたが、実に内容の乏しいシンポジウムでした。大丈夫か>東京大学大学院情報学環。

データベースにしろアーキテクチャにしろ創りながら使いながら「アーカイブ」の意味を更新し続けることに意味はありますが、創る・使うから離れたところで「アーカイブ」の定義づけの議論をしても何も生み出しません。急遽病気で欠席された馬場章さんがいたらもう少し違ったのかもしれませんが。

終了後、白金の現場へ。park lifeプロジェクト(個人のマンションリフォーム)の引渡し。第一期に引き続いてlooseの土屋くんの頑張りで無事に引渡し完了。

その後、スタッフの森山さんと都内某ファーストフード店にてd×d(discussion×design)。

MacBook Air出ましたね。欲しい...。ほぼいつでも持ち歩きな僕としては軽さは命です。iPod touchは期待していた容量アップはならず。悩ましいところです。

エポックメイキング

目黒のホテルCLASKA(クラスカ)がリニューアルに伴う一時閉鎖ということで盛大なDEPARTURE PARTYが開催されました。形容のしようがない程のすごい人の数でドリンクをもらうのにも必死な状態でした。一杯だけ飲んで帰ろうと思ったら続けて友人知人に遭遇してしばらく話す。

CLASKAは体制も含めて全面リニューアルして3月に再始動するそうです。
ホテル「クラスカ」再始動へ−3月全面リニューアルオープン

4年半で変わるということも含めてやっぱりエポックメイキングな場所だったと思います。

UNDERGROUND

朝から日本科学未来館で打合せ。ソフト&ハード。打合せ後に現調を行ない、終了後企画展の『地下展 UNDERGROUND-空想と科学がもたらす闇の冒険』を見る。

人間の関心・欲望はついつい無限に見える宇宙(そら)へ向かいがちですが、閉ざされた世界に見える地下の最深部コアは宇宙に繋がっていて、地下にも無限の時空が広がっていることが分かる。地下でも宇宙でも人間の認識という観点からは果てはないわけで、好奇心はつきません。

空間デザインはトラフ建築設計事務所。空間全体が発泡スチロールで構成されていますが、トラフさんはこういう素材の活かし方がうまいですね。展示に関してはテクノロジーやインタラクションを組み込む時にそれらの情報が強過ぎて本来コミュニケーションしたい情報にたどり着けないということが往々にしてあります。これはただ単に空間にテクノロジーやインタラクションを加えましたというだけで体験ネットワークのデザインに達していないということなのですが、今日も小学生の団体が入ってきてまさにその状態に陥っていました。

最近暦本純一さんがブログに余談として書かれていましたが、その登場時から今でも「インタラクション・デザイン」界隈には<中途半端な過程を「デザイン」と安易に呼んでしまう鈍さ>が蔓延っていて、僕もそれに対してはずっと違和を感じています。暦本さんは<現状のHCIがまだまだ到達できていないからだ>と言っていますが、僕は空間デザインがユーザーエクスペリエンスという視点を未だに獲得していないからだと思います。「ユビキタス」も似たような状況に見えます。現象が起こる場と創る場は違うということを自戒も込めて改めて考える。

植村秀さん

前日からごりごりプランを作って初台某所で打合せ。今日は思っていることをはっきり言葉に出させていただきました。超えるということの覚悟を持たないと新しいことなんて創れるわけがありません。それにしても今回のプロジェクトは時間がなさ過ぎるー。

コピー&ボディを書かなきゃならない件があるのですが、遅々として進まず。ブログのエントリーも落としがちだし...またまたライターズ・ブロック?

シュウウエムラの創業者でメーキャップアーティストの植村秀さんが亡くなられました。

「シュウ ウエムラ」創始者、メーキャップアーティスト植村秀氏死去

僕はmattを起ち上げる前にスパッソ環境計画株式会社というデザイン事務所にいたのですが、当時シュウウエムラのショップはほぼ全てそのスパッソが設計デザインをやっていて、僕も多い時には年間20件以上担当していました。パリのアトリエで打合せした時のことを思い出しますが、彼もまた鋭さと優しさと探究心を合わせ持った方でした。ご冥福をお祈りします。

年賀状ありがとうございます

帰省疲れなのかいろいろ重なったからなのか調子がすぐれず。d-laboのweb用のコピーとか某プロジェクト@科学未来館の企画等やることはたくさんあるのですがあまり進みませんでした。

年賀状をいただいたみなさま、本当にありがとうございます。僕個人もmattも年賀状は書きませんのでこちらでお礼とさせていただきます。みなさんそれぞれの楽しい一年になりますよう。

帰省

3日から少し遅めの帰省。お正月に帰るのは何年ぶりだろう。出雲はとても寒かったです。景観の寂しさも相まってより寒く感じるのでしょう。

今回は人生で初めて同窓会に出席しました。小学校の同窓会だったので中学で転校した僕は多くの人が小学校卒業以来(数十年前!)。みんなの顔を見て話すたびに衝撃を受けていました。実は非常に近しい環境にいる人がいたり、クラスメートだったハヤゴロがこんなことになっていたり(本人は来ていませんでしたがみんなが教えてくれました)、驚きの連続でした。来ていた人たちはみな元気で何より。幹事のみなさんありがとうございました。

他はお墓参りをしたり、他の友人たちに会ったり、本の学校に行ったり。

5日の最終便で戻りました。帰省中にもPCは持って帰っていたのですが、ネット環境がなかったこともありブログも仕事も全くオフでした。ちょっとやることが溜まってしまった。

帰りの機内読書は本の学校で買った人と人との快適距離―パーソナル・スペースとは何か。こういうのも心理学だけではなく神経科学やシステム生物学や情報科学等からの視点も交えて(もしくは複層的に)書かれたら面白いのに。

初読み

明けましておめでとうございます。3日から久しぶりに帰省しますが、それ以外は正月らしいことは特に何もないのでゆっくり読書を。テーブルに積まれた本の中からまず手がのびたのはこの2冊でした。

情報環境論集<br>―東浩紀コレクションS
東 浩紀
講談社 (2007/08/02)
売り上げランキング: 60990


宇宙を復号する<br>―量子情報理論が解読する、<br>宇宙という驚くべき暗号
チャールズ・サイフェ 林 大
早川書房 (2007/09/21)
売り上げランキング: 21523

それから別エントリーでアップしていなかったプロジェクトをいくつかアップする予定です。

最大体感時間

スタッフの森山さんと大そうじはやりましたが、肝心な資料や書籍の整理はできなかった。早急に棚を増設しなければ。

歳をとると1年がどんどん早くなるとよく言いますが、それは主観的体験としては当然のことで、人間が体感できうる(と思い込める)最長の時間は物心ついた時から今生きているこの瞬間までです。今年1年を振り返ってーと繰り返す度に最大体感時間という分母が増えていくのですがそれを改めて認識することはなく振り返るので分子である1年はどんどん小さく感じられていく。つまり最大体感時間との比較でみた時に、二十歳にとっての1年は1/20で四十歳にとっての1年は1/40というわけです。

僕はこの考えをある時にふと思いついたのですが、僕が思いつくぐらいなので遥か昔からこんなことは言われているのかもしれませんし、または論理的には間違っているのかもしれません。もしかしたらそれ以前に何かで見たり聞いたりしたことの記憶が何かで捻れて僕が自身で思いついたように錯覚しているだけかもしれません。

この一年間関わったみなさんに感謝。2008年もよろしくお願いします。

ザ・ワールド・イズ・マイン

昨夜やるはずで今日に延びた打合せのために新宿御苑へ。フルーツの話し。フルーツ大好き、フルーツ使ったスイーツも大好きなので楽しいプロジェクトになりそうです。

何だかもう街の人影は少なくなっていますね。空気がいつもより静か。

わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいるで知ってこれを読んでいます。

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン
新井 英樹
エンターブレイン (2006/08/31)

ボリュームも毒も超スゴ級!凄まじいマンガです。

In Rainbows

TOKYO SOURCEの米田さんとヒマナイヌの猪蔵さんと渋谷の宇和島でランチミーティング&忘年会。来年春にTOKYO SOURCEの本が出るのでそれに関連した企てなど。猪蔵さんともようやく一緒にプロジェクトができそうです。それにしても宇和島の鯛飯はおいしかった。

夕方、park lifeプロジェクトの一期工事の確認に現場へ。規模はかなり縮小されましたがlooseの土屋くんがとてもいい仕事をしてくれました。特に木工の仕上がりが秀逸でした。

夜、もう一つ打合せがあるはずだったのですが延期になり時間ができたので恵比寿アトレで待望のこれを買って帰る。

In Rainbows
In Rainbows
posted with amazlet on 07.12.31
Radiohead
Xl (2007/12/27)
売り上げランキング: 24

10月にダウンロード販売されていました(購入者自身が金額を決める/無料〜)が結局この通常版で購入。眠れない夜にじっくり聴こう。

KAGAMINE

このブログは毎日書いているわけではないのですが、こんなに間を空けたのは初めて。ブログも書けず、本も読めず、夜も眠れずーちょっと不調でした。

その間仕事はハードスケジュールで、科学未来館に行って現調したり、d-laboに年内最後の打合せに行ったり、rEALLの定例を廣澤さんの隠れ家オフィスでやったり、霞ヶ関某社でトランジットのみなさんを含むメンバーでプロジェクト起動の打合せ&決起(忘年?)食事会があったり等々、年末最終週ということで打合せが一杯でした。

トランジットの菅野さんとケイシくんのお子さんの名前がなんとそれぞれリンちゃんレンちゃんだと聞いてびっくり!が、鏡音リン・レンなんて出したら思いっきりひかれそうだと思い驚きをぐっと飲み込む。ちなみにお子さんたちは両方女の子だそうです。

可能性と盲目性

僕たちは動くことで環境に埋め込まれた情報に出会う。情報には生命情報/社会情報/機械情報がありこれらははっきりと峻別されなければならない。そしてそれらの情報はシステムとして階層性は持ちながら階層を超えた繋がり・関係性をも生成していく。このような関係性の情報が立ち現れる場をアーキテクチャとして設計する。設計をするということは可能性と盲目性の両方を生み出す。そのために多視点による設計タスクを構成すること。ーこれが今一番取り組んでいることです。

コンピュータと認知を理解する<br>―人工知能の限界と新しい設計理念
テリー ウィノグラード フェルナンド フローレス 平賀 譲
産業図書 (1989/07)
売り上げランキング: 113984

ウェブ社会をどう生きるか
西垣 通
岩波書店 (2007/05)
売り上げランキング: 50054

音と文明

午前中park lifeの素材サンプルの確認等をした後、先日のヒマナイヌの望年会で知り合ったspiceboxの林智彦さんと青家でランチ。初対面の時には最後にあいさつを交わした程度だったのですが、その後メールのやり取りをしたらお互いが近所だということが発覚。で、やはり近所の青家でランチでもということになりました。

林さんはコミュニケーションにフォーカスしたwebを中心とした環境を創りながら、スパイスボックスラボナイトの主催等もやられています。web空間からコミュニケーションを通して実空間を考えるという、僕とプロセスは逆ですが意識はかなり近しいところにあると思いました。こういう楽しい話しを創ることに繋げていこう。

その後は戻って今日もプラン、プラン、プラン、プラン!

ネットの古本屋で見つけて購入した本が届いたのですが、その帯に昨日お会いした長尾真氏の推薦文が!(画像に帯は写っていません)

音と文明<br>―音の環境学ことはじめ ―
大橋 力
岩波書店 (2003/10/28)
売り上げランキング: 33818

国立国会図書館へ

渋谷くん倉重くんと共に国立国会図書館(NDL)の長尾真館長と面会。NDL図書館員倉重くんのセッティングで三人で考案した提案案件に関するブレストだったのですが、館長はとてもフランクで僕たちの話しにも真摯に耳を傾けてくれて予定時間をオーバーするくらい盛り上がる。最後の方は館長から興味津々で突っ込んでこられるぐらいでした。いや実際渋谷くんの話しもそれぐらい面白かった。

長尾館長は元々自然言語処理・画像処理や知能情報学研究の第一人者で、90年代には電子図書館の研究に取り組み世界に先駆けて電子図書館のプロトタイプシステム「Ariadne」を開発し公開されました。今年の4月に国立国会図書館長に就任。そんな研究実践の経験を重ねた視線はとても鋭くやさしいものでしたよ。ぜひ!アーキテクチャの話しなどもしたかったのですが残念ながら秘書の方からストップがかかりました。

NDLで何かを起こすのであれば長尾館長がいる今しかないのでは。実装に向かって、ここから倉重くんらNDL内部の人と連動していきます。

終了後、館内のカフェで歓談。ATAK Tがめっちゃ進化してるー。

それからmattへ帰ってプラン、プラン、プラン!

東京タワーと通天閣

金曜日に続いてd-log.009「そのままの西加奈子」が開催されました。ゲストは作家の西加奈子さん。実は全く作品を読んだことがなかったのですが(すみません>西さん)、タイトル通りにそのままの本音トークで面白かったです。「リリーさんの東京タワーが売れたから通天閣もいける!と思ったけどアカンかった」とか。

いつもより人数も少なめでしたが、彼女のキャラクターにはそれが合っていて参加者も交えた相互的で距離の近いコミュニケーションになっていました。ゲストによってはこういうd-log.もありですね。

最近彼女の代表作が文庫化されたようなので読んでみよう。

さくら
さくら
posted with amazlet on 07.12.18
西 加奈子
小学館 (2007/12/04)
売り上げランキング: 16217

本気のポピュラー・サイエンス

もうないとすっかり諦めていた<未来>のプロジェクトが進むことに決まったと知らせが入りびっくり。これはすごく嬉しい!そのうち公表できると思います。

d-log.006-3「富士山が語る地球温暖化」でd-laboへ。d-laboと環境省との自然環境シリーズでゲストは植物生態学、極限環境科学の増澤武弘氏。今日はサイエンスの話が聞けると思ったのですが...。専門外の人にも分かりやすくーということと内容を落とす(もしくは内容を薄める)というのは明らかに違います。そして内容を落としたものは当然ながら面白くありません。環境省の方に「もっと本気なやつをお願いします」と伝える。

ということで本気のポピュラー・サイエンスの一冊。これは面白いです。

ガリレオの指<br>―現代科学を動かす10大理論
ピーター アトキンス Peter Atkins 斉藤 隆央
早川書房 (2004/12)
売り上げランキング: 11358

スウィートドーナッツ

頼れるアニキ廣澤さんがrEALLの打合せにクリスピー・クリーム・ドーナツをおみやげに持ってきてくれました。しかもこんなに!

お持ち帰り分も入れて5個も食べてしまいました。やっぱり群を抜いておいしいなー。ありがとう、廣澤さん。おかげで今日の打合せはみんな冴えまくっていた、と思う。

mattに戻ってこれに入っている「スウィートドーナッツ」を聴きながら某プロジェクトのためのリサーチに没頭。

アキバから考える

東さんのブログで知った『特別シンポジウム「アキバから考える ニッポンポップカルチャーの未来」』へ行きました。『デジタルアートフェスティバル東京2007』というイベントのプログラムとして行なわれたようです。

会場に入ると偶然セミトラの菅井くんがいてびっくり。最近続けて東さんの本を読んで話しが聴きたくなったとのこと。始まるまで近況等を話す。

シンポジウムは東浩紀さんと井上伸一郎氏、クワクボリョウタ氏、森川嘉一郎氏の4人がゲストで司会が森山朋絵さんという東京都現代美術館学芸員の方だったのですが、この司会者がとんでもなかった。ただでさえとらえどころのないテーマの上にゲストの立ち位置も様々なので、本来なら司会者が焦点を絞ったり4者のコミュニケーションの潤滑剤になるべきなのですが、最初にゲストが一通り順番に自己紹介&今日のテーマについて話した後にその司会者は「では、私の方からも...」と自分たちの側の紹介をゲストよりも長く話し始めたのです。ゲストの話しと自分たちの側の活動を絡めて今日のテーマの入口に繋げるという展開は全くなく、ただ滔々と自分たちの側はこんなことやっていますという話しを。

結局このシンポジウムが何だったのかというと、アート(もしくはそれに属するメディアアート)という制度の側がおいしいネタとして海外も注目するポップ(オタク)カルチャーを取り込もうと必死になっている。その代表である司会者はゲスト間のコミュニケーションなんて全く関心はなく自分の側にとって都合のいい話しだけを拾い上げて自分たちにとっての正当性を強化するー。そんな既定のレポートのような場に見えました。これではゲストのみなさんがかわいそう。

東さんが「アートという制度がポップ(オタク)カルチャーのありように適合しない。そもそもポップカルチャーとアートが結びつく必要なんてない。」という至極真っ当なことを面と向かって言ってもその司会者は軽くスルーしていました。後半で何とかしようと東さんや森川さんが興味深い問題を提起していたのですが、ディスカッションには至らず。東さんの「ポップカルチャーの輸出と日本語の問題」や森川さんの「アキバのダイナミックな変化とオーディオ〜電子部品〜家電〜パソコン〜アニメマンガと連なる輸出されるモノという連続性」の話し等は突っ込みがいのある話しだったのですが。

このシンポはNHKで放映するらしい(12月27日17:00~17:54NHK-BS2「BSフォーラム」にて)ので、その影響があったのでしょうかね?にしてもこんなに分かりやすい旧態側の攻撃的自己防衛を公共(公共放送含む)でやるのはおかしいし、それに外の人を巻き込むべきではないでしょう。

批評の場/創作の場

注文していた『ベクトルズ』第1号が届く。『ベクトルズ』はHEADZの佐々木敦さんらが出す「オーラル・クリティック・マガジン」。

様々な対談&インタビューのPDFファイルと一部対談のAUDIOファイル、それからオマケ(?)のホンマタカシ氏のNEW WAVESのJPG画像が一枚のCDRに収まっていて盛りだくさんな内容。

佐々木さんはBRAINZという「小規模、少人数、小空間での、インディペンデントなレクチャー・スクール」を2007年9月から始めていたり、『ex-po』という雑誌も間もなく創刊する予定だったり、自分たちで批評の場を創る!という意気込みが凄いです。『ベクトルズ』の三者鼎談はまさにその宣言という感じでした。特に音声で聴くとその熱さが伝わる。

東浩紀さんも『思想地図』や『東浩紀のゼロアカ道場』とか始めますし、手段の違いはあれど批評の場における「環境がないから自分たちで創るー」という動きがあちらこちらで起こっているようです。

僕自身は梅澤さんらと創っている『rEALL』やmattで構想中の『L』等で創作の場を自分たちで創っていきます。

ヒマナイヌ望年会

park lifeの発注のための最終調整に忙殺されそうになりながらも集中して別プロジェクトのプランニングを2案を作る。

夜はヒマナイヌの望(!)年会に行ってきました。この頃ひっきー度数が高くなっていてあまりパーティとかにも出かけていませんでしたが今日は猪蔵さんのお誘いだったので。

「愛とユーモアの企画集団=ヒマナイヌ」のパーティだけにいろいろ面白い人がいました。猪蔵さんに紹介されたTokyo Sourceの副編集長米田知彦さんとじっくり話す。Tokyo Sourceは「東京発、未来を面白くする100人の表現者をインタビューしてウェブ上で公開、最終的に1冊の本にまとめて出版する」というプロジェクトなのですが、猪蔵さんやトランジットの中村貞裕くんらもインタビューされています。米田さんの活動は天文学から109メンズまでととらえどころがなく面白い。初対面だったのですが、他にも様々な繋がりがあって驚く。猪蔵さんも交えてある企てを起こすかもしれません。

他にも、かつて*ALLRIGHTSRESERVEDについての熱い記事を書いてくれたWhynotnotice兼松佳宏さん(彼は今GASとも仕事をしているらしい)や幅くんのライバルwNUMABOOKSの内沼晋太郎さん(彼とは自宅が100mもないないくらいの極近所!)らと楽しく話す。結局ヒマナイヌのオフィスに移動しての二次会まで参加して終電前で解散。

楽しい望年会でした。主催者の川井さん&猪蔵さんに感謝。

事的世界観

日曜日の朝早くからpark lifeプロジェクトの打合せ。一般の方のマンションのリフォームなのでこういう時間に打合せになることもあります。今日は最終内容の確認。賃貸のマンションでどこまでのリフォームが可能かというチャレンジでしたが、当初は理解を示していた大家さんもこの段階に来て慎重になり、まず第一期としては縮小版で実装しそれでできたものを見てもらってから次の段階へ進めることに。単に「おしゃれな照明や家具を置く」とか「カーテンやラグをコーディネイトする」だけではなく、賃貸マンションでも「選択できる空間」や「ゲームのような空間」を実装できる手法をもっと創ろうと思う。

なぜか廣松渉の「事的世界観」が「選択空間」や「ゲーム空間」を考えることに繋がる。というわけで

哲学入門一歩前―モノからコトへ (講談社現代新書)
廣松 渉
講談社 (1988/09)
売り上げランキング: 202532
もの・こと・ことば (ちくま学芸文庫 ヒ 2-2)
廣松 渉
筑摩書房 (2007/01)
売り上げランキング: 9132

を読んでみたりしています。

「大竹伸朗 全景 1955-2006」来た!

ついに「大竹伸朗 全景 1955-2006」展覧会図録が届きました。

度重なる刊行延期を乗り越えて一年越しでの到着。東京都現代美術館MOTでの展覧会も観て、さらにこの重さおよそ6kgの超ヘビー級の中身も見たら納得、というかよくぞ創ったと思う。あの展覧会を本で表現するとなるとこれ以下ではできないでしょう。もう狂気のような構造物。凶器にもなるし。これは本当に予約しておいてよかった。

同じものはもちろん創れないけれど、本を作る意欲が増しました。


世界がライブラリーに!?

突然Oさんに呼ばれてd-laboへ。状況は全く分かりませんでしたがとにかく来てほしいということだったので行ってみると、なぜかd-laboにたくさんの人が。専門図書館協議会のセミナーの一環で集まられたとのことでした。

その中にd-labo読書部に参加された方もいて「こんにちは」などと挨拶をしようとしたらいきなりこの中でd-laboやライブラリーについて何か話してくださいとドッキリのような展開にー。d-laboのOさんとYさんに嵌められました。何だかみなさんが僕を取り囲むように座られたので逃げるわけにもいかず、それから30分くらい「d-laboにおけるライブラリー」や「環境の変化とライブラリーの可能性」等について即興で話しました。いやー、みなさんには申し訳ないくらい要領を得ない話だったと思います。伝わったのは「ライブラリーを創ります!」ということくらいでしょうか。

その後何人かの方と直接お話をしたのですが、その中に国立国会図書館NDLカレントアウェアネス・ポータルという図書館に関する調査・研究サイトを運営されている方がいてびっくり。カレントアウェアネスは日本語では最速・最強の図書館リソースです。彼のすごく面白いというかぜひそうしてほしい構想の話を聞きましたが、NDLの内部でもいろいろ変えていこうと実践している人がいて希望が持てました。

戻ってから専門図書館協議会のサイトで知りましたが、BookCrossing日本語版がスタートしていたのですね。知らなかった。いよいよ世界がライブラリーになっていく!?

楽しみにしていたこれを買って帰る。

PLUTO 5―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (5) (ビッグコミックス)
浦沢 直樹 手塚 治虫
小学館 (2007/11/30)

ベルリンから

ベルリンから友人のretoが来ていて中目黒で会う。retoはインタラクション&プロダクトデザイナーで以前はSONYにいましたが、今はベルリンに戻って大学でデザインを教えながら自分の会社でプロダクトのデザイン開発をやっています。

久しぶりの日本なのでおいしい蕎麦が食べたいーということでmattの近所の驀仙坊へ。僕は忘れていたのですが、前に来た時も一緒にここに来たらしいです。そう言われれば海外から友人が来て蕎麦となったらいつもここに来ているような気がします。香り歯ごたえともに程よいので僕は好きです。retoもおいしいと喜んでいました。

その後mattに行きお互いの仕事等の近況報告をしていたら「d-laboが見たい」ということになり六本木のミッドタウンへ。ゆっくり触って見てまわったretoはこれが銀行の一部であるということに驚いていました。彼自身もRFID使ったプロダクトを開発中ということもあり特にlibraryをしつこく触っていました。それから彼に「どうしてmattは人数増やしたりもっと大きくしたりしないんだ?」と言われたので、「基本的に大きくすると運動神経が悪くなってしまう。プロジェクトによって必要な能力は違うのでプロジェクトごとに適応した複合的なチームを構成するというやり方が僕はいいと思っている。自身のチーム(matt)を大きくしてしまうとその自由度&適応度が低下してしまうから。」というような話しをする。もちろん小さいことでの弱さもありますが僕は動きの軽やかさと適応性を優先しているということです。

ミッドタウンの他のフロアを少し歩いてからretoと分かれる。その後はmattへ戻ってずっと某プロジェクトのプランニング。

ルサンチマン

朝一で五反田、夕方は霞ヶ関と新しいsignの打合せ。随分先の予定の霞ヶ関も設計デザインのスケジュールはかなり前倒しになったため並行して進んでいきます。これも改正建築基準法の影響です。

park lifeプロジェクトはようやく目処が立ち進みそう。ちょっとほっとしました。

先日のルネッサンス ジェネレーション '07で下條さんとタナカノリユキさんの話しに出てきたルサンチマン全四巻を一気読み。うーん、面白い。(2015年という微妙な)設定のいいかげんさも欲望のリアリティも大変楽しみました。無理矢理四巻にたたみ込まれた感じでちょっと残念です。


青○/白×

午前中はd-laboへ。コンテンツの更新についてのオリエン。webもサイト内部のファインダビリティは確実に高まったと思います。後はやはりオンサイトでの活動がどれだけ体験の可能性を広げることになるか。オペレーションも常に更新されなければなりません。

午後からはrEALLの打合せ。今日はかなり突っ込んだ話しになってよかった。が、僕の時間の都合で話し切れずに終わる形になってしまいました。ごめんなさい>rのみなさま

そして向かったのは国立競技場。北京五輪予選最終戦、U22日本×U22サウジアラビアの一戦

久しぶりのスタジアムでかなり興奮しました。寒かったけど。ドローではありましたが、今日は攻める意識は最後まで徹底されていたのでよかった。上から見ていて基本なのですが体の当て方、外し方がこのチームは特に稚拙だと思いました。まあ、これから北京までに思い切った選手の入れ替え等もしながら進化していってほしいです。

喜んでいたのもつかのま、EURO 2008ではイングランド予選敗退!なんてことだ。ジェラードもランパードもルーニーも本戦で見られないなんて...。テリーとリオがいないDFラインの何と脆いこと。今日の試合は負けるべくして負けたという内容でしたが、それにしてもイングランドのいないEUROは寂し過ぎます。

偽装だろう?

久しぶりに弟に会う。彼は長い間ファミ通で編集をしていて、今はフリーランスでゲームについて書いたり、ネットラジオのコンテンツを作ったりしています。僕はゲームはウイイレくらいしかやりませんが、アニメは好きなので時々弟におすすめを教えてもらったりしています。最近教えてもらったものではまったのは電脳コイル。あ、絵で決めつけないで。

移動中に本を持ち忘れて現代思想 2007年11月号 特集=偽装の時代を購入。

五十嵐太郎氏が、エイジングをしたり表層のみ古材を使って造られる結婚式教会(日本の各地で見られる)の存在自体がキリスト教信者からすると「イメージの偽装」という偽装建築であるーというようなことを書いていますが、そもそも多くの商空間等でやられているエイジングという手法が、偽装だろう?(「サブマリンのせい」by □□□ 風)

GOLDEN LOVE
GOLDEN LOVE
posted with amazlet on 07.11.22
□□□ HALCALI
エイベックス・エンタテインメント (2007/08/22)
売り上げランキング: 27992

Red crowned Asian champions

新しい二つのsignに関してトランジットさんと施工のプラス8さんと続けて打合せ。それに関わる煙のプロジェクトは実験を実験とみせない空間ープロダクト開発を目指していましたが、コマーシャルスペースプロジェクトのスパンではなかなか実験を取り込むのは難しいです。なので第二弾はシフトを変えて遊びに焦点を絞りたいと思います。

ユリイカ総特集=荒木飛呂彦読みましたが、荒木氏本人も出ている巻頭の徹底討議が酷い。金田淳子という人の腐女子ワールドに完全に支配されてしまって、その世界に興味のない人には全くとどかないつまらない話しで終始している。同席しているはずの斎藤環氏はほとんど出番なし。がっかり。瀬川光利氏の「Cell」の表紙の話しと吉田アミ氏の「ストーンオーシャン」の評論は面白かった。カバーも含めて巻頭討議以外はいい特集だと思います。

浦和がついにアジアチャンピオンに。
Red crowned Asian champions

これでFIFAクラブワールドカップが俄然楽しみになってきました。

鋼鉄の魂は走りつづける

前日遅くまで企画案を作っていた<未来>のプロジェクトは一転大ピンチかと思われましたが何とか凌いで可能性をつなげる。

午後から潮見の内田洋行へ。cafegrooveの富田さんに誘われて「ユビキタス・プレイスを実現する新システム『ALPLACE』の事前新製品発表会」に行ってきました。オフィス家具に限った話しではありませんが、旧来の企業がITとかユビキタスと言い出す場合は前提として今まで続けてきた自前のサービスや商品ありきで考えられているので単なる足し算的発想に陥りやすく、そこから面白いものは生まれにくいでしょう。一つオープンな開発プラットフォームでも創ればいいのに。

関係ありませんが、内田洋行は山田洋行と間違われて困っているようです。

恵比寿の有隣堂でこれを見て脊髄反射的に買ってしまいました。

週刊ジャンプ時代はほぼ欠かさず読んでいましたが、ウルトラジャンプに移ってからは雑誌では追っていないので、最初からコミックでまとめ読みしたいなー。集英社文庫コミック版の既刊分でも39巻!仕事できなくなってしまうよ。

知性改善論

煙のプロダクト1号&2号を考えたり、某プロジェクトのCG最終確認をしたり、六本木の廣澤さんのオフィスで長い打合せをしたり。今日は一日冷たい雨でしたね。

近所の古本屋で知性改善論を見つけて購入ー180円。これ読んだらエチカがもう少し理解できるかな。合わせてソクラテス以前の哲学者も購入。

筒井康隆ラノベを書く

こんにちは。希少種の♂のスイーツですw

<未来>のプロジェクトは一度消滅しましたが、また別のところでトライすることになりました。<未来>は無数にありますからね。僕たちは一つの<未来>を選んで他の無数の<未来>を失っているーのでしょうか。

LIMI feuのコレクションを見に行きました。このブランドの立ち上げから3、4年くらいお店のデザインをやっていました。最近はファッションの仕事はほとんどしていないのですが外から見ていて感じるのは、全てのサイクルが極端に早く動いていく(ように感じられる)世界で変わらないことへの欲望の強さー。ショーはモデル通しがすれ違う瞬間の微妙な緊張感がよかったです。マリアも出ていました。

「筒井康隆さん、73歳でライトノベル作家に」
時をかける少女はラノベじゃなかったの!?

復刊希望!

ジョン・ロックとスピノザは同級生なんだ。ふーん。情動ー身体について考える。

午後、高田馬場で岡本くんとCGの打合せ。岡本くんの自宅兼事務所は思いのほか広かったのですが足の踏み場はなかった。CGにしても模型にしても図面にしても創作としての設計ではないということーこれを本当に何とか更新しよう。

夕方はトランジット中村さんや木村さんらと霞ヶ関某所で打合せ。実験を実験としてみせないデザインを考える。

熱学思想の史的展開―熱とエントロピーが読みたい(池上さんの本でも名著として推薦されています)のですがアマゾンマーケットプレイスで¥42,000だって!!古本屋では随分前から探していますが見つかりません。読んでみたい方、ちょっとでも興味のある方はぜひ復刊ドットコムで復刊リクエスト投票してください。よろしくお願いします。

表参道のアルスギャラリーへ『DEROLL Commissions Series 1:箱』という展覧会を観に行く。デザインニュースサイトdezain.netを主宰されている岡田栄造氏の企画で、5人の建築家による「箱」をテーマとした作品の展示。岡田さんはHAPPENINGを始めた頃からの知り合いで、デザイン界では珍しくw真摯で信頼たる方です。最終日ということで忙しそうだったのでちらりと挨拶だけして出ました。

その足でオープンしたばかりのGYREに行きましたが、中に入ってみてもやっぱり”商業建築”らしい商業建築でがっかり。ビルの中を動きまわってみても全く”渦”は起こりませんでした。単独のブランドと複合ビルという違いは大きいのでしょうが、建築におけるプログラムを実装することにおいてHerzog & de Meuron(PRADA)>>>>>MVRDV(GYRE)くらいの差を感じた。

都内某所で朝までかかって準備した件のプレゼン。ネーミングも含めて非常に前向きな展開でした。楽しみなプロジェクトが楽しいチームで動き出します。今は何も書けませんが進捗に合わせて少しずつ情報を公開していきたいと思います。

帰りに表参道のGYREを観る。11/2にオープンということで内覧会らしきことをやっていましたが中には入れず。MVRDVの東京初プロジェクトです。建築途中の何だか分からない”ねじれた黒い塊”状態から仕上が施されて外観を観ているだけでは”商業建築”になっていました。MVRDVがただの”商業建築”を創るわけはないでしょうし、『渦』がテーマというのも気になるので早く中に入って動いて&留まって体験してみたいですね。

DesignTide in Tokyo 2007のオープニングパーティに行こうかなと思いましたが、疲れていたのでやめる。どうも閉じた盛り上がり系は苦手です。Tokyo Designer's Week 2007も含めて色々催されるようですが、せめて友人関係の展示等には顔を出そうかなと思っています。

こういうモードの中で謳われている領域としての『デザイン』と僕が日々考えている『デザイン』=領域に関係なく広がりつつある『デザイン』が創造される環境との間のズレはどんどん大きくなっている。領域としての『デザイン』はその領域から外れるものをないものとする、視えないかのようにーいや本当に視えていないのでしょう。日々創っている分にはなんら関係ありませんが、コミュニケーションとしての息苦しさは否めません。僕のコミュニケーション力にも問題があるのかもしれませんが。

bills × Sign daikanyama

新しいSignの打合せのため五反田へ。VEについてのハードコアなお話し。 VE(Value Engineering)とは本来「製品やサービスの「価値」を、それが果たすべき「機能」とそのためにかける「コスト」との関係で把握し、 システム化された手順によって「価値」の向上をはかる手法」(日本バリュ−・エンジニアリング協会公式サイトより)なのですが、肝心の「価値」の向上や「価値」の創造が抜け落ちてしまってただ単にコストを落とす行程に陥ることがとても多い。「価値」の創造である以上当然これもデザインのプロセスです。ということでデザインを遂行するためには社会的多言語が必要になってくるのです。

続いて五反田でDGNの石橋くんと明日のプレゼンに向けての打合せ。その場で話していく中で素敵なネーミングを思いついてニコリ。

Sign代官山でトランジット中村貞裕氏と打合せ。<未来>に関する打合せ。これは実現したら楽しいなー。期間限定カフェ『bills × Sign daikanyama』がギリギリだったので中村くんがbillsのパンケーキをごちそうしてくれました。ふわふわ&シロップ50%増でとろけた!

そこから更に中目黒のトランジットさんへ移動して同じく<未来>に関する打合せ。<未来>は楽しいけれど簡単ではない。

打合せが続いたため21時過ぎからようやく明日のプレゼンの資料作り。石橋くんと調整しながらかつ合間に他の仕事もやりながらだったので結局朝までかかってしまった。

熊楠の頭の中

TITLe2007年12月号の『クリエイティブな発想を磨くブックガイド』で「クリエイションのヒントになる愛読書」を紹介しました。

僕自身は「クリエイションのヒントになる」という読書の仕方はしませんが、「体験が更新され続ける読書体験」という観点で選んだ三冊はこちら。
ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環(D・R. ホフスタッター/白揚社)
メタモルフォーゼ―オートポイエーシスの核心(河本英夫/青土社)
動きが生命をつくる―生命と意識への構成論的アプローチ(池上高志/青土社)

TITLe同号では『クリエイティビティの源はココにあり!自慢の仰天社屋見学ツアー』というページでd-labo by スルガ銀行も紹介されています。

d-laboは商店建築2007年11月号の『特集:銀行の接客スペース・デザイン』でもインタビュー付きで紹介されました。

商店建築 2007年 11月号 [雑誌]

商店建築社 (2007/10/29)

いずれもちょうど書店に並んだところですのでぜひ手にとってみてください。

クマグスの森 南方熊楠の見た夢のトークセッション『熊楠の頭の中』茂木健一郎×池上高志を観にワタリウムへ。(池上さんありがとうございました)

池上さんの「半生命」の話しや「南方熊楠 vs. ダーウィン」等はとても興味深い話しだったのでもっと突っ込んで聞きたかった。正直言ってこの場じゃなくていい話しも多かったと思う。熊楠をスター化する必要は全くありませんが、熊楠から展開したりかなたででも交わる話しがもっと聞きたかったです。

自然智

第三回目のd-labo研究会へ。今日のゲストは高野山真言宗・般若院住職で多摩美術大学芸術人類学研究所研究員の宮崎信也氏。テーマは「四国遍路と自然智」ということでお話しを伺いました。(「自然智」とはジネンチと読み、「般若」=「空を知る智恵」の意訳語だそうです。)

僕は無神論者で宗教への信仰心というものは持ち合わせていませんが、空海の思想の「身体性の肯定」に興味を持ち一時期宮坂宥勝の本を読んだりしていました。今の遍路等は完全に制度化(または象徴化)されて、そんな空海の思想とは全く連続性がないものになっていると思っていましたが、宮崎さんもその問題を感じているようでした。

基本的なところで対称性人類学三位一体モデル TRINITYとかぶっていましたが、中沢新一氏とは古くから本を一緒に書かれたり、芸術人類学研究所でも一緒にやられているからでしょう。(中沢氏が宮崎さんの師匠といった感じでしょうか)面白いお話しでしたが、三位一体モデルについてはちょっと取り扱い注意ですね。


二重に捕らえる

d-laboのオンサイトコンテンツ「time」の更新で確認のため現場へ。見ることによる共有するコンテンツをより深化。ただ、見ることにより見えなくなることは想像以上に大きい。その中にこそより重要な情報が埋め込まれています。

ちょっと久しぶりにrEALLの打合せ。今日は気分を替えてnotosではなくmattで。創ることの部分ととして流通を考えるのは本当に難しいです。

新しいSignの打合せのため五反田へ。今後少しずつSignは増えていく予定です。その中で某社と共同で「快適な分煙空間」の開発にトライする可能性があり、現在リサーチ中。簡単に言うと、乱流としての煙草の煙を二重に捕らえるということです。それを実空間でやるというのがすごく楽しい。

Make: Technology On Your Time

先日の青山ブックセンターHMV渋谷店に続いてブックファースト渋谷店閉店。
http://www.book1st.net/blog/topics/

本屋に関して渋谷と新宿でこれほどまでに格差が開くとは。機能の問題としてこれはまずいなあ。

本屋といえば、青山ブックセンター本店で10月21日(日)にATAK011発売記念トークショーが開催されます。この顔ぶれは間違いなくおもしろいトークになると思います。(3人のポートレートの並びもなんだかおもしろいw)

『Make』まとめ買い。工作の時間です。

Make:  Technology On Your Time Volume 03
オライリージャパン
オライリー・ジャパン (2007/09/28)
売り上げランキング: 3071
Make: Technology on Your Time Volume 02
オライリー・ジャパン
オライリー・ジャパン (2007/03/19)
売り上げランキング: 7976
Make: Technology on Your Time Volume 01
オライリー・ジャパン
オライリー・ジャパン (2006/08/24)
売り上げランキング: 5992

自然を視る

煙のシミュレーションを見ながらゆらゆら。分煙空間についての考察。僕は煙草は吸いませんが父が当時ニコチン&タールともに日本で一番高かったショートピースを愛飲していた(その上超ヘビースモーカー)ので間接喫煙量は相当あったと思います。その父も60代を過ぎてからようやく「軽い煙草にしよう」ということでセブンスターに代えましたwそのかいもあってか身体はすこぶる健康のようです。ちなみにピースの箱のデザインはレイモンド・ローウィがやったものです。

トランジットで新しいSignの打合せをしたのち、Landor Associatesの新オフィスのお披露目パーティへ。改めてLandorって様々な目に触れる仕事をやっていますねー。

夜はd-log.006-1のためd-laboへ。環境省とd-laboの共催セミナーとして自然環境をテーマに計6回のシリーズで開催されます。今日はその第一回目で写真家森田敏隆氏の自然の写真を見ながらのお話。肉眼では捉えられないミクロレベルまで描写された「美しい」自然の写真はそれだけで力を持ちますが、本気で自然環境について考えるならば「美しい」は抜きで自然を視るべきだと思います。

黒川紀章氏死去の報に驚く。中銀カプセルタワービルも取り壊しが決まり、ついに黒川氏の「破壊」のプログラムが実装されるのかーと勝手な妄想を膨らませていましたがかなわず。残念です。ご冥福をお祈りします。

時計回り?それとも反時計回り?

どっちに見えます?

回る人影は右脳左脳を見分けるか!?

僕は最初は時計回りにしか見えなかったのですが、二回目見たら反時計回りになりました。右脳左脳は関係ないと思いますが、錯視って面白い。

錯視といえばこのサイト。見はじめるとはまってしまうのでご注意を。

ワールドビジネスサテライト

写真家の方と打合せをしていて聞いたのですが、富士フイルムのナノテクによる基礎化粧品、サプリメント分野参入は相当本気らしい。FinePixの蛯原友里もそこにつなげるためのイメージキャラか?フィルムメーカーの倒産や撤退・縮小・事業転換等が起こる中、写真家の方々にとってはフィルム存続の問題は死活問題でそういう動きにも強い危機感を感じているそうです。ここでも創作とメディア環境の問題が。

ワールドビジネスサテライト(WBS)でd-labo/スルガ銀行が紹介されていました。

http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/news/071009/n1.html

「個性派銀行」という小特集でスター銀行やソニー銀行とともに取り上げられていました。こうやって見ても本当にユニークなのはスルガ銀行だけな気がします。それにしてもymzさんガチガチじゃないですかw

ムサビ

ここ数日事務所運営についての面倒な事項に少し翻弄されている。早くクリアにしたい。

昨年に続いて池上高志さんのムサビ(武蔵野美術大学)の授業にゲスト参戦することになりました。10月26日(木)のたぶん昨年と同じ枠でしょうから午後だと思います。平日の午後に国分寺のさらに先の鷹の台へ行く時間のある人がこのブログの読者にいるのか?という感じですが、外部の方もオープンだと思います(非公式)ので時間のとれる奇特な方はぜひいらしてください。昨年は池上さんと渋谷くんと3人で普段の延長のようなトークをしたのですが、今年は池上さんと二人なのでいろいろ僕からぶつけてみたいと思っています。

移動中にちょっと立ち寄った古本屋で以下の本を見つけて購入。

精神の生態学
精神の生態学
posted with amazlet on 07.10.05
グレゴリー ベイトソン Gregory Bateson 佐藤 良明
新思索社 (2000/02)
売り上げランキング: 78452


まちづくりの新しい理論 (SD選書)
C. アレグザンダー 難波 和彦
鹿島出版会 (1989/07)
売り上げランキング: 192323

ベイトソンは精神と自然を随分前に読んだきりでしたが、ちょうどこれも読みたくなっていたのでラッキー。

なんだこれ

よく「崖っぷちに追い込まれた人間は強い」などと言いますがあれは嘘ですよね。多くはそのまま崖から転落してしまっているのですが、それらはほとんど語られることがありません。ごくわずかなものたちが状況(環境)の変動の中で適応能力を発揮して淘汰の危機を乗り越え、さらなる進化を遂げていく。結果そのものたちが残ることで上記のように物語られていくーというのが本当のところでしょう。それは1個の生物(人間)に限らず生物の集団である企業などにも言える。人間にとっても企業にとってもその適応能力を獲得していく過程が創造であると思う。

都内某所での打合せの中、そんなことを考えながらみなさんの熱い話しを聞く。

虎ノ門から霞ヶ関あたりを歩きましたが、霞ヶ関ビル(日本で最初の高層ビル建築)付近も大開発ですね。先行で10月25日に東京倶楽部ビルディング霞ダイニングというのがオープンするそうです。ミッドタウンに続きこちらも三井不動産。

『よつばと』読み始めましたが「なんだこれ」? お、面白い!

よつばと! (1)
よつばと! (1)
posted with amazlet on 07.10.04
あずま きよひこ
メディアワークス (2003/08/27)

IN RAINBOWS

一日某プロジェクトのプランニングに集中。不確定要素が多い方が実はディティールを緻密に創ることができる。

VAGANCEのLEGGO本のある生活が更新されています。今回のゲストはFlying Booksの山路和広さん。やっぱり街を楽しくするのはコンテンツだということです。山路さんが写真で手にしている中国共産党の本ほしいー。

RADIOHEADが新譜『IN RAINBOWS』をこんな形で発表しました。僕はやっぱりdiscbox版かな。

ニュータウン入口

阪神タイガースの見事な失速に伴ってブログの更新も滞っていました。CSに向けて復活したいと思います。

宮沢章夫作・演出による遊園地再生事業団のニュータウン入口を観ました。鉄骨の巨大なアーチと神戸須磨事件の現場であるニュータウンを模したと思われる格子状の床に砂が敷かれた舞台は象徴的かつスタイリッシュでこの演劇そのものをよく現していました。時間も空間も超えるノイズの堆積。アンティゴネ役の鎮西猛が舞台上でも映像の中でも非常によかった。通常の一番前の席のもう一つ前の補助席だったので首とお尻が疲れた。


本格科学冒険漫画

トランジット中村(貞裕)くんと打合せ。久々だったのですが彼と話すと不思議とほっとするんですよね。希有なキャラクターだ。

その後DGN石橋くんと二つの開発事項についての打合せ。プロジェクトとは関係ありませんがひずみセンサーは使ってみたい。

20世紀少年―本格科学冒険漫画から続いた長編ついに完。

21世紀少年 下(ビッグコミックス)
浦沢 直樹
小学館 (2007/09/28)

21世紀少年になってからはサブタイトルの「本格科学冒険漫画」が外れていましたが、最後まで科学については描かれず。「本格科学冒険漫画」というのは時代を現すコピーだったようです。作者としてはそれも含めて引き受けたということなのでしょうが、マンガの終わらせ方って本当に難しいですねー。閉じ方というのか。映画化は監督があれでは望みなし。


創ることの本

環境における気づきを考える時に「かまえ(という表現が適切かどうか分かりませんが。能動と受動の差とは違う)」の問題は絶対に無視できないことだと思います。アフォーダンスにしても神経科学にしてもなぜかそれを無視している、もしくは避けているように見えます。かまえは意識が立ち上がる前と後があります。池上さんの動きが生命をつくる―生命と意識への構成論的アプローチを読んで改めてそのことを考える。

それにしてもこの本はまさに創ることの本だ。やりたいことが色々と動きだしてきた。おまけとしてライフゲームをまたダウンロードしてついついはまってやめられなくなっています。

里山おこし

ちょっと山の方に行きたいと思い山の温泉に行ってきました。群馬県の四万温泉。予約したのが直前だったので希望の宿は取れず。泊まったところは料理も客室もサービスもB級でしたが、風呂だけはA級でした。四万川に面した露天風呂は素晴らしく気持ちよかった。激流の渦や衝突の音ー聴こえるのはそれのみというのが心地いい。

翌日はあいにくの雨のため山の散策はあきらめて温泉街を散歩する。足湯茶屋で足湯につかりながらあげまんじゅうを食したのですが、これは至福でした。都心にも足湯カフェとかあったあらいいのに。「足湯」signとかw

中之条ビエンナーレ(第一回)というアート祭をやっていましたが、「アートで里山おこし」ということでは越後妻有アートトリエンナーレが先行事例として参照されているんでしょうね。その越後妻有は2009年第四回も開催するようです。北川フラムさん頑張るなー。

生キャラメル

d-labo web10月更新に向けてライゾマティクスと細部のやり取りをしつつ短い原稿を二本仕上げる。

夕方のrEALLの打合せで話題に上がったのですが、北海道の生キャラメルがめちゃくちゃおいしいです。僕が少し前におみやげにもらって食べたのはこれ。
http://northplainfarm.co.jp/

他からもいくつか出ているようですが、地元の人曰くここが一番だそうです。「9月20日〜10月2日まで、東武百貨店池袋店『秋の大北海道展』に出品いたします」とのことなので東京近辺の方はこの機会にぜひ。激推薦!

夜はd-log.005へ。今日のゲストはKIDS EARTH FUNDの鳥居晴美さん。世界中の貧困地帯やチェルノブイリ等での活動をこともなさそうに話される。その軽さに好感を持ちました。外の人々が知る機会=コミュニケーションの部分にデザイン思考を入れるといいと思います。

コンテンツの未来

午前は昨夜に続いてcafegrooveへ。今日はDGN石橋くんとともにコンテンツの開発について具体的な打合せ。ハイパーライブラリーに始まる検索→見るという行為を無意識に行なえるようなインターフェイスの展開。石橋くんとは別件のコミュニケーション空間の開発等いくつか一緒に開発することになりそうです。

帰る途中これを購入。

CONTENT'S FUTURE ポストYouTube時代のクリエイティビティ (NT2X)
小寺 信良 津田 大介
翔泳社 (2007/08/02)
売り上げランキング: 705

書籍をクリエイティブ・コモンズライセンスを付けて出すという興味深い試み。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0709/18/news008.html

夜はd-labo研究会。第二回目のゲストは毛利嘉孝さん。本来は文化と社会の実践における関わりの部分を深くお伺いしたかったのですが、d-laboのみなさんの興味は毛利さんがディレクターを務められている北九州国際ビエンナーレ'07の具体的なオーガナイズドの部分に集中してしまいました。即応的な話しも意味がないとはいいませんが、せっかく研究会と銘打ってゲストの方にも来てもらっているので、もっともっと彼らの研究&実践していることのコアについて深くしつこく食いついて考えないと。毛利さんにはいずれd-log.でオープンレクチャーもやっていただく予定です。

はめられている

cafegrooveで開催されたCCC&クリエイティブエージェンシーミーティングに出席しました。行く途中でtakramの田川くんと出会い同行。今日のメインは博報堂の南勲氏によるCannes Lions 2007のレポート。質疑等も挟んで後は個別に色々話すといった感じ。規模が適正でしたしcafegroove浜田氏のインターフェイスぶりがよかったせいか今日はしっかりコミュニケーションできました。cafegrooveは徐々に場を創りつつありますね。

広告に関して言えば、やはりマーケティングを前提としたコミュニケーション(=Cannesが主対象とする環境)というものはもう成り立ちにくくなっていると思います。電通ーセカンドライフの状況からも分かるように違う環境を単に新しいマーケットとして従来の延長で塗りつぶしていくーというのではもう何も創造を生み出しません。マーケティングという志向は捨て去って、開発やデザインの過程としてのコミュニケーションを開いていくしかないでしょう。

そうそう、前日ですがエヴァンゲリヲン新劇場版:序を見ました。感想は控えますが2008年以降の続きも見ると思います。うん、まんまとはめられている。

parklife

"parklife"という小さなプロジェクトのプレゼン。今回<遊+家具>の開発をメインポイントに提案したのですがそれ自体はあまり施主にひびかなかったようです。プラン全体としては「感動しました」というくらい喜んでもらえたのでよかったのですが、<遊+家具>はあまり必要とされず。ちょっとがっかり。

Parklife
Parklife
posted with amazlet on 07.09.14
Blur
Food (2002/08/19)
売り上げランキング: 72515

このジャケットは今見ても素晴らしい。プロジェクトとは関係ありませんが。

まあっ!!知らなかったわっ!!なんてス・テ・キ

五反田の現場へ現調に。相当古い建物でおそらくどこかにアスベストが使われていると思われます。アスベストの問題が一般的になって以降明らかに現場の人たちのマスクの仕様が格段に変わりました。かつては解体工事時でさえ塗装用レベルのマスクかマスクなんてしない人もたくさんいたのに今はみんなキングジョーの耳みたいなマスクをしています。

現場でこんな人見たことないんですが。中野あたりだといるのかしら。たけくまメモで知りました。

現調終了後一本打合せをすませてから白金のライゾマティクスでd-laboのwebの打合せ。10月後半をメドにwebを更新します。実空間も含めたアーキテクチャにおけるペースの多層化について再度よく考えてみる。ペースの多層化という時間概念を挿入することで環境の見え方は大きく変わります。

フル代表は久しぶりにゲーム性の高い試合で面白かった。U22は相変わらずつまらない試合。いっそU20に総入れ替えした方がいいんじゃないの。

キャラクターズ

午前は商店建築の取材でd-laboへ。DGNの藤元くんと二人でインタビューを受ける。アーキテクチャを創ることについて色々話しました。商店建築は笈川さんが編集長になってから志向が随分変わったと思う。ただそれがデザインや編集に充分には反映されていない。もっと思い切って変えちゃえばいいのに。

戻ってからは小さい原稿や小さい開発に集中。mattの環境もちょっと変えよう。

をようやく購入。東浩紀+桜坂洋「キャラクターズ」が読みたかったので。まださわりですが、こ・こ・これは....

創造的想像力

小さな開発をあちらこちらでたくさん創ろう。創造的想像力によって<バリアアリー>を実装せよ。

創造的想像力 増補版
創造的想像力 増補版
posted with amazlet on 07.09.11
マイケル・ポラニー 慶伊 富長
ハーベスト社 (2007/08)

『天皇ごっこ』と『サッドヴァケイション』

たまたま住んでいるマンションの地下にあるWoodyTheatreでやっていた『天皇ごっこ ~母と息子の囚人狂時代~』を観る。進行のベースは母と息子の囚人狂時代。見沢知廉の思想に共感はできないけれど見沢知廉という現象は面白いーというのが何年か前に天皇ごっこを読んだ時の感想でそれはこの舞台を見ても変わらないのですが、今日の演劇の表現としては装飾としての演出が鬱陶しく感じる。唯一の救いは装飾が解釈にまでは浸食していなかったこと。

その後渋谷のシネマライズで『サッドヴァケイション』を観る。青山真治監督は『EUREKA ユリイカ』以来だったのですが、自身のルックスだけでなく作品も随分変わったという印象。とても分かりやすくなっているのですが、分かりやすさに流されてしまわない強烈な何かがあるー上手く言えないけど。とにかく面白かった。

青山真治自身による小説も読んでみたくなりました。

サッド・ヴァケイション
青山 真治
新潮社 (2006/07/28)
売り上げランキング: 51189

宮﨑あおいは結婚しても成長しても希有な存在のままでしたよ。

壊れる

サッカーフル&U22代表共に勝てなかった。負けた(そもそもこの大会においてPK戦の勝敗は意味はない)/引き分けたというより勝てなかった。フル代表では松井、そしてU22代表ではメンバーから外れていますが梅崎。この二人の突破力は絶対に取り込むべきだ。

同じ頃ワールドカップ初戦を迎えたラグビー日本代表はオーストラリアに予想通りの惨敗。次のフィジー戦に照準を絞ってメンバーを落としたとはいえ後半は完全に壊れていました。

そして、mattのアンプも壊れる。がっくり。

読むこと/書くこと

渋谷くんがブログで先日のd-log.004「d-labo読書部はじまります(仮)」 について言及しています。

http://www.atak.jp/diary/2007/08/30.html

渋谷くんらしい鋭い突っ込みです。まさに本というメディアの未来を行為に寄り添って考えたかったのですが、ホスト役である僕がそれを二人のゲストに対して明快に提示できませんでした。もしゲストの二人の関心がそこになかったとしても、本が読まれ/書かれる環境が大きく動いている状況を前にして読む/書く人間としてどう考えるかくらいは問わなきゃね。あまり盛り上がっていなかったのはホストのせいです。

個人的にはモノとしての本そのものやページをめくる行為も大好きですが、今起こっている&これから起こるであろう環境の変化は現実拡張として好意的に捉えています。まあ望む望まないに関わらず広義のアーキテクチャが変化していくことは間違いありません。いかなる立場の人間であれ、まずはそれを引き受けることから始まるでしょう。そして現在進行形で進む活字環境の変化の中で感じるのは読むことと書くことが同一の行為になっていることです。僕のように細々とブログや時々媒体に原稿を書いている程度でもモニター上では読むことと書くことは同一になってきています。これは考えること/創ることにも変更を迫ります。さらにアーカイブするという行為も同一化しつつある。アーカイブするというのは本のネットワーク・関係性によって可塑的な知覚環境(物理環境を含む)を構成していくことです。

全くアンサーになっていませんが、このあたりは今取り組んでいる「設計図を描き変え続ける」にもつながっていくので空間を創りながらこれからも考えていきます。

下りの速度は速い

神保町へ。日曜日は古書店はほとんどお休みですが、村山書店等一部開いているところもありプラプラ歩く。村山書店はもともとは「建築・理工書が専門」らしいのですが今は人文系の品揃えが充実している。けど、全体的にけっこう高い。でも、ここの講談社学術文庫の充実ぶりは特筆もの。古い絶版書もたくさんで、僕もよく利用します。

今日は

ユリイカ 2006年6月号 特集 任天堂/NINTENDO

青土社 (2006/05)
売り上げランキング: 146844


情況 2007年 08月号 [雑誌]

情況出版 (2007/07/21)

を購入。

三省堂神田町本店で用事を済ませて、富士山のやさい塾という野菜を食すお店で食事。ビュッフェスタイルなので張り切ってたくさん食べたら帰りの電車に乗った時点でお腹に鈍痛が。EMOBILEのように下りの速度はめっぽう速い。ー焦りました。

そうそう、EMOBILEのD01HW買おうかな...。

Earth Coding Meeting-地球を実装せよ

科学未来館へEarth Coding Meeting-地球を実装せよを観に行く。

第一部はドミニク・チェン氏の進行で島地広哲氏、遠藤拓己氏、鈴木健氏、中嶋謙互氏の4人がそれぞれのプロジェクトを紹介してからディスカッション。プロジェクト紹介をするにはちょっと4人は多かった、もしくは時間が短かった。最後の方で中嶋謙互さんが言っていましたが「あと二歩」を突っ込めなかったらこのテーマでのディスカッションは意味がないでしょう。中嶋謙互さんは唯一その部分に切り込もうとしていました。彼の物理的なモノと設計図の中間としてのシミュレータの実践は興味深い。僕自身は今「シミュレーションー設計図を描き換え続けるー創る」ということを考え続けています。

第二部の北野宏明氏と伊藤穰一氏のトークはベテランらしく進行も内容も安定したお話でした。故に新鮮な視点はありませんでしたが、no impact manはちょっと面白い。

「地球を実装せよ」ということだったのですが、やはり実装が難しいですね。本当は実装も含めて創るということになるのですが。

夜はF夫妻やその友人らとゴールデン街の1年に1度だけ出現するスナックへ。朝まで飲んで食べて喋って笑う。

ジンジンジン

d-log.004「d-labo読書部はじまります(仮)」を開催しました。今回は後半半分をオフ会的な歓談会にしようと思っていたので30名くらいの予定でいて、月曜日の段階ではまだ電話申込が十数人ということだったので心配していましたが、ふたをあけてみてびっくりー60名くらいの本好きなみなさんが集まりました。

前半は僕が進行役で中村文則さんと幅允孝さんのトーク。

時間が短かったこともありますが進行役の僕の突っ込みが足らず二人の面白さを充分には引き出せなかったなー。僕としては「本」と言った時に彼らの中でそれぞれ無意識に持っているフレーム(領域)とその外を考えることで本のこれからーといった話しができればと思ったのですが上手く伝えられず。でも、短いやりとりながら中村さんの作品からは見えないキャラの一端は伺えたような気はします。あーそれからデザイナーとかディレクターって決してカッコいいものではありませんから。もしそう見える部分があるとしたらそれはデザインとは全く関係ない衣裳ですよ、衣裳。僕はそんな衣裳には興味がないので。

後半は中村さんの好きなジンやジュースを片手に歓談会、でしたがやはり人数が多くてみなさんとお話しすることができず。特に中村さんや幅さんとお話したかったけどできなかったという方はいらっしゃったと思います。すみませんでした。某企業の図書館関係者の方とのお話が興味深かった。発展するといいのですが。

終了後は出演者のみなさんや関係者、友人ら総勢十数名でchinese cafe Eightで打ち上げ。賑やかにお腹一杯食べて満足。

来てくださったみなさん、関わったみなさんに感謝。本当にありがとうございました。d-labo読書部は今後も続ける予定ですのでまた次回も宜しくお願いします。

ケンチク=ケータイ

中目黒駅周辺も目黒川沿いもドカドカと新しいビルが建っています。中目黒に限らず都心は相変わらずタワーマンションやら大型複合施設やらの開発が続々と進んでいます。最近は地方都市にも40階を超えるタワーマンションができているそうです。

それらのできあがったビルとこちらもシーズンごとに続々と出る携帯電話のデザインがとても似通って見えます。というより同じに見える。ほとんどがまったく開発・製造の構造とコストマネジメントの効率化とマーケティング戦略というどこにも繋がらない非コミュニケーションによって生み出される。結果としてできるものに本質的な差はなくあるのは纏う衣装(意匠)の表層的な違いのみ。両者とも時々強烈な衣装性をマーケティング的に打ち出しりはしますがそこで打ち出されるのはデザインと機能を二項対比(部分として分けられたもの)で考える前提でのデザインのみ。もちろんそれを僕はデザインだとは思いませんし、そこで機能だと考えられているものも機能でも何でもありません。還元論のもたらしている問題は何も哲学や科学の中だけではなく創るという場所でも非常に重くかつミクロなレベルまでのしかかっています。

そんな中で実環境において模擬ではなく創る-シミュレーションをどんどん起こそうと思っているのですが...うーん、チームとして絶対的にスキルが足りない。mattの緊急な課題。

d-laboでの打合せの帰りに青山ブックセンター六本木店に立ち寄る。

FICTION ZERO/NARRATIVE ZERO
FICTION ZERO/NARRATIVE ZERO
posted with amazlet on 07.08.28
古川日出男/東浩紀/小島アジコ 講談社文芸X出版部
講談社 (2007/08/02)
売り上げランキング: 27367

を購入。インコミのデイヴィッド・リンチのインタヴューと佐々木敦さんの「MAXIMAL MUSIC」が楽しみ。

シマダス

8/29のd-log.004「d-labo読書部はじまります(仮)」ですが「電話受付が面倒くさい」「申込なんているの?」等の理由でまだ申込手続きをしていない方、このエントリーへのコメントかメールで僕へ直接ご連絡ください。連絡いただければ後はこちらで済ませますので。行くつもりがなかった方、興味なかった方も予定変更でどうぞ。

少し前の渋谷くんのブログでも書いてありましたが青山ブックセンターHMV渋谷店はもうすぐ閉店なのですね。確かにこのゆったり感で続けるのはしんどいのでしょうねー。それにしても開店してから閉店までがあまりにも早過ぎ。もう少し創意工夫できなかったのでしょうか>ABCさん

日本の島ガイド シマダス
日本離島センター
日本離島センター (2004/07)
売り上げランキング: 34247

を購入。d-laboのライブラリー蔵書分でパラパラ見ていましたが、やはり本は買って持たないとだめですね。

ブラック・アトランティック

d-laboで毛利嘉孝さんと打合せ。友人のクララこと倉重くんが毛利さんのゼミ出身で今回紹介してもらいました。

毛利さんは東京芸術大学大学院音楽研究科准教授であると同時にアートインスティチュート北九州のディレクターとして北九州国際ビエンナーレに関わったりしています。主な著作は文化=政治ポピュラー音楽と資本主義等があり、ポール・ギルロイのこれ↓も翻訳(共訳)されています。

ブラック・アトランティック―近代性と二重意識
ポール ギルロイ Paul Gilroy 上野 俊哉 鈴木 慎一郎 毛利 嘉孝
月曜社 (2006/09)
売り上げランキング: 73571

とても気さくな方で、ちょうどいたd-laboのみなさんにもその場で紹介して早速d-labo研究会をしてもらうことになりました。とくに”関係性”についてのお話をいろいろできればと思っています。

夜はCLASKAで開かれたARICAというフアッション系e-コマースサイトの立ち上げパーティへ。トランジットの中村くんがブランディングをやっていたり、廣澤さんやさやかもこのプロジェクトに関わっていたりします。やや遅めに行ったため話題になっていた鮪の解体ショーは見ることはできず。でも、お寿司や天ぷらはしっかりいただいて帰りました。

缶のコーヒー

来週の『d-labo読書部はじまります(仮)』に向けて今日は打合せ、というより顔合わせ。中村文則さんとは初対面。少しシャイながらナチュラルでとても楽しい人でした。幅さんも含めて三人共本が好き→マンガが好き→ワンピースが好きでまたワンピース話しで熱く盛り上がる。本番では出ないように気をつけます。で反復される「缶のコーヒー」が気になっていて聞いてみたのですが特に意味はないそうです。反復と言えば幅さんが話していた北京のリアル・グルスキーはぜひ見てみたい。

シグルイ 9 (9) (チャンピオンREDコミックス)
南條 範夫 山口 貴由
秋田書店 (2007/08/21)

出ましたが、今回はスプラッターに偏り過ぎで少し緊張感が緩んだかな。まあ本番はこれからですから。

Googleマップを貼る

とてもささやかなお知らせ。
profile〜accessにGoogleマップ貼りました。小さいようでとても機能的。geo開発は僕の考える空間デザインに含まれています。創造中。

「“本箱システム”は人生の縮図」

僕が案内役をやっているLEGGO 本のある生活の第三回目の前半がアップされました。

takram・田川欣哉〜必然だった“本箱システム”は人生の縮図

テキストからはあまり伝わらないかもしれませんが、相当楽しかったです、これ。”アーカイブ”について、田川さんと考え方は共有できる部分が多かったのですが、実践は全く違いました。田川さんの実践(生きることそのもの)面白いですからぜひ読んでみてください。

NOKIA N73すごくいいです。今頃何言ってるのーと言われそうですが、初めてケータイを積極的にいじっています。NOKIA S60という携帯用に開発されたOSを搭載しているのですが、それが何より秀逸。「パソコンみたい」ともちょっと違ってあくまでもケータイとしてUIも含めて本当によくできています。それに比べて日本のデザインケータイってデザインとは言えないよね。

東京の夏

これは狂気。

http://www.youtube.com/watch?v=inA-36YRV0Y
http://www.kilian-nakamura.com/blog-english/index.php/tokyo-summerland-wave-pool-manages-to-fit-in-some-water/

この中でおしっこしている子供は何人くらいいるのだろう...。久々に恐怖を感じる映像でした。

ハードコア

d-laboの研究会が始まりました。これはd-laboワーキングチームが外部の方を招いて行なうブレインストーミング&リサーチです。個人的にはハードコアにいきたいですね。

第一回目の招待者は渋谷区議会議員のハセベケン(長谷部健)さん。ハセベケンさんは区議会議員として様々な個人や団体と協力してシブヤの街ブランディングのための数々の実践を行なうと共に、その延長の中でグリーンバード代表として「街をキレイにする」ネットワークを広げたり、シブヤ大学という新しい形の市民大学を設立したりしています。

僕は今日始めてお会いしたのですが、対人コミュニケーション能力の高さと驚異的なフットワークの軽さにちょっと圧倒されました。しかもハセベさんスーパー・クール・ビズ!で今日も半パンで来ていました。ハセベさんのような方が行政の側の人間として動いていることの意味は極めて大きい。本人も言っていましたが、相当な苦労をされているのでしょうが。一つに依ることなく拡散的に起こしていくというのは改めて肝要であると。簡単ではないけれど。

ハードコアに迫れたかは分かりませんが、とても楽しく有意義な時間だったと思います。ハセベさんありがとう。

そうそう、ついに携帯換えました。長い(約9年!)au生活からsoftbankへ。端末はNOKIA N73。発売されてもうしばらく経つのですが、散々考えて全てのキャリアの端末を見て今持ちたいと思える端末がこれしかなかった。キー操作等慣れるまで少しかかりそうですが、手に収まるホールド感やカメラ機能のスライド等なかなか触って気持ちいい。せっかくなのでスマートフォンとしての機能も充分に使いたいと思います。と久しぶりにガジェット買ってウキウキしていたら何とフリーズ。携帯でフリーズなんて初めて。webで調べたらNOKIA端末は頻繁にあるらしい...愛せそうです。

踊れ

DIVA+のオープン。DIVAの岩崎さんの日常の延長(+)としてオープン。岩崎さんの「延長された表現型」になるべく多層の間隙を潜ませましたがさてさてどうなるでしょうか。

行き帰りの電車で土の中の子供を読む。8/29に開かれる『本のある生活オフ会(仮題)』のゲスト中村文則さん作品。中村さんの作品はまだ読んだことがなかったので。カフカ好きなんですね。

猛暑のこの頃、mattはレオンハルトのチェンバロに加えてこれを大音量で。

ワルツを踊れ Tanz Walzer
くるり
Viictor Entertainment,Inc.(V)(M) (2007/06/27)
売り上げランキング: 348

刺される

少し休みを取りました。

近場の海に行ってクラゲに刺された。
近場の森に行って蚊に刺された。

DIVA+引渡し

7月からの工事を終え今日はDIVA+の引渡し。

小さなスペースですが美容から写真まで(ベースはヘアサロンです)オーナー岩崎氏のきめ細やかなサービスがみなさんを心地よくしてくれます。横浜近郊のみなさんや東横線沿線のみなさんはぜひ。(もちろんその他のみなさんも大歓迎)

DIVA+
横浜市神奈川区反町1-6 第2加賀ビル1F
TEL : 045-321-2006
OPEN : 10:00 - 20:00

a design for life

we don’t talk about love.

Everything Must Go
Everything Must Go
posted with amazlet on 07.08.07
Manic Street Preachers
Epic (1996/08/13)
売り上げランキング: 84903

軽くなる

最近ブログの間隔がどうも空いてしまいがち。ブログも書く時間も全然ないくらいに時間がないーというわけではありませんが、現場や外での打合せ等unconnected環境での活動が多くなかなかタイミングが合わない状態です。なので少しだけ遡って書きます。

DIVA+の現場へ。壁のコンパネは白く塗られ床のフローリングを貼り始めています。

今回は設備等もほとんど既存のものを利用していますがそれらの一部(便器)に絵を描いてもらうことにしました。施工を担当するプラス8の椿原氏のお父さんがたまたま壁面や看板から立体のものにまで模写する達人だということを知りお願いすることに。こちらで基となるヴィジュアルを用意し、そしてそれを見ながら軽くあたりをとるといきなりフリーハンドで描き始めます。便器はご存知の通り非常に無駄な凸凹が多くて難しいのですが、見事に絵をつなげてくれました。

ターゲットまでw描いてもらっています。

こうやってみなさんの技にも支えられながら空間はできていきます。この小さな空間は一週間後には引渡しの予定です。

約4ヶ月ぶりに髪を切る。ぼうぼうで暑苦しかったのですが、かなり軽くなった。マイバイク(BD-1)のペダルも換えてすごく軽くなった。軽くなるって気持ちいいー。

フリーでいいよ

d-log.003が開催されました。「新しさや若さに媚びない大人文化を取り戻すー雑誌『サライ』『駱駝』の読者に学ぶ生き方ー」というタイトルで『BE-PAL』『サライ』『Lapita』等の編集長を歴任された岩本敏氏によるレクチャー。岩本さんは2007年6月にはネット雑誌『SooK』を創刊されています。

当初「40歳以下お断り」という話しもあったようですが、来場者の3~4割(もっといたかも)は40歳以下でしたし、予想されたほど挑発的な話しではありませんでした。特にメディアにおいて新しさ若さに媚びているーというのは岩本氏自身がメディアの中にいるからより強く感じられるのでしょう。(岩本さんが標的にしているメディアはほぼファッションと同義だと思います)その中であえて若者を排除するような言動を戦略としてとるというのは理解はできなくはありませんが、やはり大人/若者、古い/新しいみたいな単純な二元論にしてしまうと話しは途端につまらなくなるし、発展もしません。社会ということで考えると逆に若者が「社会的弱者」だという見方もあるし、むしろ『サライ』『駱駝』の読者は「社会的強者」が多いのではないでしょうか。視点やフォーカスによって可視の状況は違います。まあどんな状況であれ文化くらいはフリーでいいよ。

橋を造るように

恵比寿でDGN、rhizomatiksと共にd-laboのコンテンツ打合せ。このチームなかなかのくせ者揃いなのですが、実はwみんなナイスガイだし体験を重ねてチーム力も上がってきたと思う。それにしてもd-laboはほとんどライフワークになりつつあります。もちろん自分から求めてそうしていますよ。

終了後、工事が始まっているDIVA+の現場へ。

狭い空間な上に窓は開けられないので現場は蒸し返すような暑さ。そんな中でみなさん黙々と打込んでいます。それにしても奥の増築部分はひどい造りだ。マットエース(mattとは関係ありません)をしっかり充填して断熱&防湿します。今回はほぼ木の構造材で構成していきます。動きとしての構造を造るー橋を造るように空間を創りたい。

橋といえば子供の頃、香住の祖母の家に行く時に余部鉄橋を通るのがいつも楽しみでした。列車から見ても下から見上げてもこの鉄橋を「かっこいい」って見入っていました。架け替え工事が既に始まっているのですが、香住の夏のきれいな海とともに久しぶりに行きたいな。

6,000g

今、マットではレオンハルトのフローベルガー:チェンバロ名曲集がヘビロテです。ATAK渋谷慶一郎くんがブログで激賞していた上にVAGANCE SALONEで会った時にとどめをさされ即amazonで購入したのでした。音楽的解説は渋谷くんの明晰な解説をお読みください。これだけ録音がいいということは空間がいいということだよなーと思いながら聴く。他にもすすめられたのでチェンバロ色々聴いてみます。

not' & rEALLの打合せでnotosに行った時に廣澤さんがこれを持ってきていて僕も触らせてもらいました。わー、ちゃんと飛びますよこれ。欲しー。「これでネネム(アビシニアン、♂)と遊ぼう」って言ったら、みんなに「一撃で壊されるよ」と一蹴されました。確かにハニービー約10g<ネネム約6,000g じゃあね。

バー直撃

普段は自転車ですが、最近はあちらこちらと打合せが頻繁なので電車に乗る機会が多い。で、当たり前のように車内も寒いわけですよ。「涼しい」ではなく「寒い」です。いいかげんにスーツを来ている人間を基準にした空調はやめようよ。これだけ「温暖化」とか「エコ」とか言っていてそれはないでしょ。暑かったらジャケット着るな。それだけの話し。

これから始まる予定のプロジェクトのための資料を探しにまた丸善へ。物理雑誌パリティ等を出しているだけあってやはり理工系は充実している。今日は素材関係の資料を探しましたがいいものが見つからず。神様ドォルズ(1)をジャケ買いする。いわゆるあれ系でした。

そして夜、日本×サウジアラビア戦。うーん...コンフェデに出れないのはとにかく残念。羽生がついに...と思ったけどバーに阻まれてしまった...。まだできていないことはたくさんありますが、オシムは確実にチームを創っています。ジーコのオールスターとは雲泥の差だ。三位決定戦ってモチベーション下がりやすいのですが、韓国戦なのでどうかもう一つしびれる試合をお願いします。

天秤にかける

柏崎刈羽原発のIAEA調査団受け入れが正式に決まったというニュース。
http://www.asahi.com/national/update/0723/TKY200707230597.html?ref=rss

新潟中越沖地震による柏崎刈羽原発の水漏れ&火災事故の発覚以降(注:いずれも超長文)
原発がどんなものか知ってほしい(全)
Re:原発がどんなものか知ってほしい
等にアクセスが集まっていたようです。

原発に関しては考えれば考えるほど簡単に賛成/反対って言えないという何とも煮え切らないもじもじくん状態です。よく「リスクとベネフィットを厳密に天秤にかけてみるー」という話になりますが、何にとってのリスクとベネフィットなのかというところも厳密に考える必要があると思います。例えばジェームズ・ラブロックが天秤にかけるのは「生物も非生物も含めた総合システムとしてのガイア」にとってのリスクとベネフィットであり、ある原発反対派の人々にとっては「われわれ」にとってのリスクとベネフィットだったりします。その際の「われわれ」の範囲も人によって大きく違うでしょう。そういうことで社会としての議論にはなかなかなりにくく、結局は直接関係する人々のパワーバランスで原発行政&経済は進んでいくというのが実情です。本来原発は開発する/しないを先に決定してから進めるのではなくソーシャルデザインとして一から取り組んでいく必要があると思います。

待ちに待ったヒストリエ(4)ナチュン(2)を読む。ナチュンは何だかすごく底深くなってきた。おもしろい。

強い表現

IPCC第4次報告書に基づく特集がNewton 2007年08月号科学 2007年07月号と続きました。基本的には第3次報告の延長なのですが、江守正多氏の「さまざまな不確実性が科学的に検討された後に、このような強い表現が採用されたことの意義はきわめて大きい。」という言葉が重い。

等と考えている場所(カフェ)の冷房がアホみたいに強過ぎたりする。もちろん僕はお店の人に言って冷房を弱めてもらいますが。

それにしても土曜日のアジアカップ準々決勝日本×オーストラリアが楽しみ過ぎる!こんなに待ち切れないのはドイツワールド杯の開幕前以来だ。鍵はボランチだと思うのですが、鈴木で大丈夫か?それと駒野のディフェンスも不安。けどねやると思うよ。多分交代で出場する水野と羽生が。(でもそこに期待する展開はスリリング過ぎる)オシムのやりたいことをこれから徹底的にやっていってもらうためには今日は勝たなきゃー!

VAGANCE SALONE Vol.01

ランチタイムに中学時代からの友人余村と会う。久しぶりで髪が伸びていたせいか手を振ってもシカトされた。僕はこれ非常に多いです。帽子被ったり/被らなかったり、眼鏡かけたり/かけなかったり、髪型変わったり...だけで気づかれなかったりします。よほど顔の印象が残らないのでしょう。余村の「事務所を探している」という話を聞いて、僕も(家か事務所かどちらか)動きたいーという欲望がまた頭をもたげる。

夕方からは打合せの連続で神谷町ー六本木ー西麻布ー六本木と細かく移動。夜はVAGANCE SALONE Vol.01へ。現地でd-laboの山本さん、小名木さんらと合流。クララこと倉重くん(国立国会図書館)を紹介したらクララがd-laboで働くことに(もちろん本人の強い希望で)。国立国会図書館は就業に支障がなければOKなんだって。それはそうと国立国会図書館新生プロジェクト(勝手に構想)の方もがんばろうよ>クララ

ATAKの渋谷くん&マリアがDJ(今日は特に上げ上げ↑)をやっていたのですが、MCの女性がマイクで「マリアさま」と連呼していたのが面白かった。渋谷くんがブログでも書いていたフローベルガー:チェンバロ名曲集の話を直接聞いて早速amazonで注文しました。

not' 動き出す

某社へ『not' mansion』のプレゼンを行ないました。これが進めば住環境は間違いなく変わります。マーケティング的なイメージの話ではなく実際の住環境体験が変わるのですから。今日は本プレの前段階という感じ。次のステップに進めるといいのですが。

終了後、廣澤さん、さやかさんと東京駅内のスタバで諸々話す。みんなの話を聞きつつも「『not' station』もやらなきゃ」とぼんやり考える。

二人と別れてせっかくなのでオアゾの丸善に立ち寄り、

ヒトと人のあいだ (シリーズヒトの科学 6)
野家 啓一
岩波書店 (2007/06)
売り上げランキング: 95423

フィロソフィア・ロボティカ ~人間に近づくロボットに近づく人間~
夢に迷う脳―夜ごと心はどこへ行く?
科学 2007年 07月号 [雑誌]
を購入。

早速読み始めた『ヒトと人のあいだ』の金森修、黒崎政男、長谷川寿一、三輪敬之、野家啓一による座談が面白い。これはぜひノーカット版で読み(聞き)たい。

エゴエゴアザラク

エゴバッグ
エゴセレブ
エゴマーケティング
エゴマーク
エゴライフ
エゴキッズ
エゴクッキング
エゴプロダクツ
エゴクラブ
エゴドライブ
エゴカー
エゴハウス
エゴギャラリー
エゴツアー
エゴネット
エゴマネー
エゴファミリー
エゴタウン
エゴケミストリー
エゴテクノ
エゴウォーキング
エゴシステム
エゴエゴアザラクw

あー、すばらしいエゴワールド。

運動するもの

反町のDIVA+の細部を現場でつめる。人間(動物)は動きの中で自己と周囲との関係を変えていく。環境をデザインするということは決めるのではなく捉えるということです。だから細部はできるだけ現場で決めるようにします。今日は特に外部からの光の干渉/視点/鏡の関係について岩崎さんと再確認しながらつめていきました。

現場で動きながら考えたのですが、環境をロボット化するというのはOSのインストールのようなもので、それによってシミュレーションのためのシミュレーション(再現性も極度に低い)とは違う新しい環境デザイン・設計の手法が創れるのではないか。

ドイツW杯後の高原の決定率はすごい。まさに「運動するもの」だね。

わにとかげぎす

一日中移動しながら打合せの連続。最後のd-laboの打合せは特に熱ーく。午前中のルノアールでの打合せ中に食べたモーニングだけだったので終了後は完全にエネルギー欠。

夜中一人生中継(日中一切ニュースや話題を遮断して録画を生中継気分で観ること)でU-20日本×チェコを観る。そうですか。あの展開で負けですか。いや、あの展開だから負けたーの方が正しいか。香川くんはハンド絡みで2得点も奪われた。今回のは痛過ぎるミスジャッジ。明らかに手がボールに反応していたよ。GKの林くんだけはやっぱりアマチュアだったなー。威嚇しても全く怖くないんだもの。せめて次のスペイン戦までは観たかった。ま、アジアカップに集中しましょう。

読みました。これで完。ここのところの古谷作品は全て一つの作品の部分だと思っています。普通は多視点ものはそれぞれが絡みあうのが常なのですが、そう簡単に絡まないよーというのが古谷作品では、と勝手に思っています。だから終わりなき古谷作品の続き(部分=新作)が楽しみなのです。

ダークネスと霧に包まれて

朝からd-laboで打ち合せ。d-laboのみなさんとcafegrooveの富田舞さんとでd-log.のプログラム企画について。VAGANCEでやっている本のある生活のオフ会というかsalone@d-laboという感じになりそうです。詳細は近日公開します。

科学未来館の山元史朗さんのご招待(ありがとうございます>山元さん)でヨハン・ヨハンソンの世界を観にいく。ヨハン・ヨハンソン氏は『IBM 1401, a user's manual』の人ですね。ライブは想像以上に叙情的。深い(強いとは違う)ダークネスを内包する叙情性。これがアイスランドの環境によるのか、僕の乏しいアイスランドに関する知識では分かりません。ただ叙情性に寄るとどうしても印象に留まってしまい現象までたどりつけないことが多いと思う。ライブの後半には霧の彫刻家中谷芙二子さんの人工霧も登場。これは対称的に徹底的に現象を見せる、のですが空間で重なった時にヨハンソン氏の音楽のため現象さえも印象に見えてしまった。

終了後、中谷さんが自身で試行錯誤した上にたどりついたという噴射口の先の細かい鍵のような金物を山元さんに見せてもらった。この人工霧を空間のエレメントとして使いたいですね。ここでも意匠的な印象に終わらない手法で。あ、そういえばDiller+Scofidioがスイスのexpoでやっていましたね。霧の中のウォーターバー。....違うアプローチ考えよ。

鈴木先生(3) (アクションコミックス)
武富 健治
双葉社 (2007/07/03)

読みました。どこまでいくのだろう、リアリティの極致。本当にこんなマンガ見たことないなー。僕は先生にならなくてよかった。

コミュニケーションをデザインする

Lプロジェクト@伊勢佐木町のプレゼンテーション。このプロジェクトは特にコミュニケーションをデザインとして実装することが重要なのですが、その部分のコミュニケーションに苦戦しました。本当ならばコミュニケーションのコミュニケーションから始めなければならないのですが、限られた時間内ではそんな余裕はありませんでした。その時点では共有されていないであろう枠組みを持ってきて繋げるための具体的な手法がまだまだ足りない。そんなことを痛感させられました。

夜はついにフル代表の登場、AFCアジアカップ2007の初戦、日本×カタールを観る。U-20も盛り上がっていますがやっぱりフル代表の公式戦の緊張感は一味違いますね。それにしても暑そうだった。とてもサッカーやるような気象状況ではないことは画面からもうかがえました。そんな中でも素晴らしい流れで先制したのに....。あの脆さが代表の現状を表していると思います。あれ程オシム監督がジェスチャー交えて壁の間を空けるなと言っていたのに簡単に倒れてるんだもの。オシム激高していました。こうなったら残り2試合で確実に勝ち点3×2をとるしかありません。水野とか見てみたい。

試合後、締め切りがちょっと過ぎてしまっている原稿にとりかかりましたが、悔しくて手につかず。ーって完全に言い訳です。すみません>Aさん

囚人のジレンマ

朝はU-20日本×ナイジェリア戦。トーナメントを考えるといい戦いをしたのではないでしょうか。香川のトラップからのシュートはあまりにも見事すぎてハンドに見えてしまったのか。スローで見る限りは完璧な胸トラップでした。

終了後はビッグサイトで開催されていた東京国際ブックフェア2007へ。新刊が20%引きとかで購入できる(全てではありませんが)ので僕は毎年行っています。ただ、今日はゆっくりする時間がなく最低限のブースだけを駆け足で回る。最終日で在庫も少なくなっていました。

今回購入したのは、

囚人のジレンマ
囚人のジレンマ
posted with amazlet on 07.07.09
リチャード パワーズ 柴田 元幸/前山 佳朱彦
みすず書房 (2007/05/24)
売り上げランキング: 10487

ゴーレム100
ハル、ハル、ハル
ことばと対象
論理的観点から―論理と哲学をめぐる九章
フレーゲ哲学の最新像(双書現代哲学5)
他...

囚人のジレンマとゴーレム100はジェケ(装丁)もかっこいいしめっちゃ楽しみ。

それから重い荷物を抱えてmattへ。明日のプレゼンの仕上。途中前田くんが美味しそうな桃を持ってきてくれて(ありがとう>みさちゃん!)少しだけ話す。それ以外はプレゼン準備に没入。


そのスルーパスは通らないよ

つい先ほど、U-20日本代表が勝利で決勝トーナメント進出を決めました。コスタリカは本当に強いチームでヒヤヒヤでしたが唯一といっていいい決定機をみごとに決めました。素晴らしい連携からのゴール。このチームは代表では久しぶりにキャラクター性の強いチームではないでしょうか。

東浩紀さんが怒っています。
http://www.hirokiazuma.com/archives/000307.html

これは当然怒るでしょう。僕も怒ります。相手が誰であっても許されない話ですが、著作権行政を司る文化庁が何をやっているんだーって話です。「これくらいのこと(相手も個人だし)スルーされるっしょ」くらいに思っているんですかね。仮に一担当者の問題だとしてもこんな人間が在籍する組織に著作権行政なんて任せられないよ。

そいいえば最近「文化庁にアップル激怒」みたいなニュース(真偽は不明)もありましたね。個人として東さんが怒るのとアップルが怒るのは意味が違いますが、相手が誰であれ怒るべき時に怒るということは大事なことです。

たくらむ

朝から、VAGANCEの「本のある生活」の対談のため新宿へ。三回目の今回はtakram design engineeringの田川欣哉さん。田川さんはデザイン・エンジニアとしてtagtypeafterglow等の開発をされています。

cafegroove(VAGANCE他を制作運営する会社)の浜田さんの「あのふたりは絶対に化学反応を起こすよ!」という思惑にまんまとはまり、あちらこちらに話が飛びながら大いに盛り上がる。田川さんの本はなんと400×300×300mm程度の無印の紙ボックスに収まるだけ!いつでもどこでも持ち運べる量でそれ以上は持たない。つまり新規で購入する場合は不要なものを売ったりする。でないとボックスに収まらないから。「既知なものに縛られたくない」というのはもちろん同感なのですが、ここまで徹底してできるのはすごい。僕にはできないなー。可塑性の話やチームワークの話等特に興味深かった。詳しくはいずれVAGANCEで。(いつ頃アップされるかはまだ未定)

終了後、富田舞ちゃん(cafegroove、「本のある生活」の仕掛人)とd-lobo×VAGANCE企画の打合せ。「本のある生活」のオフ会的なものになるのかーいろいろたくらむ。

六本木のポアントに移動して廣澤さんらと伊勢佐木町プロジェクトの打合せ。間近に迫った大まじめな話についてこちらもたくらむ。

たくらみはたくらみで終わらないように、mattに戻ってざくざく仕事する。渋谷くんや真鍋くんが登場するTest Toneには行けなかったよ。残念。

ライフライフ

d-labo@second lifeの打合せでメルティングドッツ浅枝大志氏らと打合せ。浅枝さんと会うのは4月初以来で、その間浅枝さん自身がウェブ仮想社会「セカンドライフ」 ネットビジネスの新大陸を出したり、メルティングドッツとして日本人専用入会登録ページ&チュートリアル島MNPを立ち上げたりして、日本でのセカンドライフを取り巻く環境は大きく動いています。メルティングドッツの貢献はかなり大きいですね。僕自身はセカンドライフに対するモチベーションはまだ低くアバターを作るには至っていませんが、これをきっかけにまずはいじってみようかな。

観察

午前中は横浜反町へDIVA+の打合せ。発注に向けての金額の最終調整。今までも幾多の厳しい条件をデザインでくぐり抜けて来たのですが、今回は特に極限といえる条件でした。それでもDIVA+という空間を動かしていくためにギリギリまでつめる。このプロセスは特にクライアントとの共創になります。

終了後、横浜伊勢佐木町へ。今日こそは発見するために現場及び周辺のリサーチ。お昼過ぎからしばらく観察しましたが糸口は見えず。環境を観察すればする程プロジェクトから離れていってしまい途方にくれかけていましたが、今日は夕方までしばらく観察していたらいくつかの界面を見つけることができました。プロジェクトとしてはかなり厳しい環境ですが、この街の人々のユニークさ、流れのダイナミックさは非常に興味深い。もっと長いスパンで観察したらもっとおもしろいことが見えてきそうです。

夜はd-laboへ。d-log.002が開催されました。「Opportunity×Risk-経営学の第一人者による成功のための社会インフラ論-」というテーマで野田一夫氏(+特別ゲスト南部靖之氏)によるレクチャーが行われました。d-laboのために正直に書きますが、面白くなかった。ここで内容についてあれこれは書きませんが、野田氏個人の問題ではなくあのような現象を受け入れる社会的環境の問題が大きいと思います。d-laboでは何とかそこを乗り越えていきたい。

求められるアート

六本木のポアントへ打合せ。何だか頭がまわらなかったのでらくがき描いてのコミュニケーション。もっと環境リサーチが必要だ。

お昼はまた某店でハンバーガーを食べ、その後渋谷の東急電鉄でトランジット木村さんと中村さんらと共に打ち合わせ。長い設計説明会の後場所を変えて別プロジェクトの打合せ。意外だと思われたようですが、mattは「オーセンティック」なものも創れるのです。まあ、「オーセンティック」な中にもスマイルは潜ませてね。

mattへ一度戻った後、東大駒場の池上高志さんの研究室へ。今年の夏(?)刊行される予定の池上さんの本の話し等。「単に装丁の素材・ヴィジュアルやページ構成ということだけではなく、本のデザインは書くー読む行為の流れ全体の中にあります」というような話しをしたら、池上さんは「求められるアート」と言った。とても興味深い話しだった。まだ書かれていない第二作のことまで話す。池上さんはテキストの締め切りを気にしていたけれど、池上さん自身が納得いくように書いてもらいたいです。

大竹伸朗「全景」展図録なんて先日また刊行延期のお知らせが封書で来ていましたが、キャンセルなんて全く考えないよ。むしろこの過程も楽しんでいます。

プロポーズ大作戦

d-laboクリエイティブチーム(=ライゾマ+DGN+matt)揃っての打合せで久しぶりにみんなに会う。齋藤くん&石橋くんはsonarに行ってきたそうで、齋藤くんなんて脚の皮むけていたよ。一番盛り上がったのはBeastie Boysだったそうです。一方の藤元くんはla Biennale di Veneziaやらベルリンやらあちこち廻ったらしい。僕はいつ頃遠出できるのだろう。

ところでd-laboはデートスポットとして注目されているそうです。デートスポット今月のクチコミランキングで1位だって!そのうちatlasやgalleryを使ったプロポーズとか生まれそうですね。もしそういう方(♂♀どちらでも)がいらっしゃったら全面的にサポートしますよ。

見るのだ

わけあって最近ハンバーガーを頻繁に食べています。何だか時代に逆行しているいようですが、改めて食べるとこれはこれで美味しいと素直に思います。もちろんその美味しさは高級フレンチや新鮮なネタのお寿司等の美味しさとは別のものであって、どちらが正しいとか上とかの話しではない。基本的に「健康のための食生活」とかいうものには興味がないので、その都度食べれるものの中でで食べたいものを食べています。特にスイーツは自分でも食べ過ぎだと思いますが、今のところ健康状態はすこぶる良好です。

今月末から来月にかけてはサッカーの国際大会が目白押し。
http://www.jfa.or.jp/daihyo/
アジアカップ2007も当然気になりますが、あまり注目されていないように感じるU-20ワールドカップカナダ2007もすごく楽しみ。いずれも抜群のスピードを持つ梅崎司(大分)、内田篤人(鹿島)がそれぞれ左から右からと切り裂いていくのが見える!ちょうどこの時期は仕事も一杯ですし困ったな。と言いながらサッカーだけは寝る時間を割いてでも絶対に見るのだ。

コスモロジーへの道

前例がないことを理由にやらないということがいまだにあることをとても残念に思う。

notosでさやかさん、KEELの櫻井さんと「not' mansion(仮題)」の打合せ。こちらは絶好調。櫻井さんの秘密兵器のデモを見せてもらいながら話し合う。前向きかつ実践的な話しは楽しー。これを実装していけばいろんなプロジェクトを創ることができる。

お寿司屋さんへの誘いを断腸の思いでお断りして、mattに戻ってあるプロジェクトのプラン×2を必死に考える。途中ホワイトヘッドの哲学を読みながら(プロジェクトとは全く関係ありません)。

そういえばみすず書房の

過程と実在〈1〉コスモロジーへの試論
アルフレッド・ノース ホワイトヘッド Alfred North Whitehead 平林 康之
みすず書房 (1981/08)
売り上げランキング: 69299

が復刊していますね。まだまだコスモロジーへの道は遠いですが。

un-volumetric architecture

あーあ、un-volumetric architecture創りたかったのになー。そりゃ分けちゃいけないよ。

パタゴニアの本気度

あるプロジェクトのリサーチのために朝から鎌倉へ。鎌倉は久しぶり。鎌倉駅から若宮大路に出て海側に行くと農協市場やパタゴニアの日本支社&ショップがあったりして少し地元色が強くなる。そんなあたりをじっくり観察。お昼はcafe vivement dimancheへ。他の新しいお店も色々できているようなので探して行ってみたかったのですが、今日は時間がなくとりあえず分かるところへ。これだけ何も変わらずにお客さんが来続けるというのは立派だと思う。オムライスもコーヒーも店構えも空気も何も変わらない、と感じさせる。チャッピーが少し年齢とっていたくらい(気のせい?)。

パタゴニアの本気度はすごい。
パタゴニア:環境への取り組み
「企業は、その根本である地球環境に対して責任を持つべきなのです」by Yvon Chouinard

甘味処とか行きたかったのですがぐっとこらえて横浜に移動。別のプロジェクトのリサーチ。内容は書けませんが、驚くほど窮屈な体験。まるで拘束装置空間。ー意味不明ですね。

一度mattに戻ってから夜はトランジットの木村さん、中村さんと打合せ。時間がとても厳しいからこそコミュニケーションは繊細に。終了後さらにリサーチのために渋谷へ。最後は完全にスイーツ欠だった...。

しかるべき本とのしかるべき出会い

LOHASという言葉には気をつけた方がいい。というよりLOHASという言葉を躊躇いなく使う人々と言った方がいいのかな。元々がマーケティングから生まれた言葉であるということを再認識した方がいい。何度も言うけどマーケティング的思考からはできるだけ離れた方がいい。

vaganceの「本のある生活」が久々に更新しています。
しかるべき本とのしかるべき出会い vol.1
今回はBACHの幅さんとの対談でした。(といっても随分前でダウン着てます)実はほとんどマンガの話しばかりしていたのですがその部分は思いっきりカットされていますね。続きは6/26にupされます。

nordic "maid" cafe

ちょっと調べたいことがあり神保町から秋葉原あたりを歩く。炎天下を歩き回って熱射病になりそうだった。秋葉原を歩いていてこんなのを発見。面白い。昼食を食べた直後だったので今回は見るだけでしたが、次回はせひイートインで。

夜はkennethやjakob主催のパーティへ。以前jakobに

をプレゼントしたのですが(これ前にも書きましたね)、それ以来彼はおたくや秋葉原に興味を持ち今ではメイドカフェについても語れるくらいになっています。今日も「ボクさー中目黒のメイドカフェにも行ったんだよ!」と自慢していた(『なかめのメイド屋さん』は確かに知る人ぞ知るだw)。いっそnordic "maid" cafe作るとか...。

パーティの後、中目黒に最近オープンしたFive Star Cafe・五星鶏飯でご飯を食べる。シンガポール料理のお店ですが、チキンライスを始めいずれも美味しかった。小さいけど場所も含めていい感じのお店です。そのうち混んで入れなくなるんだろうな。

白夜は続くよ

DNMのjakobが来日していて、kennethやトランジットの木村さんと共に「白夜プロジェクト(仮)」の打合せ。コンセプト、デザイン、コンテンツと一貫したビジネススキームの組み立てについて。白夜はなかなか明けません。今がベストシーズンのスウェーデンから来たばかりのjakobはこの湿気に参っていた。jakobは14(木)と15(金)の夜cafe246でdjやるそうです。もう15(今晩)しかありませんが、お時間ある方はぜひ。

夜はミッドタウンのSILIN火龍園という中華料理のお店で北山創造研究所の松岡さん主催のお食事会。とてもユニークな面々が集まってすごく面白かったですし、料理も大変美味しかった。ありがとうございました>松岡さん。

帰りにABC六本木店に立ち寄り、ホワイトヘッドの哲学を購入。


robot + doll

6月2日のエントリーでも紹介したCB2はこれと共同で開発すれば面白いと思う。
http://www.youtube.com/watch?v=bcL0fM-hfDc
詳細はこちらで。
http://www.rubberskin.jp/jtop/index.html

すごい技術だと思うのですが。

クレーコートの王者

今日はDIVA+の図面説明会を各社順番に行いました。先日の現場説明会と合わせてこれで各社に見積りを出してもらいます。

その後notosにてrEALL&moreの打合せ。赤の話から赤土、クレーコートの王者=ナダル物語になり、それから赤から変わって黄色のマイヨ・ジョーヌ=ランス・アームストロング物語に。語り部はもちろん廣澤アニキ。そしてなぜか最後はクリエイティブ経済学のレクチャーになりました。僕の苦手な部分なので真剣に拝聴させていただきました。

久しぶりにテニスやりたくなりました(体育会ガンガン系で)。僕もラケットだけはナダルと同じbabolatなのですが...あんなふうにはいかないよね。

今日はデモ@Sony CSL Open House 2007

先日のシンポジウムに続いて今日はSony CSL Open House 2007のデモンストレーションに行ってきました。

シンポでも感じたのと同様やはり更新性があまり感じられませんでした。基礎研究は長いタームで考えなければならないのは分かりますが、新しい試みや想像を超えるアプローチを見たいですね。茂木健一郎さんに率直な疑問として「脳の問題として偶有性の重要性を考えるのにこのような実験だけでは云々.....」という話をしましたがあの場でする話しではなかったかもしれません。茂木さん二日間の立ちっ放し、喋りっ放しで相当まいっているようでしたし。

Interaction Laboratoryの方はやはり動かせるモノがあるせいか大盛況。CSLのイワンを始めちょっとご無沙汰していたみなさんにたくさん出会う。ロボックマくんにも久しぶりに会いましたよ。

CSLとは関係ないけれど、偶然お会いしたヒマナイヌの猪蔵さんに紹介されたヒマナイヌ代表の川井拓也さんが名刺を手渡す時に「1st contact...」という欄に年月日をスタンプしていて、これはいいなーと感心。猪蔵さんに先日のd-log. 001が「本当に面白かったよ!」と言われて嬉しかったです。クマとかイヌとか色んなお友達に会った1日でした。

自転車で走る

午前中、某プロジェクトの急ぎのプランをまとめてから、DIVA+の打合せで反町の現場へ。今日は施工会社の方にも来ていただき構造や設備の確認。懸念していたRCの壁は壊すことができそうでよかった。

その後六本木の廣澤さんのオフィス(ポアント)で伊勢佐木町プロジェクトの打合せ。オフィスといっても1Fは洋服屋さんで吹き抜けから見える2Fには自転車屋さんと思うくらい自転車が並んでいるし、異常に踏み面の小さい階段から降りる地下はアジトのようで奥には本格的な改造可能(人間ではなく自転車ね)なガレージもあるし、何だか楽しい廣澤さんの秘密基地みたい。楽しい場所で話す方が絶対にいいアイデアも出る気がする。そんなわけで今日の打合せもすこぶる快調で楽しげな話しが一杯でました。

僕はあいかわらず自転車で走り続けていますが、何だか最近は調子いいぞ、うん。小さいけれど今ならどこまでも走れそうだ。

not' mansion(仮題)

not'の打合せで三番町のKEELへ。COOの櫻井智明氏とnot'チーム梅澤&僕の三人で「not' mansion(仮題)」の可能性について。櫻井氏についてはこちらを。

「俺がネットの可能性を証明してやる!」

梅澤さんや他方面からも聞いてはいましたが、技術力と柔軟性と行動力を併せ持った面白い方でした。入口は違っても近しいことを考えたり創ろうとしたりしていたので初対面なのにいきなり本質の話しができて速かった。面白いことを考えて創るだけでなく、あらゆるところに不可視状態ではり巡らされたマーケティング的環境とは違う(not)環境を編み上げて(knot)いくこともnot'がやっていこうと考えているところです。

櫻井さんは僕の別のクライアントとも随分前から水面下で企てを進めていたりしていますし、他にもいくつか接点がありました。It's a small worldー。KEELの入っているビルにはco-labが入っていたので、打合せ後にのぞいてみる。田中陽明くんはいませんでしたが、長岡勉くんがいたので久しぶりに少し話す。このビルを含めて辺りは早川書房の土地らしく2年後には取り壊されるらしい。早川さんが普通のインテリジェントビル造ったらがっかりだなー。

Sony CSL Open House 2007 Symposium

Sony CSLシンポジウムに行ってきました。

品川の新本社は初めて。見た目はノーマルなインテリジェントビル、に見える。エントランスと大会議室だけでは残念ながら様子が伺えず。

CSL(Computer Science Laboratories)のオープンハウスは2年に一度開かれる成果発表会のようなもの(?)なのですが、来場者の6〜7割はソニー関係者だそうです。企業の研究所でありながら自由度の高い研究環境としてユニークな存在であり続けてきたのですが、今回のシンポジウムは本体の影がかなりちらついているように感じた。企業のCSRみたいに「まずはサステナビリティを」とか言い出して、最後のパネルディスカッションとか何だかみなさん話しにくそうに見えました。そのような微妙な体制状況や、オープンハウスで研究の最新報告を出すわけにもいかないーということもあってなのか更新性があまり感じられなかった。やむを得ないのでしょうが。

そんな中でIL(Interaction Laboratory)の暦本純一さんはギークらしく地道に色々面白いものや変なものを創って動かし続けていますね。僕は2003年のオープンハウスでILのイワンやカーステンらと共に『c-cube』(残念ながら公開不可です)というものを創ったのですが、その時は諸条件が重なり不充分なプロジェクトに終わりました。今なら、もっと断然面白いことできそうな気がします。創ってそれをマーケティング的環境に絡めとられることなくいかに流通に繋げるかという部分までを。最近DJ活動に勤しんでいるDr.イワンと久しぶりに話してみよう。

北野宏明さんが冗談で「われわれCSLのサステナビリティの方がw」と言っていましたが、ちょっと笑えなかった。Sonyとか関係なくこのような研究所にはまだまだ頑張ってもらいたいです。

きまぐれロボット

あるプロジェクトの打合せとリサーチのために伊勢佐木町へ。みなとみらい線の馬車道駅から歩いたのですが、馬車道から首都高下の橋を渡ってイセザキモールに入るとがらっと雰囲気が変わる。久しぶりに行ったら横濱カレーミュージアムが閉店していました。タイノスの廣澤さん、伊藤さんと打合せをしてある現場を観察。二人と分かれてから周囲をしばらく観察。面白いエリアではありますがプロジェクトにはなかなか難しい場所だなー。

帰りに、芸大馬車道校舎至近のビルの2階に見つけた誠文堂書店という古本屋に立ち寄る。ガラス越しに見えるRの書棚が何だか魅力的だったので。外からもよく見えるくらいなので外光一杯で明るい古本屋。Rの書棚は空間内部でも効いていました。メインはキリスト教、神学関係でしたが、他には思想、歴史等が充実していました。一六世紀文化革命1&2揃いを見つけて購入。ラッキー。前の磁力と重力の発見もすごく時間はかかったけど面白かったのでこれも楽しみ。

ロボット関連のニュース二つ。
これは先日渋谷くんが言っていた池上さんとZMPとのコラボレーションによる「miuro(ミューロ)」。渋谷くんも参加している。
http://robot.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/06/01/500.html

もう一つは浅田稔さんらの子供型ロボット「CB2」。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070601i415.htm

いつもロボットに関するニュースを聞いて思うのですが、研究レベルではアプローチも様々で面白いし、それを情報公開するにしてもプロダクト等のパッケージ化するにしても流通への意志(欲望)も健全なものとして理解します。しかしその研究と流通の間を繋ぐ「デザイン」というプロセスがどうして組み込まれないのでしょう?当然ですが「デザイン」というのは単にロボットの意匠とかの話しではありません。未だに「デザイン優先」という言葉が有意味な言葉として使われる環境なのでこのような当たり前の話しも繰り返さなければならない。そして、このような環境故に「デザイン」が欠落するか、もしくは意匠(というより化粧だ)のみでデザインとか言ってしまっている。

ロボットの話しはロボットに限った話しではなく新しいテクノロジーや新しいコミュニケーション全般に言えることです。

人生、宇宙、すべての答え

今日も打合せでd-laboへ。ほぼ日でd-labo。今日はweb&オンサイトコンテンツの検収。動き続けるプロジェクトにおけるクオリティの判断は難しいです。

終了後、横浜反町へDIVA+の打合せ。反町に行くと必ず雨。しかも今日は寒かった。岩崎さんとずっと話しながらゆらぎと安定性のあわいをすくいとる。

期待以上でした、これ。

Self-Reference ENGINE
Self-Reference ENGINE
posted with amazlet on 07.06.01
円城 塔
早川書房 (2007/05)
売り上げランキング: 1965


こんなに興奮して小説を読んだのは久しぶり。やっぱり「ハード」だけではダメで「バカ」っぷりは重要。抜けきったような「バカ」さ加減に電車で読みながら笑ってしまいました。「オブ・ザ・ベースボール」は今一つでしたがこれは堪能しました。

この本にも数字が出てきますが、みなさんは「人生、宇宙、すべての答え」を知っていますか?グーグルの電卓機能で「人生、宇宙、すべての答え」と入力するとある二桁の数字が回答されます。ダグラス・アダムズの銀河ヒッチハイク・ガイドの中で、スーパーコンピュータディープ・ソートが750万年かかった計算が今ではグーグル電卓一発で答えがでます。SF好きにはよく知られたお話です。

延長された表現型

d-laboのほぼ定例でミッドタウンへ。完全にミッドタウン=d-laboになっています。これだけミッドタウンに来ていながら、実は未だにサントリー美術館にも21_21 DESIGN SIGHTにも入ってはいないのです。近いうちにーきっと。

神谷町のnotosでさやかさんとアニキこと廣澤さんと打合せ。いくつかの異なる件の打合せ。それぞれスケールもレイヤーも状況も全く違いますし、まだ未確定な部分が多いですがそれぞれに面白い。プロジェクトを進める相手とのコミットメントを「創る」ためのプロセスに取り込むのはなかなか難しいです。

あるプロジェクトで「動く身体と環境の境界」について考えていて、これを改めて見ました。
http://www.isi.imi.i.u-tokyo.ac.jp/oldpage/projects/humanoid/humanoid_html/humanoid_Research-j.html
(動画有り)
「延長された表現型」とは道具等の形あるモノだけではなく運動も含むということを再認識。

生物がつくる〈体外〉構造―延長された表現型の生理学
J.スコット・ターナー 滋賀 陽子
みすず書房 (2007/02)
売り上げランキング: 70963
延長された表現型―自然淘汰の単位としての遺伝子
日高 敏隆 遠藤 知二 遠藤 彰 リチャード・ドーキンス
紀伊國屋書店 (1987/07)
売り上げランキング: 20973

志向性

また雨の中反町へ。DIVA+の打合せ。今日は先日のプレゼンに基づいて方向性の確認やクライアントの岩崎さんからの疑問や要望等々についてのディスカッション。プレゼンと追加の情報によって「内部空間を建築から切り離して外部環境へと接続する」という核の部分は共有できたので、その後の話しは非常に建設的、発展的な話しになりました。

その後、白金のrhizomatiksのオフィスへ北山創造研究所の松岡さんとrhizomatiks千葉さんと打合せ。ようやくd-laboのwebがフル装備になります。もうすぐです。実は気づかれないところで地道にヴァージョンアップはしているのですが。打合せ後千葉さんとweb空間の可能性と不可能性についてしばらく話す。確かに志向性をどう扱うかというのは大きな問題です。テクノロジーは透明になるのではなく存在を意識させないのがいいーのか?考えることはまだまだありそうです。

d-log.001後記

北田暁大×東浩紀トークセッション『d-laboから考える-僕らは都市に夢を見るか』が開かれました。トークの背景でささやかに動かしていたatlasがフリーズする等のアクシデントもあったりして僕たち運営側のぎこちなさが出てしまいました。すみません、みなさま。トークの内容は「二人の社会全体の引き受け方の相違と同意」や「遊歩の視点から車の視点へ」の話し等東京から考えるからの発展型として貴重なお話を聴くことができて大変面白かったのですが、参加者のみなさんはどう思われたのだろう。

今回来ることができなかったみなさん、d-log.はd-laboのハイパーライブラリーで見る(聴く)ことができるようになります。近日公開予定ーしばらくお待ちください。それから僕の構想ではお二人にはまた別の方との組み合わせ、別のテーマ、別のフォームでd-log.に再登場していただきたいと思っています。

終了後、北田さん、東さんとスルガ銀行のみなさんで近くのイタリアンで打ち上げ。いつもながらスルガ銀行さんのセッティングされる席は食べ物が(お酒も)美味しい。もりもりいただきながら大いに盛り上がる。打ち上げ時のアフタートークはd-log.後記としてライブラリーで公開されたらいいのに(絶対ムリだろうなーw)。

打ち上げも終わり北田さん、スルガ銀行のみなさんが帰られた後、東さんと共にATAKの渋谷慶一郎くん&マリアと合流。東さんと渋谷くんは古い友人でよく一緒に暴れていたwらしい。そういうかつてのバカ話しをしていたのですがそれが面白過ぎて爆笑だらけ。たった4人のテーブルがまるでたちの悪い酔っぱらいの団体ぐらいにうるさかった、と思う。気がついたらam4:30だった。明るくなった六本木で解散。僕は青山ブックセンター六本木店に立ち寄ってSelf-Reference ENGINE買って帰る。


環境型?

意匠を創っているわけではない。印象を創っているわけでもない。現象を創っているのです。都市とか建築とかインテリアとかプロダクトとかネットワークとか情報とかの区分や対比なんてどうでもいいよ。もう本当に、ねぇ。

それにしてもカフェとかでこの時期にも関わらずブランケットが置いてあって、それを使わずにはいられないくらいに冷房がかかっているというのはどういうことなんだろう。しかもエントランス全開(オープン)だったりする。新手の環境型インスタレーションか?ーというくらい狂っている。

申込受付終了しました

ATAKのマリアと共に西麻布のCALM & PUNK GALLERYへ。GASの西野さんや元Signのエースでrhizomatiksメンバーでもあるせっちゃん(黒瀧節也さん、今日初めて名字を知りましたw)らと打合せ。せっちゃんがこれから始めようとしている企てのオリエン的なお話。あちらこちらにユニークで開けたコミュニケーションが生まれていくのはいい状態ですね。もちろんおもしろい話ならどんどん参加したいと思います。ここでもUTのパッケージが話題に。西野さんは本気で怒ったらしい。

神谷町に移動してnotosでさやかさんと打合せ。まだやることが決まったわけではないプロジェクトですが、個人的に今最も取り組みたい課題に合致するのでついつい熱が入る。not'(正体不明?!)として初めて取り組むプロジェクトになります。

それから、ミッドタウンのd-laboにて打合せ。北田暁大さんと東浩紀さんとスルガ銀行の若田部さん、山本さんとd-log.001について。主に「d-laboとは」という話だったのですが、雑談的に話しているうちに東京から考えると来週のトークセッションを繋ぐような話になったりしてとてもおもしろかったです。打合せ終了後北田さん東さんと三人でもつ鍋を食べながら話す。内容はここではとても書けない切ないお話。それにしても二人の掛け合いが漫談のようでずっと笑っていました。(いや、笑ってはいけない話なんですけどね...)来週のトークセッションも本当に楽しみです。

トークセッションの参加申込の受付は終了したようです。
http://www.d-labo-midtown.com/schedule/index.html
申込いただいたみなさまありがとうございます。そして、間に合わなかったみなさますみません。d-log.は後日ハイパーライブラリーでアーカイブされてd-labo内で見ることができるようになります。またお知らせしますのでぜひd-laboに足を運んでください。

物理的にありえない

DIVA+プロジェクトのファーストプレゼン。反町に着いた時にはどしゃ降り状態でしたが、プレゼンを始め出すと同時に晴れて来ました。今回は狭い空間からできるだけ壁等の建築的エレメントを消すために光を使います。そしてそれがさりげなく「写真を撮る」ためのファンクションになるようなことを提案。後は通りの状況と空間の繋がりのなさを佇まいとして現すこと等。クライアントの岩崎さんは大変喜んでくれていました。その後、解体撤去が進む現場に行き空間の中でシミュレーション。

終了後六本木に向かい、d-laboの打合せ。ハイパーライブラリーは増々充実していきそう。

プレゼンの準備等でテレビで見れませんでしたが、U-22日本×香港での本田圭祐のFKは凄い。物理的にありえない球筋でしょ。
http://youtube.com/watch?v=yDbX8I202VU

GOODBYE PRIVACY

翌日に控えた横浜反町のプロジェクトDIVA+のプレゼンに向けての創作。途中、久しぶりにDGN+rhizomatiks+mattが集まってd-laboの打合せ。コンテンツの一部ヴァージョンアップとアーカイブについて。まだまだやろうとしていてできていないこともあるのでその辺りについても考え話す。最初に線や枠を決めて創って動かすのではなく、動かしながら考えて創るーということが社会システムの動力となるように、創る。

ARS ELECTRONICAの今年のテーマは「GOODBYE PRIVACY」だそうです。今の状況を「GOODBYE PRIVACY」と言うならGOODBYEじゃない状況というのは近代以降あったのだろうか。

オブ・ザ・ベースボール

横浜反町の現場へ。解体工事が始まったのです。元々古いRCのビルに後から木造で増築してあったのですが、壊してみるとその木造部は本当に物置小屋レベルです。

解体はまだ途中ですが現場環境を観察すればする程課題は多くなります。まあ、前向きな課題が多いのはわくわくしちゃいますが。

一度戻ってから、トランジット木村さん、中村さん(社長の中村くんとは別の中村さん)と共に御成門の某社で打合せ。トランジットさんの活動領域は増々拡張しているようです。すごいよ中村くん。

文学界2007年06月号を購入。池上さん大推薦、円城塔の「オブ・ザ・ベースボール」が掲載されているので。早川Jコレクションより刊行予定の「Self-Reference ENGINE」も待ち遠しい。

そろそろ動きたい

d-laboの改修等の全体打合せ。状態としてのゆらぎとオペレーション上の不安定さを見極めてまたフィードバック。そのゆらぎの中から新しい環境は日々創られていきます。

その後、セミトラの田中くん、菅井くんと合流して虎ノ門で打合せ。このプロジェクトがもし進むことになればセミトラと一緒にやるのは久しぶりになります。まだ不確定要素が多過ぎてどうなるのかは分かりませんが。

田中くんたちはなぜか「神保町に住みたい」と言っていた。僕は神保町に住んだりしたら本がますます増えて本に埋もれて圧死してしまうかもしれないのでそれはいやだな。そういえば中目黒に住み始めてもう10年近く経つ。同じ街でこんなに長く暮らしたのは実家以外では初めて。かつてはほとんど初回の更新時には引っ越していました。今の僕にとっては中目黒はとても楽な街だけど、そろそろ動きたいという気持ちが起こりつつあります。住まう場所を探すという観点でいろいろな街を観るのはまた楽しい。

圧死に近づくべくamazonから重量級の本が届く。

クリティカル・パス 新装版―宇宙船地球号のデザインサイエンス革命
R.バックミンスター・フラー 梶川 泰司
白揚社 (2007/04)
売り上げランキング: 50388

旧版を読んでいなかったののでこの新装版を機に読んでみようと。ま、ゆっくりと進めます。

久々に秋葉原の『akiba 1LDK』でDice-K氏と打合せ。『akiba 1LDK』はまさに終わりなきプロジェクトという感じで少しずつ地道に何かが進んでいます。なので気がついたら写真も動画も撮っていない。当面の改修工事が終わったら逢坂くんに撮ってもらおう。Dice-K氏とはd-laboのプログラムd-log.でも一つ企画を立ち上げようと考えています。

打合せ後、久々の秋葉原だったのでアニメイトに行ったりラジオセンターをのぞいたり。ラジオセンターではレーザー距離計を探したのですが気に入ったものが見つからず。もっと持ち歩くガジェットとしての魅力がほしいですね。大きさの問題もある。

秋葉原の魅力は電器部品、PC、オタクカルチャー等が地層のように積層するのではなく襞に折り畳まれるように顕在/潜在しているところだと思う。というようなことを先日送られて来たNEO2のインタビューの中でも言ったはずなのにそんなところはばさっとカットされてダラダラでグダグダなところだけが残っていました...。ATAKの渋谷くん&mariaも登場するNEO2は日本でも買えるそうです。
http://www.mdn.co.jp/content/view/350/78/

西葛西へ

あるプロジェクトのためのリサーチで西葛西へ。西葛西駅で降りるのは初めて。隣の南砂町にはたなべ書店というハヤカワSFをはじめとする文庫の大変充実した古本屋があり、何度か行ったことがあります。東京の東と西という言い方をしますが、初めて来てちょっと歩いたぐらいではその違いはあまり感じられず。東京の東にも西にもその他都心近郊でも普通に見かける郊外の姿。

東京から考えるにも出てきた「ヴァーチャルなエスニック・タウン」は当然ながら歩いて、そして観ても感じられることはありませんでした。インド料理店カルカッタでランチを食べましたが、お客さんもほとんどが近隣の会社員でした。夜とか週末はまた様子が違うのでしょう。

具体的なある場所とその周辺を特に観察してから恵比寿へ。ura.というカフェ(mattがパーフェクトルームだった時代に頻繁に行っていました。懐かしいー。)で廣澤さん、梅澤さんと打合せ。西葛西を歩いて、そして帰りの電車内で考えたアイデアについて話す。これが進むことになったらすごく面白いぞ。面白過ぎるのでもっともっと考える。

「空間探訪」

朝からスルガ銀行山本さん、北山創造研究所の北山晋さんらとd-laboの取材。雑誌販促会議の「空間探訪」という連載企画。以前Sign外苑前でも取材されたことのある企画です。d-laboはオープンしてから1ヶ月以上過ぎましたが、プロジェクトは動いているので取材されて話すことも刻々と変わっています。

一度mattに戻っていくつかの書類を作ったりした後、またd-laboへ。今度はd-laboの今後の展開、特に実践プログラム『d-log.』(d-laboの記録、ダイアローグ)についての打合せ。先のエントリーに書いたように第一回目(北田暁大氏+東浩紀氏のトークセッション)は決まりましたが、その先の展開について及びアウトプットについて話し合う。データベースとセグメントの動的構成を考える

SFってー

GWだからと言ってどこか遠くに行くわけではなく、ただ散策に出かけたり、読書したり、DVD観る時間が普段より少し多くなるだけです。今日は雨だったので外には出かけず、短めの原稿を仕上げたり、反町のプロジェクトのフレームについて考えてはいじってみたり。

夕方から時をかける少女雲のむこう、約束の場所のDVDを続けてみる。さらに食事をはさんでから

預言者ピッピ 1 (1)
預言者ピッピ 1 (1)
posted with amazlet on 07.05.08
地下沢 中也
イースト・プレス (2007/04)
売り上げランキング: 4153

を読む。いずれも「SFって素晴らしい!」って言える作品。堪能しました。

書店は透明になるべきか

ちょっと用事があって渋谷へ行ったのですがやはり凄まじい人の波。憲法記念日ということでハチ公付近でやっていた右翼の街宣の言葉がなぜかこの街にはまっているように感じる。用事をすませてbunkamuraのドゥマゴで軽く食べながらお仕事。ここの「ハムとチーズのオムレツ」は絶品です。久しぶりにのぞいたブックショップは何だか棚が死んでいるようで寂しかった。

そういえば先日ブックファースト渋谷店が閉店するというニュースがありました。
http://www.shibukei.com/headline/4261/index.html
正確に言うと元旭屋書店渋谷店に縮小して移転なのですが、変わりに新宿に1000坪超の「新旗艦店」をオープンさせるそうです。元々ブックファースト渋谷店はハコの大きさの割に棚に迫力(絶対量)がないとか編集に独自性がないとかあまり好きではない書店だったのですが、渋谷の他の中規模書店が全てここ数年で閉店したため他がなくてブックファーストに行くという状況でした。新宿は紀伊国屋が二店舗あって、ジュンク堂もリニューアルして増床して、ブックファーストもルミネの中に二店舗あり、さらに巨大なブックファーストが出店する意味があるのでしょうか。まあ、その規模の出店であればかなりの綿密な戦略を練った上だとは思いますが。ブックファーストは今のルミネ店が規模・ターゲット共に適していると思います。

TSUTAYAや青山ブックセンターHMV渋谷店のように渋谷の特性の中からターゲットを創出している書店もいいのですが、やっぱり圧倒的な棚と編集力で偶然の出会いを提供してくれるアーカイブ型書店もほしいです。

再戦

愛猫ネネムの体調がなかなか完治せず。薬を飲ませられずまた血尿が出たため朝から病院へ。注射と点滴をしてもらった上で薬を飲ませるための秘密兵器をもらって帰る。これで飲んでくれて快方に向かえばいいのですが。

夕方、アートディレクターの山野英之さんがmattに来訪されました。山野さんとはいつもBACH幅さんの宴会でお会いしていていつもバカ話で盛り上がっているのですが、今日はしらふで(といってもアルコールアレルギーの僕はいつだってしらふなのですが)山野さんの作品等を見せてもらいました。山野さんはプチグラのHot Drinks around the World 世界のホットドリンクや渡部千春さんのこれ、誰がデザインしたの?等のブックデザインからCDのジャケットや企業のコンセプトブックまで幅広く楽しい仕事をされています。話していて面白い人の作品はやはり面白いですね。

横浜反町のプロジェクトは正式に物件も決まり、本格創作開始です。文字通りのフレーム+入れ替え可能なfun.パネルの組み合わせ等々。限られた条件の中で徹底的に考える。

マンU、チャンピオンズリーグ準決勝惨敗ー。前日チェルシーも敗退して、決勝は何と2年前の再戦リバプール×ミラン!これはこれで楽しみです。断然リバプールを応援しますよ。

粘菌

amazonからこれが届きました。

粘菌―驚くべき生命力の謎
松本 淳 伊沢 正名
誠文堂新光社 (2007/04)
売り上げランキング: 9846

仕事の合間に熱中。ススホコリやホネホコリ等妖しくて魅力的な粘菌の写真がたくさん。僕が粘菌という言葉を知ったのはマンガ版風の谷のナウシカで、その後中沢新一経由で南方熊楠コレクション〈5〉森の思想を読んだりしました。で、実際に粘菌を山に探しに行って見つけた時に「これって子どもの時に探検ごっこで落葉の下とかでよく見たやつだ。当時は何だか分からなかったけど。」って気づいたり。

原初的生物としての面白さは南方熊楠の時代からですが、今では「粘菌回路」としてロボットを制御したり、「粘菌に学んだ変幻自在のロボット」が作られたり、粘菌への探究は尽きることがありません。脳を持たない粘菌の環境への巧みな対応を考えると現状の脳科学という言葉自体が間違っているのではと思う。生物(ヒト)と生態学的環境を考える僕たちにとっても興味が尽きない生物です。

暑い/熱い

暑い一日でしたね。品川の某ホテルラウンジにて打合せ。GWなのですね。品川あたりでもすごい人の数でした。

観察するー形式として現れたものを捉えるのではなく生成の中に自身を置いて知覚し運動し自身を作り変えるーことについて考える。デザインするということは観察するということの一種だと思う。

帰りにアトレ恵比寿の有隣堂によってヒトと機械のあいだ―ヒト化する機械と機械化するヒトチェルノブイリの森―事故後20年の自然誌日本沈没 6を購入。日本沈没は自然現象の描写からだんだん社会問題に軸が変わってきました。前者の方が個人的には面白かったのですが、目を背けることができない迫力がある。熱い。

UT STORE open

UT STORE HARAJUKU.のレセプションに行く。コンセプトは 「Tシャツの未来のコンビニエンスストア」だそうです。ファサードも店内も赤色LEDが一杯。ボトルパッケージにTシャツを入っているのを見てGAS SHOPを思い浮かべる。と思ったらGASの夏目くんもいて同じことを思ったようです。GAS-Tのボトルパッケージの方がかっこいいけどねw

中村勇吾さんがやったTシャツ検索はタッチパネルで操作感絶妙!でさすがだと思いましたが、そのせっかくのシステムも空間と乖離しているような感じがして少し残念。オープン記念で開催されているテリー・リチャードソン写真展はすごくよかったです。

最近至るところで頻繁に会う人からとても懐かしい人までたくさんの人に会いました。意外なつながりと共に現れて驚いたり。その後お店を後にして友人たちとご飯を食べに行く。前田家のホームドラマに一同大爆笑。みんなの日常の話が面白すぎる。

甘〜い生活

ルミネ新宿2にSign Sweetsオープンしました。僕のおすすめはサインプリン。でもみんな美味しいですよ。おいしいスイーツ食べて甘〜い生活を送りましょう。

夜はcafegrooveさんのcopon norpで開かれたイベントへ。SONYが始めた動画共有サービスeyeVioのリリースパーティ。“my life, your emotion”をコンセプトにコミュニケーション機能を重視したとのこと。こういうコミュニティは予定的仕掛けではなくユニークなユーザーが現れるかどうかが重要ですね。途中から花粉(この時期にまだ?)のせいか鼻水とくしゃみが止まらなくなってしまい、イベントに集中できず。終了前に久々に元トランジットの岡田さんに会う。ここしばらくゆっくり話す機会もなかったので場所を移してじっくり話す。その間も鼻水流れっぱなし。岡田さんは真性のホテリエです。いつか一緒にホテルの仕事をやり遂げたいですな。

反町へ

打合せと現調のため横浜の反町へ。先週行った時が雨で晴れた日の状況も観察したくて行ったのですが、今回もまた雨...。が、着いたころには雨も上がり晴れ間も出てきたので、今日は建物の外や周辺の環境を観察。横浜の都心でもなくかといって郊外でもなく何だか取りこぼされたような街の印象。古い駅舎や高架下も壊され街としての歴史の堆積もちょっと歩き見たくらいでは感じられませんが、戦前までは遊郭があったそうです。その名残なのかちょこっと風俗店があったりします。遊歩道の開発等でこれから景観は大きく変わるでしょうがそこに人の流れと交叉が生まれなければ意味がありません。というような不確定な環境の中に古いビルの20坪程の小さなスペースへ/から何を動かせるか。岩崎さんとさらに話す。

それにしても反町駅のエスカレータは長くてロンドンの地下鉄みたい。速度も通常よりも大分速い。これ階段で上がったら大変ですよ。中目黒まではわりと時間かかるので(特急連絡があるとそうでもない)車内でけっこう仕事や読書できます。

夜はまた新宿の現場へ。改めて新宿を視るとこれは「剥き出し」状態ですね

ずっと前に予約していて先日届いていたのを忘れていました。どっぷりと浸って何回もループしながら観よう。

時をかける少女 通常版
角川エンタテインメント (2007/04/20)
売り上げランキング: 3

Sign Sweets引渡し

朝からルミネ新宿2のSign Sweetsの引渡し。短期集中工事であっという間に引渡しです。

これから商品やメニュー等のインフォメーションがレイアウトされて極小スイーツショップになります。今回は時間がありませんでしたが、極小空間におけるシステムデザインについてはもっと追求したいと思います。

TOKYO SWEETS FACTORYで創られるトランジットオリジナルスイーツがこの小さなショップに並びます。スイーツ好きのみなさん、ぜひ行ってみてください。

帰還

愛猫ネネム(アビシニアン♂)が晴れて退院して自宅へ帰還。相当入院生活が辛かったようで甘え方が尋常ではありません。術跡をなめないようにカップをつけていますが、その姿がミスタードーナツのオリジナルキャラクター「ポン・デ・ライオン」にそっくりでついつい笑ってしまう。ネネムには申し訳ないけど。とにかく元気になってよかった。

たこ焼きとスイーツ

ホテルをチェックアウト後、名物堂島ロールを買って(最後の一個だった!)新大阪へ。菅野さん、木村さんとくくるの「多幸重ね」という、たこ焼きとたこ飯が二段重ねになったお弁当を買って新幹線に乗る。(炭水化物+たこ)×2って関西らしいでしょ。でもすごく美味しかった。

帰りの新幹線内でこれを読み始める。

「神」という謎―宗教哲学入門
上枝 美典
世界思想社 (2000/04)
売り上げランキング: 19305

今、最も興味あるテーマの一つ。想像以上に面白い。

東京に着いてそのまま新宿の現場へ直行。ルミネ新宿2にできるSign Sweetsが月曜日の引渡しに向けて工事が進んでいるのです。広さ3坪強という極小ショップ。小さいとはいえ狭い現場内で超短期間での工事は大変です。今日はまだ壁&天井面のグラフィックシートを貼っている段階でした。壁&天井のヴィジュアルはSignと同様GROOVISIONSが担当しています。美味しいスイーツ満載ですよ。4月26日のオープンをお楽しみに。

ヴォーリズ建築

トランジット木村氏と共に出張で神戸&大阪へ。仕事で関西に来るのは久しぶりです。2005年にトランジットと共に創った二つのカフェプロジェクトのヴァージョンアップが目的です。まずは大丸神戸店の別館GENIUS GALLERY2階にあるGENIUS CAFEへ。

写真ではほとんど分かりませんが壁全面にsunday-visionによって神戸の山や海が描かれています。現場でコーヒー飲みながら木村さんとヴァージョンアップへの打合せ。

続いて大阪へ移動して大丸心斎橋店へ。こちらは天井桟敷のような不思議な中二階空間に創ったcaffera GALLARIAというカフェです。

下の化粧品売り場から見上げるとこんな感じですが、天高が2mしかなく梁下だと1.7m弱しかありません。ほぼ「マルコヴィッチの穴」空間で面白いです。大丸心斎橋店はヴォーリズによるアメリカンゴシック&アールデコ(!?)建築で有名です。

打合せと現調を終えて堂島ホテルへチェックイン。ここはトランジットがプロデュースしたホテルで僕は今回が初めてでした。既存の建築をベースに内装やテナント等を構成し直したという空間はアプローチ及び動線展開がよくできていますね。CLASKAが「遊び場としてのホテル」なのに対してこちらは「ホテルとしての遊び場」という感じ。こういうホテルもバリエーション色々で東京にもできればいいのに。

トランジット菅野氏も加わって堂島ホテル内の中華レストランで食事。残念ながらレストランの味、サービスは今ひとつ。その後さらにトランジットとお仕事をされている岩本さんらも加わり堂島倶楽部で3時過ぎまで大いに飲んで(僕はノンアルコールですが)大いに話して盛り上がる。

造ればいいさ勝手にね

横浜の反町でヘアサロンオーナーの岩崎さんと打合せ。僕がmattを起ち上げる前でまだ事務所に所属していた時に、初めて自分のクライアントとして担当したプロジェクトが岩崎さんのヘアサロンでした。もう12年くらい前になります。お会いするのも実に8年ぶりくらい。岩崎さんはヘアサロンをやりながら自分で写真も撮っていて、写真と美容(やファッション)を繋げるような創作ができる小さなスペースを作りたいとのことでした。しばらく連絡もとっていなかったのですが、こうやって何かやる時に声をかけていただくのはありがたいことです。

反町で降りるのもやはり8年ぶりくらいだったのですが、すっかり景観が変わっていました。かつては東横線が高架だったのですが、すっかり地下に潜っていて部分的に高架の残骸が残っている。この高架があった部分が遊歩道になって横浜までつながるそうです。都心や大都市だけでなくその周辺の景観も巨大な力で変わっていきます。もう本当はそんなもの必要とされていないにも関わらずどんどん造られていく。造ればいいさ勝手にね、と思う。でも一つだけ我慢できないのは不感症的に造られていき不感症的に受容されていくということだ。

新しいコミュニケーション

d-laboでsunday-visionの越尾くんらと打合せ。d-laboに新たなコンテンツが加わります。越尾くんとは久しぶりに一緒に仕事するのでとても楽しみ。打合せの中でスルガ銀行さんが言っていたのが「今までなかった新しいコミュニケーションができつつある」ということ。これはとてもいい兆候ですね。動かして観察して発見してまた創ってー。決して線はひかず。

青山ブックセンター六本木店

サイレンス
サイレンス
posted with amazlet on 07.04.18
ジョン ケージ John Cage 柿沼 敏江
水声社 (1996/04)
売り上げランキング: 280620

を購入。水声通信のジョン・ケージ特集を読んで読みたくなりました。読みたいのに読んでない本も膨大にあるのに溢れるように新刊が続々出てくる。「選択の残酷さ(東浩紀)」を痛感します。

もう少しお待ちください

d-laboのトークセッションがなかなかFIXできず、関係者の皆さんにご迷惑をおかけしています。申し訳ございません。決まり次第ここでもお知らせしますのでもう少しお待ちください。

「ハイホー」

4月8日にソル・ルウイット氏が、そして4月11日にはカート・ヴォネガット氏が死去。いずれも大きく影響を受けたアーティスト、作家です。ソル・ルウイットの作品に出会って僕はキューブの虜になりました。カート・ヴォネガットの『猫のゆりかご』を読んで無神論者の僕はボコノン教信者になりました。

「そういうものだ(SO IT GOES)」なんて言えないけれど「ハイホー」と言いながらお二人のご冥福をお祈りします。

マンチェスターU 7-1 ローマ

Sign代官山でjakobとのプロジェクトの打合せ。jakobのパートナーのkennethやトランジット木村さんらと。今日はメインはビジネスフォームの構築について。この辺りのお話は木村さんにお任せ。その後kennethらと目黒川添いの物件を見ましたが、これはダメでした。物件探しもデザインとして考える。

その後松本くんと打合せ。Sプロジェクトについて考えていることを全て話す。まあ飛ぶ気のないものは飛べないし飛ばせないよね。

ちまたは鈴木×松坂で盛り上がったようですが、それより圧倒的にUEFAチャンピオンズリーグの準々決勝でしょう。マンUの攻撃は破壊的に美しかったし、チェルシーは劇的だったし、リバプールは盤石でした。プレミア以外で唯一残ったのがミランというのも盛り上がりますな。僕の予想は決勝はマンU×チェルシーのプレミア頂上対決で!

日々新たに

ちょっと間が空いてしまいました。

我が家の猫(アビシニアン♂)がまた尿石症になってしまい(体質で時々なってしまいます)日曜日にいつもの獣医さんに看てもらったのですが、今回は少し重症で毎日通院することに。ちゃんと検査もしてもらった上に毎日時間をかけて丁寧な処置をしてもらっていたのですが、途中で悪化(?)ー大きな結石が尿道を塞いだ状態になっててしまい結果的に尿道(去勢してほんの気持ちしか残っていないペニスも)をカットする手術をしました。

正直言うと、状況の推移において本当にベストな処置をしてもらえたかどうかの疑問はあるけれど、それは獣医さんの問題なのか生命システムの分からなさなのかは分かりません。本当はできれば手術はしない方がいいに決まっています(感染症になりやすくなるので)。しばらく腎臓の治療も含めて入院ですが、帰って来たら一杯遊んで一杯好きなもの食べさせてやろう。

郊外の社会学

OREXISというフレンチレストランのレセプションに行きました。偶然なのですが、古くからの友人宮下仁くんと先日のd-laboレセプションで知り合ったSTUDIO MAGICの大根さんの両者から案内が来ていました。OREXISのプロデュース&デザインをSTUDIO MAGICがやっています。レセプション仕様で通常のレイアウトではありませんでしたが、黒くて暗くて味覚に集中できそうな空間でした。

郊外の社会学―現代を生きる形
若林 幹夫
筑摩書房 (2007/03)
売り上げランキング: 7223

が真摯な論考で面白い。新書を中心に乱発されているキャッチーなコピーありきの郊外論とは全く違います。前半はそういう耳障りのいいマーケティング的な郊外論や広義のアーキテクチャーを想像さえできない建築家たちへの間接的な批判になっています。

 

ランドセル・ミーティング−ミュージアムの入学式へようこそ

ランドセル・ミーティング−ミュージアムの入学式へようこそのレセプションに行きました。「リニューアルした1階企画展示ゾーン(約1,520㎡)のオープンを記念し」という展示ゾーンはどーんと広くて使いやすそう。科学未来館も6周年で人間でいうと小学校に入学する年だから「ランドセル」。未来館の歴史、過去の主な展覧会のダイジェストの展示等が観れます。僕が印象に残っているのは「ロボットミーム展」(2001)、「時間旅行展—TIME ! TIME ! TIME !」(2003)等です。レセプションのオープニングでASIMOが走ったらしいのですがそれは見ることができず。d-laboでもお世話になった山元史朗くんに会って色々話す。山元くんは二人目のお子さんが2週間前に誕生したそうです。ロボット作るのはスゴいけど、赤ちゃん作るのもスゴいよね。おめでとうございます。

それにしても科学未来館は遠いですね。未来館miniでも創って出かけてもらいましょうか。

絶望的な

d-laboで北山創造研究所が主催するEnergy Link &が開かれました。d-laboのオープン記念として特別出張版でゲストは安藤忠雄氏。

ご周知の通り安藤さんは石原慎太郎のブレーンでもあるのですが、東京オリンピックの話は自身が聞く前に石原慎太郎が発表してしまったのだそうです。それから黒川さんのプランは「絶望的なプラン」と評していました。黒川さんは「ボクが知事になったら彼(安藤氏)を使うよ」と言ってるのですが。そんな話の流れで東京オリンピックの構想からいくつかのプロジェクトについて話して最後は建築・都市プロジェクトとは別の話として環境のことに触れておしまい。えーと、これはいいの?何か今日のトークはコミュニケーションを生み出したの?様々な困難と闘って実践してきている安藤さんってもっとハードコアな話があるんじゃないの?一体これは誰に向けての話なのだろうか?....いろんな?が浮かんでいたのですが、会は滞りなく終わりました。

安藤さんは表参道ヒルズ等の大型開発に携わる一方で「ひょうごグリーンネットワーク」や「瀬戸内オリーブ基金」等の実践もされています。僕は環境(いわゆるエコではなく生態)というものも広義のアーキテクチャーの一部であって建築や都市開発において決して分けては考えられないと思います。しかし、実際の建築や都市開発においては環境問題はいわゆるエコ=「うちはこんなに自然にいいこと考えてますよ」というような単なるPRやコピー的視点の延長でしか捉えられていません。安藤さんのような実践者であるならばそこに激しい葛藤があると思うのですが、安藤さんでさえも突破できない何かとは何だろうなどと期待していたのですがそういう深度の話には全くならず。安易な結論や予定調和的な収束は不要ですが、実践者として創作者としての生々しい葛藤を感じたかったです。

終了後、松岡さんにソニーの戸塚氏と細田氏を紹介される。細田氏はソニーコンセプトデザインスタジオの新しい責任者なのですが、ソニーコンセプトデザインスタジオは実はc-laboと呼ばれているそうで、「c-labo & d-laboで兄弟じゃないですか。じゃあ兄弟で一緒に面白いことやりましょう。」という話で盛り上がる。楽しい企てはどんどん仕掛けましょう。

abc六本木店によって水声通信no.16(2007年3月号)10+1No.46を買って帰る。水声通信はジョン・ケージ特集。渋谷くんと池上さんの対談が掲載されていてそれから読み始める。

構成論的創造

午前中はブレーンの取材。d-laboのウェブ・ディレクションについて。

お昼を挟んで、久々のd-labo全体会議。システムが動き出すと同時にフィードバック。このプロジェクトは構成論的な空間創造として安易な出口を決めずに創っていきます。スルガ銀行さんもそれを踏まえての運営を考えていますし、そうでないとd-laboは創っていくことができません。

気がついたら締め切りが迫っていたので、原稿に向かいましたが遅々として進まず。今回はテーマも既に決まって意欲も満々ですぐにでも書けるはずなのに...。まさに書きたいのに書けない「ライターズ・ブロック」です。

書きたがる脳 言語と創造性の科学
アリス・W・フラハティ 吉田 利子 茂木 健一郎
ランダムハウス講談社 (2006/02/03)
売り上げランキング: 13205

メタボリズム

都知事選が面白いですね。もはや常連の発明家ドクター中松から、政見放送後にYouTubeでも話題沸騰になっていた路上演奏家外山恒一、風水研究家(兼運勢デザイナー!?)内川久美子等、「一体何のコンテストなの?」と思ってしまう程多士済々な顔ぶれが揃いました。そんな中でやはり一番の注目は建築家黒川紀章です。

「メタボリズム」とは、来るべき社会の姿を、具体的に提案するグループの名称である。 われわれは、人間社会を、原子から大星雲にいたる宇宙の生成発展する一過程と考えているが、とくにメタボリズム(新陳代謝)という生物学上の用語を用いるのは、デザインや技術を、人間の生命力の外延と考えるからに他ならない。したがってわれわれは、歴史の新陳代謝を自然的に受け入れるのではなく、積極的に促進させようとするものである。
(メタボリズム・グループ 宣言書巻頭文より)

のメタボリズム創設メンバーの黒川紀章です。僕の大好きな本『アメリカ大都市の死と生』の翻訳者の黒川紀章です。そして、最近では国立新美術館の設計者の黒川紀章です。その黒川紀章が紋付袴に日本刀を持つに至る経緯については非常に興味深いところではありますが、それはまあ置いておきましょう。

共生新党を設立してメタボリズム以前から掲げていたという「共生の思想」を前面に押し出していますが、それよりもメタボリズムの4つのモメントの一つである「破壊」についてのプログラムが黒川氏の最も面白いところだと思います。都政に「破壊」についてのプログラムが組み込まれたらーというのは見てみたい気がする。じゃあ黒川氏でーというわけではありませんが、とりあえず有力だと見られている石原慎太郎の三選を阻止する可能性をあれこれ探ってしまいます。

次の日曜日はいよいよ投票日です。僕には選挙権がありませんが、持っている方は楽しんで有効に使いましょう。

Wii+ウィイレ+マドンナ>お花見

ご近所のBACHのお花見会に行く。夜になって風が強まり気温も下がっていたのでBACH&ユトレヒトの事務所で。目黒川沿いのビルなのでベランダから眼下に桜が広がっています。が、花見は少しだけで実はWii大会。Wii Sportsのボウリングやテニスやボクシングで大いに盛り上がる。特にボクシングは1ラウンドで息が切れるくらいの激闘。対戦している二人は完全に熱闘なのですが、その様子を後ろから見ていると二人の動きが異常に滑稽で大笑い。僕はボクシングで無惨にもKO負けをしたので「実は大学時代体育会ボクシング部だった」という事実は公表せずにふせておきました。それぞれのスポーツの代わりではなくユニークなゲームとして純粋に楽しめますね。Wii初体験でしたが本気で欲しくなりましたもの。Wiiでどっと疲れた後はマドンナのライブDVDに熱中。

マドンナ コンフェッションズ・ツアー・ライヴ
マドンナ
ワーナーミュージック・ジャパン (2007/03/07)
売り上げランキング: 79

あまりにもマドンナが麗しくて「マドンナにプレゼンして一緒に仕事する!」等訳のわからぬことを宣ったり。BACH幅さんなんて「ダンサーになりたい」って言ってました。確かにダンサーも素晴らしい。

それから夜も更けて少し人数が減ったところで本来メインイベントのはずだったBACH杯(ウィイレ)開始。参加者は僕を含めて4人。軽い遊び気分で参加したのですが、他の常連組はとんでもない猛者たちでした。というより僕一人J2にも程遠い地域リーグって感じで、もちろん完敗。決勝のマンU by 幅さん×バルサ by 尾原さん(SOUP DESIGN)の試合なんてテクニック、戦略共に高度だし、試合展開も劇的(バルサ by 尾原さんの大逆転!)で本当にチャンピオンズリーグ決勝を見ているようでした。幅さん手作りのBACH杯が持って行かれ幅さん本気で悔しがっていました。せめてJ2レベルに上がれるよう秘密特訓しなきゃ。

一時激しい雨も降っていましたが解散する頃には上がり、あれ程あふれていた人もほとんどいなくなり、寒いのにも関わらず何だか生温く感じる風の中ふらふらと歩いて帰る。戻るととても嬉しいお知らせがメールで届いていた。

都市は私たちから遠ざかる

tokyo midtownがついにグランドオープン。d-laboも晴れてオープンです。夕方からd-laboの様子を見に行きました。下の商業棟とは違って程よいペースでお客さまが来られてスタッフの方々とコミュンケーションされていました。スタッフの方に聞いたところ、今日は特にお子さんとお年寄りが楽しんでいかれたとのこと。子どもたちはこのプラットフォームから様々な発見&発明をしていくでしょう。僕も負けじとここからさらに発見&発明していきますよ。

初めてtokyo midtown内の商業棟等を歩く。(工事途中では見ていましたが)初日だけに凄い人出でしたが、表参道ヒルズ等と比べると空間に余裕があるように感じました。(これは果たして都市であるか?という問題もありますが)都市・建築としての新しい提案、新しい創造は何なんだろうと考えながら歩く。「都市は、私たちから遠ざかり、また別の都市になり、都市とは別のものになる。」というジャン=リュック・ナンシーの言葉を思い浮かべつつ。

遠くの都市
遠くの都市
posted with amazlet on 07.03.31
ジャン・リュック・ナンシー ジャン・クリストフ・バイイ 小倉 正史
青弓社 (2007/03)
売り上げランキング: 94280

ここはまだ始まったばかりなのでこれから観察していきましょう。

その後中目黒に戻って潮さん、松本くんらと会う。前半はプロジェクトBについてのまじめなハードトーク。後半はゆるゆるソフトトーク。気がついたら4時間近く同じ店にいました。

シームレス

d-laboでd-laboのみなさん、ライゾマ千葉くん、DGN藤元くんらとPCfanの取材を受ける。PCfan編集部の和田さんたちは好奇心旺盛な方々でレセプションの時も子どものように目を輝かせながらd-labo体験していました。「シームレス」について様々な観点で話す。一方的な取材ではなく、d-labo×PCfanの双方向コミュニケーションで面白いページを創るという感じで楽しかったです。

matt近辺の目黒川沿いはすっかり桜満開、人も満杯で大変なことになっています。

創る人

プロフェッショナル仕事の流儀スペシャル「映画を創る〜宮崎駿・創作の秘密〜」を見ました。正直言うとジブリ作品は劇場で『千と千尋の神隠し』を見たのが最後でそれ以降見ていませんし、最近はジブリよりも『ハウルの動く城』の監督をやる予定でありながら降板してその後『時をかける少女』を監督した細田守らの方が魅力的に感じていました。なので茂木健一郎さんのブログで見たり幅さんにも聞いたりして「ちょっと見ようかな?」くらいの感じだったのですが、最後まで目を離すことができず。そこには創る人の鬼気迫る姿がありました。(創ることへの)不安も苛立ちも欲望も剥き出しのただただ創る姿がカメラの前に曝されていました。いろんなセリフもありましたがそれらはほとんどどうでもいいという感じ。宮崎駿さんはまだまだ創る人でした。久しぶりにテレビを見ましたがこれはいい番組だったな。

アニメといえば驚愕のニュースが。『シグルイ』が何とアニメ化ーって本気ですか!?
http://www.wowow.co.jp/anime/shigurui/

d-labo記者会見&レセプション

d-labo本日より本格始動です。本番サイトもupされています。

お昼からmidtown全体のプレスレセプションが始まり、午後3時からはd-laboの記者会見、そして午後6時からd-laboのレセプションという流れで進みました。スルガ銀行のみなさんを中心にd-laboチーム全体で来場者をご案内しましたが、ほとんどのみなさんが強い興味を持ちながら体験していました。一人づつしか体験できないatlasは何組も待ちが出たり、ハイパーライブラリーでは一人で没頭し続ける人の姿も。

プレスでは特にPC系のみなさんがビット(ネットワーク)空間が実空間と同一の位相であることを前提にしたクリエイションーに非常に強い関心を持っていたようです。そらからハイパーライブラリーに関しては、このシステムをベースにして別のサービスへ発展する可能性についての話等も出て来たりしました。僕たちも来場者のみなさんとこの空間を通してコミュニケーションすることでいろんな発見や気づきが(改良すべき点も含めて)あり、本当に楽しかったです。

今日来ていただいたみなさんには心より感謝したいと思います。ありがとうございました。充分にコミュニケーションできなかったみなさん、すみませんでした。また機会を改めてぜひd-laboを一緒に体験しましょう。いつでも声をかけてください。そしてこのようなプロジェクトを決断し遂行したスルガ銀行さんの勇気に敬意を表します。d-laboは永遠のベータ版です。これからもスルガ銀行さんを中心にしたチームでさらに進化させていきますのでどうぞよろしく。

怒濤の

d-laboは記者会見&レセプションを翌日に控え、現場では様々な作業が平行進行。中央部の人工芝敷きやパーテション取付けからギャラリーの搬入設置、ライブラリーのカテゴリーやレビューの貼付けまで怒濤の勢いで。15:00にはコンテンツも含めた施主再検査を受ける。コンテンツがインストールされたことでこの空間の特性が分かりやすくなったようです。人工芝もいい感じ。最後に記者会見のシミュレーションをみんなで行う。いよいよ本格始動です。

インストール

北海道から戻ってきたらダウンではもう暑いくらい。久々にmattに戻ってd-laboのレセプションの入場証を送る手続きをしたりその他急ぎの作業を済ませてd-laboの現場へ。コンテンツのインストールはほぼ終わりみんな最後の調整にかかっていました。

お気に入りのハイパーライブラリーはインターフェイスもすこぶる良好。気持ちいいです。

サッカー日本代表×ペルー代表がやっているのを思い出し103インチプラズマでちょっと見させてもらいました。(ご、ごめんなさい!)スゴい迫力。距離によっては自分もピッチに立っているかのような感覚に。いつもこのサイズでサッカーが見られたら最高ですね。しっかり見たわけではありませんが何だかいい試合していたようです。

コミュニケーションの問題

朝からFさんと松本くんと打合せ。コミュニケーションの多レイヤー性について深く考える。特に今回はコミュニケーションデザイン的な提案だったのでその内容としてのコミュニケーションとそれを伝える意でのコミュニケーションがずれのループに入っているのかなー。その後松本くんと一杯話す。この日は途中何だかとても疲れたように感じた。けど松本くんと話してすぐにまたやる気が漲ってくるのでした。

コミュニケーションの問題ーということで先日届いたこれを読む。

一般言語学の諸問題
一般言語学の諸問題
posted with amazlet on 07.03.27
E.バンヴェニスト 河村 正夫
みすず書房 (2007/03)
売り上げランキング: 347741

暖かさの感度

d-laboの準備が佳境の中北海道出張へ。千歳は快晴で雪もだいぶ溶けていましたが道路脇の黒い雪の固まりに雪国を感じる。地元の人々は口々に「今日は暖かくていいですね」とか「もうダウンの前を空けて出られるくらい暖かい」等言っていましたが外の気温表示を見ると4℃。僕にとってはまだまだ寒くてダウンの前も空けて外には出れません。環境によって暖かさ(寒さ)の度合いの表現が繊細になりますね。というよりセンサー(感覚)精度か。

今日はパン、カフェメニューの試食や建築と運営の細かい確認等。それらの後にこちらから用意したプレゼンを。出張には同行していませんが今回はnotosの梅澤さんと協力してのプレゼン。午後一から夜遅くまでほとんどノンストップで打合せが続いていたので、最後の方は少し集中力を欠いてしまった。

軽ーく

しばらく間が空きましたのでちょっとずつ書いていきます。

d-laboの現場通いの合間に髪を切りました。昨年の7月以来なのでさずがにボサノバ状態でmitsoukoの工藤さんにも驚かれる。mitsoukoはmattから歩いて2分の場所にあるヘアサロンでオープン以来ずっとお世話になっています。カットだけのつもりでしたが工藤さんにそそのかされてパーマをかけることに。といっても軽ーくですが。

気持ちもちょっと軽くなってまたd-laboプロジェクトへ。今日はギャラリーのレビューやら現場で修正部分の確認等。ライゾマティクス齋藤さんの鈴木先生ばりの指導ぶりに関心ー。

飛ぶライブラリー

d-laboの建築引渡しがありました。とは言っても前日の事前検査で厳しくかつ真っ当なご指摘を受けて修正する部分等まだまだ製作続行中です。

引渡し後にCasa BRUTUSの取材がありました。midtown特集の中での取材。まだ終わっていない部分も含めて撮影に制限があって申し訳なかったです。特に様々な要素がシームレスな関係であるーという肝心な部分が見せられませんでした。話をしていて、今回開発したハイパーライブラリー(セレクト、編集はBACH幅さん)が相当面白いと我ながら思ってしまいました。でもそれは今後の展開も含めてのことなのでこれからもっと創ります。創ることと活用することが一体の作業になっていって、これは本当に楽しい。

興味を持った方はぜひd-laboへ来てください。オープンは3月30日(金)です。

現場で「創る」

時間的にずっといるわけではありませんが、六本木のmidtownの現場から打合せ等に行くーというような感覚になっている今日この頃です。現場では色んな人々が様々な作業に没頭していて進行形でまさに「創って」います。

いつでもどこでも「創る」ことに向かわない思考は不要です。様々な位相がありながらもそれぞれが「創る」ことに向かう行為が重なり合っているのが現場で、その中で生まれる心地よい緊張感が大好きです。

少しずつコミュニティスペースとしての運営プログラムも決まりつつあります。トークセッションやワークショップ等夢のきっかけとなるプログロムをどんどん組んでいきます。告知はもうしばらくお待ちください。

フィッシュリ&ヴァイス BOXセットを購入。何年か前に、ふらっと入ったベルリンのKWで見た彼らのエキシビションの記憶は鮮明に残っています。今はゆっくり見る時間はありませんが合間に少しずつでも見よう。楽しみ。

topman

d-laboの現場工事が佳境を迎えています。昨日の消防検査に引き続いて今日は内装監理&設計の検査でした。

これから造作什器や家具やシステムや本等が入って来ます。時間がタイトな中集中するので現場プログラムが大変!

終了後、渋谷のtrans cosmosでd-laboのメディア展開についての打合せ。今日はcyber agentからの提案を検討しました。メディアの展開もマーケティング的な思考ではなく、あくまでもd-laboの思考と実践の延長として創っていこうと思います。

夜中に企画書作りながらサッカーのU-22マレーシアvs.U-22日本を見る。集中して見たわけではありませんが、ピッチ状態同様緩い試合をしていたように感じました。オシムの走るサッカーというのは、まず選手の特性を充分に読み込んだ上で組み立てられた構造があるのですが、反町監督はそのベースをまだ作れていないように見えます。過去の日本代表を振り返ってもまずtopmanを据えてのチーム作りが上手くいったためしがないのに。U-20から梅崎や伊藤を上げてほしいです。

えこえこはたらく

notosのさやかさんと松本くんと原宿のkurkkuで打合せ。デザイン論の自然化を目指そうかと。kurkkuはap bankがプロデュースをしていて、環境について考えるショップやライブラリーやカフェが集まった場です。企業が経営に環境思想を取り入れることは少しずつながら進んでいる気がしますが、環境のことを本気の生業にしていくのはなかなか難しい、と改めて思いました。夕ご飯も食べながら打合せは続く。幅さんが関わったライブラリーを見ようと思っていたのに気がついたらもうライブラリーは閉まっていました。残念。

MVRDV東京見参

今日も朝からd-laboの現場へ。工程としては床を貼り始めている段階です。

途中meltingdotsのデジタル番長こと船戸さんも来て現場の写真をバシャバシャ撮っていきました。あ、「何でデジタル番長なんですか?」って聞こうと思っていたのに忘れた。

午後から急遽北山創造研究所の松岡さんに呼ばれて原宿某所で打合せ。終了後リサーチ兼ねてその周囲をぐるぐる徘徊して渋谷まで歩く。表参道の動きがダイレクトにキャットストリートやさらに細い路地にも現れてきています。それからキャットストリートの出口にはMVRDVの建築がついにできますね。東京ではこれが初めてになります。

彼らのサイトでこのプロジェクト(omotesando)のCGも見れます。数年前やはり原宿のあるプロジェクトで建築MVRDV+インテリアmattの組み合わせでやるというチャンスがありました。彼らはプロジェクトそのものや僕たちと一緒にやることにもすごく興味を持ってくれたのですが、スケジュールがどうしても難しくて(というか与えられた時間がいいものを創るためには全く不可能な代理店的スケジュールでした)残念ながら断念したということがありました。結局そのプロジェクトは別の建築家+デザイナーのチームがやったのですが、あまり動的なコミュニケーションを生んでいるようには見えません。


過剰

がーっと一気に資料をまとめてから、K社社長と松本くんと西麻布で打合せ。直接お話を聴いて、どこに向かうのかが極めて明確になったのでよかった!次回は大きなプレゼンになります。

今日も六本木を歩いていてまた北田暁大氏の文章を思い出す。「動物的空間が記号的装飾を意識したとき、それが過剰になってしまうということがあるー」という分析はなかなか鋭い。そのような過剰装飾空間が相も変わらず現れてくるということはやはり世界の動物化は進行しているということなのでしょうか。

ジャスコ的なもの?

d-laboの施工定例の後にミッドタウンを探索。いつもと違うセブンイレブンを発見。

ミッドタウン仕様ですな。現在はまだミッドタウン関係者しか利用できないようですが、果たしてこれも北田暁大氏が言うように「ジャスコ的なもの」になっていくのでしょうか?(参照:東京から考える―格差・郊外・ナショナリズム

それから新宿に移動してトランジット木村さんらやリックさんらと打合せ。小さいですがsweetsなこのプロジェクトは超甘党の僕にとってはたまりません。本当は試食担当が一番やりたいのですが。

終了後、大増床リニューアルしたジュンク堂書店 新宿店へ。2フロアから3フロアへの増床なので印象が大きく変わったわけではありませんが、科学書の棚間とかゆったりした感じ。量も池袋店に匹敵しますね。単純に多ければいいものではありませんが、ジュンク堂の場合はそれが圧倒的な魅力になるくらい群を抜いています。噂には聞いていましたが、「反戦平和」棚ができていました。やるねージュンク堂。確定性の世界(文庫版)と科学は不確かだ!を購入。


重力から逃れる

d-laboの打合せで日本橋へ。スルガ銀行のみなさんとmeltingdotsの方とセカンドライフについて。現段階でd-laboとしてセカンドライフで何ができるか分かりませんが、考えているだけでは分からないままなのでまずはd-laboと一緒に創ってみて動かしてみましょうーということで。せっかくの仮想空間なのでとりあえずあらゆる重力から逃れたいですね。

それからmattに戻って税理士さんに確定申告の資料をお渡ししました。やっと終わったー。毎年この作業を経ると前年のmattの状況が通常は見えない角度から分析できるので大切な業務ではあります。

夜はnotosで打合せ。深紅プロジェクト(仮名)の編集内容の詰めとmatt¬osの新展開について。とにかく創って動かしてみることだ。

hybrid

週末は専ら確定申告の作業をやっていました。何だか以前に比べると随分計算業務等も早くなった気がする。それはそうと毎月、いやせめて3ヶ月に一回はやらなきゃね。

日曜日の夜は前から予定が入っていた食事会へ。顔ぶれはlandorの信岡さん、アナリストの福田さんと港千尋さん。1月に信岡さんが企画して開かれたあるブレストの延長戦兼打ち上げという感じ。スコラ哲学やチャネリングや幼稚園の話で盛り上がる。d-laboの「ハイパー・ライブラリー」の話をしたのですが、港さんも多摩美大のライブラリーを作っているそうです。建築は伊東豊雄さん。港さんと最初に会った時に本棚&ライブラリーの話をしたのを思い出しました。次は一緒にライブラリー・プロジェクトやりたいですね。場所は恵比寿のDeliziozo Italiaというお店でしてが、とても美味しくていいレストランでした。

食事会の時にも話しましたが、今一番続きが読みたいのがこれです。
http://www.h7.dion.ne.jp/~n_circus/hybrid/hi0001.html
しばらく前にGIGAZINEで知りました。お母さんのスカーフを首に巻いて変身ごっこをしていた僕らのような仮面ライダー世代にはたまりません。僕は人間でもなく完全な改造人間でもない結城丈二=ライダーマンが一番好きでした。今のところオリジナルではV3とライダーマンが登場しています。単にストーリーが面白いだけでなくネットマンガとしても非常によくできているので没入してしまいます。続きが待ち遠しい。

refresh!

朝早くからd-laboの現場へ。(遅れてすみませんでした>みなさま)

工場で製作したスチールの造作物の確認。昨夜の段階で片方は焼き付けの色を間違えていることが発覚して即工場戻り。残った片方「refresh」の確認。他に103インチを支える強力な土台等。

その後、税務のために郵便局等をまわってからrefreshのために青山ブックセンター六本木店へ。今でこそ仕事で頻繁に来たり美術館や映画館等にも行ったりしますが、かつて僕にとっての六本木は青山ブックセンターとWAVEに行くためだけの街でした。青山ブックセンター六本木店のM2Fと2Fがレイアウト替えしていました。2Fはまだやりかけな感じではありましたが、カテゴリーによる棚分けでなくタグ的なゆるやかな連続性で編集されていて面白いと思いました。もっと思い切ってやってもいいと思うし、この中に古本も混在したら尚いいと思う。

ユリイカ第39巻第3号「レオナルド・ダ・ヴィンチ」季刊デザイン13「ロボットのデザイン」連続性の哲学を買って帰る。

戻ってからはいよいよ確定申告の作業へ。膨大な領収書の山に気を失いそうになりましたがチョコレート片手に頑張る。

図書館

午後からd-laboの打合せ。最初はメディア展開について尾崎さんらと。マーケティングとしてではなくデザインとして考えます。

引き続いて全体定例ミーティング。ユーザーが触れる部分=コミュニケーションの部分について。不確定性を不確定性のまま受け入れて創っていかなければなりませんが、それが本当に難しいところです。他にはセッションの企画について。ずっと難航していましたが、ようやく前に進みそうです。

終了後、晋くんと幅さんと三人で図書館の話で盛り上がる。今回が第一弾になる『ハイパー・ライブラリー』は今後増殖、進化していくことで新しい図書館を環境として創っていけると思います。それ以外でも図書館プロジェクトは本当にやりたい!建築やインテリアだけではなくアーカイブも含めたトータルシステムとしての図書館。幅さんと図書館プロデュース&デザイン・ユニットでも結成しようかな。で、目指すは国立国会図書館の全面リニューアルプロジェクトだ!

今行ってみたい図書館はレム・コールハースのシアトル中央図書館とヘルツォーク&ド・ムーロンのコトブス工科大学図書館です。

雪面を走る

今日は一転して快晴。雪に朝日が反射してまぶしい。こんな感じのところで打合せしています。

昨日に引き続き建築の細かい確認と調整。お昼はサンドイッチの試食会。機密事項なので明かせませんが、とある食材がめちゃくちゃ美味しい!これはくせになります。「パンはデザインが命だ」という社長の言葉にうなずきながら様々な試作を頬張る。

全体ミーティング終了後に松本くんと現場へ。ちょうど地盤調査の作業をやっていました。

自然光の様子や周囲の道路状況等現場には重要な環境情報がたくさん。特に雪による自然光の反射はより光の問題を複雑にします。観察と創作は一体となって進めなければなりません。それにしても足跡のない雪面をみると走り出したくなるのは何故だろう。思いっきり走ってしまいました。あー気持ちよかった。

夜の便で東京へ戻る。途中から本を開きながら眠っていました。

東京から千歳へ

朝の便で北海道へ向かう。

機内読書は

東京から考える―格差・郊外・ナショナリズム
東 浩紀 北田 暁大
日本放送出版協会 (2007/01)
売り上げランキング: 1185

ベースとなる視点はそれぞれの著書で既に示されたものではありますが、微妙な変化が読み取れたり生々しい告白がされていたり、二人の単独の著書にはない面白さがあります。

到着した千歳は少し吹雪いていてやはり寒い。空港で松本くんと合流してK社へ。まずはウェブに関する打合せ。システムの問題点からリニューアルの方向性について。単にウェブについてだけでなくデザインプロセス全般を考察しなければなりません。続いて夜からは建築の打合せ。構造、オペレーションを含めた最終的な段階に突入しています。打合せは深夜まで続く。

セッション

今日は今回のATAKツアーの最後を飾るspecial gig at superdeluxeに行きました。前回のUNITとは違って少しリラックスした雰囲気の中でセッションを観るーという大変贅沢な時間。とは言ってもセッションそのものは予測不能で何ともいえず心地いい緊張感に包まれておりました。先日のUNITではちょっとだけだった灰野敬二さんが今日のセッションでは大活躍。一人だけ前にセッティングしていたのでメンバー全員でやっている時はバンマスのよう。(エバラくんとも話したけど何て豪華なメンバーだ)Pan Sonicイルポの痙攣プレイは今日も全開でやっぱりかっこよかった。今回の一連のライブで僕の聴覚は間違いなく拡張したと思います。

残念ながらPPVを観れませんでしたがPRIDE.33は激震でしたね。シウバも五味も敗れるなんて。それぞれに勝ったダン・ヘンダーソン、ニック・ディアスが共にカルフォルニア出身ということで異常に盛り上がったのでしょう。シウバが負けたことでミドル級が動き出しそうで面白くなってきました。やはりダンヘン×ショーグンが次の目玉でしょうか。


引き出す

頭の片隅にありながら気づかぬフリをしていましたが今年もリミットが近づいてきました.....確定申告が。今日は税理士Sさんと打合せをしました。といってもまだ何も手をつけていないので、「今年もよろしくお願いします。で、いつまでにまとめてお渡しすればいいのでしょうか?」という程度のお話でしたが。まずはSさんと顔を会わせてハッパをかけてもらってからようやくエンジンがかかるのです。これも毎年思うのですが、次年度こそはこうならないように毎月整理しよう。(ってもう既に2ヶ月過ぎてる!)

その後、d-laboの引き出しのサンプルができたのでシミュレーションをするために川崎の秀光さんへ。

家具としての造作とセンサー及びLEDの取り合いについて動かしたり貼ったり切ったり描いたりしながら細かく調整する。やっぱり触って動かすことで見えることはたくさんあります。本当はもっと早くこのシミュレーションはやるべきでした。

引き出すという行為は認知の問題としてJAM HOME MADE_2nd以来こだわっているテーマです。狭い限られた物理的なハコと引き出すという行為から多様なコミュニケーションが生まれるべくもっと動かしてみます。

ATAK NIGHT 3

松本くんとFRAMES NAKAMEGUROでプロジェクトB(仮称)の打合せ。ここは無線LAN&禁煙席完備な上にテーブルも広めなので最近打合せによく使います。プロジェクトの中で創るためのフォームがなければそれ自体も自分たちで創りましょうーというようなお話。後は多視点を持つための具体的方法を話し合う。

夜はUNITで行われたATAK NIGHT 3 anti fourier/instabilityへ。ちょっと遅れて行ったのですが、ちょうどエバラくんがスタートしたところでした。そらからラストのPan Sonicまで怒濤のパフォーマンス。ATAKをスタートから見て来てかなりのライブを体験していますが今回が間違いなくベスト!です。渋谷くんはインスタレーションを重ねたりしたことで明らかにライブも変わってきたと思う。「徹底的に磨き上げられた音」という特徴は当初からのものですが、それら磨き上げられた音の運動によって空間の重力が変わるかのような感覚。すごかった。その後シークレットとして登場した灰野敬二さんのパフォーマンスも異常に盛り上がり、さらにトリで登場したPan Sonicで轟沈!いやーPan Sonicめちゃくちゃかっこいいよ。エキソニモによる映像もよかったし、久しぶりに揺さぶられ続きの激燃え(含む萌え)ライブでした。堪能ー。

元Panasonic

朝から打ち合わせ等であちらこちらに移動。夕方からはd-laboの定例に少し遅れて(ごめんなさい)出席。今日からd-laboで働くスタッフのみなさんも参加されました。みなさんすごく前向きでこのプロジェクトへの意気込みが感じられました。彼らのモチベーションが下がらないような現象を起こしていけるようにさらに考えて創ります。

定例終了後、UPLINKでのシンポジウム『anti fourier/instability』へ。既に整理券待ちの ATAKファンで一杯でした。エキシビションを見ながら待っている感じ。今日の出演はミカ・ヴァイニオ(Pan Sonic)、イルポ・ヴァイサネン(Pan Sonic)、フランス・デ・ワード(Goem)、渋谷慶一郎(ATAK)で司会が佐々木敦さん(HEADZ)。Pan Sonicの名作vakioはカールステン(noto)のspinと共に当時の僕に衝撃をあたえた1枚です。音はもちろんジェケットのアートワークや名前(元々の名前はPanasonic!!)も全てが秀逸でした。渋谷くんも言っていましたが、ミカもイルポも声がかっこいいー。(佐々木さんの明るい声とは対照的)ポンポンと弾む感じではありませんでしたが、何だかキャラクターをよく現しているようなシンポジウムで面白かった。通訳のドミニク・チェンさんは大変そうでしたが。

明日のUNITでのライブが楽しみです。

Vakio
Vakio
posted with amazlet on 07.02.23
Pan Sonic
Blast First (1995/09/21)
売り上げランキング: 41058

進行形

今日はずっとATAK展の現場設営。大量のアーカイブデータを出力してから現場のUPLINKへ。学生のヘルプの人も集まってくれましたが、肝心のモノが揃わず始めはスローペース。モノが揃って全体のシミュレーションをやってからは一気にガーッと進みました。

このエキシビションでは立ち上げ前からの様々なプロトタイプ&没案から逢坂くんによる映像や最新のテイラー装置によるインスタレーションまで、本当の意味での進行形ATAKが見えますよ。みなさんこの週末はぜひUPLINKへ。(〜2/26まで)

終わったのは深夜でしたが、最後まで残った渋谷くん、マリア、エバラくん、中村くんとですぐ近所で焼肉を食べて解散。手伝ってくれた学生さんも含めて関わったみなさんお疲れさまでした。それからmattに戻って少し作業してから帰る。

そういえば「サッカーU22日本代表×U22アメリカ代表」が行われていましたね。見れなくて残念。あまりいい内容ではなかったようですが。平山はやっぱり使うんだ....。間近に迫ったアジア2次予選が心配です。

Comedy Football

d-laboのプロジェクトブログが公開になりました。このブログ自体もd-laboの環境制作となります。生きていくプロジェクトとは「設計図を描き換え続ける」ことだと思います。これは建築やインテリアのことだけを言っているのではありません。

ちょっと時間が足りないために計画を見直さなければならないことが出てきました。時間の問題だけではありませんが。うーん...。

これを見たらみなさんもきっとサッカー好きになると思いますよ。(はてブより)
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.youtube.com/watch?v=C45htVFq7Ro

前陣速攻型

午前は秋葉原の「akiba1LDK+檜風呂」でD氏と打合せ。完成してからも続いている補修工事等の現場確認。よく考えたらこのプロジェクトずっと続いているからまだ撮影もしていません。近いうちに逢坂くんにお願いして映像を撮りたいと思います。

その後同じ秋葉原のビジョンテクノネットに移動してDGNの藤元くん、松茂くんと助っ人の田中くんらと打合せ。d-laboのコンテンツのシミュレーション。

実機で動かしてみてより楽しみになってきました。

mattに戻って中原さんと打合せ。中原さんはHAPPENINGのスタッフやmattの短期スタッフをやっていました。久しぶりに会って地域活性を含む面白そうなプロジェクトの話等。

夜はフジケンさんやノリちゃんらと新大久保のスンデ家でお腹一杯おいしい韓国料理を食べて、新宿で数年ぶりに卓球。フジケンさんと「ピンポン」ばりの真剣ラリーで盛り上がる。僕はペコと同じく右ペンの前陣速攻型です。卓球面白ー!対戦相手求む。

ピンポン (5)
ピンポン (5)
posted with amazlet on 07.02.17
松本 大洋
小学館
売り上げランキング: 16921

まずは動かす

西麻布でd-laboのコンテンツ・デザインの打合せ。単にハコやwebを作るのではなく現象を起こすことが重要であることを再確認した上で全体定例会議へ。不確定で不安なことは色々ありますが、このプロジェクトは動かないと、アクションを起こさないと意味がありません。まずは動かしてみましょう。

サッカー日本代表の今年初の合宿が始まっていますね。今回の注目は初招集の藤本淳吾(清水エスパルス)あたりでしょうか。ただ、オシムも言っていますが能力ある選手が同じタイプ(特にMF)ばかりでちょっと面白みにかけますね。それは面白みだけでなくチーム力の問題でもあるのですが。復帰の中沢と闘莉王は並び立つのでしょうか。それも楽しみですね。
http://www.jfa.or.jp/daihyo/daihyo/news/070216_02.html

スピード

午後から新宿でプレゼンを含む打合せ。その後sign代官山でjakobのプロジェクトについての打合せ。トランジットの木村さん、中村さんとjakob側のスタッフ熊野御堂さん。プロジェクト実現のためにいろいろ話し合う。それからmattに戻ってd-laboの施工に関する打合せ。創作の妨げとなることは一切不要です。共通の目標を再確認。

SONYのBRAVIAのサイトで先日のインタビューがアップされました。BRAVIAの色再現性は本当にすごいです。サッカー狂としては次はスピードにトライしてもらいたいです。

d-labo@midtown現場日記003

d-laboの現場からお伝えします。天井は一部下地まで、壁は骨組みまで進んでいます。先週は鳥小屋状態だったエントランス部は肉付け(モルタル下地)まで。

今回はエントランス以外はほとんど間仕切りがないのですが天井や床と照明、そして人の動きによって動的に変化するボリュームを起こすことにトライしています。

ソフト&ハードを支える配管・配線は見えない隙間を埋め尽くすかのようです。

写真にところどころドットのように写っているのは現場の粉塵です。工事のみなさんちゃんと防塵マスクつけてやってくださいね。

都合のいい真実

寒い北海道が戻りましたが東京は暖かいというより暑いくらい。戻り次第いくつかの打合せ。

不都合な真実
不都合な真実
posted with amazlet on 07.02.12
アル・ゴア 枝廣 淳子
ランダムハウス講談社
売り上げランキング: 3

が書籍・映画共に好調のようです。書籍の方を見ましたが、豊富なヴィジュアルを使った分かりやすい視覚表現で温暖化問題に関心を持つ(気づく)きっかけにはなると思います。ただ、ゴア氏の本というのであれば、なぜこれだけ温暖化問題が表出してきても政治(特にアメリカの)がアクションを起こせないのかーという問題にもっともっと深く鋭く切り込んでほしかったです。単に「ブッシュ+チェイニー政権」を批判するだけでは全く意味がない。じゃあ政権が変わったからといって根本的に解決するのかは疑問です。科学者でもなく社会活動家もない政治家としての彼にしか語れないところはそこにあるのだから。「一瞬だけ大統領になったアル・ゴアです。」というジョーク(?)も全く笑えません。

進化

引き続きプロジェクトB(仮称)の打合せ。カフェメニューの試食会。デザートが超美味しかった、って楽しんでいるだけで試食になっていませんね。スープも個人的にはとても気に入りましたが、今度のお店ということで考えると少しターゲットを修正した方がいいかもしれません。続いて今回準備してきたwebについての提案。これに関しては潜在力を発見していくことなのでとても楽しみです。

その後、昨日からの建築の問題がやはり大きく急遽札幌に行っていた潮さんを呼び戻して全体会議。潮さんも僕が感じていた危機感を共有していたので逆にいい契機になりました。潮さんと二人で方向性とプランの擦り合わせをしましたが、圧倒的にプロジェクトはよい方向に向かう。時間的な困難は大きいですが、今回の一連の打合せは非常に有意義だったと思います。

雪は天から送られた手紙である

約1ヶ月ぶりの北海道出張。

数日前までは北海道も暖かかったようですがもうすっかり雪景色。着陸した時は吹雪いていました。寒い。

プロジェクトB(仮称)の建築の全体打合せでしたが、ここにきて大きな問題が発生。これは部分の対処だけでは進めるわけにはいかないでしょう。じっくりーという時間はありませんがよく集中して考える。

夜降ってくる雪と積もっている雪を見ながら中谷宇吉郎が読みたくなりました。

雪
posted with amazlet on 07.02.11
中谷 宇吉郎
岩波書店
売り上げランキング: 3758

バルバラ異界

『バルバラ異界』読破。実は萩尾望都を読んだのは初めて。

バルバラ異界 (1)
バルバラ異界 (1)
posted with amazlet on 07.02.09
萩尾 望都
小学館
売り上げランキング: 3870

SFは大好きなのですが、ファンタジー系は苦手で萩尾望都にもそんなイメージを持っていました。ところが読んでびっくりのハードコアSF!絵のタッチに惑わされてはいけません。最後は少しだけ閉じたように感じてしまいましたが、それでも傑作です。先日の荒川修作さんの話を思い出す。他の萩尾望都作品も読んでみたくなりました。

今日はいくつか打合せをしてそれ以外はひたすら提案資料を作る。創作を創作のプロセスの中で現語で伝えるというのは難しいものです。

d-labo@midtown現場日記002

工事は今のところ順調に進んでいます。今日は最初の重要ポイントであるエントランスの骨組み確認。

骨組だけだと何だか鳥小屋みたいですね。ドームの形状、ボリューム共問題ありませんでした。竹中のみなさんに散々おどかされていたので、想定通りにできているのを見てほっとしました。(というかこれは竹中の心理的戦略かw)ディテールの注意点だけ施工サイドと再確認。

天井の骨組みもかなり進んでいます。これから壁の骨組みも建ってくるとボリュームが現れてきます。

現場の帰りに撮った共有トイレのインフォメーションサイン。インフォメーションも行為のデザインなのになーと思う。

大失敗

d-laboのライブラリー他の打合せで北山創造研究所へ。今日のメンバーは北山創研若手チームと幅さんら。『hyper library』はd-laboヴァージョンを皮切りに様々な地点に出現していく予定です。そしてそれらがゆるやかに繋がって『超hyper library(仮)』になっていきます。ライブラリー以外についても意義あるお話ができました。全体定例では部分がこぼれることもあるので、各々で常にフィードバックを忘れないようにしなければ。

夜遅くからは新宿のとある現場の現調に。身体を使っての情報の読み取り。極めて小さなスペースですが、やはり現調はとても重要です。

大失敗
大失敗
posted with amazlet on 07.02.07
スタニスワフ・レム 久山 宏一
国書刊行会
売り上げランキング: 7773

を読み始めましたが、何だかすごいよこれ。レムおそるべし。

疾風のドリブラー

d-laboの濃い定例の後、秋葉原で渋谷くんらと打合せ。JAM HOME MADEから続く「空間と音」への探究を深化させるべく。内容はいずれまた公開していきます。

オーストリア1部リーグザルツブルクの宮本と三都主にはほとんど関心がありませんが、フランス2部リーググルノーブルの梅崎司と伊藤翔は本当に楽しみ。日本企業がオーナーだとかキャラクターを高橋陽一が描いているとかはどうでもよくて、二人のプレイを早く見たい。特に疾風ドリブラー梅崎は世界一あたりが激しいと言われるフランス2部リーグでさらに磨きがかかるでしょう。ヨーロッパ各リーグが少々低調気味に感じられる中、二人がどんなプレイをするのか楽しみです。

民衆防衛とエコロジー闘争

松本くんと中目黒のFRAMESで打合せ。情報のアーキテクチャについて。環境化する「ファインダビリティ findability」をどう創っていくか。

その後、久々の深紅プロジェクト(仮名)の打合せ。整理する必要はなく制作行為をそのまま現せればいいのですが、それがなかなか難しい。アニキはMacBookのブラックをコピー/プリンターのおまけでもらったそうです。いいなーマットブラック。

ヴィリリオの新著の装丁がかっこいい。

民衆防衛とエコロジー闘争
ポール・ヴィリリオ 河村 一郎 沢里 岳史
月曜社
売り上げランキング: 92487

カバーのヴィジュアル・色やタイポもいいのですが、この大きさが絶妙!書店で手に取った時にも、持ち歩いて読む時にも気持ちのいいサイズです。バートルビー―偶然性について [附]ハーマン・メルヴィル『バートルビー』の装丁も秀逸でしたが、月曜社は頑張りますね。

そういえば池上さんの本はどうなっているのだろう。

d-labo@midtown現場日記001

六本木のtokyo midtownでd-laboの内装工事が始まりました。少し前から始まってはいたのですが、墨出しということで今日から現場日記をスタートします。2月中からd-laboのブログが始まりますが、その段階でこの現場日記はそちらに引っ越す予定です。

今日の現場はこんな感じ。

墨出しとは工事の進行に必要な線・寸法等を表示することで、分かりやすく言うと工事現場に実寸で図面を描くようなことです。

現場は楽しいですよー。終わらない現場、無限現場というものが実現できるのならばそれが真の制作行為といえるのではないか。

スーベニアフロムトーキョー

d-labo定例。デバイスのモックが上がってきました。

さわってまわして、さてこれは何でしょう?ってまだ内緒です。そらからデザインについてのディスカッション。複数のレイヤーの中で関係性を作っていく場合に情報は潜在させた方が体験としての多様性につながります。それを再度確認。

終了後、国立新美術館のミュージアムショップスーベニアフロムトーキョーのレセプションに行きました。国立新美術館自体のレセプションには行けなかったので今日が初めてでした。

建築はやっぱりというか<箱>でした。(ちょっと歪んでいましたが)スーベニアフロムトーキョーはBACHの幅さんがブックディレクションをやっています。何だかうちにある本もたくさんありましたがグッズも交えて独自に編集されていて面白かった。今日は人が一杯でよく見れなかったので今度またゆっくり見に行こう。

会場でDGNの藤元くんに石川直樹さんを紹介される。d-laboでの協力の可能性について軽く話しました。石川さんは本当にナイスガイでした。でも服の上から見る彼の体は意外な程きゃしゃに見えました。脱いだらスゴいんだろうけど。

空の青み

大崎でBRAVIA web siteのインタビューを受ける。SONYのハイヴィジョンテレビBRAVIAで実際に映像を見ながら色々お話をするというもの。これだけ色彩=光にテクノロジーサイドから追求しているのなら、テレビを見る空間全体の光の行為を考えなければなりませんーというような話しをしました。見たい映像として『さらば、わが愛/覇王別姫』、『ブルー』、『シェリタリング・スカイ』、『映画史』等の映画やアマゾンや深海のドキュメンタリーを希望していましたが、結局見ることができたのはこれでした。

さらば、わが愛/覇王別姫
角川エンタテインメント (2005/11/25)
売り上げランキング: 5062

多彩な赤を見たいと思ってリクエストしたのですが、話しながら見ていて、突然現れた明け方か宵の口の空の青みがはっとするくらいきれいでした。これで毎週サッカー見たいなー。

その後中目黒のBACHへ行き、今度はVAGANCEの対談。BACHの幅さんと「本のある生活」について。幅さんとは今進行中のd-laboプロジェクトでも一緒にやっていますが、色々話したいと思いつつ打合せ以外でゆっくり話す機会があまりなかったのでほとんど雑談みたいになってしまいました。途中はたと気になって編集の富田さんに確認しましたが「そんな感じでいいです」とのことでしたので、そのまま最後まで対談というのを忘れて話す。後半はマンガそれも『ONE PIECE』の話しで燃え上がる。対談終了後、勢いそのままで幅さんとその友人たちと富田さんとで食事に行きましたが、ADの山野さんらと今度は『NARUTO』や『ジョジョの奇妙な冒険』で熱く話す。山野さん面白過ぎ。それにしてもマンガの話しをすると無性にマンガが読みたくなりますね。

スイーツ欠

午後からずっとd-laboの施工関係の打合せが続きました。現場施工も動き始めています。といってもまだ解体と墨出しが一部終わっただけですが。竹中工務店の現場責任者がこの段階で替わったりして少々混乱していますが、みなさんそういう状況を何度もくぐり抜けて来ている方々なので大丈夫でしょう。今日は打合せの中で話しながら問題を出していきその場でどんどん即断していったので終わった頃にはスイーツ(糖分)欠状態。前の機材の打合せを含めてほぼ5時間休憩なしの打合せでした。

「Google、電子書籍レンタル・販売を準備中」
http://japanese.engadget.com/2007/01/23/google-ebook-agenda/

いよいよ間近のようです。電子書籍の出現によって紙本も進化していって読書体験がより豊かになればいいと思います。そういう本の環境を創っていきます。

第三の眼

あるプロジェクトのブレストで港千尋さんに久々にお会いしました。港さんは今年開催されるヴェネチア・ビエンナーレの日本館のコミッショナーをされています。
http://www.jpf.go.jp/venezia-biennale/art/j/52/
そのため今年は特に多忙のよう。

港さんはいつも軽やかに境界を繋いでいきます。何か決まった領域と領域の境界というのではなく様々な境界にふわりと立ちつつそれらを繋いでいくという感じ。実際に時代の境界や社会の境界を歩いて撮り続ける中で獲得したであろう『第三の眼』と『考える皮膚』は柔らかな笑顔をたたえつつも強烈に鋭いです。特に様々な領域の人々が集まっての話しの時はそのスタンド能力は異常に高まります。d-laboのこともちらりと話しましたが一緒に面白いことができるかもしれません。

第三の眼―デジタル時代の想像力
港 千尋
廣済堂出版
売り上げランキング: 118184

自由意志

午前中ENDO照明の夏堀さんと打合せをしていたらTRICOの佐伯くんが訪ねてきた。ちょっと久しぶりだったけどまた背が伸びたんじゃないかw(ちなみに彼の身長は約2m)プロジェクトをより有効に進めるためには、デザインコンサル的なところから取り組まないとだめなんじゃないかーというような話しをする。

午後から下條信輔さんの連続セミナーUTCP連続講演会 行為、意志、意識—主観経験の神経科学の最終日に行きました。初日の第一回に行っただけで第二回以降は行けなかったのですが、今日は何とか時間がとれました。元々のストックもない上に途中出席していないので話しの前提とされているであろう部分から分からないところが多々ありました。そんな中でもpartial directed coherence(時間遅れのある相関から脳の異なる部位間の因果関係を想定する方法)やプラシーボ効果の実測データは興味深かった。それから池上さんの「あらゆる意味で本質的なcausation(因果関係)はない」という言葉が印象に残りました。後半は「自由意志」そのものについても言及されましたが、「自由意志」という言葉そのものが矛盾しているように感じます。池上さんが投げていた「身体性ー環境を創っていく」の問題にはまだまだ切りこまれてはいません。僕自身はそこに一番興味があります。創造と研究の重なりとしてのプロジェクトを立ち上げたいです。

光の行為

あるプロジェクトの色についての検証。ゲーテは色彩論で「色彩は光の行為である」と書いていますが、色彩を考えるということは光を考えることであり、光を運動として捉えて環境として観察しなければなりません。色彩計画や照明計画はCGや解析ソフトの進歩で以前に比べたら格段にレベルは上がりましたが、それでも本質的にシミュレーションと呼ぶにはほど遠いレベルだと思います。今回特に悩んでいるのはテクスチャによる反射・吸収について、特に自然光の影響が大きい中での境界の組み合わせによるそれらの変化。これらがほとんど予測不可能。予測不可能であることを前提に状況を創っていかなければなりません。難しいです。

夕方、渋谷のUPLINKで打合せ。ATAKが2/22に行う「anti fourier/instability」シンポジウムに合わせて開催するエキシビションについての打合せ。現場をチェックしたり展示方法の方向性について話したり。ATAKの軌跡が見れる貴重なエキシビションになると思います。お楽しみに。

see you

今日は朝7:30(!)からK社社長と松本くんと品川にて打合せ。この時間だとまだラッシュ前なんですね。よかった。社長との打合せは短時間でしたがその後松本くんとロングミーティング。早起きして朝ご飯食べて頭使ってー快調かも。

それから一度mattに立ち寄った後、d-laboの定例ミーティング。Yさんに「leeさんのブログって、○○食べておいしかったーというのばかりですね」とか言われてしまいました。そんなに多いかな?僕はグルメでは全くありませんが食いしん坊なのは間違いありません。d-laboは段階的にかなりの拡散状態にありますが、瞬発力と柔軟性でしっかり事象を捉えなければなりません。

夜はスウェーデンに帰るjakobのさよならパーティだったのですが、仕事が終わらなかかったので顔だけ出して挨拶して戻る。

先日偶然入ったカフェで聴いて思い出してからmattではこれがヘビロテです。

Preludes, Airs & Yodels
Preludes, Airs & Yodels
posted with amazlet on 07.01.18
The Penguin Cafe Orchestra
Ambient (1996/07/22)
売り上げランキング: 1312

ウォークマン(カセットテープ)でよく聴いていたなー。

主観の特権性を疑う

下條信輔さんの連続セミナーUTCP連続講演会 行為、意志、意識—主観経験の神経科学に行きました。下條さんはカリフォルニア工科大学生物学科の教授で、サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤等、認知科学や神経科学に関する優れた入門書を書かれています。

本来は事前登録が必要なのですが池上さんにお願いして入れてもらいました。ありがとうございます>池上さん。今日の第一回でまずは下條さんから「主観の特権性」について様々なポイントから疑問が提示されました。意識の連続性についてや記憶の確信度へのの疑い等いずれも興味深い。そしてついにはクオリアそのものすら疑い得る?ーというところまでこのセミナーで突っ込むようです。が、しかし第一回はセミナー全体のガイダンス的役割でそれぞれの踏み込んだ考察は第二回以降に。残念ながら僕は打合せがあったのでそこまででした。連続セミナーなのに次に行けるとしたら最後の回くらいしかありません。うーん。

それからsign代官山に猛ダッシュで向かい、トランジットの中村くんと木村さん、そしてもう一人の中村さんとDNMのjakobとで新プロジェクトの打合せ。近いうちに東京の夜に白夜が体験できるかもしれません。まだまだ乗り越えなきゃならないことはたくさんありますが。

スンデ家

土曜の夜、前田くんやみさちゃん達と新大久保のスンデ家に行く。元々前田くんたちに教えてもらったお店で、韓国料理では一番のお気に入り。店名になっている「スンデ」とは豚の腸にもち米やタンミョン(韓国春雨)・豚の血などを詰めたもので、このお店の自慢料理。本当においしいです。今日はスンデクッパやポッサムや大豆のスープ(名前を失念)等をお腹一杯食べました。いろんなものが食べたいけれど一品がすごいボリュームだったりするので(メニューによって差有り)できれば4人以上でいった方がいいです。ここまで何を注文してもおいしいお店ってなかなかないと思う。食べた翌日にまた行きたくなってしまった。

なぜか話題は柳美里の『石に泳ぐ魚』訴訟問題から表現の自由について。喋りながらもマイゾンビはスンデ家の味をしっかり堪能していました。

摩擦力

朝から千歳の事務所でプロジェクトB(仮称)の全体打合せ。昼食休憩の後にたくさんのパンの試作をみんなでチェック。K社長の考えで、お腹が空いている時ではなく食後のお腹一杯の状態でも美味しく感じられるかーという試食でした。パン好きの僕にとっては満腹状態もほとんど関係なくほぼ全てを完食。もちろん香りや口当たり等もよく味わいながらいただきましたよ。美味しいパンはそれだけでお客をよびます。これからまた検討・改良・試作が重ねられていきます。

一つのプロジェクトでやり切る、出し切るということは最終的に形や流れを成していくものを遥かに超える深度と速度で思考・運動しなければなりません。つまりプロジェクトにおいて創作していく、現していく過程で摩擦力のような抵抗が働きエネルギーは減少するからです。特に要素が分散している場合にその目に見えない摩擦力は大きくなります。多様な要素が絡むプロジェクトは当然ながら接する面が大きくなりますから。もっと重さ(深度)とスピードを。

帰りの機内読書は

放射線利用の基礎知識
東嶋 和子
講談社
売り上げランキング: 22336

でも途中で眠ってしまいました。

雪だ

久しぶりの北海道出張。機内では書類制作のため読書はできず。千歳空港に到着すると周囲は雪でした。

空港でF氏や潮さん、松本くんらと合流して恒例の味の一平へ直行。ここの味噌ラーメンは他のどこの味噌ラーメンとも味が違っていてすごくおいしい。でも異常に熱くてネコ舌の僕はいつも食べ終わるのが最後になってしまいます。お腹一杯になった後は千歳の事務所でプロジェクトB(仮称)に関するいくつかの打合せ。

夜食事のために外に出てみると温度計が-7.4℃と表示されていた。もう寒いというより痛いという感覚。ホテルに戻った後、深夜まで松本くんと熱く抱擁!?ではなく熱く語る。

もうしばらくお待ちを

待ちに待ったiPhone登場しましたね。
http://events.apple.com.edgesuite.net/j47d52oo/event/

僕はSony EricssonのA5404Sという少し古い携帯をカメラ機能が壊れて使えなくなっているにもかかわらず使用してきました。それは今持ちたいと思える携帯電話が全くなかったためで、出る出ると言われていたiPhoneを心待ちにしていたのでした。さてそのデザインは..うーん、これは触ってみないと分からない。筐体のシンプルさやインターフェイスの快適さというのは触らないと何とも言えないですね。単なる視覚的なプロダクトデザインでないのはAppleとしては当然ですが、それだけでも他の携帯電話とは格段の違いを感じてしまいます。が、それは他の携帯電話のデザインが酷過ぎるという話しです。(auとか悲惨です)何にしても久々に激しく興味を惹かれるガジェットであることは間違いありません。まずは一刻も早く日本でも出してくれ。

へび道

谷中あたりを歩く。天気がよかったため谷中ネコ達がだんだん階段に大集合していました。みんなネコ相が悪くてまるでプリズン・ブレイクのよう。

犬を連れていたカップルの男の方が近づいたネコを足蹴にしていて超ムカついた。ネコ好きの老人のみなさんと一緒に周りを囲んだら引っ込めていましたが。

薄暗くなってからへび道を歩く。細くてうねうねとしたこの道はかつては藍染川という川だったらしい。住宅が密集した通りなのですが、隣接した家が平行に並んでいるところがほとんどない。中には一軒の家の途中でくの字に曲がっていたりもします。車は侵入禁止ではなかった(はず?)のですが、こんなに車に不便な道はないでしょう。フフフ...。多くの道が車に便利に、人やネコや自転車に不便になっていくのですがこれはいいですね。これからはもっと車に不便な道を!

エトオ

久しぶりに松本くんと北海道プロジェクトの打合せ。部分が動いて全体の様相も変わって来ているようですが、まだまだ収束する段階ではありません。しなやかに、そして爆発的な瞬発力で。

しなやかで爆発的な瞬発力といえばFCバルセロナのサミュエル・エトオSamuel Eto'o。早くケガから回復してまた疾風のようにゴールを決めてほしいです。
http://youtube.com/watch?v=zAaX8Uaf7Es

原子力的な日光の中で

明け方まだ暗い時間なのに外の眩い光で目が覚めました。ぼーっとした意識の中で最初は雷かと思ったのですが光は明滅することなくどんどん明るさは強くなり外壁を通り抜け全てのモノを通り抜けて僕の身体は強烈な白光に完全に包囲される。重力は感じられず水平垂直が分からない状態で「ああ、これは原子力の光だ...」と思ったところでまた目が覚めました。これが今年最初の強烈に記憶に残った夢です。「核」論を読んでから原子力関係の文献をちょろちょろ読んでいたからでしょう。我ながら単純過ぎる。

原子力といえば仁科芳雄往復書簡集〈1〉現代物理学の開拓 コペンハーゲン時代と理化学研究所・初期1919‐1935が出ていますね。近く刊行予定の〈3〉は特に読みたい。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070105k0000e040072000c.html?in=rssw

諸君!それでも正論か

お正月らしいことは何もなかった正月休みはあっという間に終わり、内も外も当たり前に動き始めました。お正月はどっぷり読書をーと思っていましたが何だかバタバタして没頭できませんでした。

雑誌をあまり読まなくなりましたが、最近論座がちょっとおもしろい。宿敵である読売の総帥ナベツネ氏が登場したあたりからでしょうか。ナベツネ氏と若宮啓文氏 (朝日新聞論説主幹)の対談自体は薄く押し広げて重なった部分の拾いあいという部分は多分にありましたが、ナベツネ氏が登場したというだけでもマスメディアにおいては画期的でした。その後も「諸君!それでも正論か」や最新号の「蔓延するニセ科学」等おもしろい企画や切れ味鋭い記事がいくつかありました。今やあらゆる方向から叩かれている朝日新聞ですが、論座や新書で挽回できるのでしょうか。

論座 2007年 02月号 [雑誌]

朝日新聞社出版局
売り上げランキング: 2616

初買い

公私共々年賀状を書くのをやめてから久しいので、当然ながら年々来る年賀状も減っていきます。そんな中でもお送りいただいている皆さまへはこの場をかりてお礼を申し上げます。どうもありがとうございます。

年賀状に限らずお正月らしい行事とは無縁ですが、二日初売りということで八重洲ブックセンターに行きました。たまったEdyがあって、Edyを使える書店で大きめのところが八重洲ブックセンターくらいしかなかったので。久しぶりに行ったのですが、リニューアルをしてビル全体がまるごと書店になっていました。(2005年9月にリニューアルしたそうです)場所柄ビジネス書が充実していますが、鹿島建設グループということもあり建築・土木書にも力が入っています。建設会社のグループ書店なのだから書店建築としてもっと工夫がほしいところです。特に照明は照度、色温度共に本を見る上で適していない。こんな当たり前のことをどうしてちゃんとやらないのか分からないです。

生命 最初の30億年―地球に刻まれた進化の足跡
アンドルー・H. ノール Andrew H. Knoll 斉藤 隆央
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 7541

情報時代の見えないヒーロー[ノーバート・ウィーナー伝]
境界知のダイナミズム
NHK問題

等を購入。とりあえず休みの残りの時間は読書します。

新年

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。matt | atlasも地道に進化していきたいと思います。

大晦日の夕方からは恒例の格闘技TV観戦。K-1 PREMIUM2006 Dynamiteはもう完全にTBSのショー番組になりました。単に演出的にというだけでなくマッチメイクから試合内容までが全てがそのように感じました。一方地上波なしでスカパーのPPVでの観戦となったPRIDE 男祭り 2006ですが、ライト級の充実ぶりが際立っていました。今年はライト級トーナメントが開かれるので楽しみです。ヘビー、ミドルでは再戦でしたが「ジョシュ×ノゲイラ」が断然クオリティが高く面白かった。ただヘビー、ミドル共に新しいファイターが出てきてほしいところです。両方合わせてのベストバウトは「曙×ジャイアント・シルバ」。というのは嘘で「ジョシュ×ノゲイラ」、「川尻×メレンデス」のどちらかかな。グラップラー青木の技もすごかった。ミルコのUFC移籍等PRIDEも様々な不安要素を抱えていますが頑張ってもらいたいです。

白夜

たまっていた書類をまとめて仕上げる。夕方はDNMのjakobと新プロジェクトの打合せ。スウェーデン、北欧についての様々な考察。jakobはとても議論好きなのですが僕の英語力が全く不十分で申し訳ない。

スウェーデンをはじめとする白夜の国々は図書館が進んでいて、かつてこんな本が出ていました。

白夜の国の図書館〈Part2〉
図書館計画施設研究所
リブリオ出版

来年ストックホルムに行けるといいなー。

瞬発力

打合せやらアップしなければならない件がいくつかまだ残っているんで納めとはいきませんが、年末らしく大そうじをしてスタッフの森山さんといろは寿司で「今年もお疲れさま、来年はもっと頑張りましょう!」会。個としてもチームmattとしてもやりたいことはたくさんありますが、そのために超えなければならないこともまた多し。個人的には瞬発力をもっともっと高めたい。思考と運動の瞬発力を共に。

フィードバック

年内最後のd-labo定例ミーティング。いくつかの展開と少しの見直し点について。開放性を持つ動的なプロジェクトにおいてフィードバックは非常に重要です。それは負のフィードバックによる安定化という側面だけではありません。

フィードバックといえばサイバネティックス、サイバネティックスといえばノーバート・ウィーナー、ということで

情報時代の見えないヒーロー[ノーバート・ウィーナー伝]
フロー・コンウェイ ジム・シーゲルマン 松浦 俊輔
日経BP社
売り上げランキング: 132109

が出ていましたね。読みたい。

視えない世界

品川でK社社長と打合せ。しばらく一時停止になっていたプロジェクトが再始動です。開放性と構造化をシームレスに考える、そして多レイヤーを繋げるコミュニケーションの持続を。

その後、sign代官山でDNMのJakobと会う。「秋葉原一緒に行こうよ!」とか言われるのかと思いきや、あるプロジェクトについての相談でした。Jakobは僕と一緒にやりたいと思ってくれているようですが彼に決定権があるわけではないのでまだどうなるのか分かりません。一般的にプロジェクトに関する決定権を持つ人がそのプロジェクトの可能性を事前に狭めてしまうことが多い気がする。当然ながらそのようなプロジェクトに僕が関わることは少ないです。

先日触れたダーウィンの悪夢についてインタラクティヴ読書ノート別館の別館経由でこんなエントリーが。
http://d.hatena.ne.jp/dojin/20061221#p2
うーん。世界は本当に視えない。

Krispy Kreme Doughnuts

sign代官山でトランジット松波さんとd-laboのPRについての打合せ。途中から北山創造研究所の山口氏も加わりました。伝わる言葉、分かる言葉について考える。

そこに松波さんの友人が素晴らしいものを持って登場。

先日新宿にオープンしたばかりのKrispy Kreme Doughnuts。1時間半も並んでゲットしたそうです。たまたまそこにいただけでしたがありがたくいただきました。

僕がいただいたのは「チョコレート・グレーズド・クルーラー」(中段右から二番目)というドーナツだったのですが、チョコレートアイシングはとても甘くてふわっと軽いドーナツ本体との組み合わせが絶妙ですごくおいしい!おいしいスイーツはいくら増えても大歓迎です。

つまるところ

「便秘と大腸がんは無関係」だそうです。
http://www.asahi.com/health/news/TKY200612200287.html

たいして気にしていなかったつもりですが、ちょっとほっとしました。僕は生まれながらの慢性便秘で、
食べる量>>>うん○の量
という感じです。一体どこに行っているのでしょうね。本当に不思議。血液に混じりあっていたりしたらいやだな。

今日も打合せの連続で脳内の血液もつまりそうでした。

OTAKUストア

amazonがOTAKUストアをオープンしたそうです。
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20061218/amazon.htm

なのですが、amazon.co.jpのtopにはおたくのおの字も出ていません。どういうことなのでしょうか?やっぱりこんなのがトップセラーに並んだりしたらまずいのでしょうかね。それにしても[おもちゃの安全性 対象年齢: 16 歳]というのは何に対する安全性なのでしょう。気になります。クリスマスプレゼント探しにどうぞ。

まわってまわって

今日は打合せ等でいろんな場所をまわりました。

東京ミッドタウンの現場視察へ行く。

d-laboの現場とミッドタウン内の一部を見させていただきました。最近の都心の大型開発プロジェクトは外観内観の意匠以上に空間ボリュームが一様に感じられます。受ける感覚としてはかつての郊外開発ブーム時代に受けた既視感に非常に近い感覚。この状況は非常に苦しい。これからコンテンツが満たされて行く中で予想外な展開が出てくればいいのですが。

その後、『akiba1LDK+檜風呂』の補修工事のチェックと新しいプロジェクトのための打合せに秋葉原へ。

まだしばららく補修が続くので全面公開はできませんが、近いうちにこの空間を素材に映像を創ろうと考えています。

『akiba1LDK+檜風呂』でディスプレイされているD氏のコレクションのごく一部です。

そして、次はテイラー装置の引き渡し確認のために駒場東大へ。

装置を作る/研究(実験)する/創作する。本来これらを一つの行為として進めなければならないのですが、これがなかなか難しい。スケールは別としても建築や空間も同じ問題を抱えますが、これを絶対に破らなければなりません。

まわりまわって夜はsign代官山でATAK忘年会。最近知り合った新しい顔から久しぶりに会う顔まで、楽しく盛り上がる。女の子にやたらと受けまくっていたマジシャンのトリックをあばこうと大海くんと「科学は負けない」とか言いながら目を凝らしましたがあえなく惨敗。前夜もあまり眠っていなかったため二次会の途中で退散しました。

もちつき

DSC05846.JPG

北山創造研究所のもちつきに行ってきました。毎年恒例でもう20年も続いているそうです。(新年ではなくなぜか年末)スタッフのみなさんがハッピを着てやっているのを見るとお祭り気分になり、僕も久しぶりにもちつきしましたよ。汗ばむほどもちをついた後自分でついたできたてのもちをあんこやきな粉で食すーいずれも大変美味でした。年末の慌ただしさをしばし忘れる楽しい一時。ごちそうさま&ありがとうございました>北山創造研究所のみなさま

ジャンプを読む大人たち

朝早くから麹町の某所で打合せ。久しぶりにピーク時の満員電車に乗り泣きそうになりました。今日はファーストコンタクトで可能性を探るためのコミュニケーション。ギャップのあるところにこそ面白いプロジェクトは生まれると思います。どうなりますやら。

d-laboの打合せも盛りだくさん。多様なタレントが集まりプロジェクトに厚みができつつあるように感じます。トランジットのPR担当松波さんはいきなり呼び出されてあれもこれもで面食らっていましたが。

夜は某所で行われた新規WEB媒体のパーティへ。BACHの幅さんと合流。幅さんや東京R不動産の人たちとマンガの話しで異常に盛り上がりました。僕もマンガ大好きです。

ノロノロ

スタッフの森山さんに「leeさん、ノロウィルスだったんじゃないですか?」と普段よりかなり遠めから言われましたがそうだったのでしょうか?まあ治ったからよかったのですが。

環―歴史・環境・文明 (Vol.27(2006Autumn))を購入。特集が「誰のための金融か」だったので。d-laboのために改めて「金融」を考える。グラミン銀行のムハマド・ユヌスのインタビューや若田部昌澄の中央銀行論等おもしろそうです。

働きロボ

絶不調だった体調がようやく回復してきました。普段体重変動はほとんどありませんが、この2日で2.5kgも減。胃腸の風邪はすごく流行っているそうです。みなさんも気をつけてください。

川崎の秀光へ打合せに行く。d-laboの施工に関する打合せです。秀光さんは主に銀行やオフィス空間を手がけていて自社オフィス自体がショールームになっています。打合せ後近くの自社工場へ。木とアルミとスチールの加工工場があって一部過程を見せていただきました。アルミのディーテイルの加工とか凄い。日本に1台しかない特殊大型機械があって、一通り見たのですが魅入ってしまうほどの精巧な動きでした。かと思えば単純な作業の部分で一瞬躊躇するかのような動きを見せたりと、ロボットが有効に機能している現場でした。写真を撮りたかったのですが、当然ながら極秘とのことで撮影はNG。ロボットは非常に優秀でしたが、もっとロボットの能力を引き出すことが人間の方でできると思います。ちょっともったいない。

ロボットつながりでまたこんな発表が。
http://robot.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/12/06/284.html
この記事を書いた森山和道氏も自身のサイトで書いていましたが、これで「空間ロボット」と言ってはダメだと思う。認知が行為から産出されることの意味が全く問われていない。ロボットを作るわけではありませんがATAKの渋谷くんやevalaくんとこれから進める予定のプロジェクトでこのあたりを探究するつもりです。

d-labo

ずっとプロジェクトS(仮名)と表記されていたプロジェクトですが、IRも公式プレスリリースも終わりましたので今日から実名表記になります。d-labo (by SURUGABANK)ーは2006年3月30日にオープンする東京ミッドタウン/Tokyo Midtown内にできるスルガ銀行が創る全く新しい空間です。プロジェクトの内容はこれから少しずつプロセスとしてアップしていきますのでお楽しみに。

今日はそのd-laboプロジェクトチームのブレスト&親睦会がありました。前半は北山創造研究所のミーティングスペースでしたが、途中からTHE PLACEというとても落ち着いたバーに場所を移して飲食しながらの楽しいブレスト。酒も入りながらで話しも乱れがちになりますが、こういう場でのコミュニケーションが実はチーム力を高めるのにはすごく意義あるのです。初めて参加したクリエイティブチームの面々もぐんとモチベーションが上がったようでした。このような場を作って頂いたスルガ銀行さんに深謝です。

元々体調が悪かったのにも関わらず、楽しかったのでついつい調子に乗って飲み食いし過ぎた僕は最後にトイレで下痢&嘔吐...。すみませんでした>ご迷惑をおかけしたみなさま。

J1へ

トランジット木村さん、中村(佳)さんとsincere garden内のgarden cafeで打合せ。sincere gardenはトランジットさん発信の新しいお店で、気軽にリフレクソロジーやスパも体験できる空間です。今度時間ある時に首とかやってもらおうかな。

その後sign代官山に移動して松本くんと打合せ。店内は満席でテラス席だったのですが、熱い話しで寒さを感じませんでした。共有できていることだけに目が行きがちですが、共有できていないことを突き詰めていくことこそがより深いコミュニケーションに繋がります。「共有できている」と思っていることも実は「共有できていることを前提にした方が楽なだけ」という場合が多いです。そこを見ないようにしていては始まらない。

J1でレッズが優勝しましたが、個人的には横浜FCのJ2優勝&J1への昇格の方が印象深いです。ソシオのゴタゴタや様々な問題を抱えながらもここまで支えた横浜FCサポーターはレッズサポーターに負けないくらい凄いと思う。J1に上がってどのようにチームを作りながら戦っていくのか楽しみです。

くっきり

プロジェクトS(仮名)のコミッティを招いてのブレストがありました。北山孝雄さん、河原敏文さん、横川正紀さんらがコミッティとして参加。最初はプロジェクトのプロセスが共有できずハラハラしましたが、河原さんの相補性に助けられかなりの突っ込みミーティングになりました。北山さんの「どうなるのかが分からないままやってみる」という話しは本当にその通りだと思う。もちろん目標は持ってシミュレーションや検証はギリギリまでやりますが、どうなるのかが全て分かるプロジェクトなんてやる意味はありません。プロジェクトはオープンエンドです。考えるべきポイントがくっきりとなる。

今はこればかり聴いています。

Sensuous
Sensuous
posted with amazlet on 06.12.02
Cornelius
ワーナーミュージック・ジャパン (2006/10/25)
売り上げランキング: 328

corneliusはFANTASMA以来だったのですが、こんなところまで来ていたのですね。くっきり!素晴らしい。ツアーがあるようですがライブもぜひ見てみたい。

インテリジェンス

幻冬舎新書が創刊されました。一挙、17冊刊行のラインアップよりインテリジェンス武器なき戦争右翼と左翼を購入。インテリジェンスーから読み始めていますが、これすごく面白いです。手嶋龍一と佐藤優の組み合わせが面白くないわけありません。当然ながらプロフェッショナルとしての核心となる情報(インテリジェンス)がここで語られることはありませんが、二人の見えない抜き合い差し合いから様々な想像ができて興奮します。浅羽通明の右翼とーも面白そう。幻冬舎の本はこれまであまり読んでいなかったのですがこの出版社の特性は新書で生きるのかもしれない。

3月にソフトバンク新書創刊、10月には朝日新書創刊と新書棚は飽和状態(小さい書店はレイアウトに相当苦心しているようです)をさらに超えてどこまで行くのだろう。ソフトバンク新書からはライトノベル「超」入門インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門等面白い本が生まれていますが、朝日新書の方は個人的にはまだ一冊も読みたいと思う本がありません。

定例×2

今日からプロジェクトS(仮名)の定例が一つ増えました。施工に関する定例です。竹中工務店の現場責任者は数々の修羅場(現場)をくぐり抜けて来たであろう猛者で、こちらのデザインに対してモチベーションを高く持ってくれているのでとても心強いです。現場が始まるのが楽しみです。

その後はプロジェクトS(仮名)の全体定例。今日からBACHの幅氏も参加でしたが、幅さんの話しは非常に分かりやすいですね。しかも共有しているものも多い上に理解の速度がとても早いので話していて楽しいです。ミーティング自体の幅wも広がってプロジェクトのクオリティがより高められると思います。せっかくの複合チームなので、個々の可能性はもちろん、チームや組み合わせによって生まれるまだ見えていない可能性もーそれら全てを出し切って創っていきますよ。

空間(建築)とテクノロジーというとどうしてこういう方向性にしか行かないのでしょう。
http://www.ntt.com/release/2006NEWS/0011/1127.html
(via K.Moriyama's diary)
全くダメですね。こういうテクノロジーを取り入れることでただ体験を制限しているだけのものには可能性はないと思います。制限が体験の高密度化をもたらすのであればいいのですが、空間(建築)とテクノロジーにおいてそこまでの創造はあまり出てきていません。

企て

プロジェクトS(仮名)の椅子選びのためにあちらこちらを廻りました。家具屋はたくさんあるけれどプロジェクトに合ったいい椅子を探すのはなかなか大変です。いくつか新作でいいものがあったのでそれらをセレクトに加える。

その後sign代官山でATAKの渋谷くん、mariaと新しいプロジェクトの企てのためのミーティング。「音と空間(建築)」の次の展開を自発的にプロジェクトとして創っていこうと。これをきっかけに新しい空間生成の手法を創っていきたいと思います。ついでに忘年会@sign代官山の打合せ等。久しぶりにDJやろうかな。

合気達人

密かに世紀の一戦が行われていました。
YouTube - (合気達人)柳龍拳 VS (総合格闘家)岩倉豪
うーん...。

肌触り

何だかmovable typeさん調子が悪いですね?それともサーバーかな?

朝から芝浦で打合せだったのですが、久しぶりに降りた芝浦エリアは再開発が進んでおり建築中のものも含めて高層マンションラッシュ。運河にもとってつけたようにウッドデッキ貼って化粧していたりするのですが根本的にこのエリアの空気感って変わりませんね。運河もそうなのですが滞った感じ。僕はきれいだけの街や統一感のある街なんて嫌いだし、むしろ汚い部分も含めて何があるんだか分からないような街の方が好きなのですがここは単に汚いとは違って、何と言うか滞ったとしか言いようがない肌触り。まだまだ続く再開発がこのエリアに何をもたらすのでしょうか?

夕方からはプロジェクトS(仮名)の定例会議。より深く多面的な検証に繋がるいいディスカッションができたと思います。

U-21日本代表はドローでしたが、両サイドはキレキレで楽しみなサッカーをしていましたね。特に水野(千葉)は突破、クロス等全てが疾くかつ正確でこのままA代表で使いたいくらい。逆サイドの家長(G大阪)も良かったし、手薄だったサイドバックが面白いことになりそうですね。それから早朝の中村俊輔のFKは鮮烈!思わず目が覚めました。

ジャストタイミング

品川でK社U氏と打合せ。途中ランチを交えながらじっくりお話しました。何を創るか?どんな可能性が生まれるか?枠組みでなく内容から立ち上げなければなりません。コミュニケーションを重なりだけでなくずれについても意識しながら多視点を獲得していきます。

打合せ中に見覚えのない番号からの留守電が入っていて後で書け直したら、僕が米子にいた5年間在籍したL社のO社長でした。ちょうど時間があったのでSign外苑前で待ち合わせをしてしばし歓談。(4、5年ぶりでした!)それから一度マットに戻り、今度は新宿で待ち合わせて夕飯を共にしました。プロジェクトの可能性について諸々話す。話しているうちに初めてO社長に会った時に約束したことを思い出しました。「一緒に空間のプロジェクトをやりましょう」というー。今がそのタイミングのような気がします。ぜひ、やりましょう!

全く関係ありませんがこれおもしろいですね。
http://japanese.engadget.com/2006/11/16/cel-shaded-hotel/
(via Engadget Japanese)

戦い

午前は六本木の某現場にてプロジェクトS(仮名)の打合せ。S社O氏がみんなで創ってきたことを守るために戦ってくれました。僕たちは専ら後方支援。いつもはやさしい笑顔を絶やさないO氏が本当に頼もしく感じると同時にこのプロジェクトへの思いがより深くなりました。その後日本橋に場所を移してシステムの打合せ。相手はプロのシステム屋さんがずらりでしたが、こちらはrhizomatiksの千葉さんが孤軍奮闘。ようやくシステムの全容がほぼ決まりました。

夜は同じくプロジェクトS(仮名)の件でBACHの幅氏と打合せ。BACHはご近所さんなのですが、お邪魔したのは今日が初めてでした。幅さんもお忙しいようであまり時間は取れませんでしたが、その短い間にも目をキョロキョロさせて膨大な本棚をチェック!幅さんは本の超スペシャリストなのでそんな彼の本棚は特に気になります。が、打合せテーブルからはよく分かりませんでした。今度時間ある時にじっくり見せてもらおう。

サッカー日本代表も戦っていました。後半しか見れませんでしたが、3点目の場面ゴールを決めた我那覇の前=中央に飛び込んでスルーした加地や後半42分に登場して鬼のようなチェイシングでボールを何度か奪っていた羽生など、記録には残らない(見えにくい)ところで戦っている選手たちが素晴らしかった。オシムはそういう選手、そういうプレイをしっかり見ていると思います。今後も期待していいと思います。

地球シミュレータ

プロジェクトS(仮名)の件でcafegrooveにてミーティング。メンバーはcafegroove代表取締役の浜田氏と同社の富田さん、そして北山創造研究所の松岡氏と僕の4人。cafegrooveが運営するダイニングCOPON NORPのランチを楽しみながらでしたが、食材が素晴らしく特にマグロが美味しゅうございました。毎日こんなランチが食べれるなんていいですねー。

打合せの内容は七五三から始まり、「エコってどうよ?」とか地球シミュレータの話等あちらこちらに飛びましたが、コミュニティについて共有している部分が多々あったので色々創造的な協力ができそうです。終了後、場所を変えて松岡氏とプロジェクト自体の進行状況を確認。

夕方はnotosで深紅プロジェクト(仮名)の打合せ。なぜかみんなお疲れモードで「オフィスを飛び出して外でやろう」ということになり、近くのロイホRoyal Hostへ。webの展開等の方向を決める。誰に作ってもらうのかという肝心な問題が決まっていませんが。

よく見えるもの・分かりやすいものをイメージ化するーということからは何も生み出さないと思う。何だかそんなことが多過ぎますね。

今年も

またルネッサンス ジェネレーションに行けませんでした。2年続けて申し込みはしていながら時間が作れなくて行けずじまい。今年は特に中村美知夫氏や永井均氏等、ゲストの顔ぶれも面白かったのでぜひ行きたかったのですが...残念でした。

それにしても今年で10回目ってすごいですね。来年もぜひ面白いテーマ、ゲストで続けてください。お願いします。

武蔵野美術大学講義

今日はATAKの渋谷慶一郎くんと武蔵野美術大学のゲスト講義に行ってきました。池上高志さんの「オートポイエーシス」という講義で一応お題は「音の建築、音のデザイン、サウンドアート、サウンドスケープ、立体音響....」。池上さんの車で東大の学生の成田くんを含めて4人で行ったのですが、ムサビ遠いですねー。

講義の前半の90分はほぼそれぞれがやっていることの話で終わってしまいました。後半は浅田彰を超えると目される男成田くんの仕切りで池上さん、渋谷くん、僕の3人で話す。話題は、創るという行為そのものについての話からインスタレーションとライブや建築とオートポイエーシス、荒川修作とヘルツォーク&ド・ムーロン等。渋谷くんなんて池上さんに向かって複雑系の現状をざくっと斬っていましたよ。僕は久しぶりにこういう場で話したのですが、うーん...全然言いたい事が瞬間瞬間で言い切れなかったなー、というか脳の運動能力が少し鈍っているような気がしました。いかんですね。脳も身体ももっともっとトレーニングしなきゃね。池上さんも言っていたけれど渋谷くんはどんどん話すのも上手くなっています。聞いていてもこうやって一緒に話していても面白い。

学生のみなさんはとてもまじめそうでしたがちょっと反応がなさ過ぎる気がしました。最後の「部分をとにかく創るだけだ」という話だけでも届いていればいいのですが。僕の運動能力はまあ置いておいて、ああいう場で話すということは自己を更新するとても心地いい運動になります。ありがとうございました>池上さん

小樽二日目

小樽出張二日目。午前中はK社社長、常務との打合せ。今後の仕事の進め方等についての内容を確認しました。その後場所を変えて全体ミーティング。今回は僕の方からはコンテンツ企画の提案をさせていただきました。色々楽しみなコンテンツを提案しましたよ。企画に関しては今後検討をした上で決まっていきますが、まずはプロジェクトの名前が決まりました。名前が決まるとベクトルがしっかり共有できるので色んなことが進めやすくなります。これから速度と濃度を上げて進みます。打合せ内容は多岐にわたり長時間続きましたが、僕だけ今日帰りだったので途中で席を外しました。みなさんすみません。

南小樽の駅から電車で千歳空港まで行って帰京。

小樽再訪

出張でまた北海道に来ました。千歳空港で潮さん、松本くんと合流してK社のF氏の車で小樽へ。千歳や札幌から小樽へ車で入る時の海岸線はとても美しいのですが今日はあいにくの雨。寒さは思ったほどではありませんでした。小樽に着いて最初に先日オープンしたばかかりのお店を見て、その後ある物件を現調に行きました。やはり元は銀行だった建物でこんな巨大な金庫が残っています。

他の写真はお見せできませんが、小樽にはこんな価値ある建物がごろごろ点在しています。一部では有効的な再利用もされていますが、まだまだ潜在的な魅力を引き出せずに眠っているものやノスタルジーのみに頼って生かしきれていない空間も多く本当にもったいないなと感じてしまいます。

その後は潮さん、松本くんと打合せをして、夜はK社のF氏のご案内で美味しいお魚をいただく。特にほっけのフライといくら丼は絶品でした。小樽はあいかわらずネット過疎環境で、ホテルのフロントの方に「ロビーだけでも無線LANを」と重々お願いしておきました。次回来た時には無線LAN完備になっていたら嬉しいのですが...。

Nordic Lounge

土曜日は黙々と作業に没頭。三連休ということもあって外部からの通信がほとんどないのでヒュンヒュンとはかどりました。

夜はNordic Lounge Night Cafeというイベントへ。DNMというスウェーデンのレーベルのJakobがDJをやるイベントでこの時期の恒例行事となっています。JakobはスタイリッシュかつイケメンDJ兼レーベル主宰なので来ている人たちもイベントそのものも何だかスタイリッシュでちょっと落ち着かない感じ。でもJakob本人は至ってフランクでやさしいナイスガイです。昨年Jakobと彼女のRebeccaに会った時に

をプレゼントしたのですが、それを読んで(英語/イタリア語テキスト付)今回「秋葉原に行って一杯歩いてメイドカフェにも行ったよ!すごく不思議な場所だったよ!」と興奮気味に話していました。今回は来年の1月まで東京にいるらしいので一緒に色々なところに行こうと思います。

その後アフター・パーティでsoftへ。JakobやRebeccaたちと朝まで踊りまくる。久しぶりで楽しかったけどさすがに疲れました。

奉納

Sign代官山で松本くんとランチミーティング。企画案とそれに対するリサーチの報告。方向性を確認し合ったのでこれを来週の打合せまでにまとめます。デザインをする、企画をするということはプロジェクトそのものの可能性を拡げるということです。その可能性の起点は様々な形態で存在していますが、現れているもの見えやすい安定したものよりも見えにくくて不安定で潜在的なものの方がダイナミックに発展していくことが圧倒的に多いです。今回のこのプロジェクトでもそんな潜んでいる起点を探索することから始まります。

夕方日本橋で打合せを一本終えた後、青山ブックセンター六本木店のregarding raster-notonを少し覗きました。観客が同じ方向に向かうという通常のライブ形式をせまい書店空間で無理矢理作るよりも、通常の書店空間の流れの中で観客を一カ所に集中させずにパフォーマンスする方がより面白かったと思う。それでもこんな企画を書店という空間でやるということだけでも充分に評価できると思います。カールステンに上記のような感想を伝えて、RATIO 02現代思想vol.34-13 (特集リハビリテーション)を購入して帰る。RATIOは01もかなりのボリュームでしたがさらにボリュームアップしています。すごいですね。

帰り途でこんなのに出会いました。

「奉納」って....。

見る/見られる

お天気にもめぐまれて私用は無事に終了。夜東京へ戻りました。毎回なのですが品川駅の新幹線の改札を抜けると一斉砲火というくらいの大量かつゴツい監視カメラ群にビビリます。

監視カメラに関してはいくつかのプロジェクトで見る/見られるの関係をユーモアで暴く等、関係性を揺らすようなことをしてきましたが、こういう公共空間こそそういう工夫が必要ですね。

夜はカールステン・ニコライと中目黒のchano-maで会う。今回の来日はalva noto + ryuichi sakamoto - insenraster-noton.unit等盛りだくさん。今日は新しいプロジェクトの話と近況報告と四方山話等。明日の国際フォーラム〜UNITは楽しみです。UNITはサプライズもあるそうですよ。(前回も同じようなこと言ってましたね)

無限階段

私用で日曜日夕方から神戸へ。新幹線の中では考えることが多々あってほとんど読書できませんでした。着いたのが夜だったのでお気に入りのトンカツ屋でご飯食べて、ジュンク堂をちらりと見てホテルに帰りました。

GIGAZINEさん経由でこんな映像を見つけました。
http://www.youtube.com/watch?v=hhfhgbmZe9s

もうすぐスーパーエッシャー展が開かれますね。楽しみです。

本のある空間

「本のある空間」というテーマでcafegroove富田舞さんの取材を受けました。舞ちゃんは数年前にATAKつながりで知り合い、サッカージャンキーの同士でもあります。12月に新しくスタートするサイトの企画とのこと。最近自宅に本が置ききれなくてかなりmattのデスク周りが埋もれつつあるのですが、その辺りを重点的に撮っていました。後はお気に入りの本ということで、CUBE SOL LEWITT 1990、バートルビー―偶然性について[附]ハーマン・メルヴィル『バートルビー』クワイン―ホーリズムの哲学風と光と二十の私との話や、なくしてしまったボイスの本の話など。楽しかったです。新しい企画もさらに楽しみ!

勇気

プロジェクトにおいて環境を観察することはもちろん重要なことですが、環境というのは現場(ロケーション)に限った話ではありません。現場に現れない背景や支えとなるネットワーク等あらゆる環境要素の部分と全体を観察しなければなりません。その上でどう進めていくのかを考えていくのですが、まれにやめるという選択になる場合も出てきます。とても勇気のいる選択ですが。

打合せの帰りに青山ブックセンター六本木店に寄ったのですが、11/1からregarding raster-notonという企画があるらしいです。カールステン、今回の来日はよく仕事しますねー。楽しみにしていた東京の果てにが入荷していたので購入。

せめぎ合い

朝から日本橋でプロジェクトS(仮名)のシステムに関する打合せ。やはり一番大きい問題はオープンとセキュリティのせめぎあいの部分です。テクニカルのみでなく著作権、法についても検証しなければなりません。打合せ後、みんなで古奈屋でカレーうどんを飛び散らしながら食べて諸々話す。それからmattに戻って今日締め切りの原稿を書いたり新しいプロジェクトのリサーチなど。

夜のニュースでちらりと映像見ただけですが、サッカーU21日本代表はあの布陣でいいのか?「平山がいることで他の選手がフリーになる」というのはアジアレベルで勝つための話でワールドカップで勝つ事を目指すチームがそのレベルでは絶対にだめだと思う。というような話はかつて散々繰り返してきたはずなのに。オシムジャパンが結果出ていない云々と言われ始めているようですが、少なくともフル代表は世界基準で見れば中途半端な日本の高さについては捨てているように見えます。(まだ分かりませんが)この世代やもう一つ下の世代からフル代表にどんどん上がっていくようにならないとワールドカップで勝つチームにはなりません。期待しています。

チェルシーのGK、ペトル・ツェフが退院したようです。頭蓋骨骨折に至った激突のシーンを見た時は凍り付きました。これからのリハビリが大変だと思いますが、現役世界最高GKのプレイが再び見れる事を熱望します。

言葉にならない

秋葉原で打合せして、少しだけ原稿書いて、mattで打合せして、また原稿書いて、神谷町で打合せして、西麻布で打合せして、西麻布のお店のオープニングに行って、最後にこれ見て.....
http://www.youtube.com/watch?v=6M1yGndpz9s
イルコモンズのふたで見つけました。今日はおしまい。

私は海を抱きしめていたい

谷中から根津あたりを歩く。一箱古本市をやっているということで行ってみましたが収穫はありませんでした。出かけるのが遅かったようです。途中books&cafe BOUSINGOTで風と光と二十の私とを購入。そのままそこでコーヒーを飲みながら所収されている『私は海を抱きしめていたい』を読む。随分前に読んでいるはずなのですが、やはり衝撃を受けます。安吾はどこにも立っていない。

その後入った往来堂書店で何だか見たことある人がーと思ったらSさんらしき人が新刊文庫本の表紙になっていた。びっくり!(確認したら間違いありませんでした)

生誕100年

午後からsign外苑前で某プロジェクトのプレゼンテーション。終始ハイテンションで感触は良好でした。その後は都内某所の現場にてプロジェクトS(仮名)の施工に関する打合せ。このプロジェクトが高難度であることを瞬時に見抜き、それに対して前向きに捉えて素早く自発的に動いてくれるープロの施工担当者が一人いて非常に心強く感じました。

新聞で今日2006年10月20日が坂口安吾の生誕100年の日だというのを読んで、桜の森の満開の下を引っぱり出して読む。今回一番強く感じたのは「無限への怖れ」でした。それにしても何度読んでも呼吸がとまりそうになります。

他にも朝永振一郎、クルト・ゲーデルが今年生誕100年にあたります。朝永振一郎の鏡の中の物理学も読みたくなり探したのですが見つからず。

気温差

北海道と東京の気温差は大きく、東京はまだ半袖でもOKなくらいですね。

今日はプロジェクトS(仮名)のコンテンツプレゼンでした。空間におけるホットとクール、全体と部分の空間認識と移動による知覚の運動等を特に意識しながら話す。ここから実装に向かう過程が重要になります。プレゼン終了後に一部のメンバーで雑談のように話す。そんな時にぐーんと話しの深度が深まったりします。ねーshingさん。

ジンギスカン

北海道出張四日目、最終日です。今日も朝8:30からの打合せでスタート。その後皆で近くの朝里川温泉にある蔵群に視察に行きましたが、入り口までしか入れませんでした。外の塀がHerzog & de Meuronのドミナス・ワイナリー風!?というか.....。

そのまま車で千歳へ向かい事務所にてさらにメンバーが加わって全体ミーティング。現場調査やその他ミクロとマクロのリサーチ、様々な人々とのコミュニケーションを経てようやく本格的に参加できました。内容は盛りだくさんで様々な展開が出てきました。次回までにより幅広い考察と提案を進めます。

打合せ終了後K社社長大推薦のさっぽろジンギスカン千歳へ。強烈な臭いがつくとのことだったのでこの後飛行機に乗る僕はK社でストックしているユニクロのスエット上下を借りていきました。もうもうとした煙の中で食べるラム肉はすごく厚みがあってめちゃくちゃ美味しかったです。ついつい食べ過ぎて苦しくなるくらい。ごちそうさまでした。食事を終えて皆さんに挨拶をして東京行きの最終便に乗る。帰りの機内では本を開きながら寝てしまいました。

こうやって仕事の内容については一切触れずに経過だけを追ってみると「観光だったの?」とか言われそうですがそんなことはありません。実はしっかり仕事していましたよ。あっという間の四日間でしたが心地いい緊張感と高揚感を伴う時間でした。まあプロジェクトの内容については追々公開できると思います。それにしてもK社の皆さんの細やかな配慮には正直感動さえ憶えました。皆様本当にありがとうございました。

伊藤博文とか石原裕次郎とか

北海道出張三日目。朝から激しい雨。朝8:30から(!)打合せに参加。お昼は海陽亭という伊藤博文から石原裕次郎らにまで愛されたという料亭に連れていっていただきました。

寒かったのですが案内された個室にはこたつとストーブが用意されていて暖かい中で海を見ながら(ちょうどこの頃から雨がやんで晴れ間が見えてきました)おいしい海の幸をいただくという何とも贅沢な時間。

午後からはレンタカーを借りて少し脚をのばしてのリサーチ。小樽は神戸と似たような海と山が近い坂の多い街でしたが、海と山の間や建物と道路の間がいい感じですね。夕方からはK社社長やU氏も小樽入りで皆揃っての打合せ。夜はお刺身のおいしいお店でお腹一杯食べながら諸々のお話をしました。

ネット不通

北海道出張二日目。全く雲のない気持ちのいい晴天。朝の便で来た松本くんとK社のU氏と合流してまずは千歳のあちらこちらをまわりました。仕事の内容はまだここでは書けませんのでこの出張の間のブログは意味不明な部分もあるかもしれませんがご了承ください。

小さな森を歩いたり

犬みたいに人なつっこい牛がいるファームを視察したり

続きを読む "ネット不通" »

千歳

夕方から北海道千歳市へ。本当は明日月曜日の朝早くに行く予定でしたが飛行機がとれず前日入りとなりました。機内読書はエロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること

寒いだろうと予測してはいましたが思ってた以上に寒い。ここ数日でぐっと寒くなったみたいです。女子高生たちはマフラー、手袋装着でした。札幌には何度も来ていますが、千歳に降り立つのは初めて。チェックインしてから街を歩いてみる。日曜日の夜、人がほとんど歩いていない。ところどころ人が集まっているのはパチンコ屋とファミレスとゲーム、CD、DVD等をあつかうGEOというお店。途中SCの地下に文教堂があったので入ってみると、ゆうに500坪は越える広い売り場にお客さんは数えるほど。棚もそれなりに充実しているのですがもったいないですね。SCの隣には3〜40坪の昔からあったであろう地元の本屋さんがありましたが、お客さんはゼロでした。

暗い中を歩いて見つけたしげ寿司という小さなお寿司屋さんに入りました。安かったのですが味もそこそこ。ホテルに戻って仕事をする。

アーキテクチャー

今日も朝からプロジェクトS(仮名)のコンテンツ打合せでした。コンテンツーと言っていますが打合せを何度も重ねてきてやはり僕たちがチーム全体で創っているのはまさにアーキテクチャーなのだなと。アーキテクチャーによる制限と可能性を同時にギリギリまで突きつめていきます。それにしてもやっぱり施工の問題が気になるなー。

最近読んだ本 読書memo 004

ミシェル・フーコー講義集成11巻 主体の解釈学(ミシェル・フーコー/筑摩書房)
新聞で吉本隆明がこの本について語っていて気になったのですが、翻訳者の一人が高校の同級生(原和之くん)でびっくり。東大の助教授で20世紀のフランス思想を中心に研究しているそうです。それはともかく主体の歴史すごくおもしろい。フーコーの講義は熱いし。まだ全部は読み切れていません。

科学は臨死体験をどこまで説明できるか(サム・パーニア/三交社)
臨死体験から意識の問題へのアプローチ。臨死体験を科学として探求していくというのは本当に難しいと思いますが、それに向かう著者の真摯な姿勢は伝わります。それにしても表紙とか邦題とかもう少し考えないとただのトンデモ本と思われてしまいますよ。

UFOとポストモダン(木原善彦/平凡社新書)
UFO現象っていろんなアプローチがありますが、「UFO神話研究」は明快で分かりやすい分析。個人が「現実」を選びとっているというのは現在に始まったことではないと思いますが。

グーグル・アマゾン化する社会(森健/光文社新書)
ウェブ進化論を読んだ人はこれも読んだ方がいいと思う。他の「Google本」や「Web 2.0本」を読んだ人もこれも読んだ方がいいと思う。色々な視点があるということで。

ダーウィンの足跡を訪ねて(長谷川眞理子/集英社新書)
写真も豊富で美しくとてもよくできた新書です。自分が行った気持ちになるのではなく自分の足でぜひ行きたくなる。長谷川眞理子は自著も翻訳も含めて本当にいい本を書きますね。

学校(山本直樹/太田出版)
エロくて怖くて不思議でエロくてわけ分からなくてやっぱりエロい、山本直樹の傑作集。

寿命

NECの方にプロジェクターのデモに来てもらいました。DGNの藤元くんも一緒。今回検討中のプロジェクターはNECのWT615J。ミラー投写方式(投写距離が圧倒的に短くてすみます)や無線LAN、電子ペン等機能はとても充実しておりしかも無駄な機能もありません。軽さも含めてプロダクトとしては随分進化しているのですが、ランプの寿命だけはなかなか進化しません。空間のインフラとして使う時はやはりランプ寿命の問題は大きいです。これがLEDレベルになれば単なるプロダクトからマテリアルプロダクトとしてより使う機会は増えると思います。

その後は某プロジェクトのプランニングに没入。サッカーアジアカップ予選日本×インドやっているなーとちょっと気になりながらも朝まで集中。一応録画はしておいたのですがwebで結果を見てしまいました。がくり...。後で見る時には個人的にテーマを持って見たいと思います。「巻がどれくらいボールと関係ないところで播戸のスペースを作っているか(それともできていないのか)」とか「アテネ組の鈴木、阿部、今野(鈴木は本大会ではメンバーから漏れましたが)の本職ボランチたちのカバーリングは相互的に機能しているのか」とか。

ノンリニア

プロジェクトS(仮名)のコンテンツプレゼンに向けての打合せ。今日はチーム一同代官山のUNICEに籠って集中。いろいろいいアイデアが出現してきました。いかに空間にノンリニア性を持たせることができるかが鍵になります。

夜は深紅プロジェクト(仮名)の打合せ。僕は久々だったのですが、その間も中村さんたちの作業はぐーんと進んでいてすっかり赤く染まっていました。廣澤アニキの領収書の話しは深かったです。いつもいろいろ勉強させていただいています。

帰りにABCで


を購入。僕は普段はカバーはしてもらわないのですが、今日はしてもらいました。

SENSATIONAL EXPERIENCE

タバコブランド“KOOL”が雑誌TOKIONとコラボレーションして作るフリーペーパーの取材を受けました。「“SENSATIONAL EXPERIENCE”を受けたと思われる、アイテム(小物、ステーショナリー、本など)をステーショナリーを中心に7~8点ほどご紹介してください」とのこと。純粋に“SENSATIONAL EXPERIENCE”ということで選ぶと上位は本ばかりになってしまいますが、長く愛用しているステーショナリー等もまじえた今回のセレクトは以下の通りです。

D.I.MのRULER BRUSH
Pelikan Rollfix
STAEDTLER 三角スケールアルミ芯ポケット型
raster-notonの20' to 2000シリーズ
Light- Lightwedge Reading Light: Paperback Size
ゲーデル,エッシャー,バッハ―あるいは不思議の環/ダグラス・R・ホフスタッター
Letters from Wittgenstein, Abridged in Ghent./JOSEPH KOSUTH(amazon.co.jpでの取り扱いはありませんがとても美しい本です)

11月1日に配本予定だそうです。

耐戦闘機壁

GIGAZINEで見つけたのですが、これは凄まじい!
http://www.youtube.com/watch?v=--_RGM4Abv8
F4ファントムが木っ端微塵って....目を疑ってしまいます。一体この壁の素材・構造そしてコストはどうなっているのでしょうか?原子力発電所以外の一般の建築物にもこの壁の強度レベルを求められるようなーそんな恐ろしい社会にはならないでほしいものです。

夜、松本くんとbistro mother moonで食事をしながら打合せ。プロジェクト全体の動的ネットワーク創りについてのお話等。まずは北海道と農業のリサーチから始めましょうか。

LIBRARIES

今日は北山創造研究所のみなさんとトランジットの中村氏とBACHの幅氏とでプロジェクトS(仮名)の打合せがありました。幅さんはさすがに色んな本を読んでいるし本への愛着がすごいです。(自身では紙フェチだと言っていました)僕がこのプロジェクトの参考資料にしていた

Candida Hofer : Libraries
Candida Hofer : Libraries
posted with amazlet on 06.10.11
Umberto Eco
Thames & Hudson Ltd
売り上げランキング: 1,271,632

を幅さんも参考にと持って来ていました。これは本当に本好きや図書館好きにはたまらない本です。まさに圧巻!

その後中村くんとsign外苑前に場所を移して別プロジェクトの打合せ。こちらも楽しみなプロジェクトです。しかし中村くんは八面六臂の活躍ぶりです。体を壊さないように少しはご自愛くださいませ。

COBE

今日は午前からちょっとした打合せと、すごく長くて動き回る打合せと、これまた長くて途中から飲んだり食べたりの打合せとで一日が終わってしまいました。でも何もフォームを用意しないで複数の人と喋りまくるのは頭が激しく運動して心地いいですね。O社社長のA氏から日本武術(道場を持っているそうです)のお話を聞く。「真剣の切っ先を喉元に向けて...」などと穏やかな笑顔で話されるのがおもしろかった。

ノーベル物理学賞にジョン・マザーとジョージ・スムートの二人が選ばれました。
http://www.asahi.com/science/news/TKY200610030412.html
「COBE」やりましたね。ジョージ・スムートには宇宙のしわ―宇宙形成の「種」を求めてという著作があります。持っていたはずなのに本棚を探しても見つかりませんでした。

建築本

トランジット中村くんとsign外苑前で打合せ。いろいろ楽しみな種はありますが、まずは一つ一つのプロジェクトを深く高く!

帰りに青山ブックセンターで建築本を2冊購入。一つは見えない震災―建築・都市の強度とデザイン。これは平山洋介の文章が掲載されていたので即決。'03年にニューヨークへ行く機内で読んだ不完全都市―神戸・ニューヨーク・ベルリンがすごくよかったので。もう一つは歪んだ建築空間―現代文化と不安の表象。目次を見ただけですがこれもおもしろそう。

コミュニケーション・メソッド

プロジェクトS(仮名) のクリエイティブ・ブレスト。無線LAN完備の代官山にあるCAFFE FOGLIOに潜って没入してやるつもりでしたが、11:00を大きく過ぎても開店する気配がないので急遽sign代官山に場所を移してやりました。メンバーはDGN+Rhizomatiks+mattで。「ミクロな現象を実空間で/マクロな現象をネットワーク空間で観察する」「リニアな時間軸ではないインタラクション」「実空間でのトラックバック」「アンビエントなインターフェイス」等について話し合い考える。

夕方からは西麻布で同プロジェクトの実空間のマテリアル及び施工についての打合せ。施工についてはいつも本当に悩まされる部分です。施工技術の問題もありますが一番大きいのはコミュニケーションの問題です。同じ言葉を使っていてもそこにはかなりの誤差が含まれているーということを充分に認識してその誤差を埋めるコミュニケーションを創らなければなりません。従来ならばそれを図面で埋めていたのでしょうが、今回のようなプロジェクトでは図面だけでは難しい。それにほとんどの場合、言葉と図面でできていると思っているだけで厳密に検証してみるとやはり誤差は大きいです。これを解決するコミュニケーション・メソッドを思案中です。いろいろ実験しなきゃ。

ダウン&クラッシュ

と思っていたら、翌朝発熱でダウン。ですがまた打合せがいくつか控えているので寝込むわけにはいかなく、かかりつけの加藤内科クリニックへ。ここは小さな病院ですがとても人気があっていつもかなり待つことになります。待っている間に中目黒ブックセンターで購入した現代思想 2006年10月号特集=脳科学の未来の茂木健一郎+郡司ペギオー幸夫+池上高志の討議「意識とクオリアの解法」を読む。熱でぼーっとしているので難易度高い部分はスルー。とても近しい三人による討議は同意する部分と疑問や反論を持つ部分があいまいにされることなく示されていてめちゃおもしろい。三人の立ち位置というのがクリアに感じられました。池上さんの「(研究をしていて)何かがわかってくる感じになるかどうかっていうのはよくわからないな。」という言葉に「うん、うん」って頷いていたら隣のお爺さんも何だか頷いていました。熱が下がったらもう一回じっくり読んでみます。

mattに戻ったら何とスタッフの森山さんが使っているmacがクラッシュ!大体のデータはバックアップしてありましたが、来週月曜日に提出の図面データが消えてしまいました...。頑張れ森山さん!

外部記憶装置

打合せが続き激しい雨の中あちらこちらへ移動。打合せ中に考え、移動でぐしゃぐしゃになりながらさらに考える。外部記憶装置、知能増幅機械、そしてmemexを構想したヴァネヴァー・ブッシュが卒業製作で作った「プロフィール・トレーサー」について考える。思考の連想と空間の関係...。何だか頭がぼーっとしてきました。

龍吟

友人の松本信二くんの紹介でK社の方々と日本料理 龍吟で会合。龍吟は初めてだったのですが、ここの料理は素晴らしかったです。味や器といったあたり前の部分のクオリティが極めて高いのはもちろんですが、様々な食を楽しむための驚き・喜びが流れの中に絶妙に配されているのです。食を体験としてここまで感じさせることはそうはありません。最後のデザートのりんごあめも秀逸。ご馳走さまでした。

K社の社長からとても刺激的なお話をたくさん伺いました。話しながら思考が運動していく感じ。いろいろ楽しみなプロジェクトが生まれるかもしれません。

精度

「アートによる複雑系科学の表現モデルの開発」で製作するテイラー装置についての打合せ。今日はディティールをつめるために安久工機の田中氏にも来てもらい精度測定などを行いました。

既存の機器を測定してみて驚いたのは理論上の精度と実際の実験機器の精度との誤差が非常に大きいこと。それぞれが精度を追求しているのでしょうが精度を考えるにあたって実験する側と機器を製作する側との間を分けずに考えないと意味がないと思います。今回はプロダクトをデザインするわけではなく、さらには単なる実験器具を作るわけでもなく、複数のファクターを考えてデザインしています。

渋谷くんや池上さんが継続してやってきていること、このプロジェクトで目指すことを聞いたり、メンバー全員で見せ方の方向性を確認しました。

ブタすごいピンチ!!

現場調査と打合せのために都内某所の建築現場に行ってきました。ゲートで厳重なチェックの上長い通路を経てビル内に入るのですが、その長い通路内に現場で働く人々に向けた標語(?)が点々と貼ってあります。それらが何とも味わい深かったのでご紹介しましょう。

ブタまじでやばいですね。
まだまだ続きます。

続きを読む "ブタすごいピンチ!!" »

イロハソニー

『イロハソニー』というソニーが出しているPR誌の対談のために銀座ソニービルへ。『イロハソニー』とは非売品で「楽しい読み物としてメディアや店員さんに読んでもらえるようなソニーの薄型ハイビジョンテレビ<ブラビア>のニュースレター」だそうです。対談のお相手は今秋にリリースされる<ブラビア>の新シリーズ『X』シリーズをデザインされた新津琢也氏。『X』シリーズは6色のカラーバリエーションがポイントなのですが本当は20色くらいにしたかったというお話や、「フローティングデザイン」の歴史とこだわりについて等のお話を聞く。新津さんはQUALIAのデザインにも関わっていて、QUALIA 004 SXRD HDプロジェクターも実は「フローティングデザイン」がとり入れられていたことを知りました。

どんなテレビがあったらいいのか聞かれたので、「サッカージャンキーのために特化したサッカー観戦に没入できるテレビを作ってください」とお願いしておきました。まじで作ってください。

秋の味

山口は台風が近づいているようでしたが風雨はまだそれほどではなくフライトは予定通りでした。帰りの機内で夢と魅惑の全体主義を読む。

今日17日は誕生日だったので大好きなコム・ダビチュードでコースをご馳走してもらいました。近所なのもありますがここは気軽でしかも何を食べても(僕たちにとっては)はずれがありません。そしてここの名物は何と言っても50種を超えるチーズ!山羊のチーズからウォッシュタイプや青カビ、白カビ....。加工チーズもたくさんあります。チーズはコースには全てついてくるのですが、この50種を超えるチーズを全部テーブルの上に持って来てくれて、それを見ながら匂いながら「あれとこれと...」と選ぶのです。今日は加工チーズと山羊のチーズとあとハードタイプを選びましたが、全部おしかったー。特に山羊のチーズはくせたっぷりでたまりませんでした。最後の秋のデザート「サツマイモとマロングラッセのロールケーキ」まで堪能しました。ごちそうさまー。

チーム発進

プロジェクトS(仮名)のクリエイティブ・チームの構成が決まりました。
インタラクション系がDGN、そしてweb系がRhizomatiksです。今回のプロジェクトはmattとこれらのチームで実空間もネットワーク空間も含めた環境を創造します。今日はクライアント及びプロデューサーに彼らの実際を見てもらいましたが、具体的なものを見たことでより期待が高まったようでした。そして僕たちはその期待をいい意味で裏切りたいと思います。

“Take me with you”

LOEWE 160th Anniversary “Take me with you” Contemporary Art Exhibitionのオープニングレセプションに行ってきました。ロエベという歴史あるブランドが開催する「初の現代美術展」ということで期待して行ったのですが展覧会自体の内容はとても低調でがっかり。わざわざ「初の現代美術展」と銘打ってやる必要ないのに。アートや建築がモードと共創する際に(通常持たない)華やさを纏う一方で内実は非常に緩い不感症的なものになってしまうことが多いです。もちろん一部幸福な緊張感を持ち続ける関係性も存在しています。モードの持つ華やかさ甘美さは毒性を孕んでいますが、その毒の部分にやられて弛緩してしまう、不感症になってしまうというのはウブとしかいいようがありません。どこからも問われることがなくなるということも大きいですね。これらはアートや建築に限らず様々なところで見られる現象です。

イベリコ豚を食して(これは美味しかったです)、おみやげのオルゴールを頂いて帰りました。

ケータイのデザイン

あれやこれや打合せが続いております。時間も空間も遠くに行ったり近くに寄ったり、頭の中って一体何次元なんだろうと考える。

話しは変わりますが、しばらく前にケータイのカメラ機能が完全に壊れてしまいました。携帯電話番号ポータビリティ(MNP)もにらみつつ新しいものを探しているのですが、秋冬の新作も含めて欲しいと思えるものが全くありません。唯一W-ZERO3 [es]にガジェット心をくすぐられますが、PHSであること、Windowsであることで踏みとどまってしまいます。既にメインコミュニケーションツールになっているケータイのデザインがどうして旧態依然の視覚的モノデザインに留まっているのでしょう。機能に大きな差をつけられないにしてもこの現状はちょっと酷過ぎます。

iPodに電話機能がつくとかapple版W-ZERO3出ませんかね。Newton MessagePadのことがあるのでもう無理なのかなー。それでもやっぱりappleに期待してしまいますが。

チーム

ここのところプロジェクトS(仮名)に必要なチーム作りを進めています。科学未来館の山元史朗さんがテクニカルな部分でサポートしてくれることになったのは心強い。彼は以前はYCAMにいてBIT THINGSでも一緒にプロジェクトをやっていて非常に信頼できるテクニカル・プロフェッサーです。webやシステムの方も来週にはチームを決めて進めます。

僕自身はmattというチームを大きくするつもりはありません。大きくなることで大切なものを喪失することがあるということを理解していますから。特に愚鈍さは敵です。理想的にはmattは3〜4人の少数精鋭(精鋭というのが本当に難しいのですが)のチームで、プロジェクト毎に必要なタレント・スキルを考えて外部の人たちと複合的なチームを作る。あくまでもフットワークは軽やかにそしてあらゆる領域の人たちと組める柔軟さを持ち続ける。今までもそういうやり方でいくつかのプロジェクトを実現してきましたが、まだまだチーム構成の可能性はいくらでもあります。空間というのは非常に間口が広いのでさまざまな領域を重ねるプラットフォームになると思います。

全く関係ありませんが、山形浩生さんのサイトで見つけたこれにはまっています。誰か止めて。

最近読んだ本 読書memo 003

私家版・ユダヤ文化論(内田樹/文春文庫)
内田樹の「おじさん芸」は苦手なのですが、これはすごく面白かった。「私家版」と名乗ることでここまで書けたというのもあるでしょうがその暴走ぶりが秀逸。ついつい他の問題も置き換えて考えてしまいます。

昆虫―驚異の微小脳(水波誠/中公文庫)
子供の頃は人間以外の動物よりも昆虫の方がずっと身近な存在でした。それにしても昆虫はやっぱりすごい。ロボットよりずっとすごいですね。(当たり前ですが)

系統樹思考の世界(三中信宏/講談社現代新書)
かねてから著者の生物系統学を読みたいと思いながら大著ゆえに尻込みしていたのでまずは新書から。系統樹思考について縦横無尽に語られていますが、この語りが全編通じて熱いです。「アブダクション」についてはもっと考えてみたいです。

精神史的考察(藤田省三/平凡社ライブラリー)
僕の子供の頃はまだ隠れん坊遊びをしていました。隠れん坊したことない人もアドルノ読まない人もこれは読むべし。

権利のための闘争(イェーリング/岩波文庫)
インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門を読んだ流れで読みました。その通りだなーと素直に思う。

第三次世界大戦秘史(J・G バラード/福武文庫)
バラードの小説は少し先の未来の予言になっているものが多いです。サンリオ文庫と福武文庫の良タイトルはぜひ他社の文庫で復刊してください。(既に復刊されているものもあります)

今回は新書や文庫ばかりですね。単行本もいくつか読んではいますが、既にブログで登場済みですので。原則としてこの読書memoはブログ内で一度登場したもの以外のリストとなります。他にもマンガ週刊誌はコンビニ等で読ませていただいています。

ボコボコ

秋葉原の『akiba 1LDK+檜風呂』で打合せ。さらに空間は進化します。秋葉原クロスフィールドは一部を除いて既にオープンしていますが、秋葉原の大規模開発はまだまだ続いています。最近ではモードなカップルとかも見かけるようになりましたが、従来から生息している様々な層も減るどころかむしろそれぞれ増殖しているように感じます。途中メイドさんに勧誘されてついていきそうになりました。

イエメン戦はボコボコでしたね。やられたわけではなくピッチが。あいかわらずのゴール欠乏症ですが、最後は我那覇がよく決めました。梅崎は一瞬でしたが効果的な動きをしていたのでもう少し見たかったですね。本当に強いチームを作るのには根底から変えていかなければならないので当然時間がかかります。ジーコが残したベースってチームレベルではほとんどないので本気でやるのなら今は絶妙のタイミングだと思います。この長期プロジェクトにオシム監督の体力が持つのか少し心配ですが。それから次はぜひ松井大輔呼んでください。

合宿

プロジェクトS(仮名)のプレゼン。前回のラフプレゼン後の検討を踏まえたプレゼンです。「実空間とネットワーク空間を一つの空間として創る」と言った時に概念レベルではとても受容されやすいのですが、それを実装していくレベルになるとどうしても別のものとして考えられてしまいます。それは既存の組織体系、仕事の区分とフローという枠組みの中ではやむを得ないということになりますが、そもそもの既存の枠組みから出るのも壊すのも作り直すのも自由です。これからディティールのデザインから実装を進めていく上で既存の枠組みに縛られずに創り続けながら、かつ仕事を遂行するための機能をしっかり繋げていくための強度を持ったコミュニケーションはとても大変ですが絶対にやらなければならないことです。やはり合宿やりましょう、合宿。

sign外苑前が掲載された販促会議 2006年 10月号が送られてきました。フリーペーパー・マガジンってすごいことになっていますね。webよりはmobileとの連動を考えるとおもしろいかもしれません。


ユラユラ

この週末は月曜日のプレゼンに向けての創作に没入です。途中でH.A.S.の伊能氏と照明についての打合せ。自然光をいかに捉えるか、というより絶大な力を持つ自然光を環境として意識するーコントロール不能で協力なシステムによる支配下において人工的な制御を考えるということは本当に難しく毎回悩まされるところです。今回はゆらぎのフィルターにチャレンジしようと考えています。その辺りを伊能さんとホニャホニャ....。

溶解

29(火)はセミトラ(Semitransparent Design)の田中くん、柴田くんと打ち合わせをしたり、E&Yの宮武さんが来たりしてしゃべった以外は来週頭のプレゼンのための創作に没頭。翌朝にCGを製作してもらう高須賀くん(mattの元スタッフ)との打合せがあるためにプラン等をまとめなければなりません。僕自身がデザインのプロセスとして可能な限り(というより限界を超えて)ギリギリまで線にはしない形を作らないというのを実践しているので最後の方は超高密度な作業になります。線にした時点、形を表した時点でどうしても僕たちは確実に影響を(意識・無意識ともに)受けてしまいます。空間を作ることは止める作業ではないことを実践していくためにはデザイン創作のプロセスから止めない、線をひかない創造をギリギリまでやり続けなければなりません。こういうことの可能性をより高める空間デザイン創作プログロムを開発したいと切に思います。誰かそういうことに興味のある素敵なプログラマーさんいませんかね?

そんなこんなで極めてアナログにやり続けて、夜も明けてノンストップで高須賀くんとの打合せ。それに続いてさらには「深紅プロジェクト(仮)」の打合せのためにnotosへ。この頃になるとかなり頭も体も環境に溶解しはじめて自分の体の領域がはっきりしない感覚に。何だか妙なことを発言して笑われていたような気がしますがよく憶えていません。夢を見たことははっきり憶えているのに内容は全く思い出せない時の感覚に近い。mattに戻って雑務をやっていましたがさすがに今日は早めに上がりました。極度に疲れて眠いはずなのですが夜はなかなか眠れず。眠れないというか意識はあって音は聞こえているし猫がベッドに上がって来たのも意識しているのですが、身体は反応できない感じでした。数年前までは完徹で仕事続けてもこんなことなかったのになーとか思いつつようやく落ちました。

スケーターとミース

今日は朝一番からの打合せに始まり、打合せの連続でした。打合せの用にクローンか分身の術がほしい。(また言ってる)

スケートボーディング、空間、都市―身体と建築をパラパラと読んでいます。その中で「(ミース)ファン・デル・ローエの広場にある磨き上げられた大理石の平面が、シカゴのスケートボーダーたちにとってのメッカである」という記述がありました。昨年ベルリンを訪れた時にミースの新国立ギャラリーに行くと閉館中で人はいなくて中身も空っぽだったのですが、敷地内で2、3組のスケーターたちがやっていました。その時にまさに空っぽで開けた新国立ギャラリーとスケーターたちが絶妙に合っているように感じたのですが、スケーターにとってミースの空間は「自然な芝生」なのだそうです。カルスタとか抜きにして素直に空間論として面白いです、この本。にしても本の中身と装丁が全く合っていませんね。こういう本がそもそも重いということにも問題ありますが。

生きていく建築

久しぶりに原宿方面を歩いていて明治通り沿いに不気味なビルを発見。ガラスの多面体でよくあの場所で施工したなーという感じなのですが。調べてみるとThe Icebergという複合商業ビルでメディアでも紹介されていたようです。
http://www.japan-architect.co.jp/japanese/2maga/sk/magazine/sk2006/sk07/work/17.html
うーん、これから動き出すビルなのに既に死んでいるように見える。まだテナントが決まらないのかどうか分かりませんが新しい廃墟に見えました。

その後TOD'SやdiorやONE表参道やPradaを見たのですが、Prada以外はどうにも賞味期限切れに見えてしまう。Pradaはあの場所に造られてから動態として生き続けているように見えます。(芝生は枯れちゃったけどね)この建築はヘルツォーク&ド・ムーロンにとっても新しい段階に踏み出した作品だと思います。構造と表層、そして内部空間やオペレーション、人やモノの流れ等の異なるレイヤーが見事にプログラムされていているなーと改めて感心したのでした。

酔う

トランジットジェネラルオフィスの中村氏とsign代官山で打合せ。あいかわらず中村くんは忙しそう。トランジットさんが腰越海岸で運営している海の家KULAでは昨日BIKINI SHOCK '06という素敵!なイベントをやっていて、中村くんにも誘われていたのですが昨日はヘビーなものも含めて打合せが続いたため行けませんでした。ー残念。

夜、レイトショーでUNITED93を見ました。僕は今まで乗り物に酔ったことはなかったのですが、この映画で初めて乗り物酔いを体験しました。(大スクリーンで体験すれば分かると思います)とにかく強烈に生々しい映画です。僕はこの映画の監督ポール・グリーングラスのことを知りませんでしたが、ブラディ・サンデーもぜひ見てみたいです。

pluto

冥王星は「惑星」ではなく「矮惑星」というものになったそうです。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0608/25/news025.html
カール・ポパーは科学の定義として、「科学理論は実験(客観的データ)によって反証出来なければならない」と言いましたが、今回の手続きは「実験(客観的データ)による反証」とは到底言えません。科学はいくら実験(客観的データ)を積み重ねて到達した事象でも結果としてとらえてはいけないのだと思います。終わりなきプロセスの一地点なのだから結果を知識として得るのではなくその地点における進行形の思考のプロセスに参加することが重要です。もちろん参加の度合いは科学者から小学生や理系嫌いの大人まで様々ではありますが。

環境について活動されたり日常の暮らしの中で意識されている人に多くあることですが、数値化された(客観的だと思われている)データ(結果)や環境についての社会的キーワード(トレンド)については詳しいのですが、動態としての自然科学全般への好奇心はほとんど持っていないということがあります。環境について考える上でのまず最低限持たなければならない基礎意識だと思うのですが。かつて、そういう好奇心=センス・オブ・ワンダーを源にあらゆる領域を研究するラボを創ろうとしたこともありました。残念ながらそのプロジェクトは計画変更になり実現しませんでしが、またいずれトライしたいと思います。

冥王星で思い出しましたが、PLUTO (3) ビッグコミックの続刊はいつ出るのでしょう?コミックを楽しみにするためにビッグコミックオリジナルは読まないようにしていますが焦らされますねー。早く続きが出ることを希望します。

黒い時計の旅

午前中、西麻布で打合せを終えて青山ブックセンター六本木店に立ち寄る。探していたものとは全く違ったのですが、東京裁判への道(上)黒い時計の旅等購入。東京裁判への道(上)は映画太陽を先日見ていて気になったので。黒い時計の旅はフィリップ・K・ディックの高い城の男(僕のディックベスト3の一つ)と並び称されていますが、パラパラめくったところずいぶん違った感触です。いずれにせよスティーヴ・エリクソンは初めてなので楽しみ。実は黒い〜も映画太陽からの流れだったりします。

Dice-K氏の次へ向かう力強いコメントを見てほっとしました。
http://www.dice-k.com/0224/1457.html
ささやかながら今後も応援したいと思います。

BAY QUARTER

8月24日にオープンするBAY QUARTER YOKOHAMAのレセプションパーティに行ってきました。このプロジェクトのプロデュースを担当された北山創造研究所さんからのお招きで。横浜はかなり久しぶり。元々三菱倉庫だったというその場所は、海を感じ、風を感じ、空を感じ、夜を感じ(コピーにならってみました)ー本当に気持ちよかったです。いつも言うようにどんな空間もオープンしてからがスタートですから、これから人や店舗や情報が環境と絡み合いながらどのようなダイナミズムを生み出すのか楽しみですね。

みなとみらい方面に開けていて、眼下をシーバス・マリーンルージュが滑っていきます。

フォトジェニック

フォトグラファー山本哲也氏に撮ってもらったsign外苑前の写真が上がったので見せてもらいました。このブログでも使わせていただいていますがプロジェクトの写真を撮る時は山本さんに頼むことが多いです。山本さんは元々建築・インテリアは専門ではなく、ハワイ等のランドスケープ的な写真から人物まで幅広くマイペースに撮り続けているフォトグラファーで、特に自然光と空気の捉え方が非常に優れています。僕自身は建築・インテリア写真に多く見られる静的でフォトジェニックな写真には興味がありません。しかし、フォトジェニックな写真が多くの建築・インテリアの空間デザインとの親和性が高い、つまり空間デザインそのものがフォトジェニックなモノを作っているに過ぎないーという状況が未だにマジョリティとして存在し続けています。まあ、それはある意味でデザインする側(建築家やインテリアデザイナー)とフォトグラファーとが共犯関係だとも言えますね。いずれにしても写真に撮られたもの/ことと実際の空間は別のもの/ことであるということを自覚しなければなりません。

夜中にとても残念なニュースが....
http://www.dice-k.com/030201/1456.html
「メディカル的な理由」としかアナウンスされていなくて詳しいことは何も分かりませんが、とにかく今は残念としか言えません。

花火よりテニス

同じようなタイトルを使い回してしまってすみません。
夕方リフレッシュのために等々力のオートテニスへ。こんなに暑い中テニスなんてリフレッシュどころではないーと思われるでしょうが、その通りでした。半室内のオートテニス場は風通しもほとんどなくサウナのようでした。しかし、そんな暑さの中で一心不乱にボールを打ち続けていると頭と体がふーっと軽くなり何だか少しいい気持ちに。

学生の頃でしたが、お盆休みに(ちなみにその年は記録的猛暑で気温は35℃を超えていました)友人と二人で近所にあった会社のテニスコートに金網超えて忍び込んで朝10時頃から夜7時くらいまで黙々と打ち合うという今では考えられないようなハードプレイを二日続けてやったのですが、それを思い出しました。その時は1日に一人でポカリスエット2ℓを4、5本飲み干した気がする。肉体の限界を超えて打ち続けていると技術的にも突然スーパーサイヤ人にでもなったかのように飛躍的に進化する瞬間というのがあります。進化というよりぐーん!っと掴むかのような瞬間というかギュイーンっと跳ぶかのような瞬間というか...。スポーツ合宿したいですね。テニスでもサッカーでもスノボでもボクシング(かつて体育会ボクシング部だったので)でもいいのですが、合宿を。誰か合宿しましょうよ。

オートテニスやっている時にドンドン鳴っていましたが多摩川花火大会(川崎)があったようです。かまわず打ち続けましたが。

もっと高く

いよいよ動き出したプロジェクトS(仮名)のファースト(ラフ)プレゼンがありました。クライアントの「どこにもない新しい場所を創る」ことへの思いは僕たちの想像を超えていました。すごく嬉しいとともにヒリヒリとした緊張感も感じて、心地よい興奮状態になってしまいました。もっと深く深く潜ってもっと高く高く跳びますーこのプロジェクト、このチームで。さらにプレゼン後のお食事会でフランクなコミュニケーションができたのでより意識が共有できたと思います。(めちゃめちゃ美味しい焼き肉をごちそうさまでした!)

今回のプロジェクトのための参考文献リスト
サイバースペース(マイケル・ベネディクト編/NTT出版)
アンビエント・ファインダビリティ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅(ピーター・モービル/オライリージャパン)
インターフェース革命(ジェフリー・F・レイポート&バーナード・J・ジャウォルスキー/ランダムハウス講談社)
SNSビジネス・ガイド Web2.0で変わる顧客マーケティングのルール(斉藤徹他/インプレスジャパン)
信用ゲーム―おかねって何だっけ?(NTTインターコミュニケーションセンター/NTT出版)
暗黙知の解剖―認知と社会のインターフェイス(福島真人/金子書房)
etc.

NEO2

NEO2というスペインの雑誌の取材がありました。場所は今年起動した空間『akiba 1LDK+檜風呂』で。『akiba 1LDK+檜風呂』は9月に(もう目前です!)宇宙に行くDICE-K氏のプライベートオフィス兼ゲストハウスで、mattがDICE-K氏と共にディレクション&デザインを担当したプロジェクトです。現段階は基本空間はできあがっていて、次の段階としてはDICE-K氏が宇宙から戻った後にコンテンツを中心にヴァージョンアップしていく予定です。

空間の主がずっとモスクワで訓練中なのでほとんど使われていないので空調が集中監理=コントロール不能状態だったので汗をかきながらの撮影&インタビューでした。天気のいい日は富士山も見えるのですが残念。NEO2のJesusも汗を拭いながらでしたが楽しそうに空間はもちろんですがガンプラやSegwayやらも撮影していました。東京特集ということでDVDになるそうです。偶然なのですが、この特集にはATAKトランジットジェネラルオフィスも登場するそうです。最後のインタビューは暑さと睡眠不足で朦朧としていたため意味不明なことを言っていたような気がする。うー。

その後は戻って明日のプレゼンのための準備に没入。

花火よりサッカー

アニキ廣澤さんに率いられて骨董通りあたりで打合せ。アニキと一緒だと心強いです。今日行ったところは僕と同じ年に生まれた会社でした。みんなでどーんとふくらませましょうね。夕方からは西麻布で別件の打合せ。僕が勘違いしていました、作るべきツールを。明後日のファースト・プレゼンに向けてほとんど時間ありませんが全力で修正。

だけど、その前にサッカーだけは見ました。今日は神宮花火大会に行く方が多かったようですが、僕は花火よりサッカー。新体制の公式戦初戦ですから。で内容ですが、まあそんなに簡単にうまくいくわけはありません。とくに前半は引いた相手に無理な中央突破を繰り返してことごとく失敗するという旧日本代表でよく見られた最悪のパターン。羽生や佐藤勇人が入ってサイドに開く動きが出てきて少し活性化しましたが。それにしてもアレックスはいらんでしょう。親善試合でゴール決めたり活躍したかもしれないけれど、彼のサッカーは空間も時間も狭すぎます。ジーコが彼を選んでいたのは理由が分かりますが、オシムが彼を選んでいる理由は分かりません。後半羽生が何回も左サイドに開く動きを見せていたのにアレックスはことごとく無視していました。新生日本代表には適合しないと思います。全体としてはよくはなかったしオシムも選手もサポーターも納得してはいないでしょうが、そんな中で少しながらも対応力を見せたということはやはり期待できるでしょう。一刻も早くこのチームに松井が加わるのが見たい!

われは海の子(だった)

毎年お盆の頃はなぜかやることが多くお盆休みというものがとれません。とは言ってもこの時期は多くのみなさんはお休みなので電話もかかってこないし外部の方との打合せもないので、考えることやスタッフとのコミュニケーションに没頭できてとても快適です。ただ、今年は一緒にお仕事に取り組んでいる皆さんもお盆休みなど関係なく仕事されているようで先週今週と打合せが一杯。プレゼンもいくつか控えているので今年は海にも行けません。なんて本当は海なんて昨年も一昨年も行ってません。小学生までは毎年夏休みは毎日(お盆過ぎくらいまで)朝から晩まで海で遊んでいました。(歩いて5分で海水浴場だったからね)毎年3、4回は脱皮しているようなベタな海の子。海は極至近な生活環境の一部だったので「行く」という行為を意識することがありませんでした。今もせめて自転車で行けるくらいだったらいいのですが。

Segwayのアウトドアに特化したモデル「x2」かっこいいですね。これで海に行けたらいいのに。

太陽

アレクサンドル・ソクーロフ監督の太陽を見ました。上映館が非常に少ないこととお休みというのもあって立ち見がでるほどの混雑。昭和天皇を一個人として描いた悲喜劇。本当に笑いどころも満載なんですよ。特に昭和天皇と科学者(研究所所長)とのシーンは爆笑しました。その一個人の内における悲喜劇性を演じるイッセー尾形はすごいと思いました。昭和天皇を見たアメリカ兵が「チャップリンに似ている」と騒ぐシーンがありますが、僕としてはイッセー尾形がチャップリンにダブって感じました。

歴史については、事実(だと考えられている事)の積み重ねによって知るーということも大切ですが、フィクションという手法によってイメージ=感覚するーということも大切です。この映画において「こんな事実はない」等の議論は意味を持ちません。

基本的に静かな映画なのですが、かすかに流れる暗号通信のノイズや羽音、誇張される鉛筆の音、そして最後のバッハの「無伴奏チェロ組曲第5番」に玉音放送をかぶせたり等、音も面白かったです。

映画『太陽』オフィシャルブックを思わず買ってしまいました。

ローレンス・ハルプリンとJ.ジェイコブズ

notosで新プロジェクトの打合せ。アニキ廣澤さんを中心に軽くスパーリング。ローレンス・ハルプリンというランドスケープ・アーキテクトのことを初めて知りました。ローレンス・ハルプリンはまちづくりや環境デザインのプロセスにワーク・ショップを採用し多様な市民の意見・考えについて合意形成しながら進めましょうーというようなことを提唱したそうです。でも、そのようにプログラムできるような単純な問題ではないと思いますが。特に都市においては意見・考えを示せない、もしくは持つこともできない市民もいます。今まで掬えなかったものをより大きくより広い容器で掬いましょうーという発想には危険なところがあります。どんなに容器を大きく広くしても掬えないものが必ずあるということが隠蔽されやすいから。見えない、見えにくい部分にこそ重要なことが隠されています。(もちろんローレンス・ハルプリンについてはもっと学習します)

というわけでやはり都市の考察としてはJ.ジェイコブズ(今年4月に逝去)のアメリカ大都市の死と生。早く山形浩生氏によって全訳されることを希望します。

走り続けるよ

今日は朝から都内某所の建築現場に視察に行きました。安全第一ヘルメットをしっかりかぶって探索です。特に規模の大きい現場で思うのですが、建築が竣工してからよりも建築工事中の方が遥かにわくわくしてしまいます。それは既存の建築という行為がコトを止める・線を引く行為の結果になっているからです。多くの建築が持っている愚鈍さはそこから来ていると思います。今回のプロジェクトでは特に止めない・線を引かないということをどう実装するかが重要です。

夕方からは例の「赤(仮)」の打合せ。今日はがんがんにアイデアスパーリング。盛り上がりましたし、かなり進みました。人が複数集まったらやはりスパーリングに限りますな。それにしてもこのミーティングのスケージューリングには問題がありますよ。今日はオシム・ジャパンの初戦なのに.....。しかもあれほど注意していたつもりなのに前半の途中結果をネットで思わず見てしまった!

というわけで日本代表×トリニダード・トバゴ代表の試合を録画で見る。肝心のジェフの選手がA3のために招集されなかったのはとても残念。途中いくつか目を見張るようなワンタッチによる展開あり。しかも速い!も、も、もしかしてこれは期待できるのでは。後半はオシムが言うように走れない選手がいて間延びしていましたが、ジェフのメンバーやU-21のメンバーやル・マンの松井らが加わってこの意識&実践を続けていったら見たことのない代表チームが見れるのでは!!!過剰な期待はいけませんがわくわく感が止まりません。

最近読んだ本 読書memo 002

ヴァーチャルとは何か?―デジタル時代におけるリアリティ(ピエール・レヴィ/昭和堂)
「ヴァーチャルなものは決して決してリアルなものと対立するものではない」ということは僕自身も共有している前提です。著者はリアル/可能/アクチュアル/ヴァーチャルを異なった四つの存在様態として捉えることでヴァーチャルについての概念を掘り起こしています。実践の中での言語化はまた別のタスクとしてやり続けなければなりません。それは決して従来のVRシステムの開発等ではありません。

徹底討論 私たちが住みたい都市 身体・プライバシー・住宅・国家 工学院大学連続シンポジウム全記録(山本理顕 編/平凡社)
都市についてのこれからを建築家が提示できなくなっているということ、そしてその状況に対して建築家たちが自覚さえできていないことを表しているーという意味でとても面白かった。(特に『国家』磯崎新×宮台真司)このようなシンポジウムを企画した山本理顕氏は自覚的なのかもしれません。ただ、建築家に対する討論相手がもっと多様であればより面白かったと思います。

インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門(白田秀彰/ソフトバンク新書)
HotWired Japanでの連載中から時々読んでいたので楽しみにしていました。「インターネットの」ということよりも法思想の流れや個人と権利=法についてのイェーリングからの引用等が興味深かったです。特に個人と権利=法については実際に考える場面が連続しているので。

著作権とは何か―文化と創造のゆくえ(福井健策/集英社新書)
上記の流れで、こちらも。こちらは著作権に絞られた分かりやすい入門書。

バイオポリティクス―人体を管理するとはどういうことか(米本昌平/中公新書)
この本に限らず状況は理解できます。ただ、やはり科学・技術と政治・経済が繋がる上での重要なインターフェイスを僕たちは未だ持ち得ていません。

ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか(入不二基義/NHK出版)
「....「私」の強度を上げることが、同時に「私」を消去することへの接近である。」に至る過程はちょっとわくわくしました。しばらく前から課題図書になっている鬼界彰夫のウィトゲンシュタイン本も読まなければ。それからこのシリーズは小著ながら本当に秀逸な作品が多いですよ。(全て読んだわけではありませんが)

啄木・ローマ字日記(石川啄木/岩波文庫)
なぜか久しぶりに石川啄木。といってもこのローマ字日記は読んだことがありませんでした。ストイックさもスッパさもユルさも全てが激烈過ぎます。書棚から新編 啄木歌集を引っぱり出して読んでしまいました。

個人と

続いている問題の解決に向けて奮戦中。そのために予定も狂ったりしていますが、ご迷惑をおかけしているみなさま本当にごめんなさい。
個人と組織、そして個人と権利=法について考える、考える、考える......。

ナツアカネ

せみがジージーと鳴く目黒川沿いを歩いていると赤とんぼが飛んでいました。せみと赤とんぼーすごく不思議な感覚。「アキアカネは秋なのになー。ってことはナツアカネだ!」などと思いながらゆるりと赤とんぼを追いかけたけれど、川面をするりとすべって行ってしまいました。

夜はさやかさんのところ-notosで「赤(仮)」のブレスト。 油断していたのですが、亀田の試合やってるじゃないですかー。しかし時既に遅し。あきらめてブレストに没入。「赤(仮)」は深度を深めました。ここからがさらに大変ですが。その後ご飯食べながらコピーライターの廣澤さん、さやかさんと別件の打ち合せ。

亀田の試合は後で見ました。判定の件は亀田個人のレベルの問題ではなく別の次元の大きな問題です。勝つことを前提として年末調整していた電通やTBSの件も亀田自身にはおそらくよく分からない話でしょう。ただ誰か言ってあげなきゃ、「亀田くんかっこ悪いよ」って。

大きい

ハイパー・アクティブ・スタジオの伊能さんがmattに来ました。伊能さんは照明、特に舞台照明や建築照明のスペシャリストです。今日はLEDの新しいプロダクトのデモが目的だったのですが、久しぶりに二人で話したので盛り上がってしまいました。話題は光そのものの話から「技術2.0」や組織論等々、いつものごとくあちらこちらに散らばっていったのですが最後はなぜかまたイーガン笑。分かったことは伊能さんは最近お腹が空いているーということ。僕もいつもお腹空いていますが。

夕方、「キー」「ガシャガシャガー」「うわーーーーーん!」って音が連続で聞こえてきて外を見ると、目の前の通りでなんと救急車!がキックボードに乗っていた少年をはねたようでした。救急車は患者を搬送中ではなかったようですが若い救急士さんはそうとう動揺しているようでそのままその救急車で搬送しそうな勢いでしたが、他の救急士らが落ち着いて少年の応急処置をしてパトカーと別の救急車を呼んでいました。幸い少年のけがは軽症のようで意識もしっかりしていました。このmattの前の通りは普通車同士が対向しただけでギリギリの細い通りなのですが多くの車が山手通りの裏道として使っているのですごいスピードを出していることがあり非常に危ないなと思っていました。僕自身、自転車に乗っていて車にかすめられたこともあります。

道路では絶対的にサイズの大きいものが圧倒的な力を持っているので、大きいものほど自身が力を持っていることに自覚的でなければなりません。これは道路の話に限ったことではありません。サイズとしての大きさだけでなく力、権力、組織、声、エネルギー等々。全て大きいものほどより自身の大きさに自覚的でなければならないと思います。にも関わらずほとんどの大きなものたちはその大きさ故に身体感覚を失って(麻痺して)しまい自身の大きさを意識できなくなっています。

いいアイデアを思いつきました。車が例えば歩行者をはねた時には車の運転者にもはねられた歩行者が受けるのと全く同じ衝撃が還ってくるようにするというのはどうでしょう。車に限らず権力や組織にもこのアイデアが適用できればいいですね。

深紅の?

notosの梅沢さやかさんとsign外苑前で打ち合せ。彼女たちが起ち上げるプロジェクトにアドバイザリーという形で関わることになりそうです。さやかさんと一緒に取り組んでいた某プロジェクトが残念な形で中断してしまったので今回のプロジェクトはしっかり続けていきましょ。しっかりサポートさせていただきます!

中目黒ブックセンターに立ち寄りユリイカ 古川日出男特集を購入。古川日出男は好きですー彼の作品にはSF魂を感じる!初めて読んだのはアラビアの夜の種族でしたが、なんと文庫化していました(三分冊ですが)。古川日出男絶好調って感じですね。

テイラー装置

終わったはずのプロジェクトで予期せぬ問題が発生してしまっていて、ここしばらくその問題のために奔走中。速やかな問題解決のためのインターフェイスになっています。ひー。

そんなこんなで(って言い訳にはなりませんー遅くなってごめんなさい!)仕上げられずにいたテイラー装置のドローイングをようやく仕上げて山口滞在中の池上さんや渋谷くんに送る。このプロジェクトは池上さんや渋谷くんを中心にしたメンバーによって「アートによる複雑系科学の表現モデルの開発」に取り組み最終的にはインスタレーションの形で発表されます。昨年の12月にICCで開催されたDescription Instability 記述不安定性の進化版と言えますが、今回はテイラー装置からオリジナルでデザインして作るのです。実験装置・機器のデザインをすることは客観性について向かいあうことになりこれはすごくおもしろいです。

販促会議

sign外苑前でトランジットのPR担当松波さんとともに販促会議という雑誌の取材。
「空間探訪/新しくできたショップやカフェ、レストランなどの空間のデザインやコンセプトについてご紹介するページです。」

デザインのプロセスについての話を中心に尋ねられました。「signはスーパーPOPへのチャレンジです」などと宣う。取材後松波さんと少し話す。オープンしてまだ一週間足らずですが大変好調のようで、特にランチタイムはスタッフがてんてこまいになるほどーとのこと。少しほっとしました。

帰りに渋谷でブックファーストに立ち寄り水声通信〈no.1(2005年11月号)〉特集 荒川修作の“死に抗う建築”SF魂等。渋谷には今はもうブックファーストくらいしかないから利用しますが、ジュンク堂が新宿じゃなくて渋谷に出展すればよかったのにーとつくづく思います。『品揃えだけがとりえの愚直な本屋です』ってかっこいいじゃないですか。もちろん小さくて編集能力が高く機動性にも富む書店も魅力的ですが、渋谷にはそんな書店も見つかりません。

夕方緊急の打ち合せあり。新たに重要なプロジェクトが動き出しそうです。

イーガン

夕方、中学以来の友人余村くんと同僚の片桐さん、そして片桐さんの友人小阪さんの3人がmattに来訪。片桐さんと小阪さんは初対面でしたが、話しはじめると共通の知人が多くてびっくり。さらに小阪さんはディアスポラ祈りの海のカバーイラスト&デザインをやっているということを聞いてさらにびっくり!そんなこんなでイーガンからSFやゲーム、果てはyou tubeネタまで、途中蕎麦屋に場所を移して異常に盛り上がりました。
イーガンといえば今日も話したのですが祈りの海所収の『放浪者の軌道』の世界を空間で表現したい。アートでも映画でも舞台でもない表現で。


小阪淳さんは建築からイラストやwebデザイン等幅広く活動されていて、最近作の国立天文台4D2Uプロジェクトはこちら

ずれ

コミュニケーションって小さな重なりと大きなずれの積み重ねで、ずれの部分に対して意識的にいられることでバランスを保てるのだと思う。小さな重なりを強調することだけが重要ではなくずれに気づくこと想像することが重要です。空間におけるコミュニケーションを考える時はもちろんですが、具体的にプロジェクトを他者と共に進める様々な場面でもそのことはとても大切になります。なかなか困難な問題ですが。

全く関係ありませんが(関係ないわけではありませんね)石黒浩氏のこれはいろんな意味でめちゃくちゃおもしろいですねー。元気になりましたよ。
http://robot.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/07/21/93.html

reception party !

sign外苑前のレセプションパーティが開かれました。

毎回トランジットさんのレセプションは大変な騒ぎになってしまうので今回はトランジットさんが案内を控えめにしたこと、それから天候が雨だったこともあり程よい混み具合のレセプションになりました。雨の中いらしてくださったみなさん本当にありがとうございました。そして、せっかく来ていただいたのに充分な対応ができなかった方々すみませんでした。

より軽やかに、よりオープンになったsign外苑前ーついに始動です!

轟沈

あーーーーーーーー。見てしまったよー『日本沈没』
sign外苑前の残工事が思っていたより時間かかって現場から離れられなかったり、締め切り迫った原稿が遅々として進まなかったりしてジリジリしていたところ、突然思い立って映画を見ようと六本木ヒルズに行きギリギリ最終に間に合いました。中学一年生の頃小松左京にはまっていて、その頃に原作を授業中教科書にはさんで興奮しながら読んだのを思い出したことと、ビッグコミックスピリッツで連載中のマンガがかなり面白くなってきていたこととで『日本沈没』にしたのですが....。

ほとんどつながりのないマーケッティング的な断片の垂れ流し。長ーい予告編を見せられた感じ。科学の話も政治の話も小松左京が最も描きたかったデァスポラにつながる展開も全く欠落。最終的にはセカチューですよ。(セカチュー見ていないのですが)そのラブストーリーの部分も関係性や流れはなくて、ラブゲーのよう。参りました。自衛隊等の実機にいちいち名前がクレジットされたり、庵野秀明とかも出ていたから狙いはオタクだったのか?データベース的といえばそうなのかも。はー。

でも小松左京はあれを認めているんですよね。うーん、小松左京の方が沈没してしまったのか?僕も轟沈。

都市の余白

打ち合せで東雲のキャナルコートCODANにあるTRICO DESIGN LOVE!へ行く。TRICOの代表佐伯氏とは僕がmattを始める前からの友人で、デザインユニットAIRCONDITIONEDのメンバーとして一緒に活動もしています。デザイン(に限りませんが)を本気で探求し続けようとすることは実はとても孤独な道程なのですが、そんな中で佐伯氏は「よしまだまだ僕もできる、もっともっと僕も創りたい!」と思わせてくれるデザインの界隈では非常に希有な存在です。

そんな彼が原宿から東雲に移ると聞いた時は驚いたし、今でも「遠いなー、何でここなんだろー?」って来るたびに思ってしまいます。元々三菱の軍需工場があったこのエリアは都心とは違って道幅は広いし人もまだ少なくて余白が一杯あります。それには可能性を全く感じないわけではないけれど、結局従来通りの二十世紀的な都市開発に余白が潰されていくことは容易に想像できます。しかし、原宿でもデザインの実践を通して独自のフローを起こし続けた佐伯氏が何らかの企みを持って東雲へ移ったことは間違いありません。従来通りの大規模都市開発からは単なる消費しか生まれません。それとは違う位相から街の生産力・創造力へつながる機会が生まれます。

TRICOの活動、東雲のこれからに注目したいと思います。

sign外苑前現場日記 under construction 06

今日はsign外苑前の引き渡しでした。大きな問題はありませんでしたがいくつかの残工事・修正点をチェックしてトランジットさんへ説明。施工を担当したプラス8の東崎さんお疲れさまでした。残工事をしっかり終えたら思う存分釣りに行ってください。

いつも考えていますが引き渡しは終わりではなくプロジェクトの本当のスタートです。デザインをした僕たちはこの空間でどのようなコミュニケーションが生まれるのか、この空間と街がどのような関係性を持っていくのか、この空間がどのように活きていくのかーをしっかり観察し続けなければなりません。楽しみ楽しみ。

18(火)20:00からのレセプションにはみなさんぜひお越しください。

ポテンシャル

都内某所であるプロジェクトのためのブレスト。実に楽しく有意義なブレストでした。いろいろな意味で高いポテンシャルを秘めたプロジェクトです。安易に線をひくことなく進めて行ければいいですね。時間は直線ではなく空間は閉じた静態ではないので線をひかないということが重要です。線をひくことによってプロジェクトはどんどん可能性を失っていきます。都市開発や建築、インテリアのプロジェクトは特にその愚鈍さゆえに線をひく作業に終始しがちです。そこから離れて、できるだけ離れて創造しなければなりませんね。


sign外苑前現場日記 under construction 05

いよいよ最終仕上げ段階です。
外壁のサインも取り付けられました。まだ光っていませんが目立ちます。サインパパが特に。通りすがりの女子高生たちが携帯で写真撮っていました。

続きを読む "sign外苑前現場日記 under construction 05" »

東京国際ブックフェア2006

ビッグサイトで開催されていた東京国際ブックフェア2006に行って来ました。


(空飛ぶ学研。さすが!)

数年前から毎年恒例で行っています。なんと出展している出版社の書籍が20%オフで買えるのです。僕にとっては年に一回の本の大バーゲンです。そして今年もちょい大人買い。今年の購入リストは

続きを読む "東京国際ブックフェア2006" »

最近読んだ本 読書memo 001

心は実験できるか―20世紀心理学実験物語(ローレン・スレイター/紀伊國屋書店)
特に「ミルグラムの電気ショック実験」と「ロフタスの偽記憶実験」が興味深かった。心というものの脆弱さとそれ故の支配力の強さを感じます。この本が出版されてロフタスから「私はそんなことを言っていない」という抗議が届いたらしい。おもしろいですねー。

証言の心理学―記憶を信じる、記憶を疑う(高木光太郎/中公新書)
上記の流れでこれも。具体的な証言のいくつかを紹介しているのですがこれがとてもおもしろい。現れる真/偽よりも現れない真/偽を考えることは本当に難しい。

4次元以上の空間が見える(小笠英志/ベレ出版)
まだ見えません。子供の頃からのSFイメージが大きすぎることと数学のお勉強が足りないことが原因です....。もっとお勉強しまっす!

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2006年 05月号 [雑誌](日経BP出版センター)
歴史を舞台にしたミステリー『ユダの福音書』の特集。裏切り者ユダのイメージがくつがえされるのか?とは簡単にはいかないでしょうが。いずれにしても考古学的発見から想像をめぐらすことは楽しいです。出版社の販促戦略が見えすぎる部分が気になり単行本までは手がのびず。

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える(木村元彦/集英社インターナショナル)
川淵失言以降ベストセラーでどこも品切れでしたが出雲の今井書店で一冊だけ残っていて購入。サッカー+ユーゴ+木村元彦ときたら読まずにはいられません。1990W杯は「マラドーナを追いつめたユーゴ代表&ストイコビッチ」という意識しかありませんでした。オシムのジェフの試合を見に行かなかったことを後悔。オシムの日本代表の前にぜひ見ておきたかったです。

ALL YOU NEED IS KILL(桜坂洋/集英社スーパーダッシュ文庫)
ループ地獄は日常にも顕在しています。果たしてループは無限なのでしょうか?

バイオメガ 1 (1)(弐瓶勉/ヤングマガジンコミックス)
ABARA (弐瓶勉/ヤングジャンプコミックス)
久々の弐瓶勉。BLAMEに比べると少し言葉は多めだけれど、決して語り過ぎるものではなく効果的。この人の描く都市や生命体(らしきもの)には無限を感じる。未来と歴史がリニアではなく繋がっていく感じ。続きがよみたいっす。

Newton (ニュートン) 2006年 07月号 [雑誌](ニュートンプレス)

Inter Communication (インターコミュニケーション) 2006年 07月号 [雑誌](NTT出版)

共感覚

久しぶりに第三項音楽メンバーの打ち合わせに参加しました。taylor-couette流の装置について。現象をとらえるだけでなく現象を創りだす装置を目指します。共感覚の話から夢の話へ。ちょっとびっくりしたのが「夢に音がない」という池上さんの話。僕は夢でも当たり前に話して笑い声もたてて、他の音も確かに聞いています。みなさんはどうですか?夢の中で音を聞いていますか?

夜中(というより明け方)、ワールドカップ準決勝の前にスペースシャトル・ディスカバリーの打ち上げを見る。テレビ越しににみているだけでも緊張する。まずは無事に地球周回軌道に入ったそうです。小さな破片複数が落下したようですが「安全上の懸念はない」とのこと。とりあえずよかったよかった。秋にはいよいよD氏も飛びます。もうすぐですねー。

party!

イングランド、ブラジル共に敗戦.......。うーん、イングランドはどうしていつも同じようなところで同じように(PK)負けてしまうのだろう。明らかにPK蹴る顔がひきつっていたもんね。期待のランパードも不完全燃焼でした。なんて考えていたらブラジルも負けました。というよりフランスが勝った!という感じですね。ジダン満面の笑顔でアンリは興奮してまくしたててーフランス代表はすごいハイテンション。この勢いで最後まで行くのか?準決勝も必見です。

gas as interfaceの夏目彰くんとユミさんの結婚パーティーへ。会場はgas as interfaceプロデュースのcalm & punk gallery。ギャラリーだけにこのパーティそのものがパフォーマンスのようでした(うそ)。

続きを読む "party!" »

open society

新生(?)ICCのオープニング・シンポジウム「ネットワーク社会の文化と創造」の第四回「オープン・ソサエティ」に行ってきました。

とても期待していたのですが残念ながら低調に終わりました。
頭から「計画はよくない、計画なんていらない」というような安富歩氏の威勢のいい言葉で始まりながら、佐藤哲氏も安富氏も入念に計画された資料に則って事前に用意された自分の主張に至るーという全くオープンではない古典的なトークでした。冒頭の言葉はなんだったのでしょう。佐藤、安富両氏が使っていた「ファンタジー」という言葉は逃げでしかないと思う。本当は解釈困難な事物を単純化して自分にとって気持ちのいい(分かりやすい)解釈に置き換えるだけの行為です。みんなファンタジー好きですよねー、楽だから。要はテーマに関する議論以前に問題があったということです。

途中の池上高志氏のトークの時に見えないスイッチが見えかけたのですが、他のパネラーには見えないものがあるということを想像できなかったようです。池上さんの苦悩が伝わってくるようでした。まぁ、科学者・研究者といっても色んな人がいます。今さらですが池上さん、あなたはかっこいいっス。

sign外苑前現場日記 under construction 04

いよいよ外壁の仮囲いが撤去されました。とはいってもまだ意匠はこれからです。
日々現場では想定外のできごとが起きますが今回は比較的近い現場なので僕やスタッフが頻繁に行って現場で対応しています。

続きを読む "sign外苑前現場日記 under construction 04" »

八雲立つ...

私用で実家のある出雲へ。15年ぶりくらいに近くの出雲大社に行ってきました。たまたま神社の系譜 なぜそこにあるのかを読んだりしていたので。自然暦という視点で神社の系譜をたどった本。本当は出雲大社と自然暦で結ばれた日御碕神社とかにも行ってみたかったのですが、時間がなくてかなわず。

続きを読む "八雲立つ..." »

西麻布〜六本木

西麻布某所で打合せ。初対面でしたが、気持ちのいい打合せでした。新しいチャレンジかつ未来志向の共同創作に繋がればいいのですが。

その後久しぶりに青山ブックセンター六本木店へ。改装してからは初めて。基本的な三層構成は変わっていなかったのであまり印象は変わらず。洋書ペーパーバックコーナーが増床していました。小さいお店なので元々多くはなかったのですが、「科学」の棚は何と1棚のみ。となりの「生命・システム・脳」の1棚と合わせても2棚。そんなものですか....。
リニューアル記念に何か1冊でもと思い探したのですがなかなか見つからず。結局READINGS〈2〉ランドスケープ批評宣言を購入。

それにしても、今朝のポルトガル×オランダは凄まじいゲームでした。W杯のせいで睡眠時間と読書時間が不足気味です。

sign外苑前現場日記/番外編 under construction 03

今日はsign外苑前現場日記/番外編です。signはグラフィックやヴィジュアルの方もいろいろな方々が参加して創られていきます。グラフィック全般は黒田益朗さん。キャラクターのサインパパはShu-Thang Grafix浦野周平さん。そして、壁や天井のヴィジュアルはグルーヴィジョンズさん。

続きを読む "sign外苑前現場日記/番外編 under construction 03" »

郡司さんの採点は10対10のイーブンです

キターーーー!郡司ペギオー幸夫生きていることの科学。ダッシュで中目黒ブックセンターに行って購入しました。郡司さんの著作が新書で読めるとはおどろき&嬉しい。
それにしてもあいかわらず異常な創刊ラッシュですね、新書は。メガベストセラーの多くも新書ですし。でも僕のまわりに『国品』読んでいる人一人もいないんだけどなー。あれがあんなに売れているのはやはり気持ち悪い。話が跳ぶようですが、同様にサッカーW杯の日本代表を「サムライブルー、サムライニッポン」とか言っているのも気持ち悪いですね。

ホテル無限大 project 000

子供の頃、無限について想像することは畏敬と恐怖を伴う体験で、それがなぜかとても魅惑的でした。考え出すと止めることができず明け方まで眠れなくて、恐怖で泣きそうになりながらでもわくわくしているーということが度々ありました。その時考えていたのは空間的無限と時間的無限です。「宇宙の果てはあるの?その先は?」「時間の始まりって何?始まりのその前はないの?時間の終わりは?」ってやつです。それからもずっと無限について想像し続けていますが、何も分かった気がしません。
最近特にまた無限ブームなのですが、現実空間=情報世界であると考えれば無限ということが少しは捉えられるかもしれません。そこで僕は「ホテル無限大」プロジェクトを企もうと思います。「ホテル無限大」とは数学者ダーフィト・ヒルベルトが考えたとされていてジョージ・ガモフの1,2,3…無限大やジョン・D・バロウの無限の話等にも出てくるお話です。無限な数の部屋のあるホテルで全部部屋がふさがっていてそこに独りの客が来るとホテルの主人は「満室ですが、用意できます」と答えて、1号室の客を2号室に、2号室の客を3号室に、3号室の客を4号室にと順々に移していき、空いた1号室に新しい客を入れてやる。そして今度は無限な数の新しい客が来て.......というお話です。で、これをプロジェクトにしていきたいと思います。前準備として時々(忘れたころに)ここに記録していきますので、興味ある方、賛同される方はコメントください。幅広い研究+創造になります。このサイトに現在開発中のmatt | atlasシステムが実装されれば、プロジェクトを共同創造できるプラットフォームになる予定なので、そこで本格的に進行させていきます。

バロウは「ホテル・ゼロ」を考え、そこのバーではジョン・ケージの「4分33秒」がエンドレスで聞けるーと書いているけれど、「ホテル無限大」での音はどうしようか?>渋谷くん

sign外苑前現場日記 under construction 02

sign外苑前、恒例の現場日記です。
階段の骨組みの設置が終わり壁と天井に軽鉄が組まれ始めてきました。

続きを読む "sign外苑前現場日記 under construction 02" »

最近読んだ本 読書memo 000

ゲーデルの哲学―不完全性定理と神の存在論(高橋昌一郎/講談社現代新書)
不完全性定理については数学的証明ではなくイメージに留まっていますが、信頼できる文献から丁寧に追っているゲーデルの生涯や神の存在論がとても興味深い。ドウソンの『Logical Dilemmas』が早く読みたいですね。それにしても不完全性定理は本を読めば読むほどに分からなくなっていきます。数理論理学はもちろん集合論もー少しは勉強しなきゃ。マイ・クローンが欲しいです。

感染爆発―鳥インフルエンザの脅威(マイク・デイヴィス/紀伊國屋書店)
近いうちに迫りくるであろうパンデミックへの警鐘。かといってパニックを煽るのではなく、少しの自然科学と多くの社会科学の知見によって分析されながら現状を簡潔に伝えています。相当なスピードで執筆され相当なスピードで翻訳されたと思われるのですが、これは今読まれなければならない本です。

X-Knowledge HOME特別編集 No.6 平野啓一郎責任編集 PUBLIC・SPACE
(平野啓一郎責任編集/エクスナレッジ)
平野啓一郎の小説は読んだことありませんが、これは面白かったです。執筆陣に建築家や都市研究者が少なかったのがよかった。

日本仏教史―思想史としてのアプローチ(末木文美士/新潮文庫)
空海の思想について(梅原猛/講談社学術文庫)
なんとなく空海が気になったので。空海の思想とゲーデルの思想は通じていると思います。

神聖喜劇 (第1巻)(大西巨人・のぞえのぶひさ・岩田和博/幻冬舎)
これを読み始めてついに原作を読むことを決心しました。

ミッションスクール(田中哲弥/ハヤカワ文庫JA)
爆笑時間SFの傑作やみなべの陰謀と同様抜群のテンポで激笑でしたが後半は少しダレたように感じました。でもこの人の新作がまた読めるのは嬉しい。

sign外苑前現場日記 under construction 01

sign外苑前の現場報告第二弾です。
建築の補強工事が終わり、階段の骨組み(部分)が取付けられました。どんな空間においても階段は複数のレイヤーが重なり合う重要なポイントです。特に上下の動きというのは人間の認知にも大きく作用するので全体との関係性も含めてじっくり考えます。今回は特に1フロアが小さいので乗り越えるべき問題も多いです。

続きを読む "sign外苑前現場日記 under construction 01" »

sign外苑前現場日記 under construction 00

sign外苑前のリニューアル工事が始まりました。
signは株式会社トランジットジェネラルオフィスがプロデュース・運営している「街の目印/待ち合わせを楽しむ」をテーマにしたカフェです。一号店が外苑前に2002年にオープンして、その後二号店が代官山にもオープンしました。今回は本店である外苑前店のリニューアルです。

続きを読む "sign外苑前現場日記 under construction 00" »